シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

ガラクタを全て売り払い、借金を返し、旅に出て、自由に生きている男の話(TED)


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シンプルライフの参考になるTED Talksを紹介するシリーズ。今回は、アダム・ベイカー(Adam Baker)のお金と自由に関するプレゼンテーションをご紹介します。2011年のTEDxAshevilleで行われた講演です。

「不用品をすべて手放し、借金を返して自由になり、自分の人生を生きよう」、というのが彼のメッセージです。

この人、まだ若いのですが、このプレゼンをする3年前借金がいっぱいありました。学生ローン、クレジットカードのローン、自動車のローンなどです。

日本はそうでもないですが、アメリカでは、ごく普通の人がいとも簡単にクレジットカードで多額の負債を作り、社会問題になっています。

アメリカのミニマリストのブログを見ていると、「昔は借金がいっぱいあったが、ミニマルライフにしたら、借金がなくなった」という話をよく目にします。

大量消費社会から下りて、無理して物を買うのをやめたからです。

それぐらい、カードを使って無計画な買物をしてしまうのが普通のことになっているのです。

クレジットカードの借金の利息は、とても高いので、返済が大変です。でも生活レベルは落としたくないので、別のカードを作って、新しいモノを買い続け、ますます借金が増えるという悪循環(vicious cycle)です。

彼もそんな生活をしていたのですが、長女が生まれたあと、家にあったすべてのものを売りました。

そして奥さんとまだ赤ちゃんの娘と一緒に旅に出たのです。

なぜ彼はそんなことをしたのか、その結果どうなったのか、動画で語っています。

タイトルは

Sell your crap. Pay your debt. Do what you love.
ガラクタを捨てろ、借金を返せ、自分の本当にしたいことをしろ。

TED本体が運営したコンファレンスではないので、日本語字幕は提供されていません。

英語に抵抗のない方はどうぞ。19分です。
動画のあとに和訳(抄訳)をつけます。

☆TEDとは? TEDをご存知ない方はこちらで説明しています⇒もう自己啓発本を読む必要なし~成功するため8つの秘密とは?(TED)


※YouTubeで見る方はこちらから⇒TEDxAsheville – Adam Baker – Sell your crap. Pay your debt. Do what you love.

私は借金まみれでした

この質問に答えてみてください。

あなたにとって「自由」は何を意味しますか?
What does FREEDOM mean to you?

あなた自身の人生にとって「自由」とは何かお聞きしたいのです。

この質問に答えることは、人生を180度変える力を持っています。

3年前、私と妻はキッチンで、この質問の答えを話し合いました。僕たちの自由とは何かと。

私たちは20代。長女が生まれたばかりでした。

それまでは、次に何をアップグレードするか、何を買おうか考える生活でした。もっといい家具を買おうか、もっといいアパートに引っ越そうか、家を買おうか、なんて。

その結果借金まみれでした。学生ローンがたくさん残っていただけでなく、カードで、18000ドルの借金がありました。

結婚して新生活をスタートするのにお金が必要だったから。

クレジットカードは4枚、店のカードも複数持ち、自動車のローンが2台分、結婚式の指輪のローンがあり、家族からも借りていました。

借金という借金はしていました。唯一の例外は住宅ローンです。

そんな状態なのに、家を探していたのです。

自分のビジネスを始めたばかりで週80時間働き、子どもも生まれたばかり、妻は大学を卒業し、先生としての仕事を始めたばかり、人生で1番忙しい時期だったのに、家を探していたのです。


モノをすべて売って、借金を返し、旅行することにした

このとき、一歩下がって自分の人生について考えてみました。

家を買うことは、次のステップなんだろうって。つまり、私たちの人生の台本の次のステップだと。

でもその台本は自分で選んだわけじゃありません。誰かが用意してくれたものなんです。

「あなたにとって『自由』は何を意味しますか?」という質問に答えようとしていなかったから、こんな筋書きが与えられてしまったのです。

自分でこの質問に答えようとしないと、誰か別の人、企業や政府が勝手にこの質問に答えてくれるんですよ。

この台本は小学校から始まっています。中学、高校と、いかに学ぶべきか教えられ、大学に入るときには、大きな学生ローンを組むことになっています。

大学を終えたら学位という名の紙をもらいます。それは「仕事が得られるだろう」ということを約束してくれる紙です。

その後はアパートに住み、たくさんのモノを買って、結婚して、子どもが生まれ、数年後は昇進して、もっといいアパートに住んで、またモノを買って、定年まで30~40年同じことの繰り返し。

こんな台本です。悪くない筋書きかもしれません。ただ、自分で選んだ台本じゃないんですよね。

私と妻は「こんな筋書きはいやだ」と思いました。じゃあ、何がしたいのか?

