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健康・アンチエイジング

冷え性の7つ理由とその対策。靴下より健康の底上げを

2月もそろそろ終わり。だんだん暖かくなってきましたね。ところが外気温は上昇しても、なぜかいつまでも寒い人がいます。いわゆる冷え性の人です。

特に女性に「冷えやすい体質」の人が多いですね。今回はその理由改善法を7つお伝えします。



冷え性とは?

冷え性は、外の気温や自分の体温とは無関係に、手、足、腰など一部のみ、冷たく感じたり、寒さに近い感覚を覚えることです。そして、それが繰り返し起きます。

これは病気ではなく、生理現象の異常だと考えられています。

なぜ女性に冷え性が多いのかというと、女性のほうが男性より、体内に熱をためておき、脳や心臓のために使うようにできているからだそうです。だから、末端に熱がいかないのです。

体幹の温度を調べると女性のほうが高いらしいです。

また、女性は男性より筋肉が少ないのも女性に冷え性の多い理由の1つです(7番参照)。

冷えとり靴下が解決になるの?

日本では冷えとり靴下健康法というのがあります。下半身が冷えているから、とにかく靴下をたくさん履いて、下半身を温めるやり方です。

ですが、私、このやり方、納得できないんですよね。これって要するに厚着ですよね?

腰が寒いから毛布を巻いておくのと一緒です。もちろん暖かくはなるでしょう。でも、もしその冷えが身体の不調のせいで起きているとしたら、毛布を巻いているだけでは改善できないのではないでしょうか?

冷えを改善させるために靴下をたくさん履くのは、部屋にたくさんあるガラクタを片付けるために、収納家具を買うようなものだと思うのです。

もちろん、いろいろな健康法があっていいとは思います。しかし、ミニマリストとして靴下を大量に買うのはいかがなものかと思ってしまうのですよね。

足裏から毒が出ると靴下に穴があくそうですが、私の靴下はみんな穴があきますよ?

