シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

大量の食器を断捨離できるマインドセットとは?:ミニマリストへの道(65)


今でこそ、食器の数はかなり減りましたが、ほんの2年前はまだまだたくさん持っていました。

しかし、何度か断捨離を繰り返し、捨て方も研究して、調理器具を合わせて、大幅にダウンサイズに成功。

その秘訣は、マインドセットを変えたこと。どんなふうに思考を変えたか、詳しくお話します。

シンプルライフを目指していたのに食器がたくさんあった理由

以前も書きましたが、数年前の私は、石黒智子さんの影響を受けて、ドイツのカーラの食器や、デンマークのカイボイスンのカトラリー、フランスのデュラレックスのグラスなど集めたいと思っていました。

私は決して、ブランド指向ではないと思っていましたが、振り返ってみると、けっこうブランドに振り回されていますね。

これらのお皿やコップが、名もないただの食器だったら、わざわざ日本で買って、母に送ってもらったりしていなかったのですから。

多くの人が、ブランドネームの商品を買うのは、それが必要だからというより、心理的な理由からです。

私は、こうした商品を買えば、「おしゃれで機能的なキッチンで、おいしい食事を用意できる主婦になるのではないか」とぼんやり思っていました。

その時は、こんなふうには意識していませんでしたが。

冷静に考えれば、食器を買ったぐらいで、台所がいきなりおしゃれになったり、私の料理が上手になったりはしません。

機能的なキッチンにしたり、自分の料理の腕をあげるためには、もっと別のことをする必要があります。

しかし、その別のことをやるのは、いろいろと面倒や苦労が伴います。

そこで、「こういう食器を買えば、こんな世界が実現するんだ」という、自分にとって一番ラクで都合のいい思考に陥っていたのです。

経済的に全く手が届かなかったので買いませんでしたが、アラビアの食器の画像をじーっと見ていたこともあります。

夢と目的は違う

私はぼんやりとした夢のようなものを捨てました。夢と、理想の暮らしは違うと思ったのです。

夢は「こうなったらいいよね~。でもそのために面倒なことはしたくないよ」という自分にとって実に都合のいいもの。理想の暮らしは、「こんな状態になるように、必要なことをしていこう」と、自分で覚悟を決められるものです。それはある種の目的です。

私は、今でも、「できればもう少し料理上手になりたいものだ」とは思っています。しかし、そうなるために必要なのは、食器を買い集めることではなく、あれこれ試行錯誤しながら、料理をすることなのです。

よくお気に入りの食器を使っていると、食事の支度が楽しくなる、と聞きますが、私の場合、こんなふうにはなりませんでした。

確かに、夫が前の職場からもらってきた皿よりは、カーラの皿に盛りつけたほうが、多少はおいしそうな気もしましたが、料理を作る手間は変わりません。

皿を買っても、調理のモチベーションは変わらないどころか、夫にカーラを使わせなければならない、というよけいな気持ちの負担が増えました。

デュラレックスにしても事情は同じで、私の夫は、すでにお気に入りのグラスセットを持っており、それ以上、我が家の台所にガラス製品が入り込む余地はありませんでした。

自分の食器しか使わない夫の話⇒石黒智子さんの台所にあこがれたが:ミニマリストへの道(52)

今の私は、料理上手になるのも悪くないが、それよりももっと暮らしをシンプルにして、心おだやかに生きていきたい、という目的を持っています。


あこがれの食器だから素敵なはず?

カーラの食器を初めて見たとき、硬質な白さがあって、スッキリして素敵だとは思いました。

しかし、その青みがかった白さは、かなり寒々しい白さである、とも感じました。ちょっと冷たい感じの白なのです。

第一印象は「う~ん、ちょっと思ってたのと違うな」でした。ですが、みんなが「いい¥と言ってるし、きっとこの感じがいいんだ、と自分を納得させ、小さいサイズの皿や、ライスボール(おわん)、おおぶりの四角い皿なども少しずつ買い揃えていきました。

カイボイスンのカトラリーについてはこちらに詳しく書いていますが、全体的に私には大きすぎて使いにくいものでした⇒集めたカイ・ボイスンへのこだわりを捨てて得られた境地とは?:ミニマリストへの道(60)

グラスは、当時デュラレックスの製品だった、ビバというシリーズのガラスのマグカップを3つ買いました(画像参照)。

これで、熱い紅茶も冷たい紅茶も飲めるし、子供にはジュースを飲ませようと思っていました。

実際、買った当初はよく使ったものです。

このマグカップ、デザインはきれいでしたが、2つ難がありました。持ち手にガラスのつなぎ目があって持つと痛かったのと、思ったより安定が悪かったことです。子供が、何度かジュースを入れたまま倒しました。

