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ミニマルライフや断捨離に興味をもち、関係書籍やブログも読み、自分なりに、シンプルライフをめざして物を捨ててみた。
しかし、なぜか、部屋は相変わらず汚い。こんなはずではなかったのに、おかしいな。
こういう人は、たぶんまだ肝心な物を捨てていないのです。
肝心な物がひそんでいそうなガラクタのカテゴリーを7つ紹介しますね。
今回は前編で3つです。
1.見慣れたガラクタ
2.大事なものに思えるガラクタ
3.義理で持ち続ける不要な贈り物
それぞれ、実例をあげて説明します。
1.見慣れたガラクタ
しっかりガラクタなのに、そこにあるのがあまりに当たり前になっているため、ガラクタだと気づかないことがあります。
明らかなゴミや着古した服、中身が固まってふたが取れないマニキュアなどは、誰だってガラクタだと認識します。
しかし、毎日自分が使っている食器棚のはしにおいてある、食パンを食べて集めた点数シールと交換してゲットした、
それ1つだけ見ると素敵な白いお皿(だけど、誰も使わない。だってほかに、食器はたくさんあるから)が、不用品だとは、なかなか気づけません。
しかも、このお皿は「少しずつ点数シールを集めてもらった」という苦労の結晶でもあります。
自分のリソース(お金、体力、時間)を投資して手に入れた物だと、うすうす、もう「いらない物」とわかっていても、「捨てるなんてもったいない」と見て見ぬふりをするものです。
このような、「ずっとそこにある物」の中にまだまだ、ガラクタがひそんでいると思います。
実は私の本箱の中にも、「見慣れすぎた本」がありまして、毎日、少しずつ断捨離中です。
見慣れたガラクタの発見法
視点を変えれば、風景の一部と化したガラクタを見つけられます。
過去記事に視点を変える方法を書いていますが、ここでは3つ、紹介します。
写真やビデオにとる
写真にとると、ごちゃごちゃな空間がよりはっきり、ごちゃごちゃに見えます。
人間はふだん何かを見るとき、情報を取捨選択しているため、ありのままに見ることができません。
しかし、写真のように、枠で空間を区切ってみると、ガラクタが浮かび上がってきます。
ビデオツアーをするのもおすすめです。2018年、ぬりえにこっていたとき、YouTubeでよく、塗り絵を趣味としている人たちの動画を見ていました。
塗り絵つながりで、イラストレーターなど、ほかのアーチストの動画を見ていて、「ルームツアー(スタジオツアー、アトリエツアー)」というコンテンツがあることを知りました。
自分の部屋を紹介する動画です。
ここにはあれがあって、あっちにはあれがあって、とビデオで部屋の中を紹介しつつ、自分の持ち物やその収納方法を見せるもので、わりに人気があります。
私は「えええ~~~っ! そんなに集めちゃって、どうするのこの人?」とか「なに、この部屋? ぐしゃぐしゃすぎる!」と思って見ていました。
人の部屋なので、べつにぐしゃぐしゃだろうと、なんだろうとその人の勝手ですが、このように、自分で自分の部屋を、他人に見せるつおりで動画を作り、自分で見てみると、ガラクタを発見できます。
べつに動画をYouTubeに投稿する必要はありませんよ。
私の娘は、家に来たとき、何のアプリを使っていたのか知りませんが、スマホを使って、遊びで、家の中のビデオツアーをして、友人に見せていました。
座る場所/寝る場所/居場所を変える
人間は習慣の生き物なので、自分の家、会社、地下鉄の中、行きつけのカフェなどで、たいていいつも同じ場所に腰をおろします。
そこから見える風景もいつも同じです。
視点を変えるために、あえて、家や部屋の中で、いつもと違う場所に座ったり、月曜から金曜日まで、日替わりで座る場所を変えてみたりしてください。
きのうは気づかなかったガラクタに気づきます。
私は、自分の部屋では座椅子に座って、ノートパソコンに向かっていますが、座椅子の位置をときどき変えています。
座椅子の写真はこちら⇒物の置き場所が決まらなくて片付かない。こんなときはこうする。
べつにガラクタを発見したいからではなく、居心地のいい場所を見つけたいからです。
窓際だと寒いから、暖房の通風口のそばに移ったら、今度は暑すぎるから、べつの壁の前に座る、という具合です。
このせまい、家具のない部屋でも、座る場所を変えてみるとかなり気分が変わります(そのうち慣れます)。
家を売るつもりになってみる
マイホームの人は、家を売るつもりで、自分の部屋を見直してみるといいでしょう。
来週のきょう、家を買うかもしれない人が見に来ると想定し、その準備ができているか考えてみるのです。
片付けたほうがいいと思うものや、片付けたほうがいい場所が、出てくると思います。
関連記事もどうぞ⇒うっとうしい物だと、気づかないまま使っている物を捨てる:プチ断捨離(40)
視点を変えるには? ⇒何がガラクタかわからない時は視点を変えてみる~捨てるものを見つける7つの方法
2.大事なものに思えるガラクタ
