玄関

ミニマルな日常

鍵を探さない玄関。毎日使うものだけ残す

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朝、出かける時間が迫っているのに、鍵が見つからない。

やっと見つけたと思ったら、たたきに置きっぱなしの宅配の箱をまたいで家を出る。

この記事では、そんな玄関のプチストレスをなくす方法を紹介します。毎日使うものだけを残して、ものを戻しやすい定位置を作ります。

特別な収納グッズは使いません。今夜からできることばかりです。

まずは、なぜ散らかるのか、その理由から見ていきましょう。

なぜ玄関は、とりあえず置き場になるのか

玄関が散らかるのは、ものがたまりやすい構造になっているからです。

日本の玄関には、たたき、下駄箱の上、上がり口と、ものを置ける平らな面がたくさんあります。

両手に荷物を抱えて帰ってきたとき、目の前に空いたスペースがあれば、人はそこにものを置いてしまいます。

特に、疲れて帰った夜は、いちばん手近な場所に手が伸びます。

いったん置いてしまったものは風景になじみ、そのままになりがち。

さらに、多すぎるものと、出し入れしにくい収納が加わると、とりあえず置き場ができあがります。

私の実家の玄関には、古い本棚と、茶ダンスの上半分が置いてありました。

昔の茶ダンスは、下が洋服も入る大きな引き出しで、上には小物用の小さな引き出しや、本を並べられる観音開きの棚が付いていました。

母は、この上の部分だけを使いたくて、切り離してここに置いていたのです。

この小さな引き出しに判子が入っていましたが、ほかのものもぎっしり詰まっていて、宅配便が来るたびに判子を探し回っていました。配達員さんを待たせてしまい、いつも申し訳ない気持ちでした。

いま住んでいるカナダの家に、たたきや下駄箱はありません。

ドアを開けると、マットを敷いた靴脱ぎ場があるだけで、ものを置く場所自体がありません。

それでも、まったく困っていません。

つまり、玄関は本来ただの通過点で、あれこれものを置かなくても回る場所なのです。

出かける前のイライラは、前の日の帰宅時に作られる

鍵はどこ、スマホの充電器はどこ、と探し回り、散らかった靴をよけながら家を出る。

こうした出がけのイライラを作っているのは、朝の自分ではありません。

帰ってきて、鍵をとりあえずそのへんに置く。

郵便物を下駄箱の上にのせる。

脱いだ靴をそのままにする。

前夜のこうした行動が、翌朝の探しものと障害物につながります。

朝は、時間の余裕も、気持ちの余裕もありません。

だから、夜の自分が、適切な置き場所に置いて、朝の自分は手に取るだけ、という状態にしましょう。

⇒部屋が片付かないのは「ちょい置き」のせい:5つの対策で解決する

毎日使うものだけ玄関に残す

定位置を決めるのは重要ですが、その前にまず数を減らします。

ものが多いままだと、決めた場所に置いてもすぐあふれてしまいます。

置きっぱなしになっているものをすべて見直して、毎日使う、ときどき使う、ここにある必要がない、の3つに分けてください。

残すのは、毎日使うものだけ。

ときどき使うもの、たとえば長靴やレジャーシートは、押し入れや物置など、別の場所に移します。

出し入れがめんどうだと思うかもしれませんが、月に数回しか使わないなら、その手間は知れています。

それより、毎日の通り道が広くなるほうが、ずっと得です。

真夏なのに、冬のブーツや厚手のスリッパが出ているなら、それも移動する対象です。

季節外れのものは、シーズンが来るまで、別の場所で休ませましょう。

ここにある必要がないものの代表は、壊れた傘、かかとのつぶれた古いつっかけ、去年の販促うちわあたりでしょうか。

見直しついでに処分します。

傘は、1人1本と決めると、傘立てがすっきりします。

靴は、1人1〜2足だけ出して、残りは下駄箱の中へ。

私がマットに出す靴は、多くて2足です。

⇒玄関は物置ではない~今すぐ捨てられるこんなもの、あんなもの

⇒余分は捨てる:クローゼットと玄関編(2/3)

定位置は、戻しやすさで決める

数を減らしたら、残ったものに定位置を作ります。

見た目のきれいさより、戻しやすさを優先してください。

扉の中にきちんとしまう方式だと、めんどうになって、結局ちょい置きが復活します。

鍵は、ドアの近くのフックか小皿に。

郵便物は、トレイを1つ用意して、その日のうちに仕分けます。DMは、トレイに入れる前に、その場で処分します。

宅配の箱は、開けたらすぐつぶして、資源ごみの置き場へ。次の回収日に出す、と処分の期限を決めておくと、たたきに居座りません。

不在票や町内会の紙も、郵便物と同じトレイに合流させると、行方不明になりません。

⇒お中元は届いた日が勝負。箱も包装紙も、その日のうちに行き先を決める

結婚していたころ、元夫は、ドアを入ってすぐの階段の端に、靴やブーツを置いていました。

クローゼットの中に、靴を入れる仕切り付きの吊り下げ収納があったのですが、夫の靴は大きすぎて入らなかったのです。

入らない定位置は、ないのと同じです。

大きな靴なので、通るたびに邪魔だし、掃除のたびにいちいち動かさなければならず、本当に嫌でした。

家族がなかなか戻してくれないなら、正しい収納にこだわらず、低い棚、フック、放り込むだけのかごなど、誰でも続けられる方法を考えてください。

それでも乱れてしまうことはあるので、3日に1回、ものを元の場所に戻す時間を1分だけ取ります。

玄関が狭すぎて、定位置を作れないときは、帰宅して通る動線に作ってみてください。

私の場合も、鍵の定位置は玄関ではありません。

いつも持ち歩いているバッグの中です。

そのバッグの置き場所は、IKEAで買った黒いワゴンです。私はベースメントに住んでいるので、玄関を入るとすぐ階段があり、降りた先のリビングの端にこのワゴンを置いています。

買い物に使う折りたたみの袋は、コート掛けのバックパックの中、と決めています。

帰宅したらバッグをワゴンに戻す。これだけで、翌朝、鍵を探さずにすみます。

⇒ものの定位置を決めてスッキリ空間を作る方法。

夏の小物は、かご1つにまとめておく

夏は、外出のたびに使うものが増える季節です。

日傘、帽子、サングラス、虫よけ、日焼け止め。

こうした小物が下駄箱の上に1つ2つと置かれ、家族の分も加わると、あっという間に散らかります。

おすすめは、夏の外出セットとして、1つのかごにまとめることです。

使ったらかごに戻すだけなので、家族にも続けてもらいやすい方法です。

子どもがいる家なら、外遊びグッズにも同じ手を使ってください。

ボールや縄跳び、虫取り網は、大きめのかごに放り込むだけにします。

夏が終わったら、かごごと撤去します。

衣替えと同じ要領で、季節ものは季節の終わりに引き上げる、と決めておけば、夏の小物が冬まで残ることがありません。

ちなみに、私自身は、夏だけ使う外出用の小物はありません。

夏らしいものといえば、サンダルを出すことがあるくらいです。

それでも夏は問題なく過ごせます。

私ほど減らさなくても、かご1つに収まる量なら、無理なく管理できます。

****

玄関は、美しく飾らなくてもかまいません。

花がなくても、しゃれたスリッパがなくても、暮らしはちゃんと回ります。

出入りがしやすくて、毎日使うものがすぐ手に取れる。案外そんなことで朝の気分が決まります。

がんばって片づけるのではなく、がんばらなくても散らからない仕組みを、今夜から意識して作ってください。

明日の朝のストレスが1つ減ります。

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