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少し前に、新築の家に合わせてカーテンや家具を選んでいるけれど、どれにしたらいいかわからない、という相談メールをいただいたんです。
でも、私はその家を見ていませんし、ご本人の好みで選ぶのがいちばんです。
ただ、どれにしたらいいかわからないのは、好きなものがはっきりしないからかもしれません。
そんなときは、予算やサイズで候補を2つか3つに絞り、最後は好きなほうで決めてください。
これをくり返すうちに、自分の好みも見えてきます。
家族や値段を優先して、好みを後回しにしてきた
自分の好みがわからないのは、好きかどうかで決めてきた体験が少ないからだと思います。
ものを選ぶとき、好みより別のことを優先することがあります。
・家族みんなが座るから、ソファは無難なベージュにした
・2つで迷っていたら、片方がセールで安くなっていたので、そちらを買った
・店員さんが「こちらが人気です」と言ったほうにした
どれも悪い選び方ではありません。
まわりのことを考えて、ちゃんと選んでいますから。
ただ、こんなふうに選ぶとき、自分がどう思うかは後回しになっています。
好きなものを選ぶのはわがままな気がして、家族の顔を先に思い浮かべる人もいるでしょう。
こんな選び方を続けていると、それがクセになります。
40代、50代になれば、ものを選んだ回数は数えきれないほどになります。
自分の気持ちを確かめないのがふつうになり、そのうち、好みもよくわからなくなってしまうのです。
好みを取り戻すには、少し時間がかかります。
⇒欲しくないときは「いりません」と言え。もっと自己主張する3つの方法。
条件で2つ3つに絞り、最後は好きなほうで決める
とはいえ、今、家具を選ばないと先に進まない。そんなときは次のようにやってみてください。
いきなり好きなものを探そうとせず、先に条件で候補を減らしましょう。
ここでいう条件は、予算、サイズ、手入れのしかた(家で洗えるかどうか)のように、好みとは関係なく決められることです。
カーテンなら、窓の幅と丈に合うもの、予算は1万円まで、洗濯機で洗えるもの。
こんな条件と照らし合わせて、候補を絞ります。
残す候補は、多くても3つまでにしてください。
5つも6つも残すと、またどれが好きなのか、わからなくなります。
店員さんに手伝ってもらうのもいいでしょう。
「予算はこのくらいで、家で洗えるものがいいです」と条件を伝えれば、候補を出してくれます。
並んだ候補を見てから、好きなものを選びます。
何も見ずに、自分は何が好きか言うのは難しいものです。
でも、目の前に2つ3つ並んでいれば、どれかに気持ちが動きます。
手に取ったときに気分がいい。
何度もそちらに目がいく。
なんとなく、こっち。
そう思ったほうで決めてください。
なぜそれが好きなのか、説明できなくてもいいです。
条件を決めるのは頭の仕事、最後の1つを決めるのは気持ちの仕事。こんなふうに分けておくと、迷う時間も短くなります。
条件の絞り方は、こちらの記事に書きました。
⇒買い物でどれにするか迷う人へ~比べるのは価格・機能・使いやすさだけでいい
いちばんいいものを探すと、人の物差しで選んでしまう
何かを選ぶときは、この世でいちばんいいものを探さないでください。
もっといいものがあるはず、ベストなものを見つけたい。でも、いちばんかどうかは、ほかと比べないとわかりません。
そこで、レビューの星の数や売れ筋ランキングの順位、店員さんのおすすめに頼ることになります。
どれも、他人の物差しです。
今探しているのは、自分の好みに合うものです。
好きかどうかは、自分にしかわかりません。
条件で2つか3つに絞ったら、ほかは見ないようにします。
ただし、レビューは条件を確かめるのには役立ちます。
すぐ壊れないか、サイズ表記は正しいか、洗うと縮まないか。
こうしたことは、使った人の声を読むとよくわかります。
レビューで確かめるのは条件まで。最後の1つは、自分で選びます。
⇒買っても満たされないのはなぜ?完璧を求めるクセを手放すヒント
好きなほうを選ぶ回数が増えると、自分の好みが見えてくる
家具を選び終えたあとも、迷ったら条件で絞って、好きなほうで決めることを続けてください。
カーテンやソファのような大きなものは、数年に一度しか買いません。
でも、タオル、靴下、文房具のような小さなものなら、毎月のように何かしら買っていますよね?
こうした小さなものも、好きかどうかで決めていきます。
タオルは、店名入りのものを粗品としてもらう機会が多いですよね。
いつもこうしたタオルを使っているなら、買い替えのときは自分で選んでください。
サイズと値段で2枚に絞って、さわってみて手ざわりの好きなほうを買います。
ネットで買うときも、条件で絞り込んだあと、画面に残った2つ3つの写真を見比べて、目が止まったほうにしましょう。
私は、家具も日用品も、色はモノトーンが好きです。
2024年に引っ越したときは、黒、グレー、白でそろえました。
勉強や仕事にも使っているキッチンタイマーのような小さなものも、黒と白のパンダカラーを選びます。
気に入っているペンギンのぬいぐるみも黒と白で、くちばしと首のところだけが黄色です。
形は、よけいな飾りのないシンプルなものが好きです。
もともとせっかちなので、何を買うときもわりとさっさと決めます。
それでも家にあるものがだいたい好みに合っているのは、人任せにせず、自分で選んできたからだと思います。
買い物をする予定がなくても、自分の好みで選ぶ機会はあります。
家にあるカップのどれでお茶を飲むか、どの服を着るか。
そんなときに、いつも手前にあるものを取るのをやめて、今日はどれを使いたいか考えてみてください。
カップにも、形が好きなものと、口当たりが好きなものがあるでしょう。
服も、見た目が好きで着たい日もあれば、肌ざわりのいいものを着たい日もあります。
その日に使いたいと思ったものを、自分で選びます。
毎回同じものを選んでもいいし、昨日と違うものを選んでもいいです。
こうした選択なら、お金をかけずに毎日できます。
しっくりこなかったものも、好みを知る手がかりになる
好きなほうで選んだのに、使ってみたらしっくりこないこともあります。
店で見たときはいいと思ったのに、家に置いたら部屋に合わなかった、手に持つと重かった、こんな場合です。
それは買い物としては失敗だったかもしれません。
ですが、やっぱり自分は選ぶのが下手だ、と終わらせてしまうともったいないです。
どこがしっくりこなかったのかわかれば、次に選ぶときに役立ちます。
たとえば、店では鮮やかな色がきれいに見えたけれど、毎日部屋で眺めるなら、もう少し落ち着いた色が好きだった。
そんなことも、実際に選んで使ったからわかるんですよね。
反対に、何気なく選んだ靴下のはき心地がよくて、洗濯が済むとまたそれをはきたくなることもあるでしょう。
そうなれば、次に靴下を買うときは、そのはき心地を目安にできます。
こんなふうに、選ぶ前にはぼんやりしていた好みが、使っているうちにはっきりしてきます。
一度の買い物で、自分の好みを全部つかもうとしなくていいです。
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ものを選ぶとき、自分のセンスに自信がないと、人に決めてもらいたくなることがあります。
でも、どんな人にも好みはあります。
家族の都合も値段も、考えていいんです。
そのうえで、最後は自分で決めてください。