このカップも使ってみたら、使いにくかったわけです。

しかし、カーラ、カイボイスン、ビバとも、せっかく買ったし、いい食器のはずなんだし、と思って、ずっと持っていました。

断捨離した食器の一部

断捨離した食器の一部。

自分に正直になることで食器を捨てられた

物を減らしたいと思うなら、自分に正直になるのが一番です。

私は、できるだけ自分の気持ちに忠実に、以下のことをしました。

1.失敗を認める

カーラの食器の一部は今でも使っていますが、カイボイスンとビバを買ったのは、明らかな失敗でした。

少なくとも我が家の状況に合いません。

私は長らくその失敗を認めたくなかったので、使っていないにもかかわらず、ずっと持っていました。カイボイスンの場合、自分にしては値段が高かったし、ものはいいはずだから、捨てるのはもったいない、という気持ちもありました。

自分の失敗を認めないと、ガラクタは減りません。
詳しくは⇒部屋にある大量のいらない物が象徴する3つの心の闇とは? 「2.ばかな買い物をしたことへの罪悪感」をお読みください。

潔く失敗を認めることで、かなり食器が捨てられました。

2.あいまいな幻想は捨てる

みんながいいと言っている食器のあるキッチンは、すっきりして、素敵なキッチンである、という根拠のない幻想を捨てました。

人の言うことより、自分の実体験や考えのほうを尊重すべきなのは、しごく当たり前のことです。

ところが、人はなぜか、ほかの人がいいと言っている物、ちまたで人気のある物は、よいものなんだ、と思ってしまいます(心理学ではこれをバンドワゴン効果と言います)。

他者に追随する発想ですが、これは相当根強い心理です。他の人と同じようなものを持っていたり、人と同じようなことをすると、安心感が得られます。

特に、みんなが横並びになっているほうがいいとされる傾向が強い日本では顕著な心理です。

Facebookが流行るとFacebook、LINEが流行るとLINE、インスタグラムが流行るとインスタグラムに人が流れるのはバンドワゴン効果のせいです。

人のやっていないことをやるのは、かなり勇気がいることなのです。

持ち物を選ぶとき、純粋に自分の審美眼などをベースに選んでいる人はかなり少ないのではないでしょうか?

しかし、物を減らすときは、このような心理は極力排除したほうがいいです。人がいいと言う物と自分がいいと思うものは違うはずですから。

ここでも、自分に正直になることで、偽りの安心感を捨て、お高い(筆子基準)食器をどんどん捨てました。

☆このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

☆次の「ミニマリストへの道」はこちら⇒「いつか使うかも」の「いつか」は来なかった:ミニマリストへの道(66)

3.先送りしていた決断をする

使っていない食器がたくさんあることは気づいていましたが、ずっと見て見ぬふりをしていました。

断捨離をするためには、これまで先送りしていた決断をしなければならないからです。

今の私は、わりとさくさくと物を捨てられるほうです。それでも2年前は、何かを断捨離するときは、「これ、もしかしたらあとで使うかな?」とか、「これ、ないと不便になるかもね」という考えが頭をよぎりました。

捨てることを決めるのは、思いのほか、メンタルな力を必要とするので、めんどくさい、という気持ちがあったのです。

特に食器は、1番と2番に書いたような、変な幻想、思い入れ、迷いなどが強かったので、できれば、向き合いたくないものの1つでした。

しかし、そんな気持ちのままでは、台所はいつまでも片付きません。意を決して、先延ばしていた決断をし、断捨離しました。

4.身も蓋もない判断基準を使って取っておくものを選んだ

私が食器を捨てるときに、使った判断基準は、まったく感情を入れないものです。好きとか嫌いとかは考えず、最後にいつ使ったか、を考慮して、取っておくものから選びました。

●この1ヶ月の間に使ったもの⇒取っておく

●この1年に使ったもの⇒クリスマスなど季節限定で使うものをのぞいて捨てる

●その他⇒捨てる

最後に使ったのがいつか思い出せないものは捨てました。半年や1年に一度、このルールを使って見直すと、いらない食器はキッチンから姿を消します。
~~~~~~
「自分に正直になる」というのは、食器のみならず、ほかの物を捨てるときにも適用できることです。

いらない物を捨てられるかどうかは、マインドセットにかかっています。


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