ものを持たなくても、読書も音楽も映像も楽しめる

ミニマルな日常

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ものを持たない暮らしというと、好きなことまで我慢する、つまらない生活だと思う人がいるかもしれません。

でも、今はものを持たなくてもじゅうぶん楽しめる時代です。

今回は、私がどんなふうにものを持たずに趣味を楽しんでいるか紹介します。

私の趣味はブログを書くことをのぞけば、読書と語学なので、もともとものはそんなに必要ありません。

それでも以前はものをたくさん持っていました。

持たないけれど、楽しみにはお金を払う

私はどちらかというと節約系のミニマリストです。

ミニマリストになったそもそもの動機も、お金のかからない暮らしがしたいと思ったからでした。

ただ、欲しいものや必要なものまで我慢して、買わずにいるわけではありません。

楽しみのための出費は、ふつうにしています。

たとえば語学アプリやストリーミングサービスには、わりとお金を払っていますし、複数のAIにも課金しています。

私はものを所有することと、実際にそれを使うことを分けて考えています。

聴きたい、読みたい、見たい。

その中身が楽しめれば、現物が自分の家になくてもかまいません。

楽しむためのお金は惜しみませんが、いらないものを安いからと抱え込むこともしません。

現物を持てば、置き場所が必要ですし、ほこりを払ったりする管理の手間がかかります。そして、いつかは処分に頭を悩ませます。

この手間を考えると、所有しないで、体験そのものを楽しむほうが気楽です。

本も音楽も映像も、所有からサービスへ

幼い頃から私は読書が好きでした。

電子書籍のなかった昔は、紙の本をせっせと買い込んでいました。

シンプルライフにした後もしばらくは紙の本を買っていて、ペーパーバックが部屋にどんどん積み重なっていました。

買っては積ん読、また買っては積ん読で、読みきれない本を人にごっそり引き取ってもらったことが、これまでに3回はあります。

これが悩みの種だったので、Kindleがはじめて発売されたとき、値段はものすごく高かったのですが、思い切って買いました。

今から16年前のことです。

それからは紙の本を買わなくなりましたが、今度はKindleのなかに電子書籍がたまっていきました。

簡単にダウンロードできるので、無料の本や安い本をどんどん買ってしまう時期があったんです。

実際に読んだり、読むことはないなと思った本は削除していましたが、あるときから、本は借りるだけにしました。

借りるといっても、Kindle Unlimited(月額制で電子書籍が読み放題になるサービス)などを使うので、有料です。

これで、部屋にもクラウドにも本がたまらなくなりました。

所有することはほとんどやめてしまいましたが、読みたいものはちゃんと読めています。

今の読書は、ほとんど、オーディオブックです。

耳で聴くので、散歩をしながらでも楽しめます。

頭を使わない家事や塗り絵をするときも聴くことがあります。

目が疲れないので、夜のくつろぎタイムにも向いています。

紙の本やKindleで文字を読むのは、お風呂のなかと、休日に少し時間のあるときくらいになりました。

オーディオブックはSpotifyで聴くことが多いです。

Spotifyは、娘の分と合わせて月に20ドルほどのプランを使っています。

もとは音楽を楽しむサービスですが、課金しておくと月に15時間までオーディオブックが聴けるので、まずはこの枠を使い切ります。

20ドルで音楽も本も楽しめるのですからリーズナブルだと思います。

Spotifyの枠を使い切ったあとは、図書館から借りたオーディオブックに切り替えます。

ため込まない、借りすぎない。だから焦らない

図書館の本や読み放題サービスだと、読みたいものばかり増えて、追いつかないことに焦ることがありますよね。

借りただけで読めていない本があると、紙でもデジタルでも、気分が重くなります。

だから、いま読める分だけを手元に置くようにしています。

図書館のアプリはLibby(リビー)といって、これで借りたい本をホールド、つまり予約しておきます。

順番が来ると借りられる仕組みですが、手当たり次第に予約すると、何冊もの順番が同じ時期に来てしまい、聴ききれません。

そこで、その本が借りられるのはいつごろになりそうか、待ち時間をざっと計算して、控えめに予約します。

予約するのは、話題の本やベストセラーではなく、自分が読みたい本のリストにあるものだけです。

流行を追わないので、あれもこれもと手を広げずにすみます。

図書館にはもうひとつ、Hoopla(フープラ)というアプリもあります。

こちらにある本はいつでも聴けるので、聴く本がないときは利用します。

Hooplaには古典文学が多く、私は童話や昔の小説が好きなので、そのあたりを中心にダウンロードして聴いています。

SpotifyとLibbyとHoopla。

この3つを行き来していれば、聴くものに困ることはありません。

1冊ずつ聴いて、終わったら次をダウンロードする。

こうしておけば、借りすぎて聴ききれない、ということが起こりません。

映像を見るときも、1つずつ借ります。

ストリーミングサービスは、月に1つだけ契約します。

だいたい月10ドルほどです。

見たいものがなくなったり、気分を変えたくなったりしたら、図書館のHooplaやKanopy(カノピー)という映像を楽しめるアプリから借りて見ます。

借りた映像には、48時間や72時間といった短めの視聴期限がついています。

私は、日曜日の時間のあるときにアクセスして、1つずつ見ます。

その日のうちに見終わるので、返却期限の前にあわてて見ることはありません。

掃除機は近くに住む娘から借りる

本や映像以外のもので、私が持たずにすませているものがあります。

たとえば掃除機です。

私はふだんはモップで掃除をしています。

ただ、モップの入らない隙間や、ソファのクッションの奥にはほこりがたまります。

そういうところを掃除したいときは、娘から掃除機を借ります。

ソファの掃除は数か月に1回なので、これで十分です。

月に一度も使わないもののために、わざわざ置き場所をつくることはありません。

ものを所有するとしまうための収納グッズが増えて、部屋もごちゃつきます。

洋服も、このところはずっと娘のお下がりを着ています。

服はもちろん、家財道具も娘のほうがずっとたくさん持っています。

娘はミニマリストではないので、そうなるわけです。

こんなふうに身近な人と貸し借りすれば持たなくてすむものはたくさんあります。

共有というと大げさなサービスを思い浮かべるかもしれませんが、家族や身近な人と融通し合うなら手軽だし無料です。

借りる暮らしはここから慣れていくといいでしょう。

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持たない暮らしは、好きなことを我慢する暮らしではありません。

現物を持たなくても、読書も音楽も映像も、私の暮らしのなかにあります。

ものを集めることを否定するつもりはありません。

趣味の楽しみ方は人それぞれですから。

ただ、置きっぱなしになっているだけのものがあるなら、一度手放してみるのはどうでしょう?

その後、暮らしの質が落ちるかどうか、確かめてみてください。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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