何年も履いていない靴を手放す。「おしゃれは足元から」にしばられないで

ミニマルな日常

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下駄箱に、何年も履いていない靴が入っていませんか。

高かったから、まだきれいだから、こんな理由でそのままにしてある靴です。

履いていない靴は、下駄箱の場所を取るだけで、何の役にも立っていません。

これから涼しくなると、サンダルをしまって、別の靴を出します。

入れ替えるついでに、下駄箱の中を総点検しましょう。

おしゃれは足元から、を信じるのをやめる

使わない靴をたくさん持っているのは、靴はおしゃれを仕上げるものだという思い込みのせいかもしれません。

「おしゃれは足元から」という言葉を、聞いたことがあると思います。

靴を見ればその人がわかる、という言い方もあります。

こういう言葉を信じていると、服は去年のものでもかまわないけれど、靴だけは手を抜けない、という気持ちになります。そしてたくさん買ってしまいます。

でも、この基準、自分で考えて決めたものでしょうか。

雑誌の特集やお店の広告で何度も目にしているうちに、いつのまにか自分の意見のような気になっていただけでは?

売る側にとっては、足元で人が判断される話は都合がいいので、何度も強調します。

靴はおしゃれの決め手だと思っていると、履かなくなっても手放しにくいです。

これがあれば恥ずかしくない、というお守りになっているからです。

たまる一方の履かない靴は、お守りの持ちすぎです。

ボーナスが出ると、まず靴を買っていた

会社員だったころ、私はヨーロッパのブランドの革靴を買っていました。

給料に見合わない値段のものです。

ボーナスが出ると、必ず靴屋に行きました。

靴だけはちゃんとしたものを履かなければいけない、と思っていたのです。

後年、この考え方はあっさり変わりました。

会社をやめて暮らしが変わり、革靴を履く場面そのものがなくなったからです。

出かける先が変われば、必要な履き物も変わります。

まわりの人の服装もカジュアルで、もともとカジュアルなものが好きだった私は、ますますその方向に寄っていきました。

おしゃれが足元で決まるという話は、少なくとも私の毎日には関係がなかったのです。

スリッパのような履き物で飛行機に乗って日本へ行った

3年前、日本へ行ったときのことです。

行きの飛行機は、足を突っ込むだけの、スリッパのような履き物で出かけました。

機内用のスリッパを別に持っていくのも、保安検査のたびに靴を脱いだり履いたりするのも面倒だったからです。

そのまま東京も歩きました。

帰りは10月の中旬でもう寒く、足が冷えるので、スニーカーにしました。

スリッパ風の履き物は、室内履きとして使っています。

昔の私なら、旅行にこんな履き物で行くなんて、考えられませんでした。

今は、その日をラクに過ごせるかどうかで選んでいます。

⇒ハイヒールも、見せるための本棚も手放した。心地よさで選ぶと片づけは進む

もっとも、これは私の環境の話です。

仕事で毎日きちんとした靴が必要なら、革靴を持っているのはふつうでしょう。

フォーマルな靴を履くなという話ではありません。

確かめてほしいのは、昔の基準のまま靴を残していないか、ということです。

今の生活で、自分はどんな靴を履きたいのか。

そこから考え直すと、下駄箱に残すものが変わってきます。

数年履いていない靴は、これから先も履かない

履かない靴があったら、なぜ履かないのかを考えてみてください。

ヒールが高くて歩きにくい、合わせる服がない、雨の日には向かない。

理由がはっきりすると、その靴の先行きも想像できます。

今あげたような理由は、どれも待っていて解決することではありません。

ヒールの高さは変わらないし、合う服がひとりでに増えることもありません。

つまり、この先も履きません。

いつか履くときが来る、と思って残している人もいると思います。

ですが、私の場合、そのいつかは、一度も来ませんでした。

少しヒールのある靴を、数年持っていたことがあります。

ほかに、きちんとした靴がなかったので、残していました。

でも、いっこうに履かないので、履くときが来たらまた買えばいいと考えて手放しました。

買い直す機会はまだ来ていません。

年に1回、法事や結婚式で履く靴は別です。

出番が決まっている靴は、使っている靴のうちに入ります。

問題は、出番が決まっていないのに、そのうち使うだろうと思っている靴のほうです。

もし、処分するのはもったいないと思うなら、こう考えましょう。

靴の代金は、買ったときにもう払い終わっています。

⇒買い直すのがもったいなくて捨てられない人へ

足に合わない靴は、転ぶ前に手放す

下駄箱で眠っているだけならまだしも、合わない靴は、うっかり履いた日が危ないです。

痛いのを我慢するだけでは済みません。

若いころなら、つまずいてもとっさに踏ん張れます。

けれども60代になると、転ぶと大ごとになります。

骨折すると、なかなか元に戻りません。

底がすべりやすい靴、大きすぎて中で足が泳ぐ靴、履くとやけに疲れる靴。

こういう靴が、転倒につながります。

転ぶまでいかなくても、合わない靴は体にひびきます。

指が当たる靴を履いていると、無意識にかばった歩き方になり、腰や膝に負担がかかります。

腰が痛いとき、原因が足元にあることもあります。

昔、通販で靴を買って失敗したことがあります。

安かったので、写真だけ見て注文しました。

届いたものを履いて出かけたら、地下街の床でつるつるすべって、怖い思いをしました。

その日1回履いただけで、あとは履かずじまいになり、しばらくしてから処分しました。

下駄箱の靴を全部出して、履いて、ちょっと歩いてみてください。

すべる、脱げそう、どこかが当たる。

そう感じたものは、迷わず処分しましょう。

まだきれいなものは、寄付を受け付けているところがあります。

ただ、引き取り先を探すのに時間をかけすぎると、また何年も置いておくことになります。

底がすり減っていたり、においが取れなかったりするものは、寄付には向かないので、ふつうに捨ててください。

⇒靴の断捨離の方法。適量を決めると簡単に捨てられる

通年5足。スニーカーを2足持つ理由

現在、私が持っている靴は5足です。

スニーカーが2足、サンダルが1足、くるぶし丈のショートブーツが1足、丈の長いブーツが1足。

これで春夏秋冬をまかなっています。

ブーツが2種類あるのは、カナダの冬が長く、雪の深い日とそうでもない日があるからです。

日本で暮らしていたら、たぶん1足で足ります。

5足で足りるのかと思う人もいるでしょうが、足は2本しかありません。

何足あっても、履くのはたいていいつも同じものです。

以前は、スニーカーは1足だけでした。

そのほうがミニマルだと思っていたのですが、毎日同じものを履くと傷むのが早く、毎年のように買い替えていました。

2足を交代で履くようにしてから、買い替えの回数が減りました。

⇒ミニマムに暮らしたいのに、スニーカーが好きで買いすぎて、すし詰め状態。どうしたらいい?

いつものサイズだから、で残さない

靴について、最近変えたのは幅です。

細身のものより、ワイドなつくりのほうが、歩いていてラクになりました。

足の形は年齢とともに変わります。

これまでと同じサイズ、同じ形を選んでいると、知らないうちに合わないものを履くことになります。

下駄箱を点検するときは、必ずその場で履いて確かめてください。

⇒60代からの服の断捨離。昔の服がしっくりこない時の解決法

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いつも履くものだけが入っている下駄箱は、使いやすいです。

朝、出かけるときに迷うこともありません。

靴は、自分のセンスを証明するものではなく、足を守って、行きたいところまで運んでくれる道具です。

今の足に合うものだけを残すと、フットワークが軽くなります。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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