シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

肉はやめて野菜を食べろ。マーク・ビットマン「我々の食料に関する課題」(TED)


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より健康に生きるのに参考になるTED動画を紹介しています。今回は、料理人のマーク・ビットマン(Mark Bittman)さんの、What’s wrong with what we eat(私たちが食べているものの何が悪いのか)です。

邦題は「我々の食料に関する課題」とちょっと硬い訳になっています。

「我々の食料に関する課題」のTEDの説明

In this fiery and funny talk, New York Times food writer Mark Bittman weighs in on what’s wrong with the way we eat now (too much meat, too few plants; too much fast food, too little home cooking), and why it’s putting the entire planet at risk.

ニューヨーク・タイムズのフードライターであるマーク・ビットマンは、今、私たちが食べているものの問題点(肉の食べ過ぎ、野菜(プラント)の食べなさすぎ、ファーストフードの食べ過ぎ、家庭での料理の少なさ)と、この食生活が地球を危機に落とし入れていることについて、、激しく、かつおもしろく語っています。

アメリカでは牛肉の消費が多いです。牛を飼育することが環境に負荷をかけているし、そうやって作られた肉を食べすぎている現代人は病気になる、だから、肉やジャンクフードはほどほどにして、野菜(プラント)を食べよう、というのが彼の主張です。

私たちが肉やジャンクフード、加工食品を食べ過ぎてしまうのは、別に食べたいからではありません。

政府が農業や畜産に関係のある企業と結託して、国民に食べさせている、つまり消費者はよけいなものを食べさせられているのです。

食べ物もいまや工業製品であり、肉や加工食品をどんどん買うのは、本当はいらないのに、不用な物をたくさん買って、部屋にためこむのと同じです。

2007年、12月の収録なので、出てくる風俗(政治家とか)がやや古いのですが、ここで語られていることは、今もあまり変わっていないと思います。

長さは20分。日本字幕です。英語や字幕なしがいい方はプレーヤーで調節可能です。動画のあとにごく簡単に要約を書きます。マークさんのジョークはすべてはぶきますので、そこを楽しみたい方は動画をごらんください。

☆トランスクリプトはこちら⇒Mark Bittman: What's wrong with what we eat | TED Talk | TED.com
☆TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

牛肉の生産は地球を危機に落とし入れている

牛は昔の爆弾みたいなものです。

地球温暖化は問題ですよね。畜産は、発電(エネルギーを生産する産業)の次に、温室ガスを排出しています。交通機関が出すガスより多いのです。

しかも、畜産業は、土壌を損ない、水と空気を汚染し、水不足をおこし、生物多様性(生態系で多様な生物が存在すること)をこわしています。

おまけに、アメリカの抗生物質の半分は、人ではなく、牛の口に入っています。

別に私は、牛肉や原発に完全に反対しているわけではありません。使い方が問題なのです。

西洋風の食事が生活習慣病を生む

アメリカでは、生活習慣病(糖尿病、心臓病、脳卒中、特定のガン)が、世界のどこよりも多いのですが、これは西洋風の食事(Western diet)のせいです。牛肉、乳製品、高度に精製された炭水化物、大量の炭酸飲料(コーク)。

私たちは必要だから(ニーズ)、こういうものを食べているのではなく、ほしいから(ウォンツ)消費してしまいます。

このような食事は、病気を防ぐのではなく、人を病気にします。

これまで、もっと肉や乳製品、鶏肉を食べなさい、と言われてきたけれど、動物性食品とジャンクフードを食べ過ぎ、野菜をあまり食べないのは、健康によくないのです。

大事なのは野菜に入っている栄養ではなく、野菜そのもの。

野菜をたくさん食べ、他のものの消費を減らせば長生きします。


動物性食品とジャンクフードの共通点とは?

牛肉などの動物性食品とジャンクな食べ物には、以下の共通点があります。

ともに、健康に必要ではない
健康になるために、動物性食品は不用、白いパンもコーラも不用。

需要を生むために、激しくマーケティングされている
人は生まれつきハンバーガーやお菓子を食べたいわけじゃない。政府が需要を生み出している。

これは、政府が石油をベースにした経済を促進する一方で、持続可能なエネルギーの開発を無視し、汚染、戦争、物価上昇を起こしているのと同じ。

健康にいい食事を提示しているアメリカ政府の役人の半分は、農業関連事業と関係のある人達。

だから、動物性食品のとりすぎが健康によくないのに、いまだに摂取をすすめている。

その一方で牛肉を過剰に生産するために、年に100億頭も殺している。

過去100年のあいだにアメリカの食生活は大きく変遷

今、ロカボリスト(地元産のものだけ食べる人)が話題になっていますが、昔はみんな、ロカボリストでした。

ほんの100年前はこんなふうだったんです。

– 全員がロカボリスト。

– お母さんたちが家庭で本物の食べ物から食事を作っていた。

– マーガリンはなかった。マーガリンが発明されたとき、いくつかの州で、これをピンクに染める法律が通った。ピンクならマーガリンはバターのフェイクということがよくわかるから。

