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やることが多くて、いつも何かをやり残している気がする。
そんな人に、おすすめのトークを紹介します。
タイトルは Follow Your 4Ls: Leading a Limitless Life…With Limits(4つのLに従う:限界を設けて、限りない人生を生きる)。
スピーカーは、人材開発の専門家、Elisa Vincent(エリサ・ヴィンセント)さんです。
自分で限界を決めたほうが、人生は広がる。そう話すトークです。
4つのLに従う:限界を設けて、限りない人生を生きる
収録は2019年5月、公開は2020年です。
動画の長さは15分。
日本語の字幕はありませんが、英語の自動字幕が出ます。
アメリカのベントレー大学で開かれた、TEDxBentleyUでの講演です。
■TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に
全部できるはずだ、と思うから苦しくなる
このトークのタイトルは、Lで始まる単語が4つ並んでいるので、早口で言おうとするとうまく言えません。
エリサは、この言いにくさと同じくらい、限りない人生を生きるのも難しいと言います。
アメリカ・ストレス研究所(American Institute of Stress)が2019年に発表によれば、アメリカの成人の75%が、人生でいちばんの重圧は仕事だと答えています。
この数字を見なくても、SNSを開けばわかります。
忙しい、やることが多すぎて時間が足りない。そんな投稿がずらりと並びます。
私たちは、あなたは全部できる、全部手に入れられる、と言われて育ってきました。
けれども、そんな全部は存在しない、とエリサは言い切ります。
確かなのは人生の中身を決めるのは自分だということ。
何をして、何をしないかを選んだ人が、大きなことを達成できます。
水を減らして育てたぶどうが、いいワインになる
エリサは、イタリアのワイナリーを見学したとき、醸造家から興味深い話を聞きました。
水と栄養をたっぷり与えると、ぶどうはたくさん実ります。
ただし、質は落ちます。
反対に、水と栄養を控えて木に苦労させると、実る数は減りますが、ずっと質の高いぶどうができます。
いいワインは、苦労したぶどうから生まれるわけです。
人も同じだと、エリサは言います。
私たちは、限りない可能性を持っています。
ただ、その可能性が花開くのは、バランスが取れていて、自分の限界がわかっているときだけです。
ちょうどよい量の負荷をかければ、人は強くなります。
負荷をかけすぎると、ただ消耗して終わります。
自分に残るのは1%。エリサがすすめる4つの習慣
エリサは、バランスを取るのに役立つ習慣を4つあげます。
①一人でやろうとしない。
困ったときに相談できる人、代わりに手を貸してくれる人がいるかどうかで、自分が出せる力は変わります。
何でも一人で抱えこまないようにします。
②空想する時間を自分に許す。
何にも縛られずに暮らせるとしたら、自分はどんな毎日を送っているか。今、3年後、5年後と、3つに分けて思い浮かべてみます。
③人に小さな親切をする。
ストレスを感じているとき、人は誰かに助けを求めがちです。
けれども、こちらから誰かに何かをするほうが、早く元気になれます。
列の後ろにいる人のコーヒー代を払う(北米には、次の人の分を先に払っておく習慣があります)、しんどそうな人に笑いかける。そんなちょっとしたことをします。
④自分の限界を知って、声に出して言う。
口に出すと、自分の耳でそれを聞くことになるので、自分の限界として受け入れやすくなります。
仕事、家族、友人、ペット、習いごと。こんなふうにエネルギーを分配していくと、1日の終わりに自分に残るのは1%です。
1%では足りません。
自分の分を残しておかないと、家族や友人が見るのは、疲れきったあなたです。
この1%を少しずつ増やしていきます。
When you set limits, your life can be limitless.
