シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

あるミニマリストの独白。持たなければ持たないほど、より豊かになる(TED)



TEDから、持たない暮らしを実践している女性のプレゼンを紹介します。

タイトルは The Less You Own, The More You Have(持たなければ持たないほど、より豊かになる)。

プレゼンターは、南アフリカのケープタウンに住む、アンジェラ・ホーン(Angela Horn)さん。アンジェラさんは、フリーランスのライター、ブロガー、パブリックスピーカーです。

アンジェラさんは、2008年に、所持品を大々的にダウンサイズしました。

長さは12分57秒。字幕がないので、要約を書きます。英語字幕(自動生成)は出せます。

※YouTubeで見る方はこちらから⇒The less you own, the more you have | Angela Horn | TEDxCapeTown

※TEDの説明はこちらTEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

母の棚に大量にあった新品のタオル(導入)

2007年の4月の朝、私は母の使っていた棚の前にいました。信じられないほど物がいっぱいの棚の前に。

両親を老人ホームに入れた1週間後、親の家を片付けるのは私の仕事です。両親はここに40年間住んでいました。

いったいどこから手をつけたらいいのか。

母の棚には箱に入ったままの新品のタオルセットがいくつかありました。このタオルは、特別な時のためのもの。母は決して、父に使わせなかったのです。

棚の中にあるのは、使う機会を失ってしまったものばかり。「特別な時」はいつまでたっても来なかったのです。

物が少なければ少ないほど豊かになる

2008年7月、私はパートナーと一緒に、所持品をほぼすべて売り払いました。

ダウンサイズする決心をしたことが、自分の両親の暮らし方と関係あるとは思っていませんでしたが、今になってみると、多いに関係がありました。

両親の残したメッセージはこれです。

The less you own, the more you have.
持ち物が少なければ少ないほど、より豊かになる。

人がこの人生で得たいものは3つあります。

●より多くのお金
●より多くの時間
●より少ないストレス

「こんな生活はできるはずない」と多くの人は思っていますが、実現できます。

どうやったら手に入るか?

その秘密は両親の残したメッセージにあります。

私がこれから話す2つのことを、真剣にやれば、より多くのお金、より多くの時間が手に入り、ストレスも減るのです。

その話の前に、まずダウンサイズのメリットについて聞いてください。


暮らしをダウンサイズする3つのメリット

ダウンサイズする前、私たちには120,000ランドの借金がありました(ランドは南アフリカのお金)。これは純粋な借金。家や車のローンではありません。投資や貯金はゼロでした。

所持品をすべて手放すとこんなことが起きます。

1.お金が増える

今はすべての借金を返し、資産もあります。自分たちの収入以内で暮らしています。

借金なしで暮らすことは充分可能だし、現金も入ってくるようになったので貯金もできました。

お金をためれば、これまでは手に入れることができそうになかった物も手に入ります。たとえば、旅行とか。

借金を返済し、よけいな支払いがなくなれば、新しい仕事のチャンスも生まれるでしょう。フリーランスになったり、サバティカルを取ったり、今までとは全然違う仕事についたり。

2.時間が増える

物を管理するのは大変です。

物を持ちすぎると、週末だけでなく生涯、用事を片付けるはめになります。

物が少なくなれば、暮らしはシンプルになり、時間ができます。

これまでやりたいと思っていたけど、時間がなくて無理だ、と思っていたことができるようになります。読書、スポーツ、昼寝など。

3.ストレスが減る

UCLAのLife in the 21st Century (21世紀の暮らし)という研究によると、たくさんの所持品を管理する時、人々のストレスホルモンが上昇します。

物があると不必要に暮らしが複雑になるのです。

大きな家は、掃除やメンテナンスが大変ですからね。修理するところもいっぱいです。

所持品が少なくなれば、物の管理のストレスも減るし、これまでのように支払いに悩まなくてすむので、その点でもストレスが減ります。

私とパートナーは、特に買物好きだったわけではありません。ですが、何も考えずにショッピングをしていました。収入以上に買いすぎていたのです。

ストレスの多いその日暮らしだったのが、ダウンサイジングしたら、お金に余裕ができ、心が軽くなりました。こんな自由な生活を叶えてくれるものは他にはありません。

湖を見る少女。

お金と時間を得てストレスを減らすには?

