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安いけど、すぐにタンスの肥やしになる服を買わない6つのコツ

安くてかわいい服を買うのがどうしてもやめられない、そんな悩みのある方に、チープな服(ファストファッション)を買わない方法を6つお伝えします。

先日、服を数えたら300着あった、という方の話をしました。また、別の方から、200着あった服を1ヶ月の断捨離で36着にした、というメールを頂きました。

減らすのはいいのです。問題はこのあとです。服を捨てても、すぐにまた新しい服を買う人が少なからずいらっしゃいます。

捨てる⇒買う⇒捨てる⇒買う、の無駄なサイクルを断ち切らなければ問題の解決になりません。

服の無駄買いをやめるために、重要なポイントは、すぐに飽きる安い服になびかないことです。

私自身はミニマリストになったことで、余計な服を買う習慣を手放すことができました。特に「買わない挑戦」をしたことが効力を発揮しました。

ですが、ミニマリストにならなくても、以下のようなことを心がければ、ジャンクな服ばかり買うのをやめられます。



1.クローゼットの浄化

まず、「安いから」という理由だけで飛びついて、ろくに着ていない服をタンスやクローゼットから出して断捨離します。

一晩ではできないかもしれません。数ヶ月かかるかもしれませんが、最初に現実に向き合うことが必要です。

特に安くもなかったけれど、やはりいらない服は捨ててください。

捨てるとき、これらの服がいったいどこから来たのかできるだけ思い出してください。

2.ファストファッションを買う習慣を検証し修正する

ひととおり、クローゼットの浄化が終わったら、自分の行動パターンを検証します。いったい自分がどのタイミングでチープな服を買っているのか、その理由は何なのか、といったことです。

大量の服がどこから来たのか考えて、今後はその経路を断つのです。

たとえば、なんとなく退屈だからショッピングに行き、目についた服を買っている、とわかったら、退屈なときは買い物以外の別のアクティビティをするようにします。通販が半ば趣味になっているのなら、新しい趣味を見つけてください。

物が増えない趣味はこちらで紹介⇒ミニマリストに最適な趣味とは?物をたくさん持たなくても人生は充分楽しい

服を買わない方法はこちらにも書いています⇒買い物が止まらない女子必見!服を買わない7つの方法

3.ファストファッションにいくら使っているのか把握する

チープな服でも、購入の回数を重ねれば、その支出はばかになりません。

多くの人が、プチプラの服を買う理由は価格が安いからです。

「これ、たった500円だから」「2000円だから」と言いながら買い物をしていませんか?

そう言い訳しながら買った服に支払った金額を足し算して、合計を出してください。200着も300着も服があったら、総額は相当なものになるでしょう。

自分の収入と、服に使ったお金を比較して、比率を出してみるのもいいです。

1着、1着の服の価格は安くても、自分が支払った金額は決して安くはなかった、ということがわかるはずです。ましてや、その服を活用していないならなおさらです。ドブの中にお金を捨てたようなものです。

シンプルライフをめざすなら、物の値段の安さを、購入の一番の理由にするべきではありません。その服が自分の人生をよくするから、という理由で買うようにしてください。

「安いから」という理由で買い物すべきではない話⇒新年から取り入れたい。買わない生活に切り替える4つの思考 「2.量より質を重んじる」をお読みください。

4.服の消費ペースを落とす

ファストファッションのメーカーが、新商品を発売したり、セールをするサイクルはとても早いです。利用していない私はよくわかりませんが、2週間ごとに、新しいモードを提案しているとも言われます。

消費者がこれに合わせて、消費する必要は全くありません。

自分の見かけを整えるための商品を買うペースを大幅に落としてください。洋服、靴、アクセサリー、バッグなどです。

どのぐらいの周期で買うかは人それぞれです。私は今のところ3年に1回程度で間に合っています(下着と靴下はのぞく)。

自分に最適な周期を見つけるために、1年ぐらい服を買わない挑戦をするのもおすすめです。1年ほど服を買わなくても、生命の維持ができないほど困る人ってまずいないと思います。

