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現在書店に並んでいる雑誌、婦人公論に、筆子の記事が載っているのでお知らせします。
見本誌を送っていただいたので、私の記事を紹介しつつ気になった記事の感想をお伝えします。
婦人公論とは?
編集者のメールにあったことをまとめると、
婦人公論は、1916年創刊、日本の女性雑誌の草分けの1つ。
中央公論新社という出版社が出している女性誌、毎月第2・第4火曜日発売。メインの読者は40代~60代主婦。
インタビュー、対談を中心とした記事で構成され、生き方、暮らし、生きる上での人間関係の悩みなど、女性たちにとって身近で切実なテーマを扱っている。
こうなります。
バイウイークリーの雑誌ですね。大きさはA4版変形で、見た目は週刊誌風です。週刊誌風だけど、表紙は、女優さんの写真を中心にスッキリとまとめられており、月刊誌風でもあります。
実は、表紙に私の名前ものっていますが、活字が小さいし、女優さんのパンツの色と文字の赤色がぶつかっているので、よく見てもわかりません。
この号は全部で204ページありました。値段は590円。年末年始合併号なので、ふだんの号よりボリュームがあるかと思います。
私、見本誌をいただいたら、必ず、表紙から裏表紙まで、1ページずつめくって、読むのですが、(星占いなど読まない記事もありますが、すべてのページをしっかり見ます)、この婦人公論は、これまでもらった雑誌の中で、読むのにもっとも時間がかかりました。
それだけ活字が多い、ということです。読み応えがある、とも言えます。
前半11ページから46ページまでは、この号の特集の、「モノを捨てるとお金が貯まる!」関連の記事で、後半は、インタビュー記事、対談、連載小説などもりだくさんです。
捨て上手になる1週間プラン
私が監修したのは、「家中のガラクタにさよなら! 捨て上手になる1週間プラン」というもので、タイトルどおりの内容です。
「1週間で8割捨てる技術」に書いた内容のエッセンスを詰め込んだような記事です。
とはいえ、今年の11月のはじめにスカイプで話したことが盛り込まているので、本を発売したころには考えていなかったことも入っております。アップデート版かつ最新版と考えてください。
雑誌の記事は、口頭(スカイプや電話)でインタビューを受けたあと、ライターさんや、編集者がまとめるのですが、いつも驚くほど上手にまとめてあります。
物を捨てるとお金が貯まるの?
この号の特集は、捨て上手な人、つまり物の取捨選択が上手な人は、お金の使い方もうまいのではないか、という仮説をもとに、専門家に話を聞いています。
とはいえ、私のは、お金の使い方がうまいとか、モノを捨てて貯金をたくさんした、という記事ではなく、「捨て方」に特化したものです。
物を捨てるのがうまい人が、必ずしもお金の使い方がうまいとは思いません。
けれども、家に物がたくさんあるということは、それだけ物を買うこと、収納すること、管理すること、ためこむことなどに、時間、お金、エネルギーを注いでいるのは確かです。
限りある手持ちのリソースのかなりの部分を、物関連に使っているわけです。
お金もエネルギーのひとつの形だと思うので、余計なものにエネルギーを注ぐのをやめれば、お金が残る可能性はあがります。
自分のエネルギーを「お金を残す」「貯金する」方向に向ければたまるでしょう。
あまったエネルギーを貯金や収入を得る活動に使わなければ、べつの何かが手に入ります。
以下、特集記事の内容を簡単に紹介しますね。
貯まる片付けの極意は?
荻原ひろ子さん(お金のプロ)、すはらひろこさん(片付けのプロ)、虻川美穂子(あぶかわみほこ)さん(捨てられないうえに買い物好きで、貯金も片付けも苦手)の3人の対談(6ページ)です。
虻川さんが(全然知らない人ですが)、2人のプロに、片付けとお金の貯め方の指南を受けています。正直、内容に関しては、特に目新しいことは書かれていません。
けれども、捨てられない人、お金を貯められない人の参考にはなります。
虻川さんが、捨てられない理由をたくさん話しています。結局、自分がどちらを優先するかで、暮らし方が変わります。
ふたりのプロが言っていることを一言で書くと、「やたらと買わず、吟味して買い、買ったものを大切に使えば、お金は残る」です。
テクニックとしては、自分のお金の使い方や持ち物を書き出して見える化する、使えるお金、収納におさまり切る量など、制限を見極め、その範囲内でやりくりする。
すはらひろこさんは、建築士/インテリアコーディネーター/整理収納アドバイザーですが、わりと物をたくさん持っていて、定期的にメリカリに出品しているそうです。
まあ、ある程度物がないと、整理収納のテクニックを使う場所がありませんから、何もかも捨てろ、とは言わないでしょう。
すはらさんのアドバイスは、お気に入りの物などはそれなりに持って、スッキリ素敵な家で暮らしたい、と思っている人(たぶん大部分の人)のニーズに合います。
風水で変わる! これで今すぐお金に愛される家に
日本の女性誌で、節約、貯金、片付けあたりの特集が組まれると、必ず風水の記事が登場します。
私は風水にはさして興味がありませんが、一応目を通しています。風水にもいろいろ流派があるみたいですね。
この記事は、愛新覚羅(あいしんかくら)ゆうはんさんの監修です。この方はなんと、中国の愛新覚羅一族の人らしいです(一族の流れをくむ、とあります)。
ゆうはんさんは、風水のラッキーアイテムだからといって、自分の好みに合わないものや、インテリアのテイストに合わないものを置いてはいけない、と言っています。空き箱に囲まれているのが幸せな人はそうしろ、とのことです。
ただし、乱雑に置いていると気のめぐりが悪くなります。まあ、あたりまえのことです。
金銭運をあげたい場合は、風水的に正しいインテリアにするだけでなく、そこに強い思いを向けたり、自分のことを反省したり、自分の気を整える必要がある、ともあります。
自助努力も必要、というわけです。
この記事ではじめて知ったのは、「お金は暗くひっそりとした冷たいところが好き」ということ。ゴールド(金)は土中深くの暗くて冷たいところで作られるからだそうです。
だから、クローゼットなどの収納スペースは金運と強く結びついているので、ここがぐしゃぐしゃだと金運が逃げていきます。
確かに、お金って金庫の中やジェラルミンケースの中によく存在していますね。長財布やがま口の中だって暗いだろうし。キャッシュレジズターの中も入れば暗いでしょう。
デヴィ・スカルノのインタビュー
デヴィ夫人は波乱万丈の人生を送っていますが、現在はお金持ちらしく、美しいものを収集しています。
「敬わないとお金が逃げていく、敬うとは、そのお金が生きるように使い切ること」と言っておられます。
ためこむだけじゃだめ、ということですね。デヴィ夫人は、自分のためだけでなく、ほかの人のためにもお金をたくさん使っています。
経済的に恵まない芸術家を支援する団体を作ったり、被災地にかけつけたり、動物愛護の活動をしたりしています。
こうしたことも、お金を敬う活動の1つです。
彼女の言葉で、多いに共感した部分を紹介すると(記事にあった言葉を短くまとめています)、
人間、生まれた時は何も持っていない、誰だってゼロ。人生で自分が手にしているものは、すべて世の中からいただいたもの。だからこそ、自分が生きているうちは社会に還元しなければならない、施しの精神を持つべきだ。このような「施し」の精神をもっとも持っていないのは日本人だ。
このくだりです。確かに日本人はあまりチャリティ活動しないですね。私が子供のときは、赤い羽根の募金ぐらいしか知りませんでした。
カナダだと小さいときからファンドレイジング(資金集め)をする機会がたくさんあります。困ったときは人に助けてもらう、自分がいっぱい持っているときは人にあげる、という考え方になじみやすいです。
もう1つ印象に残っている発言は、
チャンスは誰にでも来ているが気づかない人が多い。人生において、目的、目標、使命感、こうありたいという切望を持っていないと気づかない。
これです。
フランスの細菌学者、ルイ・パスツールも似たような言葉を残しています。La chance ne sourit qu’aux esprits bien préparés.(幸運はしっかり準備している人にしか訪れない)です。
「金運あがるといいなあ」と思ってるだけじゃだめだし、玄関を掃除して鏡を置いているだけでもだめなのです。
松本明子さんが実家を手放した話など
ほかにも、タレントの松本明子さんが、25年空き家になっていた実家をようやく手放した話も興味深かったです。この家を維持するのに1800万円使ったそうです。
それから、ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さんの「レシート○×チェック」で無駄な買い物行動を発見、という記事もあります。
レシートを見直して、買ってよかったものは○をつけて、買わなければよかったものには☓をつけながら、自分のお金の使い方のクセを見つけます。
実は、数年前に、この人の「レシート○×チェックでズボラなあなたのお金が貯まり出す」という本を買おうかな、と思ったときがあります。
ただ、この方法は、2週間ぐらいレシートをためないとできないので、代わりに、横山光昭さんの本を買いました。
今回、この雑誌で具体的なやり方(振り返り方)を知ることができてよかったです。
いまは、家計簿に何を買ったかつけながら、振り返りをしています。振り返りとは、「現状チェック+自己分析」なので、お金の使い方に限らず、生活を改善したいときは、有効な方法です。
ほかにも、家の中をスッキリさせたら、貯金ができるようになった人たちの体験談や、ドケチ女のせこい生きざま(読者の体験手記)もあります。
この特集の中では、私の記事が一番おもしろくないかもしれません。
付録はパンダのカレンダー
この号の付録は、上野動物園にいるシャンシャンというパンダの赤ん坊のカレンダーです(片面の大きさは18センチX26センチぐらい)。
カレンダーにのっている写真を撮影した当時は、たぶん生後10ヶ月~1歳3ヶ月頃。パンダってどのぐらい生きるのかな、と思って調べたら、飼育下で20~30年、野生で15~20年だそうです。
つまりシャンシャンは人間でいうと、保育園児ぐらいです。かわいいですね。
来年のマンスリーのスケジュール帳をまだ買っていないので、マンスリーはこちらを使うことを検討中。
婦人公論、ほかにもおもしろい記事がたくさんありましたが(清水ミチコの対談、石井ふく子の戦争の話、阿川佐和子のエッセイなど)、いちいち紹介していると、またすごく長い記事になるので、やめておきます。
ぜひ、書店やコンビニ、図書館などで、読んでください。
アマゾンだとマーケットプレイスのセラーからしか手に入りませんが、一応リンクしておきます。
阿川佐和子さんは、65歳になって高齢者の仲間入りをしたと書いています。
私よりずっと年上なのかなと思っていましたが、私とあまり変わらないんですね。
お父さんの阿川弘之さんは、90歳直前に断筆して、その後隠居生活を楽しみ、94歳のとき老衰で亡