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記念日にこだわるのをやめたいという読者のメールに返信します。
まずメールをシェアしますね。もちさんからいただきました。
記念日疲れする私
件名:記念日疲れを卒業したいです
2024年もどうぞよろしくお願いします。服の断捨離について昨年はブログ記事にしていただきありがとうございました。
大量の服を断捨離中だけど、残りはそれなりに気に入っている服なので停滞。ここからどう進めばいいですか?
さて、前半愚痴ですが、今回は記念日に対するシンプルなマインドについてアドバイスをいただきたく、メールさせていただきました。
年始のできごと
今年の年始は日本では大地震や悲惨なニュースが相次ぎ、新年のお祝いどころではない渦中なのですが、個人的にも、しんどい年始でした。
年末に、ベランダの大掃除をし、とても気持ちよく新年を迎えたのですが、お正月の1月1日の朝に、ベランダに蛆虫が大量発生しました。おそらく発生源はお隣。
ベランダは消防法に反するくらい荷物(ガラクタ)が置かれており、全く管理されていません。
今までは特に大きな被害はありませんでしたが、今回は別です。
マンション管理会社へ連絡して、対応を仰いでおりますが、入室を拒否されておられ、なかなか進展がありません。
毎日、自分のベランダに蛆虫が入り込んでくるのです。
私は大の虫嫌いで、本当に毎日気持ち悪く、メンタルも身体も、しんどくなりました。その後の大地震で自分のことどころではない心配の気持ちが大きくなりましたが。
そこで、改めてガラクタの処分は本当に大切で、自分のためにも人に迷惑をかけないためにも今年も引き続き断捨離を頑張ろう、という気持ちになりました。
記念日に対する期待
と同時に、年始、気持ち新たに出発したいタイミングで、このモヤモヤ…と、せっかくの新年出発の出鼻をくじかれたというか、そういう気持ちになってしまいました。
思えば独身時代など、自分の誕生日なのに残業したくないなぁ、とか、今日はこの記念日なのに、嫌なことが起こった、とか。
かなり記念日の期待値が高かったと思います。
理想とする記念日(テレビなどの影響もあったのかもしれません)を掲げすぎて、そのギャップに苦しんだのが今回のことにもつながったと思います。
そこで、記念日に対するシンプルなマインドを今年はもちたいと目標にしました。
筆子さんは記念日なんて気にしないのだろうな、と思いますが、何かに固執しないマインドの心得をアドバイスいただければ嬉しいです。
過去記事でも大丈夫です。
それでは今年もブログ更新を楽しみにしています。よろしくお願いします。
もちさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
その後、服はうまく断捨離できましたでしょうか? 以前書いた記事が参考になればうれしいです。
さて、うじ虫がベランダに入ってきて災難でしたね。
うじ虫の駆除方法はネットで検索すれば、たくさん出てきますので、やってみてください。
では、記念日にこだわらない方法を3つアドバイスします。
1.物事を思い通りにしようとがんばらない
物事をなんでも自分の思いどおりにしたいという気持ちを捨てれば、記念日のありようこだわらなくなると思います。
誕生日に残業したくないとか、元旦はスッキリした環境で前向きに迎えたいというもちさんの希望は、もちさんの勝手な都合であり、世間はそれとは関係なく動いています。
お正月そうそう、日本で大きな地震が起きたことも、去年、大きな戦争が世界で最低でも2つ進行し、罪のない子どもたちが殺され、今も続いているのは、もちさんの記念日がこの世界の展開に何ら関与していないことを示しています。
個人的に戦争に賛成している人間はいないはずなのに、そういうことが起きてしまう。
もっと平和な世界になるように、個人ができることはありますが、自分1人の力だけで、今すぐ戦争を止めることはできません。
できないことを無理にしようとしてフラストレーションを感じるのではなく、今の自分にできることは何だろうと考えて、それを確実にやっていく方向に進むと、記念日にも、ほかのことにもそこまで固執しないでしょう。
私は、自分がコントロールできないことではなく、コントロールできることに注力したほうがいいとブログに書いています。
「コントロール」でブログ内を検索すると関連記事が出てきますので、過去記事を読んでみてください。