しばらく考えて、アパートにある所持品をすべて売りました。本当に全部。残ったのはバックパック2つ分です。

18000ドルの借金をすべて返して、オーストラリアで1年過ごすために、旅立ちました。それが私たちのやりたかったことだから。

台所で自分たちにとっての自由を考え始めてからの1年間、決して楽な道のりではなかったです。

でも、オーストラリアを旅行しているとき、自分の夢を生きていると思いました。

コアラ

コアラも夢を見ている

小さな子どもと一緒に旅行していたし、苦労もいっぱいしました。いいことも悪いこともありました。

でも少なくとも、自分たちで書いた台本を生きていたのです。
つまり、ようやく、自分の人生をコントロールする側にまわったのです。

自由を見つけるために、まずモノを手放せ

所持品を全て売ってオーストラリアに行ったのは、私たちにとっての「自由」を求めたから。それも3年前の自由です。みんながこれをやる必要はありません。

大切なのは、1人1人が、自分にとっての「自由」を定義すること。きょうからスタートするべきなのです。

ほとんどの人のスタート地点はここです。
いかにあなたがガラクタを持っているか気づくことです。

ガラクタがいっぱいの暮しは、今やごく普通のことですね。
こんなにガラクタをいっぱい持っていると、たとえば仕事を失くし、別の場所で仕事を見つけたときどうしたらいいのでしょうか?

物理的、感情的、経済的に何か新しいことが起きたとき、ガラクタのせいで自由に動くことができません。

ガラクタが多すぎて、倉庫ビジネスが大流行です。でも倉庫は解決にはなりません。古いガラクタを倉庫に入れて、新しいガラクタを家に入れるだけですから。

なぜ私たちは、こんなに新しいモノを買うことに夢中になっているのでしょうか?

ある「神話」のせいで、この中毒状態が起きているのだと思います。

「モノをたくさん持てば持つほど、より安心感が得られ、幸せになれる」、という神話です。それにモノの量で、自分が誰であるのか知ろうとしています。誰が成功者で、誰がそうでないか、と。

でも、たいていの人がある日気づくものです。ガラクタが多ければ多いほど、安心だとか、幸せだなんてことは間違っている、と。

売って後悔したものは1つもない

よく人に、「売って後悔したものはありますか」、とか、「取り戻したいものがありますか」、と聞かれます。

答えはいつも「ノー」です。

売って後悔したものは1つもないし、それを売ったせいで不安になったものもないです。現実はその逆で、売れば売るほど気持ちが軽くなり、より柔軟で動きやすくなり、ネガティブなことがあっても、すぐにチャンスのほうに目が向けられるようになりました。

モノによって後ろに引っ張られることがないのです。

「自分が誰であるか」ということは、どれだけモノを持っているのかで決まるのでなく、どれだけ豊かな経験をしたかによって決まるべきです。

変わってしまったアメリカンドリーム

アメリカンドリームの話をします。アメリカのみならず世界的に起きていることです。

昔は、「しっかり働けば、いいものが買えてよりいい暮しができる」、というシンプルな図式でした。

お金を残したければ、モノを買わなければよかったのです。

ところが20~30年前から、こんなに単純ではなくなりました。働かなくても、モノが買える方法ができてしまったから。

借金すればいいのです。借金は昔からあったものの、今や、日常生活を送るために借金するのが普通になってしまいました。

借金して先に買ってから、その借金を返すために、あとで働くのです。結局、働くことからは免れません。

仕事が好きだったらいいのですが、たいていの人が自分の仕事を嫌っています。けれど転職もままなりません。借金を返さなければならないのですから。

生活費のみならず、借金の返済もあるので、仕事する時間はどんどん長く、きつくなっていきます。

みんな、ストレスいっぱいで、仕事の時間が伸びるのも無理ないのです。

このストレスを解消するために、人は2つのことをします。食べるか買物です。現実逃避するわけです。服を買ったりガジェットを買ったり、ヴァケーションに出たり。

ふだん働きすぎてるんだから、このぐらいのご褒美は当然だと、自分自身を正当化しながら。

ところが、もともとお金がないんです。この逃避の支払いはどうするのでしょうか?さらなる借金です。雪だるま式に借金が増えていきます。

このきちがいじみたサイクルに、多くの人がはまっています。

あなたの人生は、とても貴重なものです。こんなサイクルに、はまったままにしておくべきではないのです。

あなたにとっての自由とは?

