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買わない

最終更新日: 2024.10.14

ついつい新しいものが買いたくなる9つの理由

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部屋が散らかるのはものが多すぎるせいですが、ものが増えるのは買い物しすぎるからです。

したがって、汚部屋をきれいにしたいなら、買い物習慣の見直しが不可欠。

私たちはいったん手に入れたものを捨てるのが苦手です。人によっては、家に入れるほうをコントロールするほうが、部屋をきれいにする近道かもしれません。

今回から、シリーズで、もの、特に新しいものが欲しくなり買ってしまう習慣を手放すコツを書いていきます。

初回は、なぜ自分が新しいものを欲しくなるのか、買わないでいることがとても難しいのかその理由とそれを回避する方法を9つ紹介します。

「自分はこれだな~」と思うのが見つかったら、その状況を作らない方法を考えてください。



1.限定品の誘惑になびく

「期間限定」「残りわずか」という言葉を見たり聞いたりすると、「今買わないと2度と手に入らない!」と焦って買ってしまうことがありませんか?

限定品に弱いなら以下のように考えてください。

「限定品ですよ」、「今ここでしか手に入りませんよ」というアピールは、必ずしも本当ではありません。

「限定品」という言葉は、売り手が、好きなときに好きなタイミングで使える言葉です。

多くの「限定品」は、実際には別の形で再販売されます。特によく売れるものは、必ず別の形で後日登場します。

これまで自分が買った期間限定品を見てください。

ほかのものに比べて、限定品からとりわけ多くの価値を得られているでしょうか?

ただほこりをかぶっているだけなら、限定品という言葉を重要視するのをやめるときが来ています。





2.割引やセールの魅力に負ける

セール品に弱い人もたくさんいます。私もその1人でした。

本来必要でないものでも、割引価格だと「お得だから」と購入したくなりますよね。

人がセール品に弱い理由は、損失を回避したいせいだと思います。得をするチャンスをみすみす逃すのがいやなのです。

物を捨てられないのは恐怖のせい~損失回避と、授かり効果の心理をさぐる

さらに、高いものを安く買うことができると、「得した!」という勝利感を味わえます。

それを感じたくて、同じことを何度も繰り返してしまうのかもしれません。

私がセール品に弱かったのは、この「得した!」という刺激を受けるのが好きだったからです。

買い物で気分があがるのはドーパミンのせい。この仕組みを知って無駄遣いを防ぐ。

セール品の誘惑に打ち勝つコツは、セール品を買っても、自分は何の得もしていないことを自覚することが一番です。

冷静に考えると、たいして得していません。

必要ないものを買ってしまったら、それがどんなに安くてもお金を無駄にしています。

セール品は、元の価格が意図的に高く設定されていることもあります。

一時的な「お得感」に酔いしれて、セール品をたくさん買うと、結局使わないアイテムが増えて部屋が散らかるだけです。

⇒ なぜあなたはセールで買ってしまうのか? かえって損をするのに。

3.SNSや広告に影響を受ける

近年、ソーシャルメディアの誘惑も増えています。

SNSで見かけた新商品や、インフルエンサーが使っているものを欲しくなったことは誰でもあるでしょう。

私たちは、多くの人が使っているものは良いものだと考えます。つまり、人には、他人の行動や選択を基準にして自分の行動を決める傾向があり、これを社会的証明と言います。

行列のできる店に引き寄せられたり、SNSで話題の商品を欲しくなるのはこの心理のせいです。

社会的証明は認知バイアスのひとつなので、客観的、論理的な思考の上の決定ではないことに気づいてください。

インフルエンサーはメーカーと提携してビジネスとしてその商品を紹介しています。お気に入りのものしか紹介しないインフルエンサーもいますが、その人がお気に入りだからといって、自分の生活に有用だとは限りません。

そのインフルエンサーとあなたには何の関係もありません。

動画では、どんなアイテムも、必要以上に魅力的に見えることも忘れないようにしましょう。

4.新しいものを手に入れた満足感を求めて

新商品を購入すると、私たちは単純にうれしいですよね?

心理的な高揚感や「アップグレードした」という満足感が得られます。

人類が進化する過程で、新しいアイテム(道具、資源)を獲得すると、サバイバルや繁栄に直結していたので、新しいものを獲得するたびに、脳の報酬系が活性化します。

「これはいいことだから、また次もやってね」という指令をだすわけです。

この反応は本能的なものですが、現代人は命をかけなくても、たくさんのものを手に入れることができ、実際、かなりものを持っているので、本能に従って、どんどん買い物しているとあとで困ったことになります。

