シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

言い訳を作り出してしまう私たち:あなたに夢の仕事ができない理由(TED)



よりよい人生を生きるのに役立つTED動画を紹介しています。今回は、経済学者のラリー・スミス(Larry Smith)先生の、Why you will fail to have a great career(なぜ、あなたは素晴らしいキャリアを手にすることができないのか?)です。

邦題は「 「あなたに夢の仕事ができない理由」」

career という英語は日本語にもなっています。職業ですが、ただの仕事というより、専門職というニュアンスがあります。

TEDxUWの講演です。UWはカナダのオンタリオ州にあるウォータールー大学(University of Waterloo)のことです。

「あなたに夢の仕事ができない理由」TEDの説明

In this funny and blunt talk, Larry Smith pulls no punches when he calls out the absurd excuses people invent when they fail to pursue their passions.

このおもしろい率直なプレゼンで、ラリー・スミスは、人が情熱を追い求めないときに作り出す馬鹿げた数々の言い訳をズバリと指摘します。

pull no punches は イディオムで、手加減しない、ズバっと言う、歯に衣を着せずに言う、という意味です。

スミス先生は、この大学の教授です。この学校は理工系で、特に数学とコンピューターサイエンスに強いです。

今日的テクノロジーが得意な生徒が集まっており、そういう生徒の期待に応えるすばらしい研究施設もそろっています。学内から発しているベンチャー企業も多いし、民間企業と共同でやっている研究開発もたくさんあります。

スミス先生は、この学校で長年、優秀な生徒をたくさん見てきました。この子たちは、もっとすごい仕事ができるはずなのに、というはがゆい気持ちを持っているようです。

みんなとっても優秀なのに、そこそこの仕事であきらめてしまい、夢のキャリアに向かってひた走ることができません。

「夢に向かって走りなさい」。そんな彼の想いがつまったプレゼンです。といっても、金八先生ふうではなく、もっとドライで皮肉が効いています。

スミス先生は数学の先生とは思えないほど、芸達者です。以前、紹介したダン・ギルバートという心理学の先生のプレゼンもおもしろいのですが、彼にまさるとも劣らない、独自の味があって、エンターテイメント性のある講演になっています。

日本語字幕の動画を貼っておきます。15分。英語的にもすごく勉強になるプレゼンです。字幕なし、英語字幕を出したい方はプレイヤーで調節してください。

動画のあとに簡単に要約を書きます。ただ、このプレゼンはラリーさんの語り口に特徴があるので、実際にごらんいただくことをおすすめします。

☆トランスクリプトはこちら⇒Larry Smith: Why you will fail to have a great career | TED Talk | TED.com
☆TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

そこそこいい仕事なんてものはない

現代は、よい仕事(good jobs)は、消えつつあります。素晴らしい仕事(great jobs and great careers)はあります。一方に、仕事の量が多く、ストレスも多く、魂を吸い取られる仕事があります。

今はその中間の仕事はないのです。そこで、きょうは素晴らしい仕事につこうとしている人に向かってお話します。なぜそういう仕事につくことができないのか、という点について。

素晴らしい仕事につけない理由

皆さんは素晴らしい仕事につくことができません。

どんなにほかの人が、素晴らしい仕事につくためには、夢を追い求め、自分の大好きなことを続けるべきだ、と語るのを聞いても、あなたは、そうしないと決めてしまうからです。

何度、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学でのスピーチを聞いても、関係なし。あなたはそうしないと決めているのです。

なぜ、そうしないと決めているのか、その理由はわかりません。たぶん
●あなたは怠惰すぎる

●そもそも難しすぎる

●情熱を傾けられること(パッション)を探して、それが見つからなかったときのことを恐れている。バカに見えるのではないかと。

こんな理由でしょうか?

そこで、みんな、パッションを追い求めない言い訳を思いつきます。夢の仕事につきたいならやるべきことをやらない理由を作り出すのです。

たとえば
●運がよくないとそんな仕事にはつけない。

●天才だから、夢のキャリアを得ることができるんだ。たとえばスティーブ・ジョブズのように。

●そんなキャリアを手にする人は、変わり者だ。しつこく情熱を追い求める人は、おたくみたいな人なんだ。私はそんな人ではない。ふつうの人間だ。

●ふつうの仕事について、一生懸命働いていれば、いずれいい仕事が素晴らしいキャリアにつながる。

興味と情熱は違う

素晴らしいキャリアを手に入れるには、自分が情熱を傾けられること、パッションを見つけるのが必要だと理解したとしましょう。

あなたは、パッションを見つけようとします。そして、何か興味を持てるもの(interest)を見つけて満足してしまいます。

私が「パッションを見つけましたか?」と聞くと、「興味のあるものを見つけました」と答えます。

パッションとは、あなたが一番愛しているものです。あなたの才能をもっとも引き出してくれるものです。パッションと興味は一緒ではありません。

恋人に、「結婚しよう、君に興味がある」なんて言いますか?

