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なぜ筆子が持たない暮しを好むミニマリストになったのか、その経緯についてお話します。
筆子はこれまで、大規模な断捨離を2回行っています。さらに、去年の秋、引越しをする前に、だめ押しで、とことん捨てて、断捨離を超えミニマリストへの橋を渡ることになりました。
ですが昔はどちらかというと物に対して執着が強く、またいろいろと買い集めるタイプでした。
通販で物を買い集める日々
10代後半から20代の頃の話です。
通販や頒布会が好きで、フェリシモや千趣会などから毎月、何かを買って喜んでいました。
通販カタログを見るのが大好きだったのです。
先日も書きましたが、若い頃はまわりの情報に左右されていたので、大量消費社会の典型的な申し子として生きていたのだと思います。
先日の記事⇒ミニマリストになることは節約と幸せへの道
人生における確かな目標もなかったので、お金をためることもしていませんでした。ただなんとなく、「かわいい」「便利そう」「きれい」「素敵」という理由だけで、目についた洋服や靴、アクセサリー、雑貨を買って給料を使い果たしていました。
「ひまだった」というのもあると思います。
買いすぎて汚部屋に近い状態に
会社の帰りに、パルコなどに行って、閉店時間まで、そこらをうろうろして、ちょっとしたものを買っていたのです。
そうやって手に入れた物たちは、買ったときは、「筆子を幸せにしてくれた」と思います。買って、自分のものにしたその瞬間だけは。
本もよく買っていましたが、家にはまだ読んでいない本がいっぱいあったので、どんどん積ん読になりました。
服は洋服ダンスにびっしり。入りきらないので、カラーボックスや、家具と家具の間に渡す吸盤のついたバーを買いました。
「のだめカンタービレ」という漫画をご存知でしょうか?このまんがの主人公ののだめほどひどくはありませんが、彼女の部屋をもう少し狭く、ましにした部屋で寝起きしていたのです。
汚部屋というわけではなかったのですが、まあ、それに近い状態。
カラーボックスとカラーボックスを並べた上に、もう1つカラーボックスを横置きしていたこともあります。物が多すぎるので、高いところまで収納に使っていたのです。
必死に収納しようとしたが
「美しい収納」や「私の部屋」という本を買い、洋服や雑貨をきれいにしまう方法を研究しました。
雑誌にのっている部屋はどれも美しく、収納を真似すれば、自分の部屋も素敵になるという幻想を抱いていました。
チョコレートの空き箱の仕切りを利用して、ピアスを収納したり、コルクボードを買ってきて、ネックレスをぶらさげてみたり。
問題は量が多すぎて、インテリアのアクセントになる「美しい収納」には全くならないことです。
休日は、そんなふうに、自分の持ち物を出したり、入れたり。掃除や整理と言えば聞こえはいいのですが、単に物をAからBに移動させ、またBから違う形でAに移動させていただけ。
一方で新しい物を買い、量を増やしていたので、部屋はどんどん収拾がつかなくなって行きました。
絶対量が多ければ、もう収納のテクニックでは解決できません。
いくら、収納お助けグッズを使ったり、特殊なたたみ方をして洋服のかさを減らしたところで、限られたスペースにはおさまりきらないのです。
当然、6畳の自室は、ガラクタでいっぱい。服はカラーボックスからあふれていました。
物は私を幸せにしてはくれなかった
毎度母に「ちゃんと掃除しなさい」「整理しなさい」「片付けなさい」と怒られていました。
そのたびに「うるさいな~」とむっとしていた筆子。
よく口喧嘩になりました。
最初は「部屋が汚いから片付けなさい」という話から始まった口げんかが、ほかの要素も取り込んでどんどんエスカレートして行きました。
「なんであんたはこうなの、そんなんだから嫁の貰い手がないんだよ」、というように。
頭に来た筆子は、「わかったわよ。きれいにすればいいんでしょ、きれいにすれば。それならもうこんな服、みんな捨ててやる」と、洋服をつかんで捨てたこともありました。
気に入って買ったはずの服や物ですが、買ったあとは、筆子のことを全然幸せにはしてくれなかったのです。
それどころか、居住スペースを奪い、筆子の貴重な休みを奪い、親子げんかの種になるという、さまざまな問題を引き起こしていました。
そう、物は決して人を幸せにはしてくれないのです。
この続きはこちら⇒断捨離を始めた5つのきっかけ~なぜ私はミニマリストになったのか?【2】
☆洋服は本当にたくさん持っていて、ファンシーケースの中がぐしゃぐしゃでした。あのころは、本当によく親子げんかをしていたものです。
部屋にあるたくさんのモノで、窒息しそうになっていらいらしていたのでしょうね。ガラクタがたまっていると、視覚的ノイズになりますが、昔はそんなこと考えたこともありませんでした。
本当に断捨離や、シンプルライフという生き方を知ってよかったと思っています。