発想の転換

ミニマリストになるために

5つの思考で「買わない」を習慣化~お金をためる生活にシフトする

物を買わない人になるための、5つの考え方をお伝えします。買わないといっても、今の世の中、自給自足で生きていける人は少ないので、「無駄なものを買わない人」と考えてもらってもいいです。

私自身はここ5年ぐらい「買わない挑戦」を続け、すっかり買わない習慣がつきました。1番最近洋服を買ったのは去年の夏、ユニクロでです。

え、たいしたことない?

でもね、昔のことを思ったら、大きな進歩なんです。OL時代は毎日のように、ちょこちょこ買い物していましたから。



やたら買う人から買わない人へ

私がこんなふうに「買わない人」になったのは、これからご紹介する5つの考え方をするようになったからです。

ちなみに、クレジットカードを使わない、とか、クレジットカードを捨てる、といった方法ではありません。ほしいものを我慢してみじめな思いをして節約する、というわけでもありません。

簡単に買わない生活にシフトできる考え方です。

実際に、買わない暮しをするために、筆子が工夫していることはこちらに書いています⇒買わない暮しをするために、節約系ミニマリスト主婦が心がけている10のこと

買わないマインドセットの話の前に、なぜ買わないほうがいいのか確認しておきましょう。このメリットがわからなければ、いくら「買わない方法」を聞いても、実践できませんから。

このブログを読んでいる方は、断捨離、シンプルライフ、ミニマリストの暮し方に興味があると思います。「買わない」ことは、この3つの暮し方への近道です。もちろん、「お金をためる」という目標達成にも、威力を発揮します。

ちょっと説明しますね。

断捨離は物を捨てているだけではだめ。家に物を入れないことも大切。よって「買わないこと」は断捨離を加速します。

シンプルライフは、物が少ない生活です。物がいっぱいあると暮しは煩雑になります。というのも、物の管理に手間がかかるからです。よって、「買わない」ことはシンプルライフの実現に寄与します。

ミニマリストは最小限の物しか持ちません。物を買う暮しとは対極です。

もちろん中には、「たくさん買いながら、どんどん捨てて、シンプルライフを送っているよ」という方もいるかもしれませんね。しかし、それは筆子の理想ではありません。

それだと、いつまでたってもゴミが減らないからです。

では買わない私が持っている、5つの考え方をお教えしますね。

物を買わない人になるための5つ考え方

1.買う行動は単なる習慣

2.人まねしても意味がない

3.なぜそれがほしいのか、本当の理由は?

4.見えない価格に思いをはせる

5.購入と消費だけが社会貢献ではない

1つずつ説明します。

1.買う行動は単なる習慣

私たちは、買うのがあたりまえだと思っていて、給料が入ると、ごく自然に新しい服や、新しい雑貨などを買ってしまいます。

でも、家にまだ着られる服、使える食器があったら、買う必要なんて全然ないのです。しかし、幼い頃から消費社会に暮しているので、自動的に購買活動をします。

しかも、テレビや雑誌は、新製品、期間限定品、今シーズンのマストアイテムと、「買わなければならない理由」を次々と提示します。

ほとんどすべてが「作られた需要」なのです。やたらと「買うこと」は長い間に身についた悪しき習慣。習慣は変えることができます。

めったに物を買わない人生というのも、この世界ではじゅうぶんアリなのです。

2.人まねしても意味がない

多くの人の物を買う理由が、誰か別の人も買ったから、というものです。楽天市場でランキングの上位の商品が売れるのはこの理由からです。

アマゾンで「これを買った人は、こちらも買っています」というおすすめにのって買ってしまうのも同じ理由です。

友だちや、隣人や、好きな芸能人、いつもチェックしているブロガーさんが買ったからといって、自分まで買う必要はありません。

なぜなら、人は一人ひとり違うし、その人らしい唯一の生活をするべきだからです。

人まねすることが幸せになることなんだ、とは考えにくいです。





3.なぜそれがほしいのか、本当の理由は?

たいていの人はそれなりの理由があって、その商品を買うと思いますが、実は購買動機というのは、別のところにあることが多いのです。

今の広告は、その商品のメリットを提示するというよりも、その商品が人にもたらしてくれる結果、それを買ったことによって得られる何か、それを手に入れると実現するであろう世界を提示しています。

そうしたものになびくのは、自分の潜在的な欲望や見栄、今の生活への不満などです。

財布のひもをゆるめる前に、何か別の方法で、その欲望や不満を解消できないか検討すればいいのです。

根本的な解決をしないと、いくら物を買っても、自分の心は満たされません。

4.見えない価格に思いをはせる

100円均一ショップで2段レンジトレーを買うとします。払うのは100円ですが、買ったあとに支払う代償、コストが多々あります。

2段レンジトレーはこういう商品です。これは100円ショップのではないと思いますが。

2段レンジトレー

このトレーの上と下にお皿を置き、1度に2品、電子レンジで温めることが、できるというもの。

たとえば、ご飯とおかずとかですね。

しかし、これがあるばっかりに、いつも、「2つ一緒に温めないと損だ」、と思ってしまい、無理やりにでも、何か2品、一緒に温めようと「努力する」ことは目に見えています。

さらに、これはかさばるので、収納に困ります。
そのうち電子レンジで使うのが面倒になります。でも、捨てるのはもったいないから、棚で食器の収納に使うことを思いつきます。

たいてい、棚の奥行きと合わなくて、うまく入れることができません。

たとえ、サイズがあって入ったとしても、それは収納場所の増加を意味します。棚がぎちぎちで少し食器を間引きしようと思っていたのに、このトレーを入れたら、すべてが棚に収まってしまいました。

つまり、断捨離する機会を失い、食器を減らすことができません。

それでも、「筆子さんが、いつも物を収納するものから捨てたほうが断捨離が進むと言ってるし、捨てようか」と思って捨てたとします。

このトレーはプラスチックなのでゴミ処理にコストがかかります。生ごみや紙のように生分解しないから、そのへんにほっておいても、形が変わらないので焼却するしかありません。

しかも物によっては燃えているとき、ダイオキシンなど有害なガスを排出します。

このように考えると、一見安くて便利そうな100円ショップの商品は、購入した人にも環境にもすごく負荷をかけているお高い商品なのです。

5.購入と消費だけが社会貢献ではない

断捨離アンチの人や、シンプルライフ反対派の人は、よくこう言います。「みんなが物を買わなくなったら、経済が回らなくなってしまう。購入はするべきだ、日本経済に貢献しろ」と。

そもそもそこまで人が、物を買わなくなることは、現状からは考えにくいです。ですが、仮に多くの人がミニマリストになっているとします。その場合、こういう意見には私はこう答えます。「社会貢献は消費だけではない」と。

自分の時間を提供して何かをすること(いわゆるボランティア)だって、社会貢献です。買い物に行く時間をガーデニングにあてて、きれいな花を咲かせれば、道行く人の心がなごみます。久しく会っていない友だちに近況を伝える手紙を書いても喜ばれるでしょう。

この世の中には「物を買うこと」以外にも、自分を活かす方法はいくらでもあるのです。

*******

こんなことを意識しながら、ふだんの買い物をすると、やたらと物を買って無駄遣いすることは少なくなると思います。

私たちは物を買うために生まれてきたのではないのです。むだな買い物をしなくなると、お金はもちろん残りますが、時間も生まれて、何か別の楽しみに使うことができます。

浪費して、ガラクタを増やすより、自分の好きなことを追求するほうが幸せな人生ではないでしょうか?





吉本由美の本吉本由美の「一人暮し」術が、シンプルライフの参考書として威力を発揮した事情前のページ

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