休んでも疲れが取れない人へ。忙しさという重荷を下ろす3つの方法(TED)

TEDの動画

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「元気?」と聞かれて、つい「忙しくて」と答えてしまう人に見てほしいTEDトークを紹介します。

タイトルは The Burden of Busyness(忙しさという重荷)。

スピーカーは、アメリカのコロラド州でメンタルヘルスのセラピストをしている Khara Croswaite Brindle(カーラ・クロスウェイト・ブリンドル)さんです。

忙しいことを誇らしげに語るのはやめて、自分をいたわる時間を取り戻そう。

そう教えてくれるトークです。

やることを減らし、断り、充電する

収録は2021年12月。動画の長さは10分29秒。日本語の字幕はありません(英語の自動字幕はあります)。

■TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

忙しさは、家族と過ごす時間を奪ってしまう

カーラは、かつて仕事に追われる毎日を送っていました。

ある晩、セラピストとして16時間働いたあと、夜9時にソファで食べものを口に押し込みながら、早く寝ることだけを考えていました。

すると、帰りを待っていた夫にこう言われます。

「1日1時間より長く会えるのはいつ?」

夫と顔を合わせる時間は、1日1時間、週にしてたった7時間でした。

それまで、髪が抜ける、体重が増える、用事が1つ増えただけでカッとなる、といった体と心のサインを、何年も見ないふりをしてきました。

でも、夫のこの一言で、生き方を変えると決めました。

大事なものを後回しにしてまで忙しくしている人は、たくさんいます。

そうさせているのは、忙しさを誇る社会の空気です。

恥や弱さの研究で知られるアメリカの研究者、ブレネー・ブラウンは、アメリカ人は忙しさを勲章のように身につけている、と言っています。

カーラのもとにも、何もしないことに罪悪感を覚えるという人が増えています。

私たちは、何もしない方法を忘れてしまったのです。

カーラは、この重荷を下ろす方法を3つ紹介します。

1. これから半年でやりたいことを、10個に絞る

まず、この先6ヶ月でやりたいことを、仕事とプライベートを問わず、すべて思い浮かべます。

新しい趣味を始めたい、2週間の旅行に行きたい、昇進したい、独立したい。

その中から、いちばん大事な10個に絞ります。

10個に決めたら、ほかのことはもうリストに足しません。

10個は付箋に書いて、毎日目に入る場所に貼っておきます。

2. 断る言葉を、先に用意しておく

人から、いろいろなことを頼まれます。

時間、手間、お金、残業、プロジェクトの手伝い。

カーラは、もっとノーと言おう、とすすめます。

ノーと言うのに、理由はいりません。

とはいえ、忙しい人ほど、断るのが苦手です。

そこで、断る言葉をあらかじめ用意しておきます。

「今回は遠慮しておきます」「来週また声をかけてください」「来月なら空いています」。

言い方を決めておけば、頼まれごとが舞い込んだときに、あわてずに断れます。

3. 休むだけでなく、元気が出ることをする

セルフケアと聞くと、ネイルやマッサージ、旅行を思い浮かべる人が多いでしょう。

カーラは、こうしたセルフケアは時間とお金に余裕のある人のぜいたくだと言います。

そのうえで、セルフケアを2つに分けて考えることを提案します。

トークの言葉では、rest(休息)と restoration(回復)です。

半分は、何もしない休み。

予定を入れずにのんびりする、ドラマを一気に見る、ソファでごろごろする。

こうした休みは、多くの人がそこそこできています。

ただ、週明けになっても疲れが取れていない人がいます。

Rest is only half the equation of self-care.

