黒い服

ファッションをミニマルに

服を減らす3つの考え方。ミニマムファッションでストレスフリーに。

服を減らすときに、役に立つ考え方を3つお伝えします。

日本女性の多くが、服を持ちすぎています(断言します)。よほど特殊な職業についている人でないかぎり、200着も300着も衣類は必要ありません。



服の管理にストレスを感じていませんか?

もちろん、たくさんの服を持ち、1日に何度も着替えるのが無上の楽しみである、生きがいだ、趣味だ、という方はご自身のライフスタイルを貫いてください。

そういう人はおしゃれが大好きなのですから、きっと手持ちの服もすべて有効に着回しているでしょう。手入れも収納もきちんとして、すべて取り出しやすく並べている、つまり見える化していると思います。

おしゃれな人は、ワードローブを管理するアプリやノートを持ち、必要な服にさっとアクセスできます。毎朝、何を着ようか迷ったり、目当ての服を見つけようとして、床いっぱいに服の山を作ってしまうようなこともないでしょう。

つまり、服の管理にストレスを感じていないのです。

この記事で問題にしているのは、ごくふつうの一般人なのに、服を持ちすぎている人です。そしてそのことに問題を感じている人です。

衣類が収納場所からあふれていて、片付けや衣替えで苦しみ、自分がどんな服を持っているのかよくわからず、きわめて無計画に買い物をしており、たくさん服があるわりには、組み合わせがうまく行かず、毎朝「ああ、着るものがない」と嘆き、服選びで時間を取り、遅刻してしまうような人です。

もしあなたが、そんな人なら、以下の3つのポイントについて考慮すると、今よりもっと服を減らせるはずです。

1.TPOを考える

よく「TPOに合わせた服装をしましょう」と言われます。TPOとは、time(タイム)、place(プレース)、occation(オケージョン) 時、場所、場合のことです。

ちなみに、このTPOは和製英語。デザイナーで、VANの創業者である石津謙介さんが言い始めた言葉だそうです。

確かに、その場にふさわしい服装をしないと、円滑に社会生活を送ることはできません。

いつでもどこでも、パジャマ1枚で対応できればこんな楽なことはありません。ですが、今はまだ外に出れば寒いですし、それをがまんできたとしても、パジャマ姿で出勤すると社会人としての常識を疑われます。

TPOを考慮するのは大切です。

ですが、あなたは、実際に自分の今のライフスタイルで遭遇しうるTPOについて、客観的に、冷静に考えたことがあるでしょうか?

自分に合ったワードローブは、自分のライフスタイルにマッチしているべきです。

どんなTPOの服が必要なのか見極めるために、この1週間、自分がどんな場所に出向き、どんな状況で生活していたか書き出してみることをおすすめします。

たとえば私は専業主婦なので、こんなシチュエーションが考えられます。

1.家にいる(家事がしやすく、動きやすく楽な服装)
2.食料品の買い物中(動きやすく楽な服装。人に不快感を与えないもの)
3.ジョギング中(動きやすく楽な服装)

私の場合、家にいる時、パジャマではなく、人に見られてもよい格好にしておけば、1種類の服だけで間に合う、ということになります。

最近私のワードローブは13着になりました。それでもあまり着ない服があるのは、ワンオケージョンの生活をしているからです。

私のワードローブ⇒ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)

私のオケージョンは少なすぎるわけですが、ほかの人もそんなにいくつも状況があるとは考えられません。

たとえば、ワーキングマザーの場合、

●仕事中
●パーティ(歓送迎会とか)
●同僚や友達、ご主人とレストランで夕食を食べる
●自宅で家事
●自宅でくつろぐ
●ジムで運動
●お稽古事
●授業参観、保護者会
●冠婚葬祭

多く見積もっても9種類ぐらいしかありません。9つのオケージョンで、服を兼用できそうなのをまとめると、仕事、お出かけ、自宅着、ジム、冠婚葬祭の5種類まで減らせます。

5種類の状況にしか遭遇しないのなら、100着も200着も服があるのは多すぎるのではないでしょうか?

