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服を捨てるときの判断基準として、着用具合や痛み具合など客観的なものさしを使ってみるもののどうしても断捨離できない。そんなときは、その服と向き合ったときの自分の感情を確かめてみるといいかもしれません。
この記事では、こんな気持ちになったら、もう捨てたほうがいい、という心の持ちように根ざした決め方を紹介します。
好きか嫌いか、ときめくかときめかないかといったざっくりとした分け方ではなくて、もう少し、自分の気持ちを掘り下げてみれば、もういらない服が見えてくるでしょう。
1.服を着たときどんな気分がするか?
その服を着たとき、どんな気持ちになりますか?
うれしい、それとも悲しい?
自信がみなぎる、それとも、みすぼらしい気持ちになる?
自分らしい?それとも自分らしくない?
着た時にポジティブな気持ちになれないものは断捨離したほうがいいでしょう。
私は好きなデザインや色がはっきりしているので、人にもらった服はやはり着ていてすごく違和感がありました。
服はほかにもたくさんあるのだから、わざわざ違和感のある服を持つことはありません。
そもそも着る気になれないなら、もういらない服です。
2.その服が象徴しているものは?
服が好きな人は、それぞれの服に強い愛着を感じています。単に衣類という実用品に向ける以上の気持ちを持っているのです。
その服はあなたにとって、何を意味しているのでしょうか?
過去に起きた素晴らしいことを象徴しているのですか?
忘れたくない思い出の服ですか?
大事な服なら持っていてもいいです。しかし、過去のひだまりのような思い出の服は、1着ぐらいで大丈夫。
思い出はあるけれどもう2度と着ない服なら、服ではなく思い出の品なので、クローゼットではなく別の場所に置きましょう。
思い出の物の捨て方⇒今度こそ捨てられる。思い出の品を断捨離する5つのステップ。
3.自分のライフスタイルに合っているか?
人の生活は少しずつ変わっていきます。年齢を重ねていくし、考え方も変わります。
まだ充分着られる服でも今のライフスタイルに合わないのなら手放したほうがいいでしょう。
ライフスタイルが変わったかどうかわからないときは、今の髪型や体型、靴、バッグ、アクセサリー、住んでいる所、家族構成、仕事や日々やっていること、将来の夢などが昔と変わっていないかどうか考えてみてください。
多くの人は、「あの頃は楽しかったなあ」と思っても、そこへ戻りたいとは思わないものです(戻りたくても戻れませんが)。
私は1980年代に買った服をわりと最近までたくさん持っていました。「これは物がよかったし、まだ着られる。捨てるなんてもったいない」と思っていたのです。
デザインも色もすべて気に入っていました。
しかし、物がよくても、気に入っていても結局着ませんでした。
今の自分の気持ちにフィットしていなかったからだと思います。
現在の気持ちや、これから送りたい生活に合っている服だけを残しましょう。
4.持っていなければいけない、という義務感がある?
このブログの読者の中には、「母親から服を押し付けられた」とメールに書いてくる人が少なくありません。
「中高生なのかな?」と思いきや20代なかばとか40代後半とかもう充分大人な人たちがそう言います。
「押し付けられた」とわかっているのなら、なぜ捨てないのでしょうか?
たぶんお母さんに気に入られたい、お母さんの善意にむくいたい、お母さんの感情を逆なでしたくない、そんな気持ちがあるのでしょう。
「良い娘と思ってほしい」という気持ちもあるのかもしれません。
ですが、お母さんたちが娘に服をあげるのは、自分の娘が可愛いから。娘の幸せを願ってのことだと思います。
そこで、お母さんの希望にこたえて、「押し付けられた、こんなのは私のスタイルじゃないよ」と思う服は、どんどん捨てましょう。
お母さんに返してもいいし、寄付を通じて、別の人にゆずってもいいです。
娘の自立や成長はお母さんたちにとっても大いなる喜びです。母親の仕事は子供を一人前にすることですからね。
その他、義務感からもっている服は、このさいきれいサッパリ断捨離してください。
ものすごく気持ちが楽になりますよ。
5.何かを待っているだけなのかもしれない
自分でもなぜこんな服を持っているのかわからない。だけど捨てられない。そんな人は、もしかしたら待ちの姿勢でいるのかもしれません。
何を待っているのか?
「いつか着る時」です。
ですが、洋服にかぎらず、物はもっと積極的に使いたいと思いませんか?
夢を見るのも悪くないですが、「いつかこんなことが起きたらいいなあ」と考えるのは、かなり消極的な生き方です。
いつかは来ない話⇒「いつか使うかもしれない」という呪縛から逃れ、断捨離できるようになる考え方
映画の中なら、待っていても何かいいことが起こるかもしれないけれど、現実の世界ではそうは問屋がおろしません。
ただ待っているだけだと、自分はずるずる後ろに下がってしまうかも。
私も、いろんなことを待っているほうでしたが、待っていても何も起こらないことがよくわかりました。確実なのはまた1つ年をとり、あの世に行く日が近づくだけです。
どんなに小さなことでもいいので、自分からアクションを起こしてみませんか?
服を捨てることは、そのアクションの1つになると思います。
6.気持ちは重たくないか?
この服をこの先ずっと持ち続けていても、気持ちは重くならないかどうか考えてください。
私個人の経験ですが、使っていない物、着ていない服を捨てたら、どんどん気持ちが軽くなりました。ただ捨てただけなのに、とても心が軽くなったのです。
結局、着ない服は心の奥底で重荷になっているのです。
また、私は服のことばかり考えることに疲れてもいました。これから先、服の断捨離のことばかり考えるのもあまり明るい未来に思えません。
服の管理が気持ちの負担になっていたら、しっかり捨て時が来ています。
7.ひたすら後悔することを怖れているのではないか?
「これ捨てちゃうと後悔するかも」という怖れを持っている人が多いです。それも捨てる前から心配しています。
しかし、先々後悔するかどうかは、自分で決められます。
仮に後悔したとして、それがいったい何なのでしょう?
自分でひと針ひと針縫った思い出のウエディングドレスなら、後悔があるかもしれません。しかし、ほとんどの服は工場で大量生産された工業製品です。
いくらでも替えはあります。
私は、大事な服やこれからも着る服を捨てろ、と言っているわけではないです。
もう何年も家の中にしまったまま、誰からも手にとってもらえない服の話をしています。
「この服捨てると、あとで後悔するかも」と思うなら、今ここで捨てない後悔の可能性も考えてください。ずっとこのままでいたいのかどうか。
もしかしたら、今、生活を大きく変えるチャンスかもしれません。
☆服の捨て方をもっと知りたい方はこちらへ⇒洋服を減らしたいならこれを読め:ファッション関連記事のまとめ
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先日紹介したこちらの動画で⇒死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。、プレゼンターのルーシーさんは、「これから30回着ると思う服だけを買ってください」と話していました。
それぞれの服を来年30回、着るかどうか考えてみるのも、捨て時を見極めるいいチャンスです。
おしゃれは確かに楽しいものですが、店が開けるほどたくさんの服はいらないのです。自分がちゃんと把握できる数だけ服を持つと、確実にストレスが軽減します。