クローゼット

断捨離テクニック

ここに物が出ていたら汚部屋予備軍。大ごとにならない前に片付けたい5つの場所。

自分の部屋が汚部屋なのかふつう部屋なのか、意外と本人には判断がつきません。

ガラクタは少しずつ増えていくし、毎日同じ部屋に住んでいれば、それが普通に思えてしまうからです。

客観的に見て、ここに物が出ていたら末期的ではないか、と思う場所5つ紹介します。よく机やテーブルなど平面をきれいにしろ、と書いていますが、今回はそうした平面は扱いません。



1.家中のドア

玄関や部屋のドアだけに限りません。家具のドアもチェックしてください。洋服ダンスのドアや冷蔵庫のドアです。

ドアそのものに洋服やバスタオルをかける人がいます。私の夫はクローゼットのドアにいつもバスタオルをかけています。

ドアにフックをつけて何かぶらさげる人もいます。私の夫は頼みもしないのに、キッチンの壁や娘のドアの裏にフックをつけました。

「フックをつける」ということは、収納場所をまた一つ増やすことです。これはとても危険な行為です。収納場所があるから物が増えてしまうのですから⇒いつまでたっても断捨離が終わらない人は収納のワナにはまっている。

たかがフック一つ、と思うかもしれませんが、とてもリスキーです。

ぶら下げる収納をやりだすと、次第に家の中がごちゃついてきます。

私の母はぶら下げ収納が好きで、居間の空間をこんなふうに侵していました⇒吊り下げ収納?何でもぶらさげる母に資本主義社会の構図を見た~実録・親の家を片付ける(15)

恐ろしいことです。

収納ポケット付きドアハンガーなんて、絶対導入してはいけません。ドアに何かをぶら下げなければならないとしたら、物が多すぎます。たんすやクローゼット、押し入れなど本来の収納スペースに、不用品が詰まっていないか見直してください。

ドアに物をぶら下げたり、貼り付けたりすると強烈な視覚的ノイズになります。自分では普通だと思っているでしょうから、そのまま写真を撮ってじっくり見てみたり、一度すべてを取り去ってみてください。

ドアに物を収納すると、見た目が悪いだけではありません。

ドアの開け閉めが不便になります。開け閉めするたびに、物がぶつかりあって音がしたり、ゆさゆさ揺れたり、ときにはドサッと落ちたり。こうした小さなことが、ストレスになるのです。

ドアはドアとしてのみ使う。それがストレスフリー生活のコツです。

冷蔵庫のドアにたくさん物をつけている人は取り去ってみては?⇒シンプルライフ、何から始める?~まずは冷蔵庫の表面をきれいにするとうまく行く すがすがしい思いに打たれることでしょう。

2.家具と壁の間

ソファと壁の間、たんすと壁の間、棚と壁の間。いわゆるスキマです。このようなスキマに物が入っていませんか? 

ソファと壁の間には衣類やバッグ、お菓子の袋が落ちていることがあります。

たんすと壁の間には額など平べったくて大きなものが入っていたりしますね。棚と壁の間は、開いた段ボール箱が入っているかもしれません。

人によっては、わざわざ家具を壁から離してスキマを作り、物を収納します。

こうしたスキマを使わないと、物を収納できないとしたら、物が多すぎる可能性大です。衣類やバッグは、クローゼットや洋服ダンスにしまえばいいし、額は押し入れに入れればいいのですから。

段ボール箱はすでに役目を終えたものなので、使うあてがないのなら、私なら捨てます。名古屋市ではダンボールは地域の集団資源回収に出すよう指示されています。

すきまを埋めてはいけません。すきまはすきまのままにしておく。これがすっきり暮らすコツです。





3.居間のテーブルの下

ここでいうテーブルとはわりと低いテーブルです。

リビングルームのソファの前にあるようなテーブルのことです。テーブルの下に棚がついている商品も多いのですが、私なら絶対こういうテーブルは使いません。

棚の上に雑誌や新聞が溜まるからです。

期せずして棚つきのテーブルを持っているのなら、この棚は何も置かないままキープしたほうがいいです。棚がついたテーブルを買った意味がないと思うかもしれませんが、棚の上がホットスポット化するよりずっとましです。

ホットスポットとは家の中でガラクタが溜まりやすい一角のことです。

ふと気づくと、郵便物や紙が積み重なっていたり、服が山になっていたりする場所。テーブルの上もホットスポットになりやすいので、この下に棚があると、ホットスポットが2倍に拡大します。

棚付きテーブルでないのに、テーブルの下に物を置く人がいます。私の夫です。彼はキッチンの壁際においてあるダイニングテーブルの下に、未だに引っ越し荷物の段ボール箱を置いています。

