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ゆで卵の殻むきグッズ、にんにくの皮むき器、おにぎりの型。
こんな雑貨が、買ったときのまま、台所のどこかで出番を待っていることって多いですよね。
今回は、こうした便利グッズとの付き合い方を紹介します。
買っていいのは、同じことで何度も困ってから。
すでに家にある雑貨も、出番がなければ、まだ使えても役目は終わっています。
台所にどんな雑貨があるか、思い浮かべながら読んでください。
安くて場所を取らないから、知らないうちに増える
調理家電を買うときは、誰でも少し考えます。
値段が高いし、置き場所も必要ですから。
ところが、キッチン雑貨はあまり迷いません。
300円で、場所を取らず、失敗しても痛くない。
レジ横の棚や、Amazonのよく一緒に購入されている商品の欄で見かけて、これ便利そう、とカゴに入れるまで数秒です。
しかも、買わなくても入ってきます。
店でもらう袋止めのクリップ、景品のふた開けシート、ポイント交換でもらった計量スプーン。
こういうものは、気づいたら手の中にあります。
私の家にも、茶こしが新品のまま1つあります。
娘が仕事先でもらってきたハーブティーのサンプルに付いていたものです。
この手の雑貨は、たいてい1つのことしかできません。
皮むき器は皮をむくだけ、芯抜きは芯を抜くだけです。
フライパンや包丁なら、本来の用途と違うことにも使えます。
ですが、芯抜きは、りんごの芯を抜く場面が来なければ使えないのです。
そのうえ、かさばらないので、増えていることに気づきにくいです。
大きな鍋が3つあればすぐに気づきますが、袋止めクリップが12個あっても、戸棚を開けたときに見えるのは、ごちゃごちゃした感じだけです。
その中に、買ってから一度も使っていない雑貨がまぎれています。
⇒料理下手こそ道具を減らすべき。本当に必要なツールを見極めるコツ
⇒掃除が楽になる便利グッズを100均で買って、掃除がしにくい家を作っていた。
買うとき、使う場面を考えていない
こうした雑貨を買うのは、本当に困っているときではありません。
店やネットで見かけて、便利そう、かわいいと思ったときです。
このとき頭にあるのは、その道具の機能と見た目。
りんごの芯がすぽっと抜ける、瓶のふたが片手で開く、袋の口がぴたっと閉まる、色が明るいから元気になれそう。
自分の台所で、使う場面がいつ来るのかは、あまり考えていません。
たとえば、店で芯抜きを見て、りんごの芯を簡単に取る自分の姿が浮かんだとします。
アップルパイを焼くときによさそうだ、とも思います。
でも、アップルパイを焼くのは、数年に1度です。
私はふだん、りんごを包丁でくし切りにして、芯のところを落とすだけです。
それで何十年もやってきて、困ったことは一度もありません。
つまり、芯抜きが働く場面は、私の台所にはほとんどないのです。
便利そう、と思ったとき、頭にあるのはその道具のことだけで、ふだんの暮らしのほうは見ていません。
買うなら、同じことで2回困ってから
では、いつ買えばいいのか。
同じことで、2回、3回と困ってからです。
そして、買うのは、気持ちが落ち着いてからです。
私は手が小さくて、瓶のふたを開けるのが昔から苦手です。
オーツミルクのボトルのふたが変なふうにはまって開かず、娘に開けてもらったことも何度かあります。
でも、そのときは、道具を買おうとは思いませんでした。
娘に頼めば済んだからです。
ところが去年の冬、ザワークラウトの大きな瓶詰めがどうしても開かず、仕事帰りの娘に寄ってもらったところ、娘も手こずって、ちょっとした騒ぎになりました。
「ジャーオープナー(瓶のふた開け)を買いなよ」と娘に言われ、その日のうちにAmazonで15ドルほどのものを注文しました。
ふだんの私は、ほしいものがあっても何日か寝かせてから買います。
でも、このときは寝かせませんでした。
娘に迷惑をかけた申し訳なさで、頭が熱くなっていたのだと思います。
買ったのは、ふたに丸い部分を当ててハンドルを回すタイプでした。

これが、一度も役に立っていません。
私が手こずる大きなふたにはめると、持ち手が開きすぎて、私の手では回せないのです。