素材が綿100%か90%のソックスを中心に履いているのと、ジョギングとミニトランポリンをしているせいだと思いますが。

ちなみに5本指靴下を愛用してます⇒知らないと損する5本指靴下の健康効果~履き心地の良さには理由あり

というわけで、靴下をたくさん履かない別の方法を提案します。

☆冷えの7つの原因とその対策

1.やせすぎている

BMI(体格指数)が18.5以下だと、からだが冷える可能性があります。BMIは体重(キロ)を身長(メートル)で2回割った数値です。

BMIについて、詳しくはこちら⇒ダイエットで100%を目指すと失敗する~ノーエスダイエットをアレンジしてます

やせすぎていると皮下脂肪が少なく、からだの熱が逃げてしまうのがその理由。

また、美容の観点からやせようとしている人、つまり無理なダイエットをしている人は、食事が充分でないため、栄養を取ることができず、正常な代謝が行われていません。

そのために冷えてしまうこともあります。

やせすぎていると思う人は、甘い物やジャンクフードではなく、身体によい食べ物を食べて、少し体重を増やしてみるとよいでしょう。

2.鉄分不足

血のめぐりが悪くて冷え性になることが多いのですが、血が末端まで行っても、血液の質が悪いとやはり冷えてしまいます。

赤血球にはヘモグロビンという色素があります。ヘモグロビンは、グロビンという名前のタンパク質と鉄でできています。

ヘモグロビンは、人間が呼吸をして取り込んだ酸素と結合して、体内をめぐっています。つまり、鉄が足りないと、酸素がうまく行き渡らないのです。そして身体が冷えます。

鉄が足りないと甲状腺の機能低下(番外参照)の原因にもなるので、やはり冷えてしまいます。

そこで、鉄分の多い食材である、肉、卵、海産物、ほうれん草、大豆、プルーンなどを、鉄の吸収を助けるビタミンCと一緒に摂ってください。

ビタミンCについて⇒柿の葉茶はここがすごい、ビタミンC効果で美容と健康の救世主

症状にもよりますが、ちょっと鉄が不足しているぐらいなら、偏食や外食をやめるとかなり改善されると思います。

もちろんジャンクフードや甘いものはおすすめしません。





3.血液の循環そのものが悪い

手足が氷のように冷たい人は、血のめぐりが悪すぎる可能性があります

心臓が悪かったら、血が勢いよくめぐりませんし、血管が詰まっていたらやはり血が行き渡りません。ただ、心臓に難があるときは、きっと他の症状も出ています。

たとえば不整脈(いきなり心臓がバクバクするとか、突然心臓がドキドキする)、胸のあたりが痛い、締めつけ感がある、ちょっと動いただけで動悸が激しくなるなど。

手足が冷たいだけで、ほかはいたって健康な場合は、運動をして血のめぐりをよくするようにしてください。

血のめぐりをよくする方法⇒冷えとり靴下に頼らなくても、冷え性を改善できる、シンプルで簡単な方法とは? 4つ書いています。

喫煙すると血管が収縮し、血流が低下するので、冷え性の人は(そうでなくても)やめてください。

4.睡眠不足である

体温をほぼ一定に保つように、脳は外界の刺激に合わせて、視床下部にある体温調節中枢にいろいろ命令します。

この命令に合わせて、自律神経やホルモンなどが活動を開始します。すると、汗が出たり、血管が広がったり収縮したり、代謝が促進したりして、一定の体温がキープされます。

ですから、自律神経がうまく働かない自律神経失調症だと、適切に熱を出すことができません。そこで身体が冷えます。

脳が体温を調節する話⇒暖房なし。寒い冬に暖かく過ごす5つの方法 「なぜ人は寒くなるのか?」のところです。

睡眠不足になると、この大切な自律神経の働きがにぶくなってしまうという研究があります。

脳にとって睡眠はすごく大切なので、睡眠不足だと体温の調節もうまくいかなくなってしまうのです。

睡眠不足を補う方法は1つだけです。毎日しっかり寝ることです。

睡眠が足りていると幸せに⇒見逃しがちな睡眠の7つのメリット。若さを保ちたいなら夜はしっかり寝よう

朝活もいいとは思いますが、睡眠を削ってやるのは逆効果です。

5.水分が足りていない

大人の身体の60%~65%は水です。1番水分が多いのが胎児で、年をとるごとに減っていき、老人は50%~55%です。水は体温調節に大いにかかわりがあります。

血液やリンパ液は名前のとおり水分ですが、実はこういうものより、細胞の中入っている水のほうが多いです

さらに、体内の老廃物は腎臓がろ過していますが、このとき水分が必要です。それは老廃物が尿として排出されることからもわかります。

というわけで、体内に水をしっかり取り込まないと、すべての身体機能がうまく働きません。

学者の中には、ほとんどの病気は水不足で起きる、という人もいるぐらいです。

水を飲むと代謝が活発になるので、その点でも体温上昇が見込めます。

冷え性の人で、あまり水を飲んでないなら、きょうからたっぷり飲むようにしてください⇒こんなに水はからだにいい~今すぐ水を飲むべき7つの理由~ミニマリストへの道(32)
水をすくう

6.ビタミンB12不足

ビタミンB12は水溶性のビタミンで、貧血を改善するビタミンです。葉酸という物質とともに、ヘモグロビンの生成を助けます。だからビタミンB12 が足りないと、血の質が悪くなります。

また、自律神経の働きに必要なビタミンで、睡眠や覚醒のリズムを調整しています。けっこう大事なビタミンですね。そんなに、たくさんはいりませんが。

ビタミンB12は動物性食品にしか含まれていません。だからベジタリアンの人は不足します。

赤肉、魚、貝類、卵、牛乳などに入っています。日本人は魚や貝からとっていると思います。サンマ、イワシ、サバ、シジミ、アサリなど。

私はカナダに来てからこういう魚介類をほとんど食べなくなりました(スーパーにないので。あってもものすごく高価)。そこで、卵を時々食べています。

ちなみに葉酸は緑黄色野菜に豊富です。

7.筋肉が足りなさすぎる

身体の熱はいろいろなところで作られていますが、1番多いのが筋肉です。そのため、筋肉が少ないと熱をたくさん作ることができません。

筋トレが低体温改善に良いと言われるのはこの理由からです。

筋肉が増えれば、代謝があがって熱が生産されます。

筋肉を作る方法は筋トレですが、姿勢をよくすることを意識するだけでも効果的です。体幹を鍛えることになりますので。

からだの筋肉は下半身に多いので、下半身を鍛えるといいでしょう。このブログをよく読んでいる人には耳タコかもしれませんが、ジョギング、ウォーキング、スクワットなどおすすめです。

スクワットのやり方⇒30日スクワットチャレンジを50代主婦が実践中~効果のほどは?

筋力をパワーアップすれば、靴下を何枚も履く必要はないと思います。体内に毛布があるようなものですから。

番外:病気の場合

甲状腺機能低下症という、甲状腺の病気になると身体が冷えます。甲状腺はのどにある内分泌器官で、ここからホルモンを出しています(甲状腺ホルモン)。

このホルモンは物質の代謝を促すという大切な仕事をしています。このホルモンがしっかり出ないと低体温になってしまいます。

顔がむくむ、肌荒れ、便秘などその他の異常も出ます。

甲状腺ホルモンの原料はヨウ素(ヨード)という物質で、これは海藻に含まれているため、通常の状態なら、海藻を食べる民族である日本人は、甲状腺機能低下症にはなりにくいはずです。

また、糖尿病の人も低体温になることがあります。自律神経がうまく働かないからです。

このような病気が原因ならその病気を治すことが肝心です。

* * * *
このように冷え性の原因はいくつかあります。他の病気と同じで、適切な食事、運動、睡眠で健康を底上げがポイントです。その後、靴下の使用を検討するべきではないでしょうか?





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