着ない服は服じゃない。

ミニマルな日常

義理母が余計なものをくれる問題の解決法は、きっぱりノーと言うことに尽きる。

お義母さんから、子供服をたくさんもらって、持て余しています、捨ててもいいでしょうか、という質問をいただきました。

この記事で回答します。

誰も使わないなら、断捨離すべきです。ただ、それは一時的な問題の解決にすぎません。今後はもらわないようにしてください。

さもないと、いつまでたっても同じことで悩み続けることになります。

まずメールをシェアします。Kさんからいただきました。少々長いメールです。



お義母さんが、子供服をどんどん買ってきます

件名:人からのもらい物で悩んでます

筆子様、はじめまして。ブログたくさん読ませていただきました。

私も物が捨てられない性格です。断捨離しようと実行してもリバウンドします。

そこで私は一番何が捨てられなくて何が多いのかよくよく考えてみました。一番多いのはずばり子供服です。

しかも私が買った物ではない物が多いです。人からのもらい物ばかりなんです。くれる相手は義理の母で主人の実の母です。

自分の親なら言いやすかったり共感してくれることも、自分の親でない分言いにくかったり、はっきり意見を言うと、後で主人に怒ったりしてくるようです。

舅も姑も同じ性格です。

特に姑が自分の趣味でうちの子供に子供服を買ってきて、主人に渡します。買うのは2~3枚でも毎度毎度くれてたら相当な量です。

うちは小学生がいますが、その子が赤ちゃんの頃からたくさん服を買っては渡してくるので、やんわりとたくさんあるからとか、もう買ってこないで欲しいと伝えても、聞く耳持たず、私がいない時に主人に「私が働いて儲けてきたお金で私が勝手に何を買おうと私の勝手でしょ」と言ってたそうです。

「駄目だこりゃ」とは思いながらも、何とか分かってもらおうと言い続けてきましたが、分かってもらえず、物が多いことで主人とのけんかが絶えませんでした。

そうこうしてたら、第二子ができて出産後、私が義母に、第一子で新品の服がたくさんあるからお下がりで着回せるから本当に子供服を買わないで欲しいと伝えたら、「よっしゃ、分かった」と笑顔で言うので、分かってくれたんだと安心してたら、数日後に第二子にも服を買ったからと言ってきました。

この人は買い物依存症かと疑いました。

うちは別居なので、第二子からは私が仕事をやめて専業主婦になったのと、義理の親の所に子供を連れて行くと義母の情が出て子供服を買い始めると思い、第二子はほとんど連れて行きませんでした。

それなのに勝手に買ってきて、サイズも分からず買ってるので二番目の子には少し小さくて、次の年には合わないです。

リサイクルショップで売ることも考えたのですが、義母が全ての服に子供の名前を油性ペンで書いてるので、お店からも名前入りは受け取れないと言われました。

オークションに出品するのも面倒で、義母の子供服買いは現在も進行中です。

一度子供から「ばあちゃん、服いらないから買わないで」と言うと、少し怒って「もう買ってないよ。何年前の話してるの?」と言ってたそうです。

買ってる実感がわかないのでしょうか。

義母の性格を変えるのは無理だし、主人も「自分の親は好意でしてる。リサイクルショップで売ってもらうためでなくて子供に着せてもらうために買ってる」と言います。

こんまりさんの、ときめくかどうかですが、自分で選んだ訳ではないのでときめきません。

むしろ邪魔でイライラして、義母の買った子供服を床に投げつけたこともあります。

物が多いというだけでこんなにイライラするんだと実感しました。

今まで片付け本を買って読んでも、自分が買った物について考えることは書いてありましたが、

他人が買ってきたものについてはあまり書いてなくて、1つ1つお礼を言って捨てるとありましたが、こんなに大量にお礼なんて言って捨ててたらきりがないし、

たまに義母から「私が買った子供服着せてる?」と言われることもあり「捨てました」とも言えず、

小さい頃から物は大事に使うと、親から言われて育った私には、そんなにボロボロでなくて割と綺麗な服を捨てられず途方にくれます。

今の生活を変えたいと思い、収納アドバイザーの資格を持ってる人に家に来てもらい、仕分けしてもらいましたが、その方が誰か友達にあげるしかないのではと、驚いているほどたくさんありました。