すでに汚部屋になってしまい、部屋が機能不全に陥っているのなら、自分が「報酬系」のワナにはまっていることを自覚しましょう。

買い物で得られる高揚感は一時的なもので長続きしないので、次々と買い物をしてしまいます。

買い続けても、根本的な満足感は得られません。

5.流行やトレンドを追い求めて

好きな有名人や周囲の人が使っているのと同じものが欲しくなって買ってしまう。

そういう人は、流行やトレンドに弱い、もしくは、トレンドに乗ることを重要視しています。

トレンドに乗りたい理由は、ひとつは、その集団に属しているという安心感を得たいから、もうひとつは、他の人よりちょっと進んでいるんだぞという優越感を得たいから。

みんなと同じでいたいけど、ちょっとだけ差をつけたい。そんな気持ちが働くのは承認欲求のせいかもしれません。

強すぎる承認欲求(人にほめられたい気持ち)を手放す方法。

流行を追い求めて、無駄なものをたくさん買っている人におすすめなのは、自分軸をしっかり打ち立てることです。

人は人、自分は自分という考え方をするようにしましょう。

自分のペースで生きる:暮らしをシンプルにする心の持ち方(その2)

6.「今の自分を変えてくれる」と期待して

今の自分や生活にあまり満足していなくて、新しい服やアイテムを買うことで、気分や人生が変わるかもしれないと期待している。

そんな心理から新しいものが欲しくなることもあります。

こういう買い物が多い人は、ものがあっても自分は変わらないことに気づいてください。

もので自分が変わるなら、すでに大変身しているはずです。

自分を変えたいとき一番効果的なのは、内面に向き合って、「今、自分はこんな感じだけど、これからはこんな自分になりたい」と考え、そうなるように努力することです。

自分に向き合うとき、たくさんのものを所有することはむしろ邪魔になります。

ものを手に入れることや、買ったものを管理することにリソース(時間、体力、意識)を取られるからです。

7.ストレス発散したくて

ストレス解消や気分転換をするために買い物している可能性もあります。

たとえば、仕事がすごく忙しいとき、誰かといさかいをした後、嫌なことがあったとき、退屈や孤独を感じるとき、心配事があるとき、将来に対する漠然とした不安を忘れたいときなど。

ストレス解消のためにしているのですから、別のストレス解消法やストレス管理の方法を取り入れれば、こうした買い物は減ります。

私がおすすめするストレスマネジメントは、散歩、軽い運動、瞑想、感情の記録です。

何かが欲しくなったら、「おや? もしかして、ストレスがたまっているのかも?」と考え、何がストレスになっているのか、紙に書き出してみましょう。

8.すでに持っているものに飽きてしまう

今使っているものに飽きてしまい、新しいものが欲しくなるサイクルにはまっている人もいます。

私たちは本能的に新しいものや変化を求めますが、ここに外的刺激(広告、SNS、他人の持ち物を見る、季節の変わり目のイベント、店頭ディスプレイ、新製品の発売、ボーナスの支給など)が加わると、今使っているものの魅力が色褪せます。

この場合の対策は、外的刺激を制限することと、買い物しなくても満足できるように生活や環境を整えることです。

毎日単調だと飽きるので、新しい経験や学びを楽しむようにしてください。

少しがんばれば達成できる目標を作って、その目標を達成するためにがんばると買い物以外のことに目が向きます。

期間は1ヶ月など短期間にして、ゲーム感覚で取り組んでみましょう。

人生を変えたいあなたに。30日間チャレンジのアイデア88選。

9.買い物がすっかり習慣になっている

買いものすることが習慣になっていると、特に理由がなくてもいつも同じタイミングでしてしまいます。

習慣になっているときは、必ずその行動をうながすきっかけ(キュー)があります。

それは特定の刺激、時間帯、シチュエーションかもしれません。

たとえば、私の娘は、サブの仕事の夜勤をしているとき、Amazonで買い物する傾向があります。

夜勤中、一定期間で見回りをちゃんとすれば、待機時間は自分のパソコンで、映画やドラマを見ていてもいいからです。

理由なき買い物をしている人はきっかけを見つけることから始めましょう。

きっかけを見つけたら、そのきっかけを受け取らないようにするか、受け取っても、別の反応をするよう新たに習慣を作ります。

簡単な例で言えば、きっかけが、ショップのメールなら、すべて解除する、毎月の給料なら、止めることはできないので、給料が出た日は、花を買って帰る/ホテルのラウンジでお茶を飲む/いつもより早く寝るなどするといいでしょう。

新しいものが欲しくなる理由を紹介しました。

買い物という行動の背景にある無意識の欲求や思い込みに気づけば、その行動を抑制できます。

衝動買いは、「素敵なもの/お得なもの/かわいいものを見つけたら買うしかない」という思い込みに基づいているとは考えられないでしょうか?

そんなふうに思い込んでしまう理由を見つければ、冷静になり、買い物以外の選択肢を見つけられるはずです。





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心の負担を軽くする~50歳を過ぎたら小さな暮らしにシフトしよう(その3)次のページ笑顔の中年女性。

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