買い物は全部配達、歯医者はUber。便利さにお金を払う線引き

ミニマルな日常

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スーパーで買い物をしたあと、配達を頼めば数百円ですむのに、重い袋を両手に提げて歩いて帰る。

節約を心がけている人ほど、こういう行動をしてしまいがちです。

ですが、利便性にお金を払ったほうがいいときもあります。

どこでお金を払うか、線引きの仕方をお伝えします。

払うかどうかは、払わなかったときに自分から出ていくもので決めてください。

体力、時間、気持ち。

大切なものが手元に残るなら、そのお金は出す価値があります。

自分でやるときは、体力と時間と気持ちで払っている

自分でできることにお金を払うのは、むだづかいのように見えます。

でも、自分でやるときも、私たちはちゃんと代償を払っています。

お金という形で出ていかないだけです。

スーパーまで往復する30分。

袋を提げて階段を上がる体力。

車を出してもらうために家族の都合を聞いて、悪いなと思いながら頼む気持ち。

これらは家計簿に載らないので、見えていないだけです。

しかも、お金は働けばまた増やせますが、時間はもう戻りません。

50代のころにできていた買い出しが、60代になると、帰ってから1時間動けなくなる作業に変わります。

体力が落ちるからです。

お金で払うか、体力と時間と気持ちで払うか。

私たちはどちらかを選んでいるだけなのです。

多くの場合、私たちはお金を出し渋ります。

でも、ときには払って、別のものを守ったほうがいいのです。

体力・時間・気持ちのどれかを守れるなら、お金を出す

では、どんなサービスにお金を払うのか。

判断に迷ったら、こんなふうに自問してください。

ここにお金を払わないと、自分の何を使うことになるのか?

