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ミニマリストへの道

ボストンバッグ1つの生活のはずがなぜこんなふうに?~ミニマリストへの道(9)

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「必要なものはボストンバッグ1つにおさまる生活」

そんな暮しを夢見て、19年前の3月の半ば、筆子はカナダにやってきました。

いきなり飛行機が遅れ、しかも移民局のカウンターで4時間待ち。予定していた乗り換え便に乗れませんでした。雪が溶けかけで、あたりはドロドロ。小柄な筆子は飛ばされそうなほどの強風。

前途多難でしたが、小さな荷物1つを持って新生活を始めた筆子はハッピーでした。

パソコンとプリンタを購入

学校が始まって、本と洋服がちょっぴり増えました。
実家の母に頼んで送ってもらったのです。

最初は、シェアドハウスの一部屋を借り、家具調度はその家のものを使用。学業に必要だったので、パソコンとプリンタを購入。

半年後に移った下宿も同じようなシステムで、筆子は、身の回りのものと学用品、そして本だけあれば大丈夫。多少モノはプラスされましたが、まだまだ身軽な学生でした。

そのまた半年後に移ったシェアドハウスも何でもそろっていました。
そんなふうに比較的身軽に暮らしていた2年間。
シンプルライフと呼べるでしょう。

ところが。

予定外のことが起こりました。

大きなプラス

卒業間際に妊娠してしまい、赤ん坊(娘)を迎えることになったのです。今の夫も込みですけど。

生まれる時は小さい赤ん坊。ですが、赤ちゃんというのはとても大きなプラスです。

赤ん坊は、成長するにしたがって、目に見えるもの、見えないもの、さまざまなものをもたらします。生活はいきなり複雑になりました。

生後半年ぐらいは、そのままシェアドハウスにいましたが、その後3人で一軒家に移り住みました。

家具なしの家です。

こちらの貸家には、家具付きと家具なしという2つのパターンがあります。

家具付きなら特に自分で買う必要なし。
家具なしだと多少は揃えなければなりません。

このとき私たちはあまりモノを持っていませんでした。赤ん坊が生まれたとき、クリブ(赤ん坊のベッド)や乳母車、ハイチェアは買いましたが、娘のために揃えたのはそれぐらい。

お金がなかったので、本当に必要最低限しか買わず。私の手荷物といえば、相変わらず、本、少しの衣類、ボストンバッグ、バックパック、パソコン、プリンタ、そして日本からわざわざ送ってもらった少し大きめのラジカセぐらい。

夫も、それまでは、家具付きアパートにルームメートと暮していたので、大きなベッド、デスク、キャビネット、パソコンがある程度。それにライトバンを持っていました。

ただし、あとになって、彼はモノを捨てられない性格のうえ、事情もあり、やたらと余計なモノを持っていたことが判明しましたが、これはまた別の話です。

さらにいろいろプラス

子供が生後半年になって住み始めた2ベッドルームの家には、最初は本当に何もなかったのです。

段ボール箱の上に大きな板を渡して食事をしていました。ベッドフレームがなかったから、床にマットレスを敷いて寝ていました。

ベッドはふつうフレームを使って使用します。
関連⇒ミニマリストはやっぱり布団でしょ、ベッドはいろいろ複雑だから

そのうち、近所の教会のガレージセールで古いテーブルと椅子を買い、ダイニングテーブルとしました。

近所のおじいさんとおばあさんに、古い子供用のタンスをもらって、娘のチェストにしました。

この老夫婦には、筆子のベッドや庭に置く小さな物置ももらいました。

家具で増えたものはそれぐらい。こちらの貸家は冷蔵庫、洗濯機、衣類乾燥機は家具付きの家でなくてもついてくるので自分で用意する必要はありません。

当時から私はテレビはほとんど見ていなかったのでテレビは不要でしたが、テレビっ子の夫は、どこからかたいそう古いテレビを調達して見ていました。

このテレビ、カラーですが、チャンネルを廻すタイプなのです。

立派な物持ちに

大きな家具はさほど増えなかったものの、小さなものが増えました。

たとえば、電子レンジ、オーブントースター、トースター、ミキサー、コーヒーメーカー、電気ケトル(電気でお湯をわかすやかん。こちらではごく一般的な商品)といったもの。

今思うと、オーブントースターがあればトースターはいらないし(多少不便ですが)、無理して買う必要もなかったです。

いったん買うと捨てるのが大変ですから。
こうした電化製品はいまだに捨てるのに苦労しています。

おもちゃや絵本など子供の身の回りのもの、自転車、調理雑貨など種種雑多な生活用品が増えていきました。

子供の服は、母が親戚のおさがりを送ってくれました。娘よりちょっと年上の姉妹がいたのです。この姉妹は、たいへんな衣装持ち。どんどん送られてきたので、娘の服に関しては、必要以上にありました。

「必要なものはボストンバッグ1つにおさまる生活」をするはずだった筆子。

しかし現実は、おびただしい数のモノに囲まれて暮らすことになったのです。

この続きはこちら⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)

★「ミニマリストへの道」を最初から読む方はこちらから
⇒なぜ私は断捨離をしてミニマリストになったのか?【1】~物がたくさんあっても幸せではなかった

☆エピローグ:この記事には書いていませんが、学生の身分で、しかも未婚で妊娠してしまったので、この当時が、私の人生の中で、1番つらく、苦労が多い日々でした。

子供を生むか、生まないか、生むならどこで生むのか、カナダか日本か、産んだあとどこに住むのか、お金はどうするのか、先の見えない生活でストレスがいっぱい。

こんなにストレスばかりで、しかも高齢出産だったのに、妊娠もお産もひじょうにスムーズで、つわりもありませんでした。実は私、自覚できる更年期障害もないのです。健康なからだをくれた両親に感謝です。

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