お菓子の型

ミニマリストへの道

雑貨を50個断捨離したときの2つの捨て基準:ミニマリストへの道(78)

2014年の秋の引っ越し前に、大量に物を捨てた話を書いています。先週に続いて今週も雑貨を捨てた話です。

思えば、私は本当にどうでもいい雑貨をたくさん持っていたのです。



引っ越し荷物が想像以上に多くなってしまった

引っ越し前のある朝、夫に聞かれました。

「そっち、引っ越しの荷物いくつある?」と。

「うーん、20個くらいかな」

「まだ梱包してないやつも入れてよ。パソコンとか。CPUやプリンターはそれぞれ1つと数えて」。

そこで、私はちゃんと数えてみました。

そうしたら。

ゲゲゲッ。なんと34個もあるではないですか。

おかしいな、こんなにあるはずないのに。

私の場合、1つひとつの荷物の箱が小さいので、数が増えている、ということはあります。大きな箱を使っている場合は、6割ぐらいしか入れていません。あまりぎっしり入れると重くて運べないからです。

すべて極限まで箱に詰め込んだら、もっと箱の数は少なくなるとは思うけれど、それはそれで、引っ越しが大変になるでしょう。

「いったい何を自分はこんなにたくさん持っているんだろう?」

衣類、本、書類、雑貨、これに台所にあるもろもろを入れたら30箱以上になってしまったのです。やはりまだまだ荷物が多い。そこでもう少し雑貨を捨てることにしました。

雑貨を捨てるときに使える2つのルール

この日の断捨離ルールは、それまで使っていた、

1. 今使っていないものは捨てる。
2. ダブっているものは捨てる。

という2つのルールに、あらたに以下の2つルールを加えました。

3. ほかのもので代用できるものは捨てる。
4. 欲しくて手に入れた物じゃない物は捨てる。

すべて雑貨を捨てるとき、効力を発揮する基準だと思います。

具体的に捨てたもの写真をお見せしつつ、3と4のルールの適用法を語っていきます(そんな大げさな話ではないのですが)。

クッキークーラーの代用品はたくさんある

■台所関係の雑貨6個

クッキークーラーと鍋を捨てる。

クッキークーラーと鍋を捨てる。

左の網は焼いたクッキーをさますものです。もちろんパンやケーキをのせてもいいです。こちらではクッキークーラー(cookie cooler)という名前です。

私はよくクッキーを焼いていたので買いましたが、たまにしか焼かない人は最初から不用です。

クッキークーラーの代用はたくさんあります。

1.焼き網
少し高さを出すために下に何か小さい器をいくつか足代わりにおき、その上に焼き網をおけば大丈夫。

魚の匂いがついていたり油でベトベトしていたら、上に紙やふきんを敷いてください。

よくベーキングするなら、お菓子専用に焼き網を買うのもいいでしょう。クッキークーラーなんてこじゃれた名前のものより安いと思います。

2.オーブントースター用の焼き網
オーブンやオーブントースターに予備の焼き網があったらそれで充分です。

3.まな板
木製のまな板があればそれにのせておけば、クッキーは冷えます。

木は水気を吸い取るのでそのままでいいと思いますが、気になるなら紙を敷いてください。

4.大皿
大皿にふきん、ペーパータオル、ペーパーナプキンなど敷いて使います。

5.予備の天板
予備の天板があったら、それでもいいです。やはり紙を敷いてください。

6.ザル
薄っぺらいザルがあったらそれで代用可。

7.お箸
お箸を並べてその上にクッキーをのせてさまします。

8.すのこ
ちょっと小さいかもしれませんが、もちろんすのこにのせてもいいです。

9.バーベキューの網
家にあるかどうかわかりませんが、もちろんこれでもいいです。たぶん炭と油で黒くなっているので、上に紙を敷いて使います。

こんなふうにいくらでも代用できるわけです。





今となってはいろいろと代用アイデアも浮かぶ私ですが、以前は、おしゃれなクーリングラック(段になっているもの)がほしい、それじゃなきゃだめだ、と思っていました。

しかし予算の関係で実際はスーパーで買い求めた、四角い、別におしゃれでも何でもないクーラーを2つ使っていました。

これは網目が大きいため、よくクッキーを半分、網の間に陥没させてしまい、使い勝手が悪くストレスを感じていました。

この時の私は、ホーロ製の水切り穴のついた皿を持っていたので、それを使うか、オーブントースターの網を代用するつもりで、クッキークーラーを捨てました。

その後、お菓子を作ることはほとんどなくなったのです。

右上に見えるのは木製の菓子器です。

菓子器なんて、器なら何でもいいわけですから、代用品はいくらでもあります。この菓子器はもらいものですが、「せっかくもらったから使おう」と努力している部分がありました。

ブランド名に惑わされて買った鍋も断捨離

上の写真の手前の小鍋は柳宗理のものです。

ネットか雑誌で、この小鍋はとてもデザインが美しく使い勝手が抜群です、なんといっても柳宗理なんですから、という言葉を鵜呑みにして買った品物。

「シンプルな美しさと使いやすさを最大限に考慮し計算されつくしたデザイン」というよくある言葉に、「ほ~」と思って楽天市場で購入しました。

届いた鍋はちょっと癖のある鍋でした。

しかも持ち手が、がたついていました。ネジを締め直しましたが、すぐにゆるゆるに。

それはまあいいとして、注ぎ口から液だれしないはずなのに、チャイを作ってカップに注いでみたら、しっかり液だれしました。

私の注ぎ方が悪かったのでしょうか?