ここまでひどい人はそんなにいないでしょう。ですが、ローテーブルの下になんとなく雑誌を積み重ねて置いたり、わざわざ収納用のバスケットを買ってきて置く人はいます。

これはやらないほうがいいです。

テーブルの上にやたらと物を置くべきではありませんが、テーブルの下も物を置かないほうがいいのです。

4.家具の上

次にチェックするのは家具の上です。

たんす、本箱、棚の一番上は物置場ではありません。ここにいろいろな物がのっていたら、家の中のガラクタ度はかなり高そうです。

私の母は、洋服ダンスの上にほこりだらけの箱をのせていました。何が入っているのか見てみれば、ほとんどカラという有様。高い場所に置いたのですからちょい置きではありません。確信を持って置いているわけです。

つまり、家具の上は収納スペースだと思っているのですね。

これは大いなる誤解です。家具の上に物を置き出すと、収拾がつかなくなります。

●見た目がひじょうに悪い

●物の出し入れが不便

●どんどん積み重ねて結果的に壁面収納になる怖れあり

●上から物が落ちてきて危険

こんなデメリットがあります。日本は地震大国なので、あまり高い場所に物を置かないほうがいいのは常識です。

「壁面収納はたくさん物が置けて便利だ、おしゃれだ」という人がいますが、何か大きな勘違いをしています。自分の家は住宅なのであり、倉庫ではありません。

家具の上に出ているものがあったら、今日から少しずつ捨てたほうがいいでしょう。特に高いところに乗っているものは、普段は使っていない物のはずです。たぶんいらない物です。

どうしてもいる物なら、押し入れなど本来の収納スペースに入っているガラクタを撤去して、その中に収めてください。

こうすると、倉庫から人間が住む家に一歩近づきます。

5.足つきの家具の下

家具の上に物をのせる人は、高い確率でその下にも入れています。つまり、家具と床のすきまに収納するのです。

よくあるのがベッドの下のホットスポット化です。

ベッド下専用の収納家具がありますが、安易に手を出さないほうがいいです。ベッド下まで収納に使わなければならないほど、収納スペースが必要な人は、いっそベッドを手放したほうがいいです。ものすごくスペースが開きます。

寝室は寝る場所なので、余計な物は極力排除すべきです。さもないと睡眠の質が損なわれます⇒寝室にあるごちゃごちゃした物を捨てて快眠を得る:プチ断捨離22

たとえ、家全体がゴミ屋敷の雰囲気を漂わせているとしても、せめて寝る場所とそのまわりのスペースはきれいにしてください。

なぜベッド下が収納に使われるかというと、ベッドは足つきの家具だからです。足のついてないところと、床のあいだに余白ができるわけです。で、ここにいろいろなものを押し込んでしまうのです。

3番で紹介したテーブルも足つきだから、下に物を置く人がいるのですね。

家の中にある足つきの家具の下をすべてチェックしてください。椅子やテーブルの下に袋状のものをとりつけて物を収納する人もいますから、床に近い場所だけでなく、家具の下に近い場所も要注意です。

椅子や机の下に袋状のものを取り付けたり、引き出せるものを取り付けている人もいるからです。

足つきのものは家具だけではありません。

私の夫は電子レンジやオーブントースターの下にマニュアルを入れていることがありました。「すぐに取り出せて便利だよ」と言いましたが、マニュアルはほこりだらけで、触るのもはばかられるほど。すぐに取り出せる利便性は感じられませんでした。

ミニマリストのグラハム・ヒルは物を減らすために、多目的に使える家具を使いましょう、と言っています⇒小さな暮らしの始め方~グラハム・ヒルに学ぶ(TED)

ですが、目的の用途が、収納である場合は注意が必要です。物は減るどころか、増えていきます。

汚部屋のきざしはこんなところにもあります⇒こんな兆候があったら要断捨離。新学期が始まる前に片付けを。

こんな場所もチェックしてください⇒捨て忘れはありませんか?見えないガラクタが潜んでいる9つの場所。

********

ずいぶん物を捨てているのに、なんだかすっきりしないと思うなら、家の中に不自然な収納場所が多いかもしれません。

もう一度、それぞれの家具の本来の用途を考えてください。

ふだん使う物だけ所持するようにすれば、特殊な場所に物を入れなくても大丈夫になります。

変な場所に物をしまっている人は、まず、収納場所を数え上げることから始めるといいでしょう。家中の収納スペースを書き出します。番号をふるといいです。次にその中身もすべて書き出します。

押し入れなど大きな場所は最後にして、小さな収納スペースから着手し、一つひとつ、なくしていきます。収納場所を増やしすぎないようにすれば、部屋が雑然とすることもないのです。





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