シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

遺伝子組み換え食品(GMO)の何が問題なのか?


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食と安全シリーズ。今回は遺伝子組み換え食品です。遺伝子組み換え食品は以前から「安全だ」「いや危険だ」と意見が別れていて、メディアをにぎわしています。

最近、FDA (Food Drug Administration 米国食品医薬局)が遺伝子組換えサケを作って売ってもいい、と認可したので、このところさらにこの論争がヒートアップしていますね。

もちろん日本の厚生労働省は、遺伝子組み換え食品の検査をして、「安全なものだけ市場に出している」と言っています。

はたして本当にそうでしょうか?遺伝子組み換え食品や、その問題点についてできるだけわかりやすく説明します。
トウモロコシ畑

遺伝子組み換え食品とは?

遺伝子組み換え食品は遺伝子を組み替える技術を作って生産した食品のことです。

つまり、ある生物(おもに微生物)の遺伝子を、すでにある別の生物(トウモロコシとか)の遺伝子に組み込んで作った食べ物。ベースの食品と似てはいるけれど、遺伝子が違うので変容した食べ物が遺伝子組換え食品です。

「遺伝子組換え食品」は長いので、ここからはGMOと呼びます。こうした食品は、英語ではGMOと呼ばれます。genetically modified organism(遺伝子的に変えられた生物)の頭文字です。

遺伝子組み換え技術は食品のほかに、食品添加物にも使われています。これまでのところ人が食べるものでは農作物のみに使われていました。しかし、ついにサケの遺伝子まで操作されることになったのです。

なぜGMOを作るのか?

GMの技術は、今ある作物に、より人間にとって利益のある、つまり都合のいい特性を持たせるために使われます。生産者や消費者が「もっとこうだったらいいな」と思っている部分を持つ食品を作るためにこの技術を使っているのです。

たとえば、GMの技術を使うとこんな作物ができます。

●より早く成長する

●よりおいしい(と生産者は言う)

●害虫に強い

●殺虫剤に強い

●病気になりにくい

●乾燥や寒さなどさまざま気候の中で元気に育つ

●より栄養がある(と生産者は言う)

どうやってGMOを作るのか?

バイオテクノロジーを用います。土壌にある微生物から、その作物のある特性に寄与すると思われるものを見つけ、その微生物のDNAを抽出しコピー。

これを、ベースになる作物のDNAに組み込みます。作物のDNAを酵素などを使って切断しつなぎ替えるわけです。専門家が見ると、間違ったことを書いているかもしれませんが、全体的なイメージはこんな感じです。

初めてGMOが市場に出たのは1990年代のことです。従来のトマトよりゆっくり熟し、持ちのいいトマトがスーパーに並びました。


GMOが多い作物

とうもろこし、大豆、コットン(綿)、てんさい(砂糖大根)、なたね(カノーラ)など。

日本ではGMOは作られていません。もともと食料自給率の低い国なので、輸入して食べています。

日本で政府が安全性を確認し、流通を認めているGMOは以下の8つ:
大豆、じゃがいも、なたね、とうもろこし、わた、てんさい、アルファルファ、パパイヤ。

このほかに、GMの技術を使った食品添加物も使われています。たとえばα-アミラーゼ、リパーゼなど。

GMOのメリット

●生産者側:生産性が向上するので安定した作物の供給ができる
●消費者側:安くておいしい作物(とその作物から作った食品)をいつでも食べることができる

「GMOは安全だ」と言う学者や専門家、リサーチ団体も多いです。まあ、すでにたくさん出回っています。アメリカのとうもろこしと大豆の90%はGMOです。

GMOのとうもろこしや大豆のほとんどは動物の飼料、加工食品(コーン油とか)、バイオエタノールの原料として使われています。

人間はこれまでも、何千年にも渡って作物の品種改良を続けてきました。品種改良も遺伝子を変えているようなものです。ただ、全く違うもの同士を掛け合わせることはしませんが。

GMOの場合、それを「もっと手っ取り早くやっているだけだ、だから安全だ」というのが、GMOに賛成している人たちの意見です。

GMOのデメリット、問題点

●アレルギーの人が増える(特に子ども)
GMOに組み込まれた遺伝子が新しいタンパク質を作り出し、これがアレルギーの原因になっている、と考えられています。

●スーパーウイード(スーパー雑草)の出現
スーパーウィードとは除草剤の効かない突然変異の雑草です。最近アメリカの農場で増えて問題になっています。

除草剤に強いGMOを育てているので、以前より使う除草剤の量が増えたから、と言われています。

スーパーウィードは、アメリカの大豆、コットン(綿)、トウモロコシの農場で多く繁殖しています。この3つともGMOが多い作物です。

アメリカの農務省はこの意見に反対していますが。

スーパーウィードがはえてきたら、ますますいろいろな除草剤を使うことになります。すると当然土壌は汚染され、地球はどんどん汚されるのです。

●表示義務がないのが問題
アメリカのGMOの場合、表示義務がないので、この点も問題になっています。州によっては、GMOの表示義務を徹底する動きが見られます。

日本は食の安全にうるさい国なので、検査はきっちりやっているし、表示義務もあります。

GMOが主原料の加工食品にはGMOが使われいるとか、いないとか書いてあると思います。たとえば、大豆、とうもろこしなど。

しかし、これらが主原料でないときは、表示がないこともあります。

問題は加工食品なのです。加工食品は、食品添加物を含め、いったいぜんたい何が入っているのかよくわからない代物です。

加工食品の問題点についてはこちらをどうぞ⇒健康とダイエットの敵~加工食品の3つの害を知っていますか?

●生態系をこわす
別の問題点は生態系をこわす、ということです。だって、どう考えても不自然ですよね。突然変異というのは理由があってあるのでしょうが、GMOは人工的にその作物の遺伝子を変えているのですから。

この点については最近サケのGMOを作ってもいい、とアメリカで認められたので、ますます懸念されます。

遺伝子組み換えサケについて

2015年11月に、FDA がタイセイヨウサケの遺伝子を組み替えて、売ってもいい、と認可しました。

なぜサケの遺伝子を組み替えるかというと、成長を早めたいからです。

ある会社が、キングサーモンの成長遺伝子と「ゲンゲ」というウナギに似た魚の遺伝子を、タイセイヨウサケの卵に注入して遺伝子組み換えサケ(別名、フランケンフィッシュ)を作りました。

「ふつうのサケとこのサケは生物学的に違いはない」と言うのですが、そんな馬鹿な。違いますよね?

ちなみにこのサケには繁殖能力はありません。カナダとパナマにある2箇所の養殖所で育成されるそうです。販売時期は未定。表示義務はありません。

トウモロコシや豆はともかく、サケって生き物です。

こんなことしていいのでしょうか。サケの成長を早めてそれがどうなるのでしょうか?

確かに、私の住んでいるところで、サケを買おうとすると高いのです。だけど、仮に安くなったとしてもGMOのサケを食べたいと思いますか?

なんかサケに申し訳ないです。

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今回はGMOについて、基本的なことを簡単に書いてみました。GMOの問題点については、また別の機会に詳しく書くつもりです。

GMOが食品として流通するようになって、まだ20年ほどしかたっていません。その是非を見極めるためには少し時間が必要かもしれません。


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