それとこの鍋、焦げつきやすいのです。味噌汁もチャイも鍋肌がこげました。

「おかしいなあ、柳宗理なのに」。

そんなふうに思いつつも、使いにくいし、ほかにもっとシンプルなふつうの小鍋があったので、この鍋はお蔵入りに。

そのうち紅茶を飲むのをやめたので登場しなくなりました。

柳宗理の製品は高いため、これとトングしか買うことができませんでしたが、今や2つとも手元にありません。

トングと鍋を買ったいきさつはこちらで詳しく紹介しています⇒執着せずに、さっさと捨てればよかった物:柳宗理のトングとミルクパン

先日、日本人特有の、物を増やしお金を失う習慣を書きましたが、これは自分の体験から書いているのです⇒お金を貯めたいなら今すぐ捨てたい日本人ならではの3つの習慣。

私は、なんとなく生活が好ましいと思っている人(石黒智子さんや大橋歩さん)が使っていたり、おすすめしていすると、「おお、そうなんだ。いいね、いいね」と買ってみました。

石黒智子さんの話⇒石黒智子さんの台所にあこがれたが:ミニマリストへの道(52)

大橋歩さんの話はこちらにちらりと書いているだけですが、若い頃、大橋さんの本をたくさん読み、かなり影響を受けました⇒道具が少ないほうがお菓子やパン作りは楽しめる

石黒さんや大橋さんは物にこだわりがあるので100均アイテムなんて紹介しません。そこで私も分不相応な高い物を買い、使いこなせずゴミにしました。

ミニマリストになったら、「人がいいと言っている物が、自分にとっていいとは限らない」というごく当たり前の結論に達しました。遅すぎたかもしれません。

現在は食器はネームバリューよりも安全性で選んでいます⇒森修焼(しんしゅうやき)のマグを使う理由はこれ~安全にこだわった食器です

クッキー型も捨てました。

欲しくて手に入れた物じゃない物は捨てる

■バッグ類3つ

おまけの網バッグなど。

おまけの網バッグなど。

グリーンの網バッグは何かを買ったときにおまけでついてきたものです。おまけは、自分が欲しくて買ったものではないわけですから、最初から不用なのです。

こういうものは、家に入ったその瞬間に捨てることができます。

というより、極力家に入れないほうがいいでしょう。

もらわない工夫⇒ミニマリストの不用品を「もらわない」ための努力と工夫

上で書いた鍋のように、欲しくて買ったものでもうまく使いこなせないのに、欲しいと思ってなかった物を上手に使うのは困難です。

私も昔はおまけと言われれば、尻尾を振る犬のごとく、何でも喜んでもらっていました。

その結果、インクの出が悪い、書きにくいボールペンを使いつつ、引き出しの中には、新品(粗品やおまけだけど)のボールペンがぎっしりという状態で暮していました。

気に入らない物を使っても楽しくありません。

別に欲しいと思っていなかったものでも、いったん自分の物にすると愛着が生まれ、価値が生じてしまいます。そして、「せっかくもらったから使わなきゃ」と自分に強いることに。

入手すると自分にとって価値が出てしまう気持ちを授かり効果と呼びます⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる

欲しくもないのに、家に入れてしまったものはできるだけ早く処分したほうがいいのです。

グリーンの網バッグは、「せっかくもらったから」と思い、紙袋入れにしていました。しかし、そもそも紙袋が不用です。

黒いバッグは、昔娘がバレエに持っていくバッグが欲しいと言ったので、安いのを見つけて買ってやったもの。

しかし使わなくなってしまったので、無理に毛糸を入れて使っていました。別になくても大丈夫なものです。

手前の財布は娘の古いものです。

その他この日捨てた、なくても大丈夫なものたち

■その他の雑貨16個

別になくても困らない雑貨。

別になくても困らない雑貨。

キャンドル、ひも、ランチバッグ、ブードゥー人形みたいなの(娘が友だちからもらったお土産)、CDなど、雑多なものを捨てました。

■ハンガーなど6個

ハンガーも捨てた。

ハンガーも捨てた。

右奥の人形は娘が3、4歳のころ、プリスクールで作ったもの。かわいくてお気に入りでしたが、目玉がよく落ちるし、だいぶよれてきたので処分。

落ちた目玉を何度も接着しましたが、土台が綿のせいかその度に落ちるので、疲れて手放したという面もあります。

■リボンなど19個

リボンも捨てた。

リボンも捨てた。

リボン、ボタン、刺繍糸など。リボンは一度大量に捨てていますが、まだあったのです。

手前の刺繍糸は、知育教材についてきたものだと思います。しかし娘はまったくやりませんでした。なぜなら、日本語の教材だったからです。

■寄付する物。

寄付用にとりのけた物

寄付用にとりのけた物

箱がないので、とりあえず取りのけておきました。荷造りした荷物からさらに断捨離し、寄付用の箱を調達するつもりでした。

☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

☆この続きはこちら⇒あったら便利な物はなくても平気な物:ミニマリストへの道(79)

=========

この日も「なんで今まで持っていたんだろう」というものがたくさん出ました。

もし今もこういう物を持っていたらどんな暮らしになっていたか?

想像すると恐ろしいです。

ちなみに、この日、夫の荷物は60箱あると聞きました。

彼はわたしよりからだも大きく、力もあるから、大きな箱にいっぱい詰めています。なのに60箱とは。

「絶対無駄なものがいっぱい入っている」と思いました。それはそのまま新居に運び込まれ、いまだに彼の部屋やキッチンであふれています。

引っ越してから、時々捨てているようですが、捨て方が甘いので、大局的には何も変わっていません。





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