着るものがない

ファッションをミニマルに

秋物を買う前にやれ。1日でいらない服を捨てる方法(実例あり)。

手持ちの服から不用な服を1日で断捨離する方法を紹介します。



定期的にタンスやクローゼットをデトックスしよう

お盆も終わって、すでにお店には秋物ファッションが出ていると思います。新しい服や靴を買いたいと思っている人も多いでしょう。

その前に、ちょっとクローゼットやタンスの中をきれいにしておいたほうがいいです。そこで、今回は、もういらないい服を半日か1日で一気に捨てるモデルプランを書きたいと思います。

新しい服を買う前に、いらない服を捨てるクセをつけておくと、いたずらに服が増殖しないし、似たような服を買うことも防げます。

ふだんシンプルライフを心がけていても、服は増えやすいもの。時々、クローゼットのデトックスとしてやってみてください。

全出し法を使いますので、ある程度、時間と心に余裕のあるときにやることをおすすめします。

現段階であまりに服が多い人だと作業が大変になるので、アイテムをしぼるなど工夫してください。

ステップバイステップで書きます。

下準備:捨てる服を入れるものを用意する

いらない服を入れるボール箱、ゴミ袋、トートバッグ、ビニール袋などを、それぞれ2つずつ用意します。1つは、寄付用、1つは資源ごみ(リサイクル)用です。

いらない服を売りたい人は、それ用の入れ物も用意してください。ただ、服を売ろうとすると、捨てることに集中できないと思います。

今回のミッションは「いらない服を捨てること」であり、目標は1つにしておいたほうが、成功しやすいです。

ステップ1:手持ちの服をすべて出せる場所を確保する

テーブルの上でもいいし、たたみでも床でもいいです。手持ちの服がすべて出せる場所を確保していください。

昔読んだ石黒智子さんの本には、大きなテーブルの上に、手持ちの服を全部出した、と書いてありました。

『大人のための素敵な良品生活のすすめ』という本です。こちらでご紹介⇒石黒智子さんの台所にあこがれたが:ミニマリストへの道(52)

私は居間の床の上に出すことにしました。

服を出すスペース

ステップ2:服の全出し

タンスやクローゼット、衣装箱などにある服をすべて取り出して、ステップ1で決めた場所に山にしてください。

Tシャツ、ジーンズ、パンツ、スカート、ワンピース、ジャケット、アウター、スーツ、季節限定の特別服(スポーツウエアなど)などいろいろあると思います。

何もかも出してください。

下着やパジャマは別扱いしてもいいですが一緒にやってもかまいません。スカーフ、マフラーなどのファッション小物が、タンスの中で場所をとっているなら、それも一緒に出すといいでしょう。

私の服の山はこちらです。全部で12着です。2着は着用しているので、トータルで14着です。

私の服

ステップ3:季節ごとに分ける

このステップはオプションです。数が多い人は、ここで、季節ごとに山を分けると、あとでしまいやすいと思います。

春夏、秋冬、通年の3つに山をわけてください。

私の場合は、絶対量が少ないし、季節ごとに分けて収納していいないので、分けることはしませんでした。





ステップ4:絶対捨てない服を収納場所に戻す

季節ごとに山を分けるとき、この服は断捨離候補ではない、という服をすべてクローゼットに戻してください。

クローゼットがない人は、洋服ダンスのバーとか、ふだんもっとも着用回数の多い服を置いてある場所に戻してください。

捨てない服とは、たとえば

●好きでよく着ている服
●急いでいるとき、「きょうはこれでいいや」と思ってよく着ている服
●定番服、ユニフォーム
●ふだん仕事に着ていく服
●学校の制服、職場の制服
●フォーマルウエア(冠婚葬祭)として必ず使う服

こんな衣類です。

この判断に時間をかけないでください。自分がよく着る服は自分でわかるはずです。「何がなんでも捨てない服」だけを戻してください。

私は持ち数が少ないのでこのステップは飛ばしましたが、数が多い人は必ずやってください。

ステップ5:いらない服を捨てる

必ず必要な服はすでに戻してあるので、現在、山になっている服はもういらない服です。

服を1着ずつ見て、「寄付する用」「資源ごみ用」の箱に入れてください。

とは言え、たいていの人は、捨てようかどうしようか迷うと思います。以下の服は、優先的に捨ててください。

●これまで全く着用したことがない服

買ってそのままになっている服です。タグや値札がついたままの服は可能なら返品してください。返品期間が過ぎていたり、レシートが見つからない場合は寄付する用服の箱(袋)に入れてください。

