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調子が悪くて掃除ができない日が続くと、家の汚ればかりが目に入る。
お風呂のカビ、蛇口のサビ、床のシミを見つけては、こんなことにも手が回らない自分が情けなくなる。
そんなお便りをいただきました。
気になっている汚れの多くは、今すぐ落とさなくていいものか、何をやっても落ちないものです。
この2つを外して、気にする汚れを減らしていきましょう。
掃除する前に、汚れを3つに分ける
まず、気になる場所や汚れを書き出してください。
頭の中で数えているだけだと、たくさんあるような気がします。
1つ思い出すと、あれもこれもとつながって、家じゅうが汚いような気持ちになります。
紙に書けば、数が確定します。
歩けるなら家の中を一周し、しんどければ日を変えて少しずつ書き足します。
この作業に体力はいりません。
座ったまま、思い出せる場所を書くだけでも大丈夫です。
今すぐ手をつける必要があるかを考える
お風呂のカビ、台所のコンロのこげ、寝室の床のシミ。
1つずつ、今すぐ手をつける必要があるか考えます。
判断材料はこんな感じ。
においが出ているか、食べ物や水に触れる場所か、人が来る予定があるか。
どれにも当てはまらないなら、その汚れは今取らなくてもいいです。
書き出して確かめると、今すぐやるべき場所は思ったより少ないと思います。
本棚の上のほこりも、フライパンの裏の黒ずみも、来月に回しても困りません。
乗っている汚れか、素材が変わったものか
次に、書き出した汚れを全部、別の見方でもう一度分けます。
上に乗っている汚れなのか、素材そのものが変わってしまったものなのか。
ほこり、油、石けんかす、水あか、ぬめり、カビは、素材の上に乗っているだけです。
これは落ちる見込みがあります。
傷、変色、塗装のはがれは、素材そのものが変わっています。
こちらは、どれだけこすっても元に戻りません。
汚れが上に乗っているのか、素材の色や表面が変わったのかは、よく見ればだいたいわかります。
見ただけではわからないなら、元気な日に一度だけこすってみてください。
5分やってみて変化がなければ、落ちないほうに入れて、二度と試しません。
落ちないものは、急ぐかどうかに関係なく、リストから外れます。
これで、今やるもの、あとでいいもの、掃除では落ちないものの3つに分かれます。
当面、自分で手を動かすのは、今やるものだけです。
私の場合、お風呂の天井にある黒いシミは、落ちる見込みがあるほうでした。
カビかもしれないと思って試してみたら薄くなったので、週に1回の掃除のとき、ついでにこすっています。
壁と浴槽の境目のコーキングが黒くなっていたら、カビ取り用の洗剤できれいにします。
私があきらめた汚れ、3つ
私が見なかったことにしている汚れは、こんなものです。
台所のカウンターの、うっすらオレンジ色になった部分。
うちのカウンターは石のような素材で熱に強いのですが、カンカンに熱くなった鍋を直に置いたときに色が変わってしまいました。
洗剤、重曹、メラミンスポンジと、思いつくものはひととおり試しましたが、色は取れないので、あきらめました。
娘がIKEAの家具を組み立てたときについた、寝室のフローリングの傷もそのままです。
台所のコンロの受け皿(油や吹きこぼれを受け止める金属の皿)も、そこまでしっかり洗いません。
一度ムキになってこすっても取れなかったし、新しいものと入れ替えれば済むからです。
落ちない汚れの多くは、家の経年劣化
自分の管理が悪いからシミやこげができるのだと、自分を責めたくなります。
けれども、家が古くなれば、あちこち傷みます。
手入れをすれば傷みは遅くなりますが、古くなること自体は止められません。
10年住めば10年分、20年住めば20年分、家は傷むのです。
蛇口のめっきははげ、お風呂のコーキングは黄ばみ、フローリングは色が変わります。
毎日ぴかぴかに磨いていても、こういう汚れは出ます。
私の家は賃貸なので、設備の劣化のケアは、家主がどうにかすることだと考えています。
入居のときにダメージデポジット(敷金にあたるもの)を払っているので、私の使い方がまずいなら、そこから引かれます。
もちろん、できるだけきれいに住むよう努力していますが、どうにもならないこともあります。
持ち家の人も、経年劣化の分まで自分の落ち度に数えなくていいと思います。
20年住んだ家に20年分の傷みがあるのは、当たり前のことです。
自分が落とさなければならないと思っている汚れは、築年数の分の傷みかもしれないのです。
それは、掃除で落とすものではありません。
古い家との付き合い方はこちらもどうぞ⇒古くてオンボロの家できれいに楽しく暮らすコツ。
元気な日に、最低限やることを1つ決めておく
自分が手をつける場所がわかったら、実際にやります。
ただし、無理をせず、体調がいいときに少しずつです。
決めておくのは、たとえばこんな作業。
掃除リストに書き出しておいた床のシミを1つこする、お風呂のカビの一部分だけを取る。
範囲をできるだけ小さく区切って、それができたらその日は終わりにします。
しんどい日に、今日は何をやろうかといちから考えるのは、それだけで疲れるもの。
先にメニューを決めておけば、その手間がいりません。
決めた1つも、熱が出ているような日はやりません。
私は体調を崩したら、回復することを優先して、家事のことは気にしません。
熱があるのに台所に立ったところで、治りが遅くなるだけです。
人に頼む、お金で解決するという選択肢も、同じように元気なときに決めておいてください。
代行を1回頼むといくらかかるのか、住んでいる地域の相場や業者を調べます。
一度試して落ちなかった汚れも、お金を出せばプロがきれいにしてくれます。
家族に頼むなら、何をどう頼むかを考えておきます。
調べたことは、ノートやメモに書いておきましょう。次にいちから思い出さなくてすむために。
低エネルギーの日にできる片づけはこちら⇒疲れて何もしたくない日に:無理なく片付けられる7つの方法
気持ちが落ちているときの家事については、こちらで書きました⇒うつで家事ができないとき、どうやって洗濯するか?(TED)
調子が悪い日は、掃除の記事を読まない
家をきれいにしたいとき、やり方を調べますよね。
ただ、掃除や片づけのノウハウを読むと、自分がやっていないことに目がいってしまいます。
排水口のぬめり、洗濯槽のカビ、冷蔵庫のパッキンの黒い点。
読むまでは気にもしていなかった場所が、読んだあとは気になる場所に変わります。
せっかく仕分けをして自分でやる分を減らしたのに、また増えてしまうので、こうした記事は読まないようにしましょう。
この記事も同じです。
今日は読み流して、調子が戻ってから読み返してもらえば十分ですよ。
美しい家の写真がずらりと並ぶSNSも、その日は見ません。
私は掃除が好きではないですが、たまにやり方の本を読んだりはします。
でも元気なときだけです。
片づかない家に落ち込むときはこちらを読んでください⇒片付かなくて落ち込むときに読みたい5つの対処法
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家をきれいにするのは、体が動くようになってからで間に合います。
床にほこりがあっても、鏡がくもっていても、ごはんは食べられますし、夜は眠れます。
掃除の本や記事に書いてあることができなくても、書いた人の生活と自分の生活を比べる必要はありません。
調子が戻ったら、またやればいいんです。
それまでは、汚れを見つけても数えないでおきましょう。













































