ムーミンママの切手

ミニマリストへの道

2度と付録目当てで雑誌を買わないと誓った日:ミニマリストへの道(53)

最近の女性誌はなかなか素敵な付録がついてきますね。ですが、シンプルライフをめざしているのなら、付録目当てで安易に雑誌を買わないほうがいいと思います。

私は50歳の頃、付録目当てで雑誌を買いました。子供の頃、やはり付録目当てで雑誌「りぼん」を買って、すべてムダにした過去があるというのに。

そして、これが私の「付録がほしくて買った雑誌」の最後になりました。そうです。また付録をムダにしてしまったのです。



ムーミンの袋目当てで雑誌を買った

2010年の終わりごろ、ムーミンの袋が付録についている雑誌を買いました。私は、昔からムーミンが好きでしたが、このころ、ムーミンの童話を英語で読み直していた最中で、自分の中で、「ムーミン熱」が再燃していました。

ムーミン関連の情報を流している人をツイターでフォローしたり、ムーミンの雑貨を上手にインテリアに取り入れている人のブログをよく見ていました。

北欧で売っているムーミンの雑貨は、日本のものより、大人の雰囲気があり、うまく使えば、すてきなインテリアになる、とその頃は考えていたのです。

アラビアが発売しているムーミン柄のマグや、毎年冬に出るクリスマスモチーフのムーミンキャラがついているマグも、一時期本気でほしいと思い、楽天市場やアマゾンでじっと見ていたことがあります。

ある日、いつものように、ムーミン関連情報をチェックしていると、雑誌の付録にムーミンバッグがつく、ということを知りました。

たまたまあるサイトで楽天の期間限定ポイント、3000円分が当たったので、当時、毎月買っていたラジオ講座のテキストと一緒に購入しました。

雑誌は「リンネル」というファッション雑誌です。

この雑誌、50代、60代の読者もいるということですが、どう見ても私向きではない気がしました。雑誌は、母にあげることにして、付録の袋だけを送ってくれるように頼みました。

これがその袋

ムーミンの手提げ(付録)

写真では大きく見えますが、31.5X26センチと、そんなに大きくはありません。縦長の手提げ袋で、素材は薄いコーディロイです。

届いたとき、「微妙な形と大きさだ」と思いました。袋には、まち(厚み)がありませんでした。昔の子供(私ですが)がそろばん塾に、そろばんとドリル(横綴じだったと記憶しています)を入れて持っていくような袋です。

「リンネル」本誌がすっぽり入る大きさと形にしたようです。「縦長より横長のほうが絶対使いやすいのに」と思いました。

ムーミンが好きでなかったら、「またよけいなものつけて」と思われてしまう代物ではないでしょうか?

ですが、私のようなムーミンファンは、ほいほいと雑誌を買ってしまうのです。





袋の第一印象はよくなかったのに、なんとか使おうとした

袋を手にしたその時すでに、自分の気持ちの8割ぐらいは「うーん、ちょっと困ったサイズだな。失敗したかな。失敗したね」とうっすらと失敗を認めていました。

しかし、いったん何かを手にしてしまうと、それを失うのを避けたいと思うのが人間。人は失うことが嫌いなのです(損失回避の真理)。この感情については、以前も記事にしています⇒物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる

おまけに、人は自分の失敗を認めることも苦手です。

私も、自分の失敗を認めて、手にしたばかりの付録をぽいっと捨てることはできませんでした。

「この袋目当てで雑誌を買ったのは、ある種の成功であった」と思い込むため、無意識に、自分の行動を正当化する理由をいろいろと考えだしました。

たとえばこんなことです。

1.この袋はとてもお得である

市販のムーミンの袋はどれも高くて(筆子基準)、ただの布製の小さい手提げや弁当箱入れみたいなものでも、軽く1500円ぐらいします。

その点、この袋は680円の雑誌の付録です。雑誌と袋がついて、700円もしないのです。これはすごくお得ではないか、と思い込もうとしました。

実は、安いからといって別にお得ではありません⇒断捨離の天敵、無料サンプルや値引き品の誘惑に打ち勝つ5つの方法

2.おしゃれなタグがついている

袋にはミーの描いてあるタグがついていました。これを発見した私は、「ほほう、細部まで手が込んでいる」と思い込もうとしました。

でもすぐに、「ミーが、フローレンかムーミンママかスティンキーかおしゃまさんだったらもっとよかったのに。だいたい、ミーの出現率って高すぎない? ミーは日本で一番人気だからしかたがないか。あんなにずけずけものを言うミーが好かれているのは不思議だ」と不満になりました。

