汚部屋

健康・アンチエイジング

汚部屋を片付けられないのはADHD(注意欠陥他動性障害)のせいだと言う娘

きょうはADHD(注意欠陥他動性障害)という病気の話です。



娘が自分はADDかもしれないと言う

筆子には、39歳で産んだ16歳の娘がおります。実は、彼女の部屋は、中学生ぐらいの時からずっと汚部屋でした。

引っ越して何もない部屋に入ったあとも、あっという間に汚部屋になりました。

現在は、筆子が毎日、娘の部屋に数分入って、汚部屋になりきる前に食い止めているので、ふつうの部屋に近いです。しかし、休日に、娘が数時間部屋にいただけで、たちまち床がモノで埋まっていきます。

こんな感じ(まだましな状態)

汚部屋

娘は、「私はADDだと思うの。だから部屋が片付けられないんだ」とよく言っています。後述しますが、ADDもADHDも同じ病気です。

筆子は、16年以上、娘を間近で見てきましたが、彼女がADDだなんて、夢にも思ったことがありません。

保育園のとき、一度先生に「くすくす笑い出したら止まらない」と言われたことがあります。ですが、「くすくす笑い」をする女の子ってけっこういるし、ふだんの生活はふつうにできているので、べつに心配はしていませんでした。

娘の友だちに、実際にこの病気の診断がくだっている女の子がいて、その子は本当に、じっとしていられません。彼女に比べると、娘はきわめて落ち着いています。

単に「だらしないだけなんじゃ?」と思いましたが、本人はすっかりそう思い込んでいる様子です。

そこで、私ははADD(ADHD)についてかなり調べました。もし本当にADDなら、治療を受けさせなければなりませんから。

ADD(ADHD)とは?

ADDもADHDも同じ病気で、正式には、Attention deficit hyperactivity disorder という病名です。

これはアメリカの精神医学協会が定めた名前で、日本語はそのまま訳して、「注意欠陥他動性障害」となります。

ポイントはdisorder (障害)となっているところ。

娘に「病気(desease)じゃないと思うよ」と言ったら、「ADDは病気じゃない、メンタルディスオーダー(mental disorder)なんだから」と言われました。

調べてみると、diseaseはいわゆる病気を表すやや古い言い方。mental disorderは、精神的なこと(脳神経)が原因で、さまざまな症状の出る病気のようです。

ADHDは人によって、多種多様な症状が出るわけです。





ADHDは子供に多いけれど大人の病気でもある

ADHDは一般に子供に多い病気で、アメリカでは就学児童の3~5%はADHDである、という統計があります。

5歳から18歳でこの病気にかかっている人は200万人以上だとか。

大人になると、この病気が治るのかというと、決してそんなことはありません。単に、子供の時に、診断がつきやすいので「ADHD = 子供」と思われがちなだけなのです。

診断が難しいADHD

ADHDはひじょうに診断の難しい病気です。血液や尿を調べれば一発でわかる、という種類の病気ではないのですから。

患者をとりまく、たくさんのデータを検証する必要があります。

たとえば、これまでの本人の行動、まわりの人の証言、家庭の遺伝的要素、家庭環境、観察経過、質疑応答などを検討して、経験豊かなプロが診断します。

自閉症、アスペルガー、学習障害などの症状があると、さらに診断が難しくなるでしょう。

ADHDの特徴

病名に、hyperactivity (過剰行動)と言う言葉が入っているので、「ADHDの子供は、やたらと落ち着きがなく、いつもそこらを走り回っている」、という印象がありますが、これは誤解です。

ADHDには以下の3つの大きな特徴があります。

  • inattentive  インアテンティブ 無頓着
  • hyperactive  ハイパーアクティブ 異常に活発
  • impulsive  インパルシブ 衝動的

☆この3つのタイプの人が具体的にどんな行動をするのか、さらに詳しく書いています⇒ADHD(注意欠陥他動性障害)の行動の特徴とは?汚部屋に関係あるの?

ADHDの人が、すべてこの症状を持っているわけではありません。

最近の研究によると、以下の3つのタイプの人がいます。

  1. 衝動的かつ活発で、さらに無頓着なタイプ
  2. おもに無頓着なタイプ
  3. おもに衝動的かつ活発なタイプ

授業中、席にじっと座っていられず、先生の指示にも従わず、人の発言をさえぎり、そこら中を走り回ったり、そのへんのものを盛大にかきまわす子供はADHDの可能性大。

一方でじっと席についてはいるものの、先生の言うことなど全く耳に入らず、ぼーっと宙を見ながら、考えごとをしている子供もADHDである可能性があります。

また、おとなしく席に座っているけれど、勝手に自分の好きなこと、たとえば、消しゴムのカス集めなどを、周囲のことは全く眼中になく、1人で何時間も、集中してやっている子供もADHDでありうるのです。





ミルクティー『天然生活』にあこがれながらも、捨てる道を選んだ理由とは?ミニマリストへの道(11)前のページ

ダイエット中なのに、禁断の白いパン、サワードウ・ブレッドを買って食べてしまった意志薄弱者の日記次のページパン

ピックアップ記事

  1. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  2. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  3. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  4. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  5. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。

関連記事

  1. 体調が悪い人

    健康・アンチエイジング

    いらない物を捨てると体調が悪くなる? いえ、病気になる原因はほかにもたくさんあります。

    断捨離を始めたが、いらない物を捨てれば捨てるほど体調が悪くなるため、物…

  2. インフルエンザにかかった女性

    健康・アンチエイジング

    免疫力を上げるために手放したほうがいい6つの習慣

    風邪やインフルエンザと戦うシリーズ。今回は自己の免疫力をアップさせるた…

  3. 眠れないネコ

    健康・アンチエイジング

    夜中や早朝に目が覚めて眠れない人へのアドバイス。

    睡眠に関する質問をいただいたのでこの記事で回答します。寝つきは…

  4. ミートレスミートボール

    ミニマルな日常

    私が高いオーガニックフードを買う理由

    ふだんできるだけオーガニックの物を食べるようにしています。ちょっと値段…

  5. 不眠症

    健康・アンチエイジング

    夜中に目が覚めたあと、またすぐに眠る方法。寝ようとしないのがコツ

    まだ夜中の12時、1時なのに、目が覚めてしまうことってありますよね。こ…

  6. 歩いている女性の足元

    健康・アンチエイジング

    思い込みを捨ててたくさん歩いたら、悪玉コレステロールを減らすことができた。

    今日は健康に関するお便りを紹介します。自分には運動なんてできな…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。

 

8割捨てればお金が貯まる・バナー

ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,797人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 食器を取り出している人
  2. 会話している2人
  3. お気に入りのカップ
  4. Eリーダー
  5. ノートに何か書いている人
  6. いろいろなもの
  7. ネットで何か買おうとしている人
  8. 悩んでいる人
  9. 悪い親
  10. 買い取りサービスを利用する人。

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック

 

1週間で8割捨てる技術
 
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. くしゃくしゃの引き出し
  2. 集中してリスニング
  3. Tシャツを着た女性
  4. ベンチで考えている女性
  5. スーパーで買い物する女性
  6. 粗品のタオル
  7. ショウウインドウ
  8. 職場のストレス
  9. フルーツ
  10. ノートに何か書いている人

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP