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子どもが独立した、仕事を辞めた。
そんなふうに、急に一人で過ごすことが増えて、寂しさを感じている人もいるでしょう。
今回は、増えた一人の時間を楽しく過ごす方法を紹介します。
1. 誰かの連絡を待つのをやめる
一人の時間が増えると、誰かからの連絡を待って過ごしがちです。
子どもからの電話、友人からの誘い、家族の帰り。
テレビをつけたまま、スマホを何度も手に取って通知を確認する。
でも、何も届いていない。
一人だけ取り残されたような気分です。
そんな日は、一日何もしなかったような気がしてしまいます。
待っている時間はふつうより長く感じます。
寂しいとしたら、一人でいることそのものより、待っていることが多すぎるせいかもしれません。
待っているあいだは、連絡があったらすぐに返事ができるよう、出かけるのも、何かに夢中になるのも、なんとなく控えてしまいます。
でも、相手は、たいてい自分の生活で忙しくしています。
子どもは仕事や家のことで手いっぱい、友人も用事を抱えている。
連絡がないのは、向こうが元気にやっているしるしでもあります。
スマホはテーブルに伏せて、待つのをいったんやめてみましょう。
そして、自分の好きなことをします。
連絡が来れば、あとで気づきます。
2. 人と一緒だとやりにくいことをする
何をしようか迷ったら、誰かと一緒だとやりにくいことからやってみましょう。
そういうことこそ、一人の時間に向いています。
家族がいると、食事はみんなの好みに寄せるし、テレビのチャンネルも譲ることが多いですよね?
家族に合わせるために、がまんしていたことはありませんか?
今は、その遠慮がいりません。
たとえば、こんなことしてみるのはどうでしょう?
時間のかかる料理を、自分の食べたい味で作る。
午後いっぱいかけて、豆やすじ肉を弱火でことこと煮てもいいし、家族が苦手だったスパイスを好きなだけ入れてもいいです。
散歩で、毎回ちがう道を歩く。
連れがいると、つい、いつもの道になります。
一人なら、気になった路地に入ってみて、行き止まりなら引き返せば済みます。
昔やめた習いごとや、今やってみたいことを始める。
編み物、楽器、語学など、上手になるまでは人に見られたくないものも、自分だけなら、同じところを気が済むまで練習できます。
習いごとを始めるときは、いきなり道具をそろえすぎないでください。
編み物なら、手元の余り毛糸と棒針1組で編めます。
見たい映画だけを、見たいときに見る。
誰かと一緒だと、相手が退屈していないか心配で、白黒の古い映画や、3時間近い映画は選びにくいものです。
一人なら、途中で止めてお茶をいれに立っても、誰にも気をつかいません。
いろいろ挙げましたが、自分が何をしたいのか、すぐには思いつかないこともあるでしょう。
そんなときは、ふだんの暮らしで、ちょっといいなと感じたことに目を向けてみてください。
テレビで見た料理がおいしそうだった、本屋で見かけた雑誌の特集が気になった、散歩の途中で花をもっとよく見たかった。
その場では通り過ぎてしまうようなことも、メモしておくと、時間ができたときに試せます。
やってみて、思ったほどおもしろくなければ、別のことに移りましょう。
昔好きだったことが、今も同じように楽しめるとは限りません。
編み物を再開したけれど、目が疲れて楽しめないなら、マクラメ(ひもを結んで模様を作る手芸)に変えてみる、といった具合です。
試しているうちに、好きなことが見つかります。
役に立つことや、身になることでなくてもいいです。
昼間から横になって、好きなだけごろごろする。
それも立派な一人の時間の使い方です。
3. 水曜の午後は編み物、と時間を決める
したいことが決まったら、いつやるかも決めておきましょう。
自分の時間も、人との約束と同じように、予定として扱います。
気が向いたらやろう、こう思っているままだと、なかなかできません。
今日はやろうかなというときに限って、声がかかります。
子どもから買い物につきあってと言われる、友人から急にお茶に誘われる。
誰かの誘いに押し出されて、結局また、人に合わせる毎日に戻ってしまいます。
手帳やカレンダーに、たとえば、水曜の午後は編み物、金曜の午後は映画、と入れておきます。
すると、その時間はただの空き時間ではなく、楽しみな予定になります。
予定が入っていると、前の晩から待ち遠しくなります。
火曜の夜に、明日は編み物の日だと思い出すと、寝る前に毛糸と針を出しておきたくなります。
金曜に映画を見るなら、何を見るか木曜のうちに選びます。
待つものが、誰かからの連絡ではなく、自分との約束に変わります。
どこに入れるか迷うなら、心がぽっかり空いてしまう時間に入れてください。
夕方がいちばん寂しいなら、その時間に散歩を入れます。
日曜の午後が長く感じるなら、そこに映画を入れます。
ただ、予定を守ることが目的ではありません。
雨で出かけたくない日や、なんとなく体が重い日は、やめてもいいです。
映画を見るつもりだった日に、昼寝を選んだなら、それも自分で決めた過ごし方です。
子どもや友人から連絡があったら、急ぎの用事なら駆けつければいいし、急がない誘いなら、先に入れた自分の予定を優先していいのです。
4. 図書館やカフェに一人で出かける
家で一人でいると寂しくなるなら、やりたいことを、人のいる場所でしてみましょう。
図書館で読書、公民館の自習スペースで勉強、朝の公園で散歩、窓の大きなカフェでぼーっとする。こんな具合です。
一人で出かけるのは気が引ける、寂しい人に見られそう、と思う人もいるでしょう。
でも、平日の昼の図書館やカフェ、美術館には、一人で来ている人がたくさんいます。
新聞を広げている人、コーヒー1杯で文庫本を読んでいる人、絵の前で長いこと立ち止まっている人など。
みんなそれぞれ自分の用事で来ているので、隣の人が一人かどうかなんて、気にしていません。
ページをめくる音や、遠くの小さな話し声が聞こえると、家でテレビを見ているときより、落ち着くものです。
話をしなくても、まわりに人がいるだけで、一人きりの感じはやわらぎます。
出かけるとなれば、着替えて、髪をとかして、靴をはきます。
家にいると一日中同じ部屋着のままになりがちですが、外に出るといい緊張感があります。
出かけた先で、誰かと知り合わなければ、と考えなくて大丈夫です。
通っているうちに、いつも同じ席にいる人と会釈するようになることもあります。でも、それを目当てにしないでおきましょう。
話しかけられるのを期待して出かけると、誰とも話さずに帰った日に、かえって寂しくなります。
本を読みに来た、散歩をしに来た、それだけで十分です。
小説を1章読めた、公園の木が色づいていた。
そんな小さなおみやげを持って帰りましょう。
最初は近所の、行き慣れた場所で試してください。
いつものスーパーの帰りに図書館に寄って、雑誌を1冊読んでみる。
それくらいでも、気分が変わります。
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することを決めていても、寂しいときはあります。
それでも、自分のやりたいことをした日は、夜、今日はいい日だったと思えます。
せっかくできた自分の時間です。
楽しいことをして過ごしてください。