(限界を設けたとき、人生は限りないものになる)
トークは、この言葉で締めくくられます。
消耗しない暮らし~関連トークもどうぞ
似たテーマのTEDトークを紹介した過去記事です。
成功すると幸せになるのではなく、幸せだから成功する~ショーン・エイカー(TED)
がんばりすぎるな。やることを減らしてより多くのことを達成するには?(TED)
人生はたった4000週間。効率化するほど忙しくなる(TED)
毎日疲れているあなたに。心の境界線を引いてストレスを減らし、自由になる(TED)
あなたは与える人、それとも奪う人?:アダム・グラント(TED)
限界を知っている人のほうが強い
可能性を最大限に引き出すコツを教えてくれるトークを紹介しました。
多くの人がストレスを抱えてしまうのは、がんばりすぎるせいだと思います。
とくに西洋は、忙しいことや、生産的であることをよしとする風潮がありますよね。
先のことが不確かなので、将来の不安を減らそうとして、もっと働いてお金を稼ぐ方向にいってしまうのでしょう。
でも、人間は生き物なので、物理的な限界があります。
エリサの言うように自分の限界を知り、あえて制限をかけたほうが、持っている力を出しきれます。
エリサがあげた4つの習慣のうち、私がやっているのは3つです。
ぼーっとしているあいだに、頭の疲れが取れる
いちばん簡単なのは、ぼーっとすることです。
私は疲れたり、緊張したりしたときは、あえて何もせず、ぼんやりします。
毎朝、5分間、瞑想もしています。
お金も時間も大してかかりませんが、とてもリフレッシュできます。
エリサは、この時間を、未来の自分を思い描くために使いなさいと言っています。
余裕があるときなら、それもいいと思います。
ただ、疲れているときは、無理に建設的なことを考えなくていいです。
何も考えず、思考が流れるままにしておくほうが休まります。
いつもならスマホを見てしまう時間にやってみてください。
人に親切にすると、自分の気分が上がる
もう1つ心がけているのは、毎日誰かに親切にすることです。
関連記事にあげたショーン・エイカーのトークで、脳をポジティブにする方法の1つとして、何か人に親切にすることがあげられていました。
もともと私は人に冷たくするタイプではないと思いますが、内気なので、こちらから動く親切は苦手です。
でも、このトークを見てからは、1ヶ月だけ、と期間を区切って、いつも以上に親切にすることがあります。
たとえば、笑顔で挨拶する、エレベーターのドアを押さえて待つ、レジでは前の人をせかさずおとなしく待つ。
こんな小さなことです。
やってみると、気分がいいし、夜、日記に、「今日はこんな親切ができた」と書くとセルフイメージがよくなります。
しんどいときや悩みがあるときは、あえて周囲の人に親切にしてください。
自分のことばかり考えていると、視野がどんどん狭くなってしまいます。
引き受ける量を、自分で決める
エリサの4つ目、自分の限界を知って声に出して言う、というのがこれにあたります。
制限をかけてバランスを取ることは、シンプルに暮らすことそのものです。
ものやタスクを減らして、本当に大事なことにエネルギーを使うからです。
全部持とうとすると部屋がものであふれるし、何もかもやろうとすると、いちばん肝心なことをやり損ないます。
私は生活できる分だけお金を稼げればいいと思っているので、仕事をしすぎないようにしています。
これまで、記事の監修や企業サイトに記事を書く仕事を断ってきました。
どちらも、やろうと思えばできる仕事です。でも、時間や体力をどこに使いたいかと考えたら、やはり自分のブログやnoteでした。
1日にやるのは、仕事で1つ、自分のことで1つ。それくらいがちょうどいいと思っています。
先に上限を決めておくと、頼まれるたびに、受けるかどうかで迷わずにすみます。
今、抱えているものが全部同じように大事だなんてことは、まずありません。
やらなくてもいいことは手放して、やりたいことに時間を使いましょう。
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限界を決めるのは、あきらめることではありません。
自分のエネルギーを注ぐ先を、自分で決めることです。
ストレスも減るので、燃え尽き症候群にもなりにくくなります。
明日やることを、2つだけ選んでみてください。














