物を買ったら48時間以内に使うことをおすすめします⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ

友達や親戚にあげてもいいですが、押し付けないようにしてください。

当ブログにも、いらない物をもらってしまう、とか、もらった物をどうやって捨てたらいいのかわからない、という悩みや質問のメールをよくいただきます。

現代日本に住んでいるほとんどの人は、服は自分の好みのものを自分で買いたいと思っているのです。

●1年着ていない服

特別な時用の服(フォーマルウエアなど)は別にして、ふつうの服で、1年着ていないものは、たぶん次の1年も着ないので処分してください。

●似たような服がたくさんあるもの

黒いタートルネックの長袖セーターは2つあったら、1つでいいです。毎日同じデザイン、同じアイテムを着たいから、複数予備として持っているならば、すでに「捨てない服」として取ってあるでしょう。

●着ていると不快になるもの

好きな服だけど、着ていると不快になる服があります。

たとえば、裾がどんどん巻き上がってくるトップス、肩からずりおちてくるタンクトップ、チクチクするワンピース、長すぎて歩きにくいスカート、静電気がバチバチ起きるセーター、ウエストがきついパンツなど。

着用しているときの違和感にはいろいろあります。着るたびにストレスになる服は、もう捨ててください。

●似合わない服

トレンドだからと買ってしまった服は、しばしば、自分には似合わなかったりします。似合わない服は自分でわかっていると思うので捨ててください。

●難のある服

毛玉がある、シミがある、ボタンがとれている、ジッパーがこわれている、破れている、など難のある服です。

私は少ない服を大事に着たいと思っているので、多少難があっても着ていますが、余分な服がたくさんあったら、難のある服は捨てたほうがいいです。

なぜなら、もう着ないからです。

難があっても、毎日着ているのなら捨てなくてもいいです。直して着たい、ということであれば、速攻で直して、明日着てください。

●特別なイベントのために買った派手な服

大学の卒業の謝恩会に着たドレスだけど、それ以来まったく着ていない、といった服です。

●高かった服

高くて質がいいのに、あまり着ていない服は、値段が高かったから捨てられずに残っている線が濃厚です。捨ててください。

高価な商品を手放せないときの考え方⇒高かったから断捨離できない?埋没費用はどのみち回収できません

●思い出の服

着てないけど思い出があって捨てられない、という服があるようです。ある方から学生時代の制服など思い出が詰まった服は捨てにくい、と言われたのですが、そうなのでしょうか?

そういう服は写真をとったり、布の一部分だけ使ってリメイクして思い出を残せばいいと思います。

ですが、そこまでしてとっておきたい思い出なのかなあ?という気もします。

捨てにくいから、「思い出の品だし」という言い訳をしているだけなのかもしれません。

思い出の品の捨て方⇒今度こそ捨てられる。思い出の品を断捨離する5つのステップ。

●合わせにくい服

自分の服を見ていると、どう考えても場違いというか、間違ってそこにまぎれこんでいるのでは、と思う服があると思います。

それは自分の好みや、自分らしい服からはずれた服です。よってほかの服や靴、バッグと合わせにくいので、これを機会に断捨離してください。

●他人の服

もしまぎれこんでいたら持ち主に返してください。

●他人のための服

「そのうち娘にあげよう、孫にあげよう」と、他人のために貴重なスペースを使ってとってある服は、すでに自分の服ではありませんので捨ててください。

今、その服を誰かにあげることができるなら今のうちにあげてください。ただし繰り返しますが、押し付けてはいけません。

●「いつか着るかもしれない」服

「いつか」は来ないので捨ててください。

「いつか」は来ない話⇒「いつか使うかも」の「いつか」は来なかった:ミニマリストへの道(66)

●理由はわからないけど捨てられない服

「迷ったら捨てる」と決めておくとシンプルに捨てられます。

今回私は、穴があいており、なおかつ腰のレースもほつれてきた、量販店で買ったスパッツを捨てました。ついでにパジャマも捨てました。

断捨離したパジャマとスパッツ

ステップ6:事後処理

寄付する服は、その団体の指示にしたがって荷造りしてその場所に持ってくなり、送るなりしてくださ。

資源ごみは指定の日に指定の場所に持っていってください。

この事後処理はできるだけ早くやることをおすすめします。捨てようと思った服をいつまでも部屋に置きっぱなしにしないでください。

参考:
不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる

上手な不用品の処分の方法~譲る、売る、捨てる

~~~~~~
この捨てプロジェクトのポイントは、先に、「必ず必要な服」を収納場所に戻してしまうところです。ここでやたらと数が多くなってしまう人は、思考の変換が必要です。

着ない服をたくさん持っていると、今後の人生でいったいどんないいことがあるのか、考えてください。ほとんど着ない服を大量に持ち続ける利点を、少なくとも5つぐらい出してください。

そんなメリット、どこにもないでしょう。

服は少ないほうが管理しやすいのです。「ちょっと少ないかな」と思うぐらいでちょうどいいのではないでしょうか?





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