テーブルを拭く若い女性

ミニマルな日常

毎日3つ処理してみよう:ガラクタのない家で暮らすコツ(その3)

余計なものはあまり持たず、スッキリとした環境で暮らすコツをお伝えしています。

今回は、毎日小さなタスクを3つするすすめです。

その3つの中に、部屋の片付けにつながるタスクを1つ以上入れてください。

不用品を捨てることでもいいし、流しを磨くことでもかまいません。



最近の筆子のルーティン:5捨て3処理

5捨て3処理(ゴステサンショリ)は、毎日、何か5つ捨てて、3つのタスクを処理することです。

2015年の6月にこの企画(プロジェクト)を詳しく紹介しています⇒梅雨で気分がスッキリしないあなたに~毎日5つだけ捨てて暮しを変える

ずいぶん前に、5捨て3処理をしていましたが、その後は全くやっていませんでした。

ですが、今月のはじめ、ふとこれを思い出して、毎日やることにしたら、なかなかいいので、改めて、読者の皆さんにおすすめします。

5つ捨てる部分は、説明不用ですよね?

何でもいいから不用品を5つ捨てるだけです。

3処理は、やらねばいけないこと、処理しなければならないこと、やりたいと思っているタスクを3つします。

1日3つのタスクを処理すると、先延ばしがなくなるので、先延ばしぐせのある人には、特にこちらがおすすめです。

この記事では、3処理について詳しく説明します。





気になっているタスクを3つする

タスクといっても、たいしたことではありません。

心の中で、「あ~、あれやらないとまずいなあ」とか、「あ~、あれやっておきたいなあ」と思うちょっとしたことをやります。

その仕事の難易度は関係なく、やらないでいることが、心の中でひっかかっていることを選ぶといいでしょう。

人がそのタスクについてどう考えるかも関係ありません。

読者の方から、「たいしたことはしてないし、まだまだ物はたくさんあるんですけど、最近こんな片付けをしてます」といったお便りをいただくことがあります。

自分にとって重要なことであれば、「世間的に見て、すごくしょうもないことだよな」と思うタスクでも全くかまいません。

あくまで自分が気になっていることをやってください。片付けは、人のためにするわけじゃないですからね。

たとえばこんなタスク:スニーカーのべろの固定

きょう、すでに私は2つのタスクを終えました。

1つめは、長らく放置していたクレヨンの色見本作り。

色見本を作っている話はこちらで紹介⇒明るい1年をすごすためにおすすめしたい5つの習慣。

2つ目はスニーカーのべろ(タン)の固定です。

こう書いても、意味不明だと思うので、少し説明します。

先月、母から荷物が届きましたが、中に靴が一足入っていました。

「家に履かない靴があるから、履くか?」と 事前に母に聞かれました。人からもらった靴なのか、母が自分で買ったものなのかは知りません。

私は1足しかスニーカーを持っていないから、「雪道や凍った道でもすべりにくいグリップのある靴なら履くよ」と答えておきました。

そして届いたのがこの靴です。

靴の底

実物を見てみるとグリップなんて何もないので、室内履きにしました。

靴、横から見たところ

この靴を履くと、身長が1.5センチぐらい高くなるので、小柄な私は、いろいろな作業がしやすくなり(特に、洗濯機のやたら深い洗濯槽の奥に張り付いた靴下などを取り出すとき)、わりと気に入って、毎日履いています。

ですが、ちょっとした問題がありました。

すぐに靴のべろがずり下がり、履く時にいちいち、べろを引っ張り出さなければならないことです。

引っ張り出さずに履くと、丸まったべろが足の甲にあたって不快です。

「なんですぐにずり下がるのかねえ、このべろは?」とよく見ると、べろについている靴紐を通す部分(シューレースホール)に靴紐が通っていませんでした。

べろがずり下がる問題を解決するには、「靴紐を2段か3段ぐらいほどいて、シューレースホールに通せばいいのだ」と私はわりと早く気づきました。

気づきましたが、この作業をするのがおっくうで、ずっとやらずにいました。

靴を履くたびに、「めんどくさいなあ」と思いながらべろを引っ張り出したり、ときには、引っ張り出さずに、足の甲に圧迫感を感じたりしながら、毎日、履いていたのです。

ところが、5捨て3処理を始めてから、小さなタスクがどんどん処理されていき、ついに今朝、「靴紐を通すのも、格好のタスクじゃないの」と思ったのです。

スロージョギングから戻ってきたあと、左右の靴それぞれの靴紐を少しほどいて、シューレースホールに通しました。その後、べろがずり下がらなくなり、靴の着脱がとても快適になりました。