何がガラクタか、わかっていないと、ガラクタなのに、見過ごしてしまい、そのまま持ち続けることがあります。
「これは、大事だから取っておかなきゃ」「これは捨てちゃだめだよね」と無意識に思っているものの中に、実はたくさん不用品がまぎれこんでいます。
汚したくないから着ないまま、肉眼ではわからないけれど、確実に黄ばんでいっている白いブラウスや、大学で使った教科書など。
私も全くはめない指輪を捨てたことがあります⇒高かったから断捨離できない? 埋没費用はどのみち回収できません
昔(25年ほど前)英会話学校に通っていたとき、英語で書いた日記を先生に添削してもらったのを、10年ぐらい持っていたことがあります。
せっかく添削してもらっても、私はいっさい読み直していなかったのです(もともと、ノートをつけても読み返さず、つけっぱなしにするタイプです)。だから、「いつか読むかな」と思って持っていたのですが、やはり読まないので、捨てました。
「いますぐ読み返せないものを、いつか読み返すことなんてない」と気づいたからです。
自分なりにガラクタを定義してみる
ガラクタや不用品に対する感度が鈍い人は、自分なりに「ガラクタとは何か?」「これから私は何を捨てたいと考えているのか?」「自分が本当に大事にしたいものとは?」といった命題について、考えてはどうでしょうか。
私は「いらない物」や「これから捨てたい物」を考えて、紙に書き出すことがよくあります(この趣味が高じて、こんなブログまで書いています)。
そうすることで、ガラクタを見つけやすくなりました。
A子さんがガラクタだと思っても、B子さんにとっては大事なものもあるので、自分なりの答えをだしてみるといいでしょう。
私のガラクタの定義を書いた記事はたくさんありますが、わりと新しめのものをリンクしておきます。
大事なものとガラクタの区別がつかない人に伝える、12のガラクタリスト。
先日、「捨てていけないものってありますか?」という質問をいただき、回答しました⇒断捨離中、捨ててはいけないものってあるの?
何がガラクタかわかっていれば、このような疑問は生じないと思います。
3.義務感で所有し続ける贈り物
人様からいただいた贈り物は捨てにくいので、ずるずると持ち続けることがあります。
日本は、贈り物をもらう頻度が高いため、こうしたガラクタのせいで、生活空間が圧迫されているかもしれません。
贈り物を捨てても問題ない
「これ、全然趣味じゃないし、正直、いらないけど、捨てるのはもらった人に悪い」。
こう思ってしまう人は、以下のように考え方を変えるといいでしょう。
1)その贈り物が置いてあるここは、自分の家/自分の部屋である。
よって、この場所や、ここに置いた物を管理するのはまぎれもない自分であり、贈り物をくれた人ではない。
それをどうするか決められるのは自分だけであり、それを持ち続ける限り、私はそれを管理する責任がある。
2)「もらった人に悪い、捨てるのは罪悪感を感じる」と思いながら、それを使わないまま持ち続けても、何も状況は変わらない。
使い始めるか、手放すかしないかぎり、3ヶ月後も、半年後も、来年も、「もらった人に悪い、捨てるのは罪悪感を感じる」と思うことになる。
3)贈り物の本質について考える。
相手は自分を喜ばせ、幸せになってほしいと思って、これを贈ってくれたのだ。不幸せな気持ちのまま、持ち続けるのは相手の好意を無にすることになる。
2年前、こんな記事を書いています⇒贈り物を捨てたことが相手にばれそうでとても心配です←質問の回答
相談した方は
「贈答品は受け取った時点でもうキモチも受け取っているから、あとは自由にしたらよい」のは本当によくわかっているのですが、礼を重んじる日本人魂の底の底が、今回の事件でうづいてしまいます。
とメールに書いていました。
いらない物を無理に持ち続けることが、相手に礼を尽くすことなのでしょうか?
私はそうではないと思います。
この続きはこちら⇒肝心のものを捨てていないあなたへ。捨てるべきガラクタが残っている7つのカテゴリー(中編)
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ちゃんと捨てたほうがいい肝心な物がひそんでいるカテゴリーを3つ紹介しました。
最近、「断捨離はもう古い、今は物を預ける時代で、トランクルーム(貸倉庫)が人気だ」とか、「ミニマリストのように物を減らさず、収納サービスを利用するのがこれからの生き方」という記事を見ることがあります。
そろそろ引っ越しシーズンなので、もしかしたら業者とのタイアップ記事なのかもしれませんが、外部の収納スペースに物を預けるなんて、だんだん日本もアメリカふうになってきたなあ、と思います。
本当に大事な物で、どうしても家に入り切らない物を預けるならわかります。しかし、不要な物を預けるのは何の解決にもならず、単に、問題解決するのを先延ばしにするだけです。
しかもお金を払って。
自分の家の押入れでも、しまいこむと中身を忘れてしまいます。
収納場所が増えれば増えるほど、管理する手間と費用が発生することは肝に銘じておくべきでしょう。