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朝から晩まで動いているのに、やることは次から次へと出てくる。
減らせる予定はもう減らしたし、断れる用事は断った。それでも忙しい。
そんな人は、自分では気づかないうちに、細かいことに時間を取られているのかもしれません。
時間の使い方を少し観察して、そういう用事を探してみましょう。
自分では用事だと思っていないことに、時間を取られている
私たちが用事と呼ぶのは、仕事、夕食の支度、親の病院の付き添い、子どもの送り迎えといった、自分でやると決めてやっていることです。
ところが、それ以外のことにも、意外と時間を取られています。
1回は数秒から数分。
あまり意識せず、いつものクセでやっているので、自分が何かをしたという実感もありません。
でも、回数が多いのです。
1日に何十回も繰り返せば、まとまった時間になります。
大きな用事なら、忙しいと感じたときに、やめようかと考えます。
しかし、自分では用事だと思っていないことは、見直す対象にすらなりません。
自覚のない用事が隠れている3つの場所
気づかずにやっている用事は、こんなところに潜んでいます。
用事と用事のあいだ
洗濯機を回してから、干すまで。
鍋を煮込んでいるあいだ。
出かける支度が終わって、家を出るまでの数分。
こういう時間を、自分では何もしていない時間だと思っているかもしれません。
実際は、何かしています。
なんとなく冷蔵庫を開けて、何も取り出さずに閉める。
テレビをつけて、見たい番組を探すけれど、見つからないので消す。
郵便受けを見に行って、何も入っていないのを確かめて戻る。
短い動作ですが、時間を使っています。しかも、やらなくてもいいことを始めるきっかけになります。
洗濯物を干すつもりだったのに、テレビをつけたら見たい番組が始まったのでつい見てしまい、干すのが30分あとになる。
すると、そのあとの予定が全部30分ずれるので、忙しくなります。
同じものを何度もさわっている場面
洗濯物を取り込んで、ソファに置く。あとでたたむ。
脱いだ服を椅子の背にかける。あとでクローゼットへ持っていく。
買ってきたものを袋のまま床に置く。あとで棚にしまう。
「あとで」の一言が、動作を2倍にしています。
洗濯物は、取り込んで、たたんで、しまって終わりです。
途中で手を離すと、置く動作と、また手に取る動作が増えます。
服なら、脱ぐ、椅子にかける、椅子から取る、クローゼットにかける、と4つの動作になります。
脱いでそのままクローゼットにかければ2つで終わります。
⇒日々のリセットをして「ぱなし癖」と縁を切る~汚部屋になってしまう前に。
役に立っているつもりの作業
整理する。確認する。並べ直す。バックアップを取る。
こうした作業は、ほかの2つと少し性質が違います。
時間をかけて、意識してやっています。
役に立つことをしているつもりなので、やはり見直す対象になりません。
ただ、整理している対象が、そもそもいらないものだったらどうでしょうか。
その場合、作業そのものがいらないのですが、なかなかそれに気づきません。
生活をよくするのに役立っている気がするし、手を動かして形になるものができるので、達成感もあるからです。
私は昔、CD-ROMに入っていた写真をパソコンに移す作業をしていました。
移した写真のサムネイル(小さな見本の画像)を写真用紙に印刷して、一覧できるようにしたこともあります。
複数の写真保存サイトに散らばっていた写真を、1か所にまとめようとしたこともあります。
写真は大事なものだから、なくさないように、探せるように、整えておくべきだと思っていたのです。
作業中、私は忙しかったし、片づけが進んでいる気分もありました。
ところが、印刷した一覧はしまいっぱなしになり、ほとんど見ないまま、あとでまとめて捨てました。
本当に残したい写真は少なく、移すのも、まとめるのも、必要なかったのです。
振り返れば、全部無駄な作業でした。
整えたものを、そのあと一度でも使ったか。
これが、いらない作業を見分ける目安になります。
似たようなことは、写真以外にもあります。
もう見ることのないレシートや領収書を日付順に並べ直す。
いらない情報が書いてあるメモを、きれいな字でノートに書き直す。
着ない服を、季節ごとに衣替えで入れ替える。
時間をかけて仕上げても、暮らしはよくなりません。
せわしない時間帯を選んで、動作を書き出す
ついやってしまっている用事はないか、時間の使い方を調べてみましょう。
1日24時間を全部調べるのは大変なので、せわしないと感じている時間帯だけでいいです。たとえば、
朝起きてから朝食まで。
帰宅してから夕食まで。
夕食のあと、寝るまで。
こうした時間に何をしているか、メモします。スマホの音声メモを使うと簡単です。
「帰った。鍵を置いた。テレビをつけた。冷蔵庫を開けた。閉めた。座った。また立った」
こんな調子です。
書き出してみると、自分では気づいていなかった動作が見つかると思います。
私がよくやるのは、天気の確認です。
朝、散歩に行く前にスマホの天気予報を見て、出かける直前にも、ドアを開けて空気の様子を確かめます。
でも、多少天気が悪くても結局行くし、雨が降ってきたら引き返せばいいのだから、こんなに神経質に調べる必要はないんです。
見ても結果が変わらない確認は、天気に限りません。
同じメールを何度も開く。荷物の配達状況を1日に何回も見る。
行動を調べるのが面倒なら、一日の終わりに自問してみましょう。
今日やった作業のうち、やらなくても困らなかったものはなかったか?
見つけたら、1週間だけやめてみる
やらなくていいことが見つかったら、1週間ぐらいお試しでやめてみます。
やらなくても困らなかったら、そのままもうやりません。
困ったら戻します。
郵便受けを日に何度も見に行くなら、決まった時間に1回だけにします。
つい冷蔵庫を開けてしまうなら、何を出すか決めてからドアに手をかけます。
いつもの習慣で体が勝手に動いてしまうなら、やめるのは難しいかもしれません。
そんなときは、その行動のきっかけをなくしてください。
洗濯機が止まるのを待つあいだにテレビをつけてしまうなら、待ち時間はテレビのある部屋で過ごさない。
リモコンを引き出しにしまっておくのでもいいです。
⇒やめたい習慣をやめる5つの秘訣:2月の30日間チャレンジの結果より
⇒忙しくて片付けに手が回らない? 時間と意識を奪う7つの悪習慣を見つけて改善しよう。
お知らせ:探しものを減らす
エッセオンラインに新しい記事が公開されたのでお知らせします。
今回は、探し物をしなくてすむ暮らし方を書いています。
⇒60代ひとり暮らし、探し物がなくなる収納の工夫。鍵の置き場所は「バッグの中」と決めたら暮らしがラクに | ESSEonline(エッセ オンライン)
ブログと合わせてお読みください。
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やらなくていい用事をやめると、時間が生まれます。
せっかくできた時間を、別の用事で埋めないでください。
埋めれば、また忙しくなるだけです。
お茶を1杯、座って飲む。窓の外を見る。
そんな時間が少しあるだけで、朝から晩まで追われている感じが、かなり薄れます。














