さて、こんな生活を手にいれる方法を2つお伝えします。

1.ガラクタを断捨離する

1つめはガラクタを捨てること。何もかも捨てる必要はありません。もう使わないもの、見もしないもの、そんなガラクタを処分してください。捨てる、寄付する、方法は問いません。手放してください。

“The Success Principles”(邦題:絶対に成功を呼ぶ25の法則)という本の中で、Jack Canfield(ジャック・キャンフィールド)は、ガラクタや未完了のものを片付ける話をしています。

彼によれば、周囲にあるものを片付けると、もっといいものが入ってくるのです。

私の体験から、これは本当のことだと言えます。

家にあるよけいなものを捨ててください。

私から提案があります。

30日間、毎日1つずつ捨ててください。

30日後、とても身軽で自由な気持ちになり、もっと続けたくなるはずです。そうしたら、不用品がなくなるまで捨て続けてください。

最近、私とパートナーは、3ヶ月ルールを使っています。

何かを3ヶ月使わなかったら、もう捨てます。

これは初心者にはハードルが高いので、6ヶ月か1年ルールを使ってください。これ以上の期間にするなら、Hoarders Anonymous(ホーダーズ・アノニマス)に電話したほうがいいかもしれません。

2.買物のための買物をやめる

2つ目は、買物したいという理由でしている買物をやめることです。

広告で何と言われようと、新車や最新のiPhoneでは幸せになれません。

新車を運転するのは楽しいでしょう。でも、その興奮はすぐにさめるし、その後も車のローンを払い続けなければなりません。

リテイルセラピー(買物をして心のやすらぎを得ること)は、お金がかかるだけでなく、たいして効果はないのです。

楽しいのはその時だけです。心の穴は物で埋めることはできません。

広告は、物があると幸せになると言うけれど、それは違います。幸せは心の持ち方であり、物を持つことではないのです(Happiness is a state of being, it’s not a state of having)。

人が覚えていることは物ではなく体験です。

親友と過ごした週末、新婚旅行、まだ幼い子どもを連れていったディズニーランド旅行。

アーミッシュ(Armish)のように生きろと言っているわけではありません。お金を払う前に、注意深く考えてほしいのです。

これが本当に必要なのか、それともただ欲しいだけなのか?5才児のようなふるまいをしていないか?

お金を物に使わず、体験に使ってください。体験は心の糧になるし、部屋でガラクタになりません。

ハーバード大学のアフェクティブ・フォーキャスティングという研究によると、人は、何かが自分を幸せにしてくれると思いすぎる傾向があります。

新車のもたらす喜びは思ったより続かないのです。

ポジティブサイコロジーの専門家、タル・ベン・シャハー博士によれば、欲しいと思っていたものを手に入れると、人は幸せな気分になるものの、すぐにまた、いつもの気分に戻ってしまうそうです。

物を得て幸せになっても、その気持ちはすぐに消えますが、体験から何かを得れば、時間がたつにつれて、その価値が増します。

楽しい思い出は人と語ることができるし、たいしておもしろくなかったできごとも、時がたつにつれて、価値ある物語を提供してくれるのです。

私は母が大好きで、楽しい思い出もたくさんあります。けれども、時々母の棚にあったタオルセットのことを考えてしまうのです。

もし、あんなふうに物を溜め込まなければどうなっていただろう?

