古い家

ミニマルな日常

古くてオンボロの家できれいに楽しく暮らすコツ。

家が古くて汚いから掃除をしていてもむなしい。

古くてオンボロの家できれいに暮らすコツがあったら教えてください。

この質問に回答します。

まず、メールをシェアしますね。ももんがさんからいただきました。



築50年の汚い家

はじめまして筆子様。

いつも楽しくブログを拝見しております。

早速ですが、私の家は築50年以上の古くてボロい一軒家です。

和室に変な洋風部分が入り込んで、子供の頃から、大嫌いでした。

訳あって今高齢両親と同居しています。

掃除はするのですが、やってもささくれて色あせた畳、拭いても全くきれいにならない窓枠などだんだんやる気がなくなり、休みに家にいるのがたまにイライラする時があります。

雨風しのげる場所があるだけありがたいと思うのですが、古いボロい家でもきれいに暮らすコツがあれば、是非アドバイスをお願いします。





ももんがさん、こんにちは。メールありがとうございます。

いつもブログを読んでいただき、うれしいです。

築50年以上の家にお住まいなのですね。

私の実家も、昭和41年(1966年)にできた家なので、ももんがさんのお宅と同じくらい古いのですが、そんなにオンボロとは思わないですよ。

コンセントの数が少ないので、自分の部屋にパソコンやらガジェットやらを持ち込むと、タコ足配線になるから、そういうときは、「ああ、やっぱり、この家は古いなあ」と思いますが、わりと快適です。

ももんがさんは、自分の家を大嫌いだと書いておられますが、「嫌いだ!」という気持ちがあるから、掃除をしているとむなしいのでしょう。

いまの家を拒絶する強い気持ちを捨てて、「いろいろ問題もあるけれど、なかなか過ごしやすい家だ」というふうに考えられるようになれば、イライラしないと思います。

以下、7つの方法を書いてみますので、やりやすいものから試してください。

1.家のよいところを見つける

自分の家の、よいところを見つけるよう努力します。

いまは、家のことが嫌いなので、悪いところにしか目がいっていないので、あえて、よいところを探してください。

必ず、何かあるはずです。

人は見たいものを見るし、探しているものを見つけるようにできています。

モーニングページ、ブレインダンプ、日記、ただの紙切れなどを利用して、家のよいところ探しを積極的にしましょう。

1回や2回、やるんじゃなくて、継続的にやったほうがいいですよ。

ブレインダンプとは? ⇒ 頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

モーニングページとは? ⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

2.家の歴史について思いをはせる

この世に誕生して50年以上たっている家には、さまざまな歴史があります。

その家でこれまでどんなことがあったのか、誰がどんな思いでその家を建てたのか、そういうことを考えてみてください。

それは、実家を手放そうとしている人が、いろいろ考えてしまって、手放せなくなるようなエピソードです。

人間はその物の背景や、その物が体現している人の思いに、愛着を持ちます。目に見えない歴史、背景を確認すると、「ただの古くて汚い家」と切り捨てていた家が、大好きな両親が苦労して建てた家や、子供のころの楽しい思い出がいっぱい詰まった家になります。

たとえば、私の実家は柱にとてもよい木材を使っています。私の母の兄たち(私から見れば伯父たち)が、木材の会社をやっていたから、よりすぐりの木を回してもらえたのです。

母の実家は福井県の田舎で農業を営んでいましたが、住んでいる場所にダムができることになったので、一家総出で、名古屋に出てきて、新たに材木関係の商売を始めたのです。

家を建てた大工さんも、伯父たちの知り合いでした。

「いい木材を使っているから、うちの柱は長持ちなんだ」というのは母の自慢で、何度か聞かされました。

こういうちょっとしたエピソードはどんな家にもあると思います。

3.ガラクタのない家にする

家が新しくても古くても、不要不急のガラクタがたくさんあると、どうしても見た目がよくありません。

できるだけガラクタのない家をめざしてください。つまり、ガラクタをどんどん捨てます。

ご両親の物には手をつけることができないので、ご自身の不用品を徹底的に捨ててください。

そうやって可能な限り余白を作っていくと、もっと気分のいい家になります。

ご両親のガラクタが気になるときは、自分の管理できる場所で、何もないスペースや、ぴかぴか光っている場所を次第に増やしてください。

すると、心の均衡を保つことができます。

何もない場所を作る話⇒簡単に暮らしをシンプルにできる7つのアクションプラン

4.目標を決めて掃除をする

漫然と掃除をするのではなく、目標を決めて掃除をします。

その月やその週、特にきれいにする場所を決める、ガラクタを一掃したい場所を決める、この場所はゆくゆくはこんなふうにしたい、と目標を決める。

こんなふうにして目標を立て、それを達成するためにすべきことをリストアップします。

リストアップした作業を1つひとつやっていくと、自分が前進していることが感じられるし、達成感もあるので、いまより、掃除に対する苦痛がやわらぐと思います。

むしろ楽しくなるでしょう。

このように、環境を整えることに、時間とエネルギーを注ぐと、愛着も出てきますから、家に対する嫌悪感もやわらぐはずです。

それから、毎日ダラダラと掃除せず、メリハリをつけて掃除をしてください。

掃除をするのは平日だけにして、土日は掃除関係はいっさいせずリラックスする、というようにすれば、イライラしなくなるでしょう。

月間目標を決めて掃除をする話⇒すっきり片付いた家にするための12の習慣~フライレディに学ぶ

5.業者に徹底的に掃除をしてもらう

全体的に薄汚れていて、どんなに掃除をしても、きれいにならない、という不満があるなら、一度、業者に徹底的に掃除をしてもらってください。

業者は一般人が持っていない機能の高いツールを持っているし、掃除のスキルもあるから、見違えるほどきれいになるかもしれません。

6.小さなリノベーションをする

掃除では解決できない構造的な問題があるなら、改築を検討します。

まあ、その家に今後長期的に住まないなら、投資するのはもったいないかもしれませんが、自分やご両親が気持ちよく暮らせるのですから、小規模のリノベーションはしてもいいと思います。

たたみがささくれているなら、表替えをすれば、美しい畳になりますし、窓枠が古すぎて不愉快なら、窓の木枠を交換するリフォームをすればいいのです。

7.持っている物に満足できる人になる

誰だって新しい家のほうが気持ちいいと感じますが、新築の家は使っているうちに古くなるし、新品の服は、着ているうちに流行遅れになったり、生地がへたってきたりします。

ですが、常に物を新調するのは現実的ではありません。

いま、自分が持っている物に満足し、喜びを得られる人になると、古い家もそんなに気になりません。

自分がすでに持っている物や環境に満足する方法をいくつか書いておきます。

・人と比べない(SNSは見ないほうがよい)

・日々の生活の中に小さな幸せを見つける

・感謝する⇒幸せになる最強の方法、感謝する気持ちがうむ7つの効果。

・持っている物に手をかける⇒どうしたら、同じ物を長く大事に使えるようになるか。

・自分を大事にする(ちゃんと休息をとり、栄養のあるものを食べ、運動をし、好きなことをする時間をつくる)。

****

以上7つ、すべてを検討し、実践したうえで、それでもどうにもこうにも不愉快なら、その家に住むのはやめます。実家のそばにマンションかアパートを借りて、そこから、実家に通って、用事をすませるといいでしょう。

それから、別のことがイライラのたねになっているかもしれないので、イライラ解消の記事も読んでください⇒日常生活の小さなイライラから解放されストレスを感じない5つの方法。

関連記事もどうぞ⇒自分の家を好きになる6つの方法:汚部屋にしてしまうのは愛情が足りないから

~~~~

古くてオンボロな家で楽しく暮らす方法を紹介しました。

古くなったからといって、家をぽいっと捨てることはできないから、いいところを見つけつつ、大事にしながら手入れして使っていく、という方法がベストだと思います。

それは、私たちの肉体にも言えることで、生きているうちに、細胞が古くなって、あちこちガタがきますが、だからといって、もう価値がないとか、古くて汚いから嫌いだ、などとは言えません。

古いものには古いもののよさがあるから、そこに光をあてて、大事にしながら使っていく(生きていく)ほうがいいですよね?

それでは、あなたも、質問、感想などありましたら、お気軽にお寄せください。お待ちしています。





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