2.記念日に対する考え方を変える
自分がこだわっている記念日を全部リストアップして、なぜその日がそこまで重要なのか、その日は、どうやって過ごすべきだと考えているのか調べてください。
そして、その考えが妥当かどうか検討しましょう。
参考までに記念日を7つのカテゴリーに分けて、それが存在する理由とそれぞれの記念日の例を考えてみました。1つの記念日が複数の機能をになっていることも多いので、「だいたいこんな感じ」という分け方です。
・歴史的なできごととその背景を忘れないための日 :独立記念日、憲法記念日、広島平和記念日
・宗教的、文化的な祝祭日:クリスマス、正月、天皇誕生日
・社会的な課題、価値観、権利に注目をひくための日:国際女性デー、国際こどもの日、世界エイズデー
・感謝をあらわす日:母の日、敬老の日
・死者や先祖を弔う日:お盆、リメンブランスデー
・個人的な記念日:誕生日、結婚記念日、命日など個人的な節目の日
・商業的な意図によるもの、またはイベントをしたくて作られた記念日 今日、1月9日は、19(いち・きゅう)なので、一休さんにちなんで、「クイズの日」「とんちの日」。
個人的な記念日は自分を幸せにしたり、満足感を与えたり、周囲の人との人間関係を強化したりする役割を担っているでしょう。
つまり、それはポジティブに機能すべきなので、かえってネガティブになっているなら、記念日に対する考え方を変えてください。
ふだんの日(記念日じゃない日)が、つまらない、いけてない、今ひとつ冴えないので、やたらと記念日を作って、特別なことをして盛り上げようとしている、という意図はないでしょうか?
私は記念日にこだわらないタイプですが、ふだんの日が、ふつうに充実している、もしくはそれなりに忙しいので、わざわざ記念日に何かを大々的にする必要はないし、そうすることに、むしろ負担を感じます。
3.重要な記念日を積極的に大事にする
記念日を大事にする人は、その人なりの考え方や哲学があります。その日が重要なら、とことん大事にしてみましょう。
もちさんも、「きょうは誕生日だから、いいことが起きるはず」みたいに無責任に思うのではなく、実際に楽しいことを計画し、実践してはどうでしょうか?
今はもう会社勤めはしていないかもしれませんが、誕生日に残業したくないなら、有給をとって出勤しなければ、絶対残業になりません。
会社の人にお祝いを言ってもらいたいなら、お菓子を持っていって全員に配りましょう。すると、「あれ、もちさん、このお菓子、どうしたんですか?」と聞かれるので、「へへへ、きょうは私の35回目の誕生日なの」みたいに言えば、高い確率で、「わあ、おめでとうございます!」と言ってもらえます。
SNSでも、「きょうは私の誕生日」と書き込めば、フォロワーが、お祝いのメッセージをくれます。
私の娘の幼稚園では、誕生日に、クラス全員(15人ぐらい)の分のスイーツ(ちょっとしたおやつ)を持参する習慣がありました。
その日は、先生が、「きょうは誰それちゃんの誕生日です。おめでとう」と言って、皆でハッピーバースデーの歌を歌い、ニコニコしながらおやつを食べるわけです。
誕生日に、「おめでとう」と言うのは、当事者に、「生まれてきてよかったね。ここまで大きくなってよかったね。ここに来てくれて、私たちと一緒にいてくれてありがとう」と伝えることです。
それは生命と成長を肯定するメッセージなので、小さいこどもに伝えるのはとても意義のあることです。
しかし、大人になっても、こうしたメッセージを伝えて、その存在を肯定したほうがいいと思う人達はたくさんいます。自分でそういうメッセージを求めているなら、自分からつかみに行ってください。
自分で自分のことを認めていれば、わざわざ人に言ってもらう必要はありませんが、わかっていても、他人に言われると、うれしいことも多いですから。
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記念日にこだわらないヒントを3つ書きました。
私は自分の誕生日に、人に何かをもらうことを全く期待していませんが、「誕生日だから、もらえるはず、もらって当然なのだ」という期待があると、もらえないときに、がっかりします。
誕生日は自分が親に感謝し、社会にご奉仕する日(もらう日ではなく、与える日)と、認識を変えてしまうと、誕生日に、ものをもらえなくても平気になりますよ。