– 1920年代までスナックフード(加工したおやつ)はなく、冷凍食品もなかった。コーンフレークもなかった。レストランのチェーンもなかった。

– 昔は食に関する哲学などはなく、みんな食事をしただけ。食事で何かを主張することもしなかった。

– マーケティングも全国ブランドもなかった。

– ビタミン剤もなかった。

– 脂肪、炭水化物、タンパク質は、いいとか悪いとか言われるものではなく、みんなただの食べ物だった。

– 30年代から、交通網が発達し、トラックで生鮮食料品を運ぶことができるようになり、ニューヨークでも、オレンジが販売されるようになった。

– カリフォルニア州が、果物を作りすぎて、缶詰と冷凍食品を開発。

こうやって「便利さ」が生まれました。

牛

牛には何の罪もない。

家庭料理の衰退

その後、女性は社会に進出し、家庭で、本物の食べ物から料理をする機会がどんどん減りました。

私は19歳になるまで、本物のほうれん草とブロッコリーを食べたことがありません。なぜなら、肉を食べていたから。ステーキがあれば、ほかのものは不用だったのです。

しかし、すでにこの頃、牛は不自然に飼育されていました。

草食動物なのに、大豆とコーンを食べさせられ、うまく消化ができないので、薬を与えられていました。

議会と農業事業体は結託して、大豆、コーン、畜産を強く推進。鶏もこれに続きました。

これが現代に続いています。

1950年から2000年までに地球の人口が2倍増えましたが、肉の消費量の増加は5倍です。

たくさん肉を生産し、それを消費させるために、ファストフードが誕生。家庭料理のほとんどは、スーパーで入手する加工食品に替わりました。

買ってきたパン、ステーキ、買ってきたドレッシング、缶詰めのスープやフルーツサラダ。デザートも買ってきたアイスクリームかクッキー。

オーガニック食品は本当にオーガニックなのか?

70年代になって、オーガニック食品やベジタリアンな生き方に注目が集まりました。

その一方で、食品の生産はどんどん工業生産に取って代わられました。プラスチック製品のように、割り当てられた量を満たすために、生産されたのです。

近年オーガニック食品が人気です。確かにこれはいいものですが、本質的にオーガニックかというと、そうともいえません。

養殖場のサーモンのエサがオーガニックでも、それは自然に育っているわけではありません。チリで生産されたオーガニックなサーモンを、アメリカに輸送するとき、大量の二酸化炭素が出ます。パッケージはスタイロフォームです。

自分で食生活を整えるしかない

ロカボア、オーガニボア(オーガニック食品を食べる人)、ベジタリアン、ヴィーガン、グルメな人、全員がよい食べ物を食べたいと思っています。

そのために、牛肉とジャンクフードの過剰生産と過剰摂取をやめるべきです。

前述のとおり、畜産業のせいで、温室ガスの18%が排出され、地球の農地の70%が使われ、地球上の土地の30%は、直接的、間接的に、畜産に関与しています。この数字は今後どんどん増えます。

「栄養が必要だから、肉を食べろ」と言われるけど、実は、そんなに量は必要ありません。大人は週に半ポンド(227グラムぐらい)でいいと、専門家は言っています。

これは、今、我々が1日に食べている肉の量です。

健康になるためには、肉の量を減らして、もっと野菜を食べるべきなのです。政府は私たちの味方ではないので、自分で考えて進まなければなりません。

といっても、難しいことではありません。

肉とジャンクフードを減らし、野菜の量を増やすだけです。

・・・・・要約ここまで ・・・・・

☆こちらも食がテーマのTEDです⇒子どもたちに食育をして肥満と戦おう~ジェイミー・オリヴァーに学ぶ(TED)

食品の需要は作られたもの

この動画で、特に興味深かったのは、過去100年の食生活を振り返る部分です。本当に、加工食品や薬、サプリなんかができたのはついこの間のことですよね。

私が子どもの頃、母は八百屋や肉屋で、ふつうの食べ物を買ってそれを調理していました。

インスタントコーヒーが我が家に登場したのは、小学校中学年のころ。その頃、初めて、友達の家で、マルシンハンバーグとインスタントラーメンを見て、びっくりしました。

スーパーマーケットというものが近所にできたのも、小学校の高学年の頃だったのではないか、と思います。

今私たちが食べているものの多くは、すでに本物の食品ではなく、工業製品なのです。

工業製品だから、政府が需要を作り、企業は巧妙にマーケティングして、私たちは、それが自分の求めているものだと思い込み、買っています。しかも大量に。

そして太りすぎて、ダイエット用の特別なお高い食品やサプリを買ったり、病気になって、薬を買います。

最初の食品の買い過ぎをやめれば、別の物を買う連鎖も止められると思います。なかなか難しいことですが。
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マーク・ビットマンは、ニューヨーク・タイムズに The Minimalist (ミニマリスト)というコラムを10年以上掲載。そこで、シンプルな、本物の素材を使った料理を提案していました。

別のコラムに、「キッチンが狭いって。だから何?」というのを書いています。

彼自身も、狭いキッチンで料理しながら、数々の料理本を書いてきました。こちらに彼のキッチンの写真あり⇒Anatomy of a Minimalist Column – The New York Times

料理をするときに、広くて立派な台所や、数々のツールなんて不用であり、必要なのは、料理をしたい、という気持ちと実際に料理をすることだけ、と彼は言っています。

最近は、料理を始める前から、馬鹿げた消費主義に踊らされて、キッチンやツールにお金をつぎこむ人が多くて、残念である、とも。

健康になるために、高額なジムのメンバーシップは必要ない。走りたい人は、どこでも走るし、物を書きたい人は、どんな状況でも書く、料理も同じだ、というのが彼の主張。

私もこの意見に賛成です。やりたい、という気持ちが大事で、物を揃える必要なんてないのです。


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