友達に言ってみましたが「親戚からもらってるからうちはいらないかな」とのこと。

私の実家に置きに行こうとしたら「うちは物置じゃない」と返されました。

二番目の子は保育所に通ってます。先生に聞いて保育所の着替え用に持って行こうかと思ってます。

しかし小学生の子供の服は保育所の子供には大きすぎて引き取ってもらえないと思います。

長々とすみません。

新しいかろうが思い切って捨てるべきなのか、それにより後悔しないのか心配になり意見を聞いてみたくてメッセージに書いてみました。ご意見いただけたらと思います。

Kさん、メールありがとうございました。





誰も着ない服は今すぐ断捨離せよ

今手元にある分で、誰も着ていない服であり、今後も誰も着ることはない服は捨ててください。

それは死蔵品ですから、べつに思い切らなくても、捨てられますよ。実際、すごく場所を取っているようですし。

ガラクタは片付けられないので、収納アドバイザーには解決できません。捨てるしかないのです。

新しくてまだきれいだとしても、誰も着ない服は、そのまま家の中でゴミになるだけです。

そうした服は、服として全く機能しておらず、Kさんのストレスの元になっています。

処分すれば、誰か別の人が着てくれるかもしれないし、資源として、再利用されるかもしれません。

全部名前入りだそうですが、タグなど、見えないところに書いてあると思うので、そういうのは切ればいいです。

私ならそのまま寄付センターに持ち込みますが、「新品を捨てるのは心が痛む」ならば、古着deワクチンなどを利用してはどうでしょうか。

不要な衣類・バッグ・服飾雑貨を送ると、開発途上国でリサイクルされます。送る段ボール箱は支給してもらえます⇒古着deワクチン|不要衣類・バッグの回収で社会貢献

ほかにも寄付できる場所をこの記事にいくつか書いています⇒上手な不用品の処分の方法~譲る、売る、捨てる

もらい物はすでに自分のもの

「片付け本に、人からもらった物の捨て方が書いてない」とありますが、人からもらった物はすでに自分のものなので、自分のものとして、いる・いらないを判断してください。

もらった子供服はもうお義母さんのものではないし、ご主人のものでもないし、もらったお子さんのものです。しかし、お子さんは小さいので、子供の世話をしているKさんが管理することになります。

この点については、こちらの記事を読んでください⇒子供のぬいぐるみの所有権は母親にありますか、という質問の回答。

ですから、ご自身が、「これはいらないな」と思ったら、処分すればいいのです。

もちろん、まだ着られるものは赤ちゃんに着せて、お義母さんのところに会いにいってはどうでしょうか? 喜んでもらえると思います。

「私が買った子供服着せてる?」とお義母さんに聞かれたら、「おかげさまで、子供が大きくなり、もう入らなくなったから、サイズの合う人に着てもらってます」と答えればいいだけです。

もらい物を捨てにくいと思うなら、この記事を読んでください⇒罪悪感を感じる必要なし、人からもらった贈り物を捨てる3つのコツ

もらった物は自分の物だとシンプルに考えるコツはこちら⇒もらい物を捨てられないのは、自分の問題と他人の問題を混同しているから。

捨てると後悔するかも、と心配ならこちらをどうぞ⇒後悔するのが怖くて捨てられない時、捨てる決断を助ける4つの考え方。

自分が好きで買ったわけでもない服を捨てて、どうして後悔するのか私にはよくわかりません。ただの取り越し苦労では?

以上のように考えることができれば、1~2週間で、服が多すぎる問題は解決するでしょう。

今後は不用な服は断じてもらわない

さて、一番問題なのは、いらない服をもらってしまったことです。

最初のお子さんが生まれたときに、服を受け取らなければ、子供服が増えすぎて処分できず、あれこれ悩む状況にはなっていなかったでしょう。

収納アドバイザーを呼ぶこともなかったし、実家に持っていこうとしたり、友達に相談することもなかったし、私にこんな長いメールを送ってくる必要もなかったのです。

無駄な物は無駄を再生産します

今後は、無駄なことで、貴重な時間、お金、精神の安定を失わないために、余計な物は、びしっと入り口で止めてください。

お義母さんが買い物が大好きで止まらない、というのはお義母さん自身の問題であり、Kさんには関係のないことです。

Kさんがすべきなのは、「子供服はいりません」とはっきり断り、受け取らないことです。

お義母さんが「私が稼いだお金で何を買おうか私の勝手だ」と主張できるように、Kさんも、ご自身の生活で使うものは、ご自身で選んで全く問題ないわけです。

やんわり断るんのではなく、はっきり断ってください。

ご主人やお子さんを通してではなく、ご自身できっちり断ってください。断るのは別に悪いことではありません。

断り方のコツを書いておきます。

断るマインドセット

●いらない物を断るのは、相手の人格を否定することではない。

●いらない物を断るのは、相手の好意を無にすることではない。いらないのに無理にもらって、その後捨てるほうが、よほど相手に対して失礼である。

●いらないのに、いるふりをするのは嘘をつくことである。今後、長い付き合いになる義理の家族には、嘘はなるべくつかないほうがいい。

等身大の自分でいられないと、あらゆる局面で苦痛にさいなまれる。

この点についてはこちらの記事を読んでください⇒義理の両親の贈り物で子供のおもちゃがどんどん増える問題の解決法

●お姑さんの言うことに、何でも「はいはい」と答える嫁がよい嫁である、という考えを持っていたら捨てる。なぜなら、それは間違っているから。

実際の断り方

●まずはお礼を言う。

●礼儀正しく、落ち着いて、相手の目をしっかり見て、「服はたくさんあるのでいりません」と言う。

●ごちゃごちゃ言い訳しない。

●嘘をつかない。理由を聞かれたら、本当の気持ちを手短に言う。

過去記事も参考にしてください。

断り方のパターンを書いています⇒ほしくないプレゼントの上手な断り方。これ以上余計な物を家に入れないために。

断るのがストレスだと思うならこの記事をどうぞ⇒いらない贈り物をきっぱりと断る方法。プレゼントを受け取ってはいけない時もある

ノーと言うべき理由を書いています⇒断る勇気を持とう。上手にNo(ノー)と言う方法

相手と自分の間にしっかり線を引くすすめ⇒毎日疲れているあなたに。心の境界線を引いてストレスを減らし、自由になる(TED)

最初はうまく断れないかもしれませんが、回数を重ねるうちに、だんだんうまくなっていきます。

お義母さんのご機嫌を取ることより、自分が心地よく暮らせる道を模索したほうがいいです。

お義母さんは別にKさんを苦しめるために、子供服をくれるわけではありません。ところが、結果として、そうなっています。Kさんは、お義母さんの行動に対して、まったくありがたいと思っていませんよね?

それもこれも、いらない物を受け取ってしまったからなのです。

自分の悩みは自分で作っていることが多いものです。Kさんもメールに書かれているように、お母さんのことは変えられないのです。ご自身の考え方や行動を変えてください。





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