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お盆の帰省や夏の旅行が終わって、そろそろ8月分のカードの明細が届くころです。
金額を見るのが気が重くて、ろくに見ないままスルーする人もいるでしょう。
でも、明細に並んでいるのは、ただの数字です。
確認したほうがいいです。
今回は、特別な出費を、自分を責めずに振り返る方法を紹介します。
見返すのは、落ち込むためではなく、次に出かけるときにうまく見積もるためです。
使いすぎたと思ったら、まず合計を出す
いちばんしんどいのは、いくら使ったかわからないまま、使いすぎたという感覚だけが残っている状態です。
金額がはっきりしないと、頭の中で不安がふくらみます。
数字にしてしまえば、それ以上ふくらみません。
手近にあるものを使って金額を出してください。
クレジットカードの明細。
財布やカバンに残っているレシート。
デビットカードや電子マネーで払った分。
この3つを並べて、全部足すだけです。
紙とペンがあれば、10分ほどで終わります。
ここで、正確に出さないと意味がないと考えて、手が止まる人がいます。
なくしたレシートを探したり、現金で払った分を思い出そうとしたりして、そのうち面倒になってやめてしまうのです。
1円単位で合わせる必要はありません。
出すのは、だいたいこのぐらいという見当です。
3万円台なのか、10万円を超えているのかがわかれば、それでじゅうぶんです。
10万円だったとわかれば、9月は少し引き締めようと決められます。
金額を知らないままだと、その判断ができません。
もうひとつ、合計を出すときのコツがあります。
出かけていた期間だけを切り出すことです。
8月の1か月分をまとめて計算すると、ふだんの食費や日用品代と混ざって、旅行中、何にいくら使ったのかがぼやけます。
旅行していた日付で区切ってください。
そうすると、特別な出費の分だけを取り出せます。
⇒家計簿が苦手な人のためのシンプル管理~細かい記録はいらない
使いすぎた自分を責めるのはもうやめる
合計を見て、使いすぎたと思うのは自然なことです。
反省するなとは言いません。
思っていたより多かったなら、そう思ったこと自体が、次に生きます。
気をつけたいのは、そこから先です。
金額のことを考えていたはずが、いつのまにか、自分はお金の管理ができない人間だ、という話にすりかわることがあります。
使いすぎたのは事実でも、それは、あなたがだめだという話にはなりません。
出費は、その1回かぎりの出来事です。
必要以上に責めないほうがいいのは、見返しているあいだの気分の問題だけではありません。
見返すたびに罪悪感が残ると、明細を見ること自体が嫌になって、次から記録したくなくなります。
お金のことを考えたくなくなるのです。
明細を開かなくなり、レシートを見ないで捨てるようになります。
そうやって、自分がいくら使ったか知らないまま、次の旅行の日が来ます。
記録が続かないのは、面倒だからというより、見るのがつらいからだと思います。私もそうでした。
自分を追い込まなければ、見返すのは苦になりません。
昔の私は、旅行から帰ったあとに明細を見るのが本当に嫌でした。
なんでこんなものにお金を使ってしまったんだろう、とげんなりしていました。
今は、レシートはむしろ思い出の品です。
カナダのレシートは、品名が略語なので、あとから見てもなんだったのかわかりません。
日本のレシートは、店の名前も、日付も、買ったものの名前もきちんと印字されています。
あの日、あの店で、娘とこれを食べたな、とそのまま思い出せます。
⇒買い物したあと、罪悪感や後悔にさいなまれる気分を切り替える方法。
⇒自分を責めるのをやめる方法~自分を「ダメ人間」と思っても誰のためにもなりません。
変えたい項目は1つだけ選ぶ
合計を出して、明細を上から見ていくと、気になるところが何か所か出てきます。
このとき、問題点を全部改善しようとしなくてもいいです。
いちばん引っかかった1項目だけを選んで、手帳のすみにでも書いておきます。
たった1つでいいのかと思うかもしれませんが、5つ選ぶと、たいていどれも覚えていません。
今すぐ何かをする必要もありません。
選ぶときに見てほしいのは、金額そのものより、その出費が起きた流れです。
その出費は、前から使うつもりでいたものか、その場の流れで出ていったものか。
直したいのは後者です。
空港のフードコートで毎回使いすぎる筆子の場合
私は、空港のフードコートの食事代がかさみます。
お弁当を作って持っていけば安く上がるとわかっているのに、毎回できません。
出発前はやることが多くて、キッチンに立つ余裕がないからです。
前回は朝3時に家を出たので、当然、何も作れませんでした。
次はもっと早起きしよう、と考えると、また同じことになります。
朝3時に出る日に、さらに早起きするのは無理だからです。
そこで私が選んだ1項目は、空港の食事代でした。
朝早く出なければならないときは、前の晩のうちに用意しておく。
これだけ書いて、次の帰省まで置いてあります。
まだ試していないので、うまくいくかどうかは、次に日本へ行ったときにわかります。
今回の記録は捨てずに手元に残す
特別な出費を書いたメモは、次に出かけるときまで取っておきます。
スマホでメモしているなら、あとで探しやすいように日付や旅行先も入れておきましょう。
去年いくらかかったかがわかっていると、計画を立てる段階で、その旅行に無理があるかどうかがわかります。
足りないとわかれば、その分を先に貯めておけますし、日数や行き先を変える判断もできます。
どんぶり勘定だった私ですが、今は帰省の前に、かかる費用を見積もるようになりました。
おこづかいの額も、前回の実績から決めています。
それでも買いすぎることはありますが、何も考えていないときより、かなりましになりました。
⇒生まれて初めて家計簿をつけたらこんなふうに行動が変わった。
去年と比べるなら、見るのはおこづかいの額
こうしたメモがたまってくると、去年、おととしと並べて見たくなります。
このとき、総額を並べても、あまり参考になりません。
総額は年々上がっていくからです。
飛行機代、ホテル代、ガソリン代。
このあたりは自分では大きく動かせませんし、去年より2万円高かったところで、あなたの使い方が荒くなったわけではありません。
自分で動かせない数字を見て落ち込んだり、来年は総額を減らそうと無理な目標を立てたりするのは、おすすめできません。
自分が選んで使った分を比較してください。
おこづかいの額。
自分のために買ったものの数。
お土産の数でもいいでしょう。
こうしたものにも物価は反映されますが、自分で加減しやすい数字です。
おこづかいに使った額が少しずつ減っていれば、お金の使い方は変わっています。
総額が上がっていても、です。
私の場合、日本で使うおこづかいの額は、以前よりずいぶん減りました。
買って持ち帰るものも減りました。
昔は、日本でしか買えないから、日本は買い物が便利だからという理由で、次々に買っていました。
買いすぎて荷物が入りきらず、それを入れるためのボストンバッグを日本でわざわざ買ったこともあります。
今は、そういうことがなくなりました。
娘と買い物に行っても、私はほとんど何も買いません。
並んで歩いてはいるものの、見ているだけなので、「ママほど一緒に買い物に行って楽しくない人はいない」と言われています。
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お金の記録は、自分を取り締まるためのものではありません。
自分がその年、どこへ行って、だれと会って、何にお金を使ったかという暮らしの記録です。
その記録がたまってくると、来年の出費は、使ってしまうものから自分で決めるものに変わります。
同じ10万円でも、あとから知る10万円と、先に決めた10万円では、気分がまるで違います。














































