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服を減らしたいのに、どれも必要に思えて、クローゼットの前で手が止まる。
残す服の条件を本や記事で読んで、そのとおりに当てはめてみても、結局ぜんぶ残ってしまう。
そんな人におすすめしたいのが、自分の服を並べて比べることです。
同じ用途の服の中で、いつも手が伸びる1枚と、選ばない1枚を見比べて、何が違うのか、言葉にしてみましょう。
着ない理由がはっきりすると、手放せます。
秋冬の服を出したばかりなら、手持ちの服がそのまま目の前に並んでいます。
試しに何組か比べてみてください。
着ない理由は、本のリストに載っていない
本や記事に書いてある残す服の条件は、どれも妥当です。
着心地がいい、出番がある、手入れがラク、手持ちの服と合わせやすい。
私も同じことを書いてきました。
ただ、こうしたリストで見当がつくのは、着やすさや管理のしやすさあたりまで。
朝、実際に着る服を決めているのは、その服が好きかどうかだと思います。
しかも、好きだと思う理由は人によってばらばらです。
着心地が悪いわけでもなく、出番がないわけでもない。手入れもふつう。
それなのに、着ない。
クローゼットの中でいちばん場所を取っているのは、たぶんそういう服です。
アウターが3枚あるのに、たいていいつも同じアウターを着ていることがありますよね。
ほかの2枚もそこそこサイズは合っているし、色もデザインも嫌いではありません。
それでも、あまり着ません。
着ていないという事実だけでは、なかなか手放せません。まだ着られるし、どこも悪くないからです。
でも、なぜいつも同じ服を選んでいるのか言葉にできると、ほかの2枚を手放す理由もはっきりします。
その理由は、本には載っていません。あなたの毎朝の服選びの中にだけあります。
似たような服から、2枚ずつ並べてみる
では実際に、見た目はそっくりだけど、あまり着ない服とよく着る服を比べてみましょう。
白いTシャツが3枚、カーディガンが2枚、黒いパンツが3本。
こんなふうに用途がかぶっているのにたくさんある服から探してください。
次の手順でやってみましょう。
1. 用途が似ている服をひとまとめにする
2. その中で、いちばんよく着る1枚を決める
3. 残りの中から1枚を横に置く
これで1組です。
いちばんよく着る1枚は、迷わず決まりますよね。もし、いちばんが2枚あって決められないなら、どちらもよく着ている服です。その2枚は比べなくていいので、残りの山から1枚取り出してください。
ベッドの上や床に、2枚を広げて置いてください。
たたんだままだと、違いが見えません。ハンガーにかけたまま並べても、肩の形しかわかりません。
広げると、形も色味も、ひと目で見比べられます。
2枚の違いを言葉にしてみる
2枚並べたら、違いを言葉にします。
違いがはっきりしていることもあります。
問答無用でこっちが好きだから、とか。
逆に、微妙なこともあります。
こっちのほうがてろんとしている、こっちのほうが色がにぶい、など。
どんな違いがあるのかわからないなら、以下のポイントをチェックしてみてください。
デザイン
同じ黒いアウターでも、首の開きの丸み、肩の落ち方、身幅、裾のライン、黒の色味が微妙に違います。
「なんとなくこっち」の中身は、こういう細部かもしれません。
いつも着ないほうを着て、鏡の前に立つのもおすすめです。
どこがしっくりこないか探します。
肩の線が落ちすぎる、首が詰まって野暮ったい、裾が丸くて子どもっぽい。
はじめは「なんか違う」としか思えなくても、よく見れば、違うところがわかってきます。
好みは人それぞれなので、正解はありません。
肩が落ちたシルエットが好きな人もいれば、苦手な人もいます。
着心地
次は、着て動いたときの感覚を確かめます。
首の締まり、袖の長さ、生地の重さ、動いたときの引っかかり。
実際に少し動いてください。
腕を上げると裾が上がる、しゃがむとウエストが食い込む、袖が長くて手を洗うたびにまくる。
こういう服は着心地が悪いので、着たくありません。
重たいから着ないということもあります。
私は小柄なので、ジャケットの袖もパンツの裾も、たいてい長すぎます。
数本あるパンツの中で、たまたま裾の短いものに当たると、そればかり履きます。
何も考えずに、さっと履けるからです。
長い裾のパンツも履けなくはないのですが、いつも着るのは短いほうです。
着る前と着たあとの手間
管理にかかる手間も、違いが出やすいところです。
アイロン、乾く速さ、毛玉、たたみにくさ、クリーニング。
あまり着ないほうは、着る前にアイロンが必須。
洗濯したあと、乾くのに1日かかる。
そもそも洗濯機では洗いにくい素材だったり、特殊な洗剤が必要だったりします。
手持ちの服との合わせやすさ
最後に、ほかの服との相性を見ます。
手持ちのボトムスに合う色か、この服を着るときに履ける靴があるか。
選ばないほうは、合わせるパンツが1本しかなかったりします。
以前、娘からヴィスコース素材のシャツをもらったことがあります。
色は好みで、生地もてろっと落ちて光沢があり、きれいなシャツでした。
でも、ふだん着ている綿のTシャツやレギンスとは毛色が違いすぎて、合わせるものが思いつきません。
クローゼットの端にかけたまま1年がすぎ、一度も着ないまま、今年になって手放しました。
気づいた違いは、その場でメモする
着ない服の特徴に気づいたら、その場で軽くメモしておきましょう。
そんなに厳密に書く必要はありません。
好みと着心地は、重なることがあります。
首が詰まっていて苦しいなら着心地の話ですし、首が詰まっていて野暮ったいなら好みの話です。
どちらかに分けなくてもいいです。
言葉にすることがポイントです。
着ない服の嫌なところを書いてもいいし、着る服の好きなところを書いてもいいです。
「首が詰まっていない」「洗ってそのまま着られる」「腕を上げても裾が上がらない」。
言葉になった違いが、そのまま着ない服を手放す理由です。
何組か比べると、同じ言葉が繰り返し出てくることがあります。
それは、次に服を買うときのヒントにもなります。
1枚しかない服は、比べなくていい
この方法は、同じような服が何枚もあるときにおすすめです。
アウターやセーター、Tシャツなど。
ワンピースやコートのように1枚しか持っていない服は、必要だから1枚持っているのがふつうで、比べる相手はいません。
それでもあまり着ていないなら、その服を着る機会が今の生活にあるかどうか考えてください。
自分の生活に関係ないと思ったら手放しましょう。
ただ、着る予定があるものは、残してくださいね。
礼服や冠婚葬祭用の服、水着やスキーウェアのような季節限定のものです。
⇒断捨離は全部捨てることじゃない:自分に合った適量を見つける方法
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捨てる服がわからないのは、着ない理由が言葉になっていないからです。
よく着る1枚と着ない1枚を並べれば、理由は違いから見えてきます。
服の断捨離は、自分がなぜその服を選んでいるのか知る作業でもあります。
理由が言葉になれば、残す服も、次に買う服も、迷わず決められますよ。