靴、正面

靴紐がよれたのをやり直したりしたので、所要時間は10分ぐらいでしょうか。

人は、このように、やってみれば10分もかからない小さなタスクを、やらずにためてしまうのです。

小さな片付けを毎日する

片付けも、流しの洗いものも、洗濯ものをたたむのも、やってみれば、10分前後の作業だと思います。

汚れた食器をシンクにためこまない4つの方法。洗い物が嫌いでも大丈夫。

こうした作業を毎日続けると、部屋はどんどんきれいになります。

小さな片付け作業ををやっているうちに、そうすることが習慣になり、精神的なハードルが下がるから、いまは使ったら出しっぱなしの人も、ちゃんとしまえるようになります。

使ったらしまう人になる方法:ガラクタのない家で暮らすコツ(その2)

不用品を捨てたり、出したものを元あった場所にしまったりできないのは、その作業がすごく難しいからではありません。

時間がないからでもありません。

もちろん、あなたが片付けられない人だからでもありません。

ただ単に、「めんどうだな」と思っているからできないのです。

毎日3つ処理をしていると、「めんどくさいと思うちょっとした仕事」がどんどん片付いていくし、たまっていた作業が全部終わると、次は何をしようか積極的に探すようになります。

すると、これまで仕事や家事に追われていた人が、仕事や家事を追う人になるのです。

まあ、そこまで行かなくても、気にかかっているタスクを処理するだけで、とても気分がいいので、ためしに、1ヶ月ぐらいやってみてはどうでしょうか?

日々、タスクを処理するコツ

毎日3つのタスクを処理する、というのは、ルーティンの1つです。

改めて、決めたルーティンを継続するコツを紹介します。

1)欲ばらない

一度に、あれやこれやのルーティンをものにしようとすると失敗します。

今月は3処理をしよう、と思ったら、それだけを追求してください。

よくばると失敗する⇒日々の片付けルーティンをこなすのに疲れてきたらどうするか。

私は、3つ処理するのがちょうどいいと思っていますが、もし、3つもタスクをやるのはしんどいと思うなら、1つにしてもかまいません。

ですが、毎日継続してください。

2)ハードルをあげすぎない

あまりに難しいタスクにタックルしないでください。

上で紹介した、シューレースホールに靴紐を通すタスクのように、いまの自分が、その作業に意識を向けて、丁ねいにやれば10分ぐらいでできるタスクを選びましょう。

大きなタスクは細分化して、その1つをやります。

細分化する話⇒たくさんありすぎて何から始めていいのかわからない:着ない服を捨てない理由と、うまく捨てる方法(27)

大きなプロジェクトができるようにタスクを細分化する、というのも1つのタスクなので、きょうは、細分化して計画を立てる作業をする、としてもいいです。

現在、私は、色見本作りをさぼっていた画材の色見本を作っていますが、塗り絵関係の作業は、原則1日30分と決めているので、色がたくさんある画材は、ケースの中で、色ごとに並べ替えたり、色見本用の紙を準備したりするだけで終わることもあります。

3)忘れない工夫をする

3処理をすることを忘れない工夫をします。

私のように、「3処理してます」とブログに書けば、半年ぐらいは忘れませんが、日記やスケジュール帳、家計簿に書くだけでも、忘れません。

もしモーニングページやto-doリストを書いているのなら、その日やるタスクを3つ、書き出しておくといいでしょう。

4)進み具合を可視化する

その日やったタスクをメモしたり、3つできたら、カレンダーにチェックを入れたりして、進捗(しんちょく)状況が、目で見てわかるようにします。

こうすると、3処理をやっていることを忘れないし、達成感を感じられるので、うれしくなって継続しやすいです。

私は、いろいろなことを書くことをおすすめしていますが、書かずにすべて頭の中で処理しようとすると、忘れるし、脳に負担がかかります。

5)できない日があってもふつうに復活する

3処理ができない日があっても、いちいち落ち込まず、翌日からまた始めます。

落ち込んで自分を責めても、片付いた部屋には1ミリも近づきません。かえって後退します。

できない要因を探して、反省し、やり方を改善するのはかまいませんが、3処理は、もっと気軽なスタンスでやることをおすすめします。

このシリーズを最初から読む方はこちらから⇒意外と気づいていない、ガラクタのない家で暮らすコツ(その1)。

*****

最近、私がやって効果を感じている3処理をおすすめしました。

エッセオンラインでも、簡単にできる片付け方を紹介しています。

最新記事です⇒捨てられない人におすすめな3つのこと。60代ミニマリストも実践 | ESSEonline(エッセ オンライン)

エッセオンラインでは、私物の写真を必ず1つは入れろ、と言われているので、写真を撮るのは苦手ですが、入れています。

それでは、感想や質問などありましたら、またメールで教えてください。





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