一度はめると、外すのもひと苦労です。
ふつうの瓶のふたなら、手で開けられます。
オーツミルクも、今はふたが開けやすいカートンタイプを買っています。
困った直後の勢いで、すぐに買ってしまった。
対応サイズだけを見て、私の手で回せるかどうかを考えていなかった。
この2つが、失敗のもとでした。
1回目はその場でしのぐ。続いたら、頭が冷えてから買う
困ったとき、1回目はその場でしのぐのが普通です。
たとえば、瓶のふた開けなら、人に頼む、ふたに輪ゴムを巻いて回す、ゴム手袋をはめる、ふたをお湯につける、あきらめてほかのものを食べる。
道具がないと困ると感じても、手持ちの何かで乗り切れることのほうが多いものです。
まあまあしのげるなら、道具はいりません。
私にとっては、オーツミルクのふた開けがこれでした。
娘に頼めば済んだし、毎週起きることでもありませんでした。
同じことで何度も困り、そのたびに面倒だと感じるなら、買っていいと思います。
これからも起きる可能性が高いからです。
ただし、買うのは頭が冷えてからです。
困った直後は、二度とこんな思いはしたくない、と気持ちが先に立ちます。
私がザワークラウトの瓶で道具を買ってしまったときのように。
その日は買わずに、何日か置いてください。
数日たっても、その困りごとがまだ気になっているなら買います。
たいていは、気にならなくなっています。
便利グッズは、あればいいけれど、なくても平気なものがほとんどです。
安いので、本当に困っているのかを考える手順を飛ばしがちですが、ここは飛ばさないでください。
手の大きさや食事の量に合うものを選ぶ
買うと決めたら、暮らしの実情に合わせて選びます。
私の場合なら、手の小ささと、いつも買う瓶のふたの大きさです。
ジャーオープナーは高いものも多かったので、手ごろな値段で、大きなふたにも対応と書いてあるものを選びました。
一応、対応サイズは確かめたのです。
でも、そのふたにはめたとき、私の手で回せる幅に収まるかどうかまでは、考えが及びませんでした。
雑貨の売り文句である便利という言葉は、平均的な人の、平均的な暮らしに向けて書かれています。
それぞれの人の手の大きさや、食べているものまでは考えていません。
年に何回使うのか、何人分の食事を作っているのか。こうしたことも人それぞれです。
一度に6個作れるおにぎりの型は、一人分の台所ではそこまで活躍しません。
手で握ったほうが速いし、型を洗う手間もありません。
大容量の保存容器も、まとめて作り置きをする人には便利で、その日の分だけ作る人には棚をふさぐだけです。
使う場面がないなら、まだ使えても役目は終わっている
すでに家にある雑貨も、同じ物差しで見てください。
その場面が、今の暮らしにまだあるかどうか。
毎日使う必要はありません。
週に3回、じゃがいもの皮をむくのに使っている皮むき器なら、現役です。
昔使っていても、生活が変わって、出番がなくなることはよくあります。
子どもが独立してから、作らなくなったお弁当用のかわいいご飯の型抜き。
パンを焼かなくなってから、戸棚の奥にあるスケッパー。
コーヒー豆を買わなくなったあとの、袋止めクリップ。
どれもきれいで、壊れてもいないでしょう。
でも、型抜きが働く場面は、お弁当を作る朝にしかありません。
その朝が来ないなら、役目は終わっています。
使えるけれど出番がない、という点では、私のジャーオープナーも同じです。
役目が終わったものは、まだ使えても手放しましょう。
⇒修理しても着ない服、便利なのに使わない道具:それ、本当に必要ですか?
⇒小さくてもガラクタ。引き出しの細かいものは、1ヶ月で使ったものだけ戻す
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便利かどうかは、自分の台所でその場面が来るかどうかで決まります。
同じ皮むき器でも、毎日にんじんやじゃがいもの皮をむく人には便利で、包丁でむいている人には出番がありません。
店の棚で便利そうなものを見たらちょっと止まってください。最近、それがあれば助かることがあったか考えるのです。
困っていなかったなら、その道具の出番はありません。
カゴに入れる前に、暮らしのほうをよく見てみましょう。