シドニーのTEDでナイジェル・マーシュ(Nigel Marsh)がこう言いました。

There are thousands and thousands of people out there living lives of quiet, screaming desperation who work long, hard hours, at jobs they hate, to enable them to buy things they don’t need to impress people they don’t like.

多くの人が、静かな、絶望の人生を送っています。大嫌いな仕事を何時間もがんばってして、必要のないモノを買うんです。嫌いな人たちによく思われるために。

あまりにも真実で、胸が痛むほどです。

こんなふうに考えてほしいんです。モノではなく、経験を集めることにしたら、あなたの人生はどれだけ充実するだろうか、と。

借金によるストレスがなくなれば、あなたはどれだけチャンスに恵まれ、身軽になれるだろうか、と。

朝、みんなが、目覚まし時計で起きるのではなく、自分がやりたい仕事をするためにわくわくして目覚めたら、どんなにこの世界が変わるだろうか、と。

問題は複雑ですが、解決する方法はシンプルなんです。

余分に持っているもの、ガラクタ、借金を取り除くだけ。そうすればもっと自由で、自分が本当にしたい仕事ができるようになります。

それこそが安心への道であり、幸せへの道なのです。

私たちは、人類の歴史上、もっとも自由です。すばらしい贈り物である自由をどう使いますか。

すべては、「あなたにとって『自由』とは何なのか?」、という質問から始まります。

この質問にあなた自身が答えることで、人生が変わるのです。それは世界を変える力を持っています。

だからぜひこの質問に答えてほしいのです。

・・・・抄訳ここまで・・・・

アダム・ベイカーについて

アダムが所持品をすべて売ったのは、23歳ぐらいのときです。
それまでは、小さなビジネスを自分でやっていましたが、ビジネスも含めて、すべて売り払いました。

モノを売って、借金を返すのに18ヶ月かかったそうです。

今はニュージーランドに住んでいるようです。

オーストラリアを選んだのは、英語が通じたから。はじめは、旅行関係の仕事をしながらミニマルに暮らす予定だったそうですが、子どもがいたのでワーキングホリデービザが取れませんでした。

結局ニュージーランドで、奥さんが小学校の先生の仕事を見つけて、定住することに。

現在彼は、ライターとブロガーの仕事をしつつ、専業主夫として子育てをしています。

自分たちのライフスタイルを伝えるつもりで作ったブログは、借金返済方法や、コツを教えるブログとなり、ほどなく家族のメインの収入源になりました。

彼は借金問題に悩む人やブログで収入を得たい人のコミュニティを作ったり、ワークショップやコンサルティングもしています。

モノを全部売るぐらいですから、彼はミニマリストで持ち物も少なく、3人家族で所持品は全部で500アイテムもないぐらい最小限に抑えています。

ニュージーランドは温かいから、冬服なんかはいらないのでしょうね。

私もモノはあまり持っていませんが、実は、まだ本がたくさんあるのです。すべてを写真にとって1ページにアップするのは無理そうです。

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自分にとっての「自由」は何か、という質問に答えるのは難しいです。

というのも、彼がプレゼンで話しているように、私たちは小さい時から、「人生とはこういうふうに生きるべきもの」と教えられてしまうからです。

「モノをたくさん持つのが幸せへの道」ということも、社会に思い込まされてしまったのでしょうね。自分で自分の人生について考えるのを避けてきた結果なのです。

彼のように思い切ったことをするのは大変だけど、少なくとも、もっとモノを減らすことはできます。

モノを選んだり買ったり消費したり、管理することに使っている時間を、自分の暮しについて考えるのにあてれば、自分の生活はもちろんのこと、世界も次第に変わって行くのです。


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