持ち出すものが体力・時間・気持ちのどれかに当てはまるなら、そこに払うお金は、むだにはなりません。

体力を温存できるのは、重いものを運ぶ、長く立つ、遠くまで歩くといった、体を使う作業をせずにすむときです。

時間なら、移動や待ち時間そのものが消えます。

気持ちのほうは、人に頼む気まずさや、間に合わないかもしれない不安から解放されるときです。

3つのうち1つでも守れるなら、それでじゅうぶんです。

数百円をけちって、重い袋を提げて歩いているとき、お金が惜しいというより、払う自分を許していないことが多いです。

自分でもできるのに、と考えて、サービスを使うのはぜいたくだと感じます。

でも、それができるかどうかと、自分の何を使ってしまうのかは、別の話です。

その額に見合うだけ手に入れているか、ときどき確かめる

温存できるものがあれば何でも払っていい、というわけではありません。

手元に残る量が、払う額に見合っているかどうかも確かめてください。

500円で1時間手に入るなら安いですが、3,000円で10分しか守れないなら、割に合いません。

このとき、見合わないからやめる、と決めてしまわなくてもいいです。

毎週のように払えば重い出費ですが、回数が減れば、家計に占める割合も小さくなります。

同じ額でも、ここぞという場面で使えば、手に入るものは大きくなります。

継続的に使っているサービスについては、たまに見直すことも必要です。

契約したときは割に合っていたサービスでも、暮らしが変われば、そうではなくなることがあります。

⇒ニーズかウォンツか迷うなら、半年後に答え合わせをする

食材も日用品も届けてもらって、運ぶ体力を残す

私は今、買い物をすべて配達にしています。

週に1度、食材をまとめて届けてもらい、日用品は月に1度のAmazonの定期購入でそろえます。

店まで行って、棚を見て回って、レジに並んで、持ち帰る。

この一連の作業を、まるごと外しました。

車を運転しないので、以前はたいてい徒歩で出かけていました。

帰り道は袋がずっしり重くて、数メートル歩くごとに持つ手を替えたり、肩にかけ直したりしていました。

今は、玄関に届いた箱をキッチンに運ぶところから始まるので、疲れません。

記事を書いたり、家事をしたりする時間が、買い出しのために削られることもなくなりました。

配達料はかかります。

けれども、私にとっては、その日の午後をまるまる使えるほうが重要です。

近所に歩いて行けるスーパーがある人や、車で10分の人なら、話は違うでしょう。

買い物にかかる手間や、帰ったあとにどのくらい消耗するかを考えて、配達を利用してみてください。

⇒日々の買い物をもっと便利に快適に~この気持ちが無駄な物を増やすときがある。

バスをやめてUberにしたら、気兼ねが消えた

歯医者や病院に行くときは、Uber(スマホで呼ぶ配車サービス)を使っています。

バスの便がよくない場所に引っ越したことと、たまに乗せてくれていた娘が転職して、休みを合わせにくくなったこと。

この2つが重なって、切り替えました。

バスなら3ドルですむところが、Uberだと15ドル前後かかります。

5倍ですから、数百円をどうこうという話ではありません。

それでも利用しているのは、大切なものを残せるからです。

1つは移動にかかる時間です。

バスだと、乗り換えの待ち時間まで入れて片道1時間近くかかります。

Uberなら15分ほどで着くので、往復で1時間半、ほかのことに使えます。

もう1つが気持ちです。

娘には冬場だけガソリン代の補助を払っていました。

Uberに比べたら、ずっと安くすんでいたわけです。

ただ、頼む前に、この日は仕事だろうかと考えていました。

娘のスケジュールに合わせて、通院の予約もかなり神経を使って入れていました。

送ってもらったあとは、待たせて悪いなと思いながら診察を受けていました。

今は、スマホで車を呼んでドアツードアです。

診察が長引いても、だれの予定も気にしなくていいので、気楽に座っていられます。

⇒時間をやりくりするための家事の見直し術~やみくもに時短家事をするべきじゃない(前編)。

食事のデリバリーは特別なときだけ

食品は配達してもらっていますが、食事のデリバリーは扱いを変えています。

引っ越してきた当時は、よく頼んでいました。

料理をしなくてすむので、なんといってもラクです。

ただ、ものすごく食費がかかるので、毎週のように頼むのは、ほどなくしてやめました。

デリバリーで持ち出さずにすむものは、もちろんありました。

作らなくていいので、手間がかかりません。私が作るよりバラエティがあり、おいしい。

そのわりに、支払う額が多すぎると感じました。

今は、頼む場面を絞っています。

娘と一緒に食べるときと、だれかの誕生日など特別なときだけ利用します。

予算は、2人で60ドル台を目安にしています。

高くつきますが、年に数回なら、そこまで食費を押し上げません。

頼むときは、できるだけプロモーションを探して使います。

高すぎると感じるサービスがあったら、やめてしまう前に、使う場面を減らせないか考えてみてください。

⇒便利すぎるから買いすぎる~買いすぎにブレーキをかける5つの方法

見なくなった動画配信は、解約した

払い始めたときは価値があったのに、いつのまにか何の得にもなっていない支払いもあります。

私の場合は、動画配信サービスです。

自分だけでなく、娘も見られるように、いっとき、いくつも並行して払っていました。

1つずつの金額は大きくありません。

月に10ドル前後のものばかりです。

ところが、契約を増やしても、見られる量は変わらないんですよね。

夜に見られるのは、せいぜい1時間です。

私は韓国ドラマをよく見ていますが、1本が16話あるので、ひと月に見終わるのは多くて2本です。

そんなにたくさん見ることはできません。

見ないサービスは、私の暮らしを何も変えませんでした。

引き落としだけが続いていたわけです。

今は見たいドラマを先に決め、それを配信しているところにだけお金を払っています。

むだになっているものがないので、気持ちもラクになりました。

半年か1年に1度、引き落とされているものを並べて、これをやめたら何を失うか、よく考えています。

何も失わないなら、それは月500円でも払う理由のない支払いです。

⇒固定費の見直しは難しくない~書き出して、やめて、様子を見るだけ

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どこにお金を払って、どこは自分の手でやるか。

これは暮らし方によって変わります。

車がある人にUberは要りませんし、家族と住んでいれば、荷物を運ぶ人がほかにいます。

ただ、お金をけちりすぎて、そのぶん体力や時間を使ってしまうことはよくあります。

自分でやればすむと思うとき、お金を払えば救えるものがないか考えてみてください。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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