考えても仕方がないことを考えてしまいます。

所持品のダウンサイズをしてください。そうすれば、人生の質があがります。

空と海

固有名詞の説明

UCLAの研究、Life in the 21st Century (21世紀の暮らし)
この研究については、こちらの記事で詳しく説明しています⇒「引き算する暮らし」の2つのメリットとは?金子由紀子に学ぶ 「引き算する暮らしはストレスが減る」のところです。

Jack Canfield(ジャック・キャンフィールド)
アメリカのライター、コンサルタント、実業家。「こころのチキンスープ」の著者です。

“The Success Principles”(邦題:絶対に成功を呼ぶ25の法則)には、大銭の成功者を取材して見つけた、成功法則が25個残っています。

ここでいう成功者は、かつていた場所から、自分が望むステージに到達した人です。

画像クリックでamazonに飛びます

Hoarders Anonymous(ホーダーズ・アノニマス)
物を溜め込みすぎる人、買物が止まらない人の自助グループ。

Armish (アーミッシュ)
北米にいるドイツ系移民。信仰上の理由から、移民した当時の生活様式を保ち、自給自足生活をしています。電気、電話も使わないそうです。何もかもが質素です。

Affective forecasting (アフェクティブ・フォーキャスティング)
自分が、将来、どんなふうに感じるのか予測すること。

今と将来はずいぶん違う感情になりうるのですが、人はうまく予測できません。物を買ったときの幸せがずっと続くと思っていますが、その幸せは思いのほか早く消えてしまいます。

affective は心理学用語で、「感情にかかわる、情動的な、情緒の」という意味です。

Positive psychology(ポジティブサイコロジー)
ポジティブサイコロジーでは、人は、成功するから幸せになるのではなく、幸せだから成功する、と考えています。

詳しくはこちらのプレゼンをどうぞ⇒成功すると幸せになるのではなく、幸せだから成功する~ショーン・エイカー(TED)

☆おもしろいと思った表現
life of Riley 安楽な生活、贅沢な生活。語源は19世紀後半から、20世紀初めに流行った歌の中に出てくる人だそうです。

the noose around one’s own neck
自分で自分の首を締める縄 noose は締め縄です。

3ヶ月ルールか1年ルールか

アンジェラさんの語っていることは、このブログに何度も書いているので、いつも読んでいる人には、新鮮味はなかったかもしれません。

「ああ、それもう聞いたし」と思った人も多いでしょう。

それならば、ぜひ実践してほしいと思います。

自分で物を捨ててみないと、ストレスが減るとか、お金ができるといったことは腑に落ちないでしょう。

30日間1日1個捨てるのをやってみてください。

それと1年使わなかった物はもう捨てる、1年ルールをおすすめします。

ケープタウンは、地中海性気候で過ごしやすいので、分厚いコートなど必要ないと思います。

このような気候の地域に住んでいるなら、3ヶ月ルールでもいいと思います。しかし、日本の大部分は四季がはっきりしているので、1年ルールのほうが使いやすいでしょう。

洋服や靴は1年ルールにして、季節の影響を受けない本や雑貨などは3ヶ月ルールを使ってもいいです。

ちょうど、明日から新しい月。頭で考えていたことを実行に移すよい機会です。


関連記事

ランキング参加中

好きなの押して応援してね

にほんブログ村 その他生活ブログ 節約・節約術へ にほんブログ村 ライフスタイルブログ ミニマリスト(持たない暮らし)へ
にほんブログ村 ライフスタイルブログへ にほんブログ村 その他生活ブログ 断捨離へ

このブログの運営者

筆子

こんにちは。昭和34年生まれの50代主婦、筆子(ふでこ)です。持たない暮しを心がけているミニマリストです。好きなものは、小豆とナッツ。さらにくわしい自己紹介はこちらからどうぞ⇒はじめまして。筆子です

このブログはリンクフリーです。筆子へのお便りや、お問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ⇒お問い合わせフォーム

プライバシーポリシー・免責事項・著作権

アーカイブ

筆子の本・重版(9刷)決定

「お気に入り」に登録

ブックマークして今度から簡単にアクセス⇒Ctrl+D 同時押し

☆ツイターに更新情報を流しています。 お気軽にフォローを。

筆子のつぶやきをちょっと見てみる⇒筆子(@sumi_fudeko) | Twitter