(休むことは、セルフケアの半分にすぎない)

残りの半分は回復、つまり元気が出ることをする時間です。

何をすると力がわいてくるか。

たとえば、子どもと遊ぶ、犬と散歩する、料理やお菓子を作る、自然の中で過ごすなど。

どれも5〜10分でできて、気分ががらりと変わります。

カーラ自身は、セラピストなのに長いことセルフケアが苦手でした。

吹雪で外に出られなかった日、家で何もせずに4時間たったところで、居ても立ってもいられなくなりました。

頭の中で、何かしなきゃという声が止まらなかったのです。

すると夫が手を取り、一緒に階段を何度も駆け上がったり下りたりしました。

息を切らして子どものように笑ったとき、セルフケアとはこういうことかと腑に落ちました。

忙しさとセルフケアに関するほかのプレゼン

同じテーマが気になる方は、以下の記事もごらんください。

人生はたった4000週間。効率化するほど忙しくなる(TED)

すごく忙しいと感じてしまう本当の理由(TED)

忙しい毎日をバランスの取れた日々にする方法(TED)

ただ忙しいのと生産的であることの違い(TED)

いっぱいいっぱいのママたちへ。セルフケアはわがままじゃありません(TED)

ブレネー・ブラウンのトークはこちらで紹介⇒不安な心(ヴァルネラビリティ)に秘められたパワー:ブレネー・ブラウン(TED)

休めないというのは、思い込み

忙しい人は、自分は休めないと信じ込んでいます。

やることがこんなにあるのに、休めるわけがない、と。

休みの日まで用事で埋まっていると、何もしない一日なんて想像もつきませんよね。

でも、やってみると、案外休めます。

私も長いあいだ、休みなく仕事をしていました。

ブログを毎日更新しているので、仕事を休む日を作るという発想がありませんでした。

でも、だんだん疲れてきたので、今年から日曜は仕事を休むと決めました。

最初のうちは落ち着かなかったんですが、そのうち慣れました。

休んでも仕事は回っているので、前は働きすぎていたのでしょう。

毎日働いていたころは、日曜に仕事をしない暮らしなんて考えられませんでしたが、今はこれがふつうです。

働きすぎの人は、たいてい、自分で目標を立てて、その達成に向けて頑張る人だと思います(私はこのタイプです)。

だから、休むことを目標にしてしまえば、ちゃんと休めます。

疲れがたまっているなら、休む時間を強制的に取ることをおすすめします。

手帳やカレンダーに、仕事や用事と同じように休みを書き込んでおきます。

いきなり丸一日は無理だと思うなら、数時間ずつから始めてみてください。

私の充電は、散歩と塗り絵

日曜に休むと決めたとき、とりあえず、映画やドラマを見てみることにしました。

ただ、ソファでずーっと映像を見ているだけだと、かえって疲れました。

なんとなくそわそわすることもありました。

休んでいても落ち着かないなら、少し元気になれそうなことを取り入れるといいかもしれません。

私の場合、それは自分から体や手を動かすことでした。

まずは、散歩や運動です。

外に出て風にあたり、日の光を浴びながら歩くと、すっきりします。

冬場、寒くて外に出られない日は、家でミニトランポリンを跳んだり、踏み台昇降運動の時間を増やしたりしています。

吹雪の日に階段を上り下りしたカーラの話を聞いて、私の踏み台昇降と同じだと思いました。

体を動かした日は、夜よく眠れます。

もう1つ、塗り絵もエネルギーを取り戻すのに役立っています。

塗り絵は毎日寝る前に10〜15分やっていて、休みの日にも塗ります。

散歩のように元気はつらつとなるわけではありませんが、心がやすらいで、いい気分転換になります。

ときどき、オーディオブックを聞きながら塗ることもあります。

塗っている絵がいまいち気に入らないときなどに。

でも、何も聞かずに塗るほうが、魂が解放されるような感じがして、ストレス解消になります。

気持ちが落ち着いて、また動き出せるようになれば、それも立派な充電です。

****

何もしないこと、暇でいること、仕事の時間を減らすことに、罪悪感を持つ必要はありません。

しっかり休んでください。

うまく疲れが取れないときは、元気が出ることも取り入れてみましょう。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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