お片づけする女性

断捨離テクニック

30年かけてミニマリストになった私の断捨離のやり方を詳しく公開します

私がどんなふうに断捨離をしてきたかお伝えします。

私のブログに「断捨離をする順番は」とか「片付けするとき何から捨てると簡単か」「断捨離にかかった時間?」「断捨離に終わりはあるか」という検索ワードでアクセスする方がいらっしゃいます。

きょうはそのあたりのことすべてにお答えします。



そもそも断捨離とは?

断捨離は厳密にいうと、
断 家に物を入れない、入ってくる経路を断つ
捨 家にある不用品を捨てる
離 執着心を捨てる

の3つの合わせワザですが、一般に断捨離というと「捨てる、片付ける」という意味で使われています。

この記事でも 断捨離=物を捨てる、処分する という意味で使っています。

断捨離の定義について詳しくはこちらをどうぞ⇒断捨離は悪か?捨て方や片付け方は人それぞれ、マイペースがうまく行くコツ

正しい断捨離のやり方、なんてものはない、でも原則はある

今、世間にたくさんの断捨離や片付けのハウツー本やマニュアルが出ています。そのせいかどうか、あたかも「正しい断捨離の方法」というものが、この世にあると思ってしまう人がいるようです。

しかし、断捨離は、単に物を捨てるだけなので、正しいとか正しくないとか、そういうのはありません。捨てたいものから捨てればいいだけの話です。

当たり前ですが、捨てれば捨てただけ所持品は減っていきます。私も目についたものから適当にどんどん捨ててゆきました。

人の暮しも所持品も性格もさまざま。ライフスタイルも片付けに使える時間も違います。一人暮らしなのか、結婚しているのか、既婚でも子供がいる、いない、義理の家族と同居している、していない、というように生活環境が違います。

家族が全員シンプルライフ志向とは限りません。私のようにやたら物を捨てない家族を持っている人もいます。

そのように皆、置かれた環境が違うのですから、万人に通用する断捨離のノウハウみたいなものはないです。

ただ、どんな断捨離にもあてはまる原則はあります。それは物を買うのをやめなければ、生活はシンプルにならないということです。

大切なのは買わないこと

断捨離しているとき大切なのは、捨てることだけでなく、新たに物を家に入れないことです。

断捨離してるのになかなか片付かない、スッキリしないのは、捨てる一方で物を買っているからです。

買わない」ということを徹底すると、断捨離がぐーんと加速します。

一度期間を決めて、家に入ってきたものはすべて記録してみると、いかに自分が日々、新たに物を増やしてしまっているかよくわかります。

私も一時期、毎日、買ったものや、家に届いた郵便物、子供や夫が持ち込んだものをわかる範囲で、全部デジカメで写真をとったり、記録をとっていました。

また、買わない挑戦をするのもおすすめです。

1週間、10日間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年など、期間を区切って、食料品や生活必需品以外はいっさい買わないようにするのです。

私はこの挑戦を3,4年やってますが、これをやることで自分に必要なものはもうすべてそろっていることがわかりましたし、物欲もなくなってきました。

買わないマインドセットはこちら⇒5つの思考で「買わない」を習慣化~お金をためる生活にシフトする

断捨離に費やした期間と時間は?

1日、2日で断捨離が終わったわけではありません。それこそ、何回もトライして、何度もリバウンドしています。

1番最初に物をまとめて捨てたのは27歳のとき。

所持品をほとんど捨ててしまってミニマリストになったのは、去年ですから、足掛け30年かかっているわけです。

買物をあまりしなくなったのは40歳を過ぎてから、物をほとんど買わなくなったのは、50歳を過ぎてからです。

そんな紆余曲折はこちらのシリーズで順番に書いています⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

断捨離に実際に費やした時間は、初めて大量のものを一気捨てしたときは、半日ほど。その後、毎日数時間かけて、物を処分しました。それ以後はこんな極端な捨て方はしていません。

30年間、毎日断捨離をやっていたわけでもありません。ときどき、「捨てるプロジェクト」を試し、ある期間は一生懸命捨てて、しばらくしたらふつうに暮して、また捨ててといった感じです。

去年は特に断捨離をがんばり、引っ越しをして生活をダウンサイジングしたのもあり、日に30分以上断捨離をしていることもありました。

最近は、毎日5分~15分ぐらい、掃除のついでに断捨離しています。





捨てるものに順番があったか?

たくさんあったものから捨てて行きました。

具体的にいうと
・衣類
・ピアス
・本
・文房具
・その他の雑貨(こんまり流に言うと小物)
です。

収集癖がありましたので、集めたものをどんどん捨てて行きました。こんなにいろいろ集めていましたので⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました

断捨離の参考にした本は?