ここで必要なのはパッションです。ほかの何よりも興味があることがパッションなのです。

パッションを見つけずに、興味でとどまってしまったら、あなたの墓石にはこんな言葉が刻まれるでしょう。「ベルクロを発明した偉大なるエンジニア、ここに眠る」と。

もし、自分の持てる才能すべてを注ぎ込める仕事を見つけていたら、「大統一理論を発見し、ワープ航法の実用性を証明したノーベル物理学賞受賞者、ここに眠る」と刻まれるのです。

1つは素晴らしいキャリア、もう1つは、失われたチャンスです。


パッションを見つけても行動しない

たとえパッションを見つけたとしても、やはり失敗します。

なぜならそのパッションを追い求めないから。また新しい言い訳を思いつきます。行動を起こさない言い訳を。

私はこんな言い訳を何度も聞きました。「はい、私は、すばらしいキャリアに向かってがんばります。でも、人間関係も大事にしたいんです」。

業績よりも、いい友達でいたい、いい配偶者でいたい、いい親でいたい。業績のために、そういうことを犠牲にしたくはない。

ここで考えてほしいんです。

子どもを言い訳にしていいんですか、と。

将来、あなたは理想的な親となります。あなたの子どもがやってきて言うでしょう。「将来何になるか決めたよ」。あなたはうれしくなるでしょう。子どもはとても数学が得意です。

子どもはこう言います。「マジシャンになるんだ。舞台で手品を見せる」。あなたは何と言いますか?「それは、ちょっとね。うまくいかないかもしれないな。考え直したほうがいいよ。おまえはすごく数学が得意だし」。

子どもはこう続けます。

「でも、これが僕の夢なんだ。どうしてもやりたいんだ」。あなたは何と答えますか?きっとこう言うでしょう。

「あのね、父さんにも昔夢があったんだ。でも、追い続けることができなかった」「父さんにも昔、夢があった。でも、おまえが生まれてしまったんだ」。

こんなこと、本当に家族に言いたいんですか?

子どもが自分の夢を語ったとき、「それはいいね。ぜひそうしなさい。父さんがやったように」。こんなふうに言いたくないですか?でも、実際はそうしなかったので言えないのですが。

自分の好きなことを追求しない本当の理由

なぜ、家族や人間関係を理由にして、自分の夢を追い求めないのか?どうしてだかわかりますか?

なぜこんな言い訳をするのか?

あなたも心の奥底ではわかっています。

あなたは夢を追い求めることが怖いんです。バカに見えるかもしれないことを恐れているんです。試してみることを恐れているんです。失敗することを恐れているんです。

立派な友人、立派な配偶者、立派な親、立派なキャリア。すべてあっていいんじゃないですか?それがあなたという人間ではないのでしょうか?

どれか1つ取り出すことなんてできません。

けれど、あなたは恐れている。だから、素晴らしいキャリアを手にすることができません。ただし(unless)…。

「ただし」この言葉、何かを期待させますね。でも、とても恐ろしい言葉が続くこともあります。

ただし、あのとき、ああしていたら、ああしてさえいたならば…。こんなことをぐるぐると考えるのは、とてもつらいものです。

以上が、皆さんが、素晴らしいキャリアを手にできない理由です。ただし…。

・・・要約ここまで ・・・

☆スティーブ・ジョブズのスピーチはこちら⇒スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学卒業式のスピーチからミニマリストが学んだこと

言い訳をするのが得意な私たち

このプレゼンは学生に向けたものですが、大人が見ても考えさせられますね。

特に子どもを理由にいろいろやらない、というのは女性にはよくあります。私もよく聞きます。「今、子どもが小さいから…」「子どもが小さいから時間がとれそうにないんですけど…」。

私自身もずっと子どもを言い訳にしてる部分がありました。子どもが小さいときは、何もしていなかったです。今貯金がない理由の1つはそれだと思います。

「子どもが小さいから」と言い訳しそうなときは、「じゃあ、もし自分に子どもがいなかったら、やるのか?」と考えてみるといいと思います。

プレゼンにもあったように、後々子どもに向かって、「夢があったけど、あんたのためにあきらめたんだよ」なんて言いたくないですよね。

人のせいにしちゃいけません。子どもがいてもいなくても、自分の責任で選ぶ、という強い気持ちを持つべきだと思います。
****
このプレゼンは、「恐怖を乗り越えろ、情熱を持ち続けろ」という先生の激励です。

進路を考えるときもそうですし、日常生活で何か小さなことに挑戦するときも、この激励のメッセージを覚えていたいですね。

不用品を断捨離するという、ごく簡単な行為ですら、私たちはいろいろな言い訳を考えだしてやらないものです。

変わりたいのに、変わらない理由を見つけてしまう。人間っておもしろい生き物ですね。


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