1つの服で、ワンオケージョンにしか使えない服は、パジャマぐらいだと思います。あとは、2つ、ないしは3つの状況に対応可能な服にしておけば、服の数をぐっと減らすことができます。





2.あえて複雑なコーディネイトを考えない

女性誌では、よく「着回し上手になりましょう」という特集が組まれます。コアアイテムがあって、それを使って1週間着回している写真がのっています。

しかし、この手の特集、よくよく見ると、靴やバッグ、アクセサリーをたくさん使っています。小物はコアアイテムに入っていないのです。

それもそのはず。

スタイリストや編集者の考えた架空の人間の、架空のワードローブに、メーカータイアップで使ってる小物を合わせているのですから。

しかも、これまで読者がどんな服を持っていたかなんて、まったく考慮に入れてません。1年前は、いろいろなスカートを紹介していた、まさにその雑誌が、今年は、ガウチョやジョガーパンツ、マムジーンズをはけとうるさいのです。

そこで、服を減らしているときは、あえてコーディネイトについてあれやこれや考えるのをやめることを提案します。

組み合わせを考えようとすればするほど、アイテムが必要になります。

ワンピースなら、それ1枚でOKです。しかし、トップスとボトムスをわけると2アイテムになります。せいぜいこのあたりでとどめておくべきです。

重ね着しようとすると、さらにアイテムが必要になります。

コーディネートを考えるのは、服の数がぐんと少なくなってからで充分です。それも考えたい人だけ考えればよいと思います。

何も全員が、服装について、貴重な人生の時間をそこまで注ぎこむ必要はないのです。

いくつかの好みのパターンを用意しておけば、それで充分です。そのほうが、ストレスが少ないし、時間も無駄になりません。みんながみんな着回し上手さんにならなくてもよいのです。

尚、アクセサリーも要注意です。服の数は減らして、アクセサリーで変化をつけようとすると、アクセサリーの数が増えます。

個人的には、別に変化をつける必要などないと思っています。というわけで3番に行きます。

☆ミニマムファッションの作り方⇒少ない服でおしゃれを楽しむ方法。この秋からミニマルなファッションにしませんか?

3.毎日同じ服を着て何が悪いのか?

2015年、日本で、ミニマリスト的ライフスタイルが話題になったので、毎日同じ服を着ていることが肯定的に受け止められることも増えてきました。

着たきりではなく、ユニフォームというわけです。

有名人の中にもいつも同じ服を着ている人が少なからずいます。こちらで紹介してます⇒自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある 「いつも同じ服を着ている有名人5人」のところです。

とはいえ、まだまだ多くの日本女性が、「毎日違う服を着なければならない」という根拠のない思い込みにとらわれています。

私がまだ若いOLだった頃、女性はきのうと同じ服を着て出勤すると、外泊したと思われるからよくない、と言われたことがあります。

しかし、よく考えると、大人なのですから、別に外泊しようが、駅のベンチで寝ようが、残業しすぎて、会社で朝を迎えようがさほど問題ありません。

そんなことより、酔っ払って、あたりかまわず吐いたり、大声でわめいたり、ふらふらしたり、電車で酒臭い息を他の乗客にふりかけたり、1人で3人分ぐらいのシートをとって高いびきかきながら寝ているサラリーマンのほうがよっぽど社会迷惑です。

私が若いころは、そういう酔っぱらいを野放しにする一方で、女子社員には、服は毎日着替えなきゃだめよ、というプレッシャーをかける変な世の中でした。今はそんなことがないと思いたいです。

もちろん、いつも同じ服で臭ってきたりしたら、人の迷惑になります。ですが、臭うまで同じ服を着続けるのはそんなに簡単ではありませんよ。

私はほぼ毎日同じ服装ですが、本体のほうは、シャワーやお風呂できれいにしているし、さすがに下着は毎日取り替えているので、臭ってきたりはしません。

別に毎日のように同じ服を着ても大丈夫なのです。

ほかの人は他人の格好にそんなに、注意を向けていません。みんな自分のことしか考えていないのですから。ごくまっとうな服装をしているのに、人の格好をとやかく言う人がいるとしたら、問題があるのはその人のほうです。

私は何も1年365日、毎日同じ服を着ろと言っているのではありません。一般人がテレビのアナウンサーみたいに、毎日違う服を着る必要はない、と言っているのです。

きのうと違う服にするだけなら、2パターンあれば間に合います。
* * * * *
おしゃれが楽しくて、いろいろ着こなしを考えるのが好きな人は、好きなだけそういうことをやればいいと思います。

ですが、服が多すぎるとそういうことすらできないでしょう。目当ての服をさっと取り出せないのですから。

私は、服を減らして、服についてあれこれ考えることをやめたら、必然的にほかのことをやる時間が増えました。

みんながみんな、いつも着回しやコーディネート、違う服を着る、新しい服を買うことばかりにとらわれることもないと思うのです。

ちなみに、石津謙介さんは、とてもおしゃれな方で、晩年寝たきりになっても、パジャマを着ることを拒んでいたそうです。

三宅一生のシャツを着て、息をひきとったとか。

彼は彼なりのTPOがあったということですね。





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