断捨離のきっかけになったのは吉本由美さんの本です⇒吉本由美の「一人暮し」術が、シンプルライフの参考書として威力を発揮した

実はこれ以前に、1970年代にベストセラーになった「チープシック」という本を読んで、もともとシンプルな服が好きだったのが、さらにカジュアル+シンプル志向になりました。

この本の副題は、「お金をかけないでシックに着こなす法」ですが、出てくるファッションが必ずしも安い服とういうわけではありません。

「チープシック」から私が受け取ったメッセージは以下の3つです。

1.流行の服ではなく、定番の質のいい服がいいよ。
2.自分の好きな服を自分で選び取ろう。
3.人に「素敵でしょ、私」と自慢することがおしゃれではなく、自分が好きで、着ていて気分のいい服を着るのが、本当のおしゃれだよ。

自分らしさを考えたとき、私はなんでもないごくふつうのシンプルな服が好きなのだ、ということがわかったのです。

特に、この本に出てくるモデルのローレン・ハットンの服装が気に入っていました。

彼女はトップモデルで、仕事のときはゴージャスな服を着たりもしますが、ふだんはダンガリーのシャツにジーンズ、Tシャツにジーンズというスタイルなのです。

彼女のようなスタイルにしたいと思い、それまで持っていたDCブランドの服はもういらない、と思ったわけです。

断捨離の参考書として、何度も読んだのは以下の2冊。

・『収納』するより『捨て』なさい⇒断捨離生活のモットーは『収納』するより『捨て』なさい:ミニマリストへの道(12) 物の絶対量が多いと解決しない、ということを教えてくれた本です。

・ガラクタ捨てれば自分が見える⇒『ガラクタ捨てれば自分が見える』で衝撃のスペースクリアリングに出会う~ミニマリストへの道(20) 部屋にたまった不用品が自分のエネルギーを奪っている、というのに妙に納得しました。

以上の2冊は、捨てるものがたくさんあるときによく読んでいました。ともに、読むと「よし捨てよう」というモチベーションがあがる本です。

今年読んだ、「人生がときめく片づけの魔法」は、カテゴリーごとに物を全部出す、というやり方がほかの本と違うので、新鮮でした。
近藤麻理恵の「人生がときめく片づけの魔法」の英語版の感想~ベストセラーの秘密は東洋の神秘にある? 全部出すのは、ある程度物が減ってからやるといいです。

書類の捨て方に関しては、「モノが少ないと快適に働ける」がとても参考になりました⇒『モノが少ないと快適に働ける: 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術 』を読んで、だいぶ書類を断捨離しました

それから本ではありませんが、アメリカのお片づけのサイト、フライレディネットのメソッドは実際に物を捨てたり、片付ける行動を促してくれました。
フライレディネットのこと⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)

何から捨てるのが簡単か?

目障りなものから捨てればいいと思いますが、これにも1つ原則があります。

物を収納する物から捨てる、ということです。

たとえば、

・財布
・ポーチ
・ペンケース
・バッグ
・各種収納グッズ
・本棚
・たんす
・洋服ダンス
・食器棚
・倉庫
・ガレージ
・家

といったもの。

入れ物があると、人は中を満たしたくなるのです。

断捨離の具体的なやり方は?

いろいろためしましたが、こんな方法が効果がありました⇒断捨離を始めてみたいあなたへ~私が最も効果を実感した5つの断捨離テクニック

こんまり流のカテゴリーごとに一気に捨てる、という方法は、リバウンドがない、と書かれていますが、私は「リバウンドはある」と思います。

というのも、購買習慣を変えなければ、現代社会では、またすぐに物に埋もれてしまうからです。

断捨離に終わりはあるのか?

ある程度捨てると、「物がないほうが暮らしやすい」ということがよくわかるので、以前のような物に埋もれた生活には戻らないはずです。

だから、「捨てる」という意味での断捨離は終わりがあります。ただ、繰り返しになりますが、物を買い続けていると、断捨離は終わりません。

いろんなものへの執着や欲を完全になくすのは無理だと思いますが、こちらも減らすことはできます。

自分の心が満たされれば、もうあんまり「物がほしい」と思ったり、「買物をしてストレス解消する」、ということがなくなるからです。

*******

私は、去年は特に断捨離をがんばり、引っ越しをして生活をダウンサイジングしたのもあり、現在は本以外はもう捨てるものがないかな、という状況です。

これからは物だけではなく、行動やタスクをシンプルにして、忙しくないけど充実した楽しい生活をめざして行きます。





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