「いきなり、買い物をやめられない」という人は、少なくとも、ふだん自分が、月に何度服を買っているのか、数え上げてください。次にその頻度を少し落とすことはできないか、検討してください。

買い物という行動に意識的になるだけで、かなり購入するペースを落とすことができます。





5.ファストファッションはなぜ安いのか調べる

自分がどんどん買っているそのチープな服は、いったいなぜそんなに安いのか?プチプラの服はいったいどこから来るのか?こんなことを自分で調べてください。

このブログでも安い服ができるプロセスについていくつか書いています。
「真の代償」The True Costはファストファッションの真実を暴く映画 ~これでもあなたは安い服を買い続けますか?

『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』11月日本で公開。服を買い過ぎる人は必見です

ファストファッションとは?その仕組みと問題点を2分で学ぶ

エシカルファッションの追求と節約を両立させる方法はある?私は買わない選択をした

死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。

1着1着の服に対して、自分があまりにも少ししかお金を払っていないとしたら、生産工程のどこかで、消費者の払う分の代償を払っている人が必ずいます。

安い服をばんばん買い続けることは、こういうシステムを支持することにつながります。

会社で働いている人は、自分の給料(人件費)が不当にカットされたら、どんな気分になるか、考えてみるといいでしょう。

6.服を買う決断に影響を与えているものをチェックして排除

服を買う決断をなるべく自分でするようにしてください。

「自分の服なんだから、みんな自分で決めている=」と思うかもしれませんが、そうともいえません。

私は、服を買うタイミング、買う洋服、どこで買うか、いつ買うか、そういうことは自分1人で決めています。

しかし、店の品揃えや、周囲の文化に必ず影響を受けていますから、服の購入に関して自分の意志が反映されるのは6~7割というところでしょうか。

私たちは、意外と自分以外の誰かや何かの影響を受けて、服を買う決断をしています。

影響を与えるのは、家族かもしれません。若いころ、私は母親に、「もっと、こんな感じの服を着たらどうなの?」とよく言われていました。

私は母の意見はほとんど聞き入れなかったので、そのうち母はあきらめました。むしろ母は私の影響を受けて、黒いゆるっとしたパンツをはき始めました。

もういらないコムデギャルソンの、黒いてろてろとした素材のパンツを母にあげたのです。母は、「けっこうはきごこちいいじゃん」と気に入ってはいてました。

恋人と買い物に行く人は、彼の言う言葉に影響を受けて、服を選んでいるかもしれません。

やや古いですが「ナインハーフ(9½ Weeks)」という映画をご存知ですか?主人公の男性(ミッキー・ローク)が、恋人(?)の女性(キム・ベイシンガー)をニューヨークのソーホーにあるコムデギャルソンのブティックに連れていき、スーツを選んでやるシーンがあったと思います。

この男性は女性を自分の所有物(おもちゃ)として捉えていますから、かなり極端です。が、恋人が自分のショッピングの決断に多いに影響を与えることは実生活でもよくあります。

他にも、雑誌、おしゃれが好きな友達、たくさんいるファッショニスタの着ている物、いつもチェックしているファッションブロガーの記事、楽天のセールを知らせるメール、店頭のディスプレイなど、購入の決断に影響を与えるものってたくさんあると思います。

店の店員さんもそうですね。

自分がプチプラファッションを買う決断をする時、影響を与える人や物をつきとめ、なるべくその影響を受けないようにしてください。

雑誌なら買わない、家族や恋人なら、意見は聞くけど、自分の意志を貫き通すなど、できることはいろいろあります。
~~~~~~~~
私は安い服を買うことが悪い、と言っているわけではありません。安いからという理由で、さして必要でもない服をどんどん買ってしまうことはやめたほうがよかろう、と書いているのです。

安くても、大切に着て、じっくり消費するのなら、ありだと思います。まさに私のやっていることですが。





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