3.リバーシブルだから一粒で2度おいしい

この袋はリバーシブルでした。こちらは裏。スキーをしようとしてひっくりかえっているムーミンと赤い花と白い小さな花みたいなのがついたプリントです。

フーミンの袋(付録)裏側

この袋を製作したコンジェペイエというメーカーの、その冬のテーマが、ノルディック柄だったとか。

「ほほう、ノルディック柄。北欧テイストでおしゃれだね」と思い込もうとしました。実際は、かわいいとは思えませんでしたが。

生地はポリエステルで、つるつるしていました。水筒を入れて、少しぐらいお茶がもれても大丈夫かもしれない、という新たなメリットを思いつきました。

しかし、私は知っていました。ズボラな自分が、服のコーディネートに合わせて、わざわざ袋の表と裏をひっくり返したりしないということを。

それに、いつも同じ服を着ているのだから、袋の色を変える必要なんてありません。

そのあとも、私は、この袋のメリットとデメリットについて、30分ぐらい、考えて続けました。

「付録を使うなんて貧乏くさい」という人は多いです。

しかし私は、人が何をどう思おうと、もうどうでもいいし、ちょっと近所のコンビニに買物に行くときに持っていくのに最適じゃないか、と考えました。

雑誌の提唱しているナチュラルファッションが、「なにもかまわない、自然にまかせた超カジュアルなファッション」というものを含むなら、私の服装にもドンピシャリです。

「持ち手が細くてたよりないから、あまり重いものは入れない方がいいよね」と、コンビニに持っていくこと前提に思考を巡らせました。

ですが、問題は、私はコンビニには全然行かないということです。

☆ミニマリストへの道を最初から読む方はこちらから⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)

自分の失敗を認めたくなくてあがいていた筆子

失敗を認めたくなかった私は、翌日、キンドルとMP3プレイヤーをこの袋に入れて外出しました。行き先は公園です。

当時よく使っていたCDぐらいのサイズのポシェットにキンドルが入らず不満だったので、今後はこのムーミン袋に入れていけばいいと思いました。

在宅しているときも、しばらくキンドルとMP3プレイヤーと水筒を入れて持ち歩いていました。「寝るときはふとんのそば、昼間はパソコン机のそばに置いておけば便利だ」と考えたのです。

☆次の「ミニマリストへの道」はこちら⇒必死で絵はがきの使い道を考える日々:ミニマリストへの道(54)

結局使わなくなりやはり断捨離

しばらくは、キンドルとMP3プレイヤーと水筒を入れていましたが、結局使わなくなりました。

べつに、キンドルとMP3プレイヤーと水筒を家の中でまとめて持ち歩く必要なんてなかったのです。袋を手にしたから、無理やりこんな用途を思いついただけ。

いったん袋にこの3つを入れてしまうと、全然袋から取り出さず、袋はそのへんに置きっぱなしになりました。

放置していたことに気づいた私は、袋からキンドル、MP3プレイヤー、水筒を取り出し、袋をどうしようかまた考えました。ネットで検索して、ほかの人がこの付録を、どんなふうに使っているのか調べてみました(我ながらあきらめが悪いです)。

手提げ袋の紹介はたくさんあるものの、「私はこういうふうに使っている」という情報はさして出てきませんでした。時間をかけて探しているうちに、これに編み物用具を一式入れている人を発見しました。

その人は、編みかけのものと、編み棒と、毛糸を入れてました。「なるほど編み物か、これはよさそうだ」。そう思った私は、母からもらった毛糸を袋に突っ込んでみました。しかし、ここにも問題がありました。私は編み物をしない、という問題が。

いったん入れた毛糸を取り出し、今度は、ぬいぐるみを2つ入れてみました。「ぬいるぐみの寝袋になる」と思ったのです。ですが、はたしてぬいぐるみに寝袋が必要なのでしょうか?

フランス語の勉強グッズを入れてみたりもしましたが、どうもしっくりこず、袋は棚にしまわれました。

数年後、ほかのもろもろの物と一緒にこの袋は断捨離しました。「もう2度と付録目当てで雑誌を買うのはやめよう」と誓いました。

確かにかわいいといえば、かわいい袋なのですが、私はすでにふだん使うバッグは持っていたので、出番がなかったのです。

「必要なものを必要なときに買う」という原則は付録にも適用するべきだ、と反省しました。いくらかわいくても使い道のない付録がついている雑誌を買ってはいけないのです。





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