義母は寝袋持参で泊まりに来た〜客用のものを持たない暮らし

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もうすぐお盆で、家に人が集まったり、泊まり客を迎えたりする機会が増えます。

今回は、押入れにある来客用布団や、食器棚の奥に眠っている客用食器など、お客さん用のストックの見直しを提案します。

何年も動きのない特別なとき用のアイテムはこの機会に処分しましょう。

実は、ずっと捨てたいと思っていたのに、結局ずるずると持ち続けている。そんなものが、あなたの家にもないでしょうか。

来るかもしれない誰かではなく、実際に家にやって来る人に合わせて持ちものを決めてください。

客用のものを捨てられない本当の理由

年に数回使うかどうかわからないものを手放せないのは、お客さんにはちゃんとしたおもてなしをしなければならない、という思い込みがあるせいかもしれません。

泊まり客には清潔な布団を一式出すもの、お客さんの食事はそろいの食器で出すもの。

こういう「おもてなしの理想像」を思い描いていませんか?

布団や食器にかぎらず、来客用のスリッパ、客間の座布団、お茶を出すためのそろいの茶器と、お客さん専用のものは意外とたくさんあります。

いろいろ取りそろえてしまうのは、親の代から受け継いだ習慣かもしれません。

お客さんが来る日は、母が朝から掃除をして、普段は出てこないお菓子や、そろいの湯のみが登場する。

そんな光景を見て育つと、おもてなしとはこういうものだと、疑わないまま大人になります。

ただ、親たちの時代は、冠婚葬祭や近所づきあいが濃く、親戚や友人を家に泊めることも今より多くありました。

私の実家にも、お客さん用の布団や座布団が押入れに入っていました。

一方、自分の今の暮らしは、子どもの頃とは違っているかもしれません。

それでも、おもてなしのイメージは古いまま残っています。

だから、客用の布団や食器を手放すことは、不用品を1つ減らすことではなく、お客さんへの誠意や礼儀まで捨てることのように感じられるのです。

お客さんが何を望んでいるかも、大きく見積もりがちです。立派なものを出さないと失礼だと感じます。

収納の仕方を工夫しても、この問題は解決しません。

向き合う相手は、押入れの中身ではなく、この思い込みのほうです。

お客さんは、自分が思うほど期待していない

では、こうしたものがないと、本当にお客さんに失礼になるのでしょうか。

そんなことはありません。

家に来る人を、具体的に思い浮かべてください。

見ず知らずの人が突然泊まりに来ることは、まずないですよね。

実際に来るのは、あなたの暮らしぶりをある程度知っている、親しい人がほとんどではないですか?

その人たちは、あなたの家の事情をわかったうえで来てくれます。

私の家に行き来のある人も、みんな私がものを持たない暮らしをしていると知っています。

だから、特別なもてなしなどは最初から期待していません。

むしろ、こちらが張り切って隅々まで整えると、相手も気をつかって、くつろげなくなります。

改まった間柄のお客さんは、そもそも私の家には来ないのです。

もう一つ、集まる場所は必ずしも自分の家である必要はないので、ものを持ちたくないなら、相手の家に行くという選択肢もあります。

私の場合、どちらかというと人の家にお邪魔するほうです。

クリスマスやサンクスギビングのディナーを祝うのも、一緒に買い物に行った帰りにデリバリーを取って食べるのも、いつも娘の家です。娘の家のほうが広いので都合がいいのです。

娘本人も自分の家のほうが居心地がよく、うちには長居しません。

⇒リビングにものがいっぱいでお客さんが来ても対応できない。どうしたらいい?

客用の寝具も食器も持たない、筆子の暮らし

私自身は、シンプルライフを目指し始めてから、来客のためのものをほとんど持ったことがありません。

以前、夫と住んでいた家には、ゲストルームも、泊まり客用の布団もありませんでした。

それでも義母はよく泊まりに来ましたが、毎回、寝袋を持参していました。

私が頼んだわけではなく、義母が自分からそうしていたのです。

カナダはキャンプやアウトドアの文化が根づいていて、寝袋を自分の寝具として備えている人が珍しくありません。

旅行や、友人の家に泊まるときに、寝袋を持ち歩く人が一定数います。

義母の車にも、いつも寝袋が積んでありました。

日本で、人の家に泊まるのに寝袋を持っていく人はまずいないと思いますが、こちらではそう不思議な光景ではありません。

ちなみに、一人暮らしの今は、誰も泊まりに来ないので、寝具の問題自体がありません。

自分の寝具も最小限です。

自分ですら食器をあまり使わない

食器も似たようなものです。

普段の食事は作り置きのお弁当で、ガラスのコンテナのまま食べるので、食卓に食器はあまり並びません。

大人数を招く暮らしでもないので、お客さん用の食器はそろえていません。

今の住まいは賃貸で、庭に自由に出入りできないため、大勢を呼ぶガーデンパーティのような集まりもしません。

以前は客用の食器やタオルも持っていましたが、使わないので手放しました。

なくて困ったことは一度もありません。

⇒来客用の布団はどれぐらい持てばいいのか?(質問とその回答特集)

それでも迷うなら、この1〜2年で使ったか数える

「筆子はカナダに住むミニマリストだからそうできるんだ」。こんなふうに思う方も多いでしょう。

けれども、ミニマリストでなくても、使った回数と来る人数で判断すれば、お客さんのためだけのものを減らすことはできます。

次の順番で考えてください。

まず、そのお客さん用のものを、この1〜2年で実際に使ったかどうかを数えます。

一度も使っていない布団や食器は、この先も出番はほとんどありません。

押入れに入れっぱなしの布団は、湿気を吸って傷みやすく、ときどき干さなければなりません。

使わないまま、場所を取り、管理の手間がかかるだけです。

捨てた直後にかぎって誰か来るのでは、と考えてしまうものですが、そのときはそのときです。

普段自分が使っているもので、たいていなんとかなります。

それでも少しは残したいと思うなら、人数に合わせてください。

自分の家に一度に来るお客さんは、多くて何人か考えます。

うちの場合は、よく来て2人です。

ハウスパーティのような集まりもしないので、2人分あれば十分足ります。

このあたりは人それぞれなので、自分の家の状況に合わせて決めてください。

来客が多いお宅もあるでしょう。

ただ、実際に来る人数を超えたストックは、いざというときのためというより、先に紹介した思い込みのためにとってある可能性が高いです。

最後に、お盆に人が来る予定があるなら、処分するタイミングを心づもりします。

今回使ったものだけを残し、使わなかったものは盆明けに手放す、と決めておくのです。

期限を切らないと、来年もまた同じ布団を前に、同じように迷うことになります。

お盆は、しまい込んだものが本当に役に立つのか見極めるいい機会です。

お盆の前に押入れを開けて、今年の夏に使う布団だけをより分けておきましょう。

⇒捨てるのに抵抗がある人におすすめ。お盆休み片付けプロジェクト、7選。

⇒お客さんが来る前に簡単掃除しておきたい5つの場所ときれいにするポイント

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客用のものを見直すことは、お客さんを軽んじることではありません。

来るかどうかわからない誰かの期待より、毎日そこで暮らす自分を優先していいのです。

お客さんは、立派な布団や食器ではなく、あなたに会いに来ています。

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カナダ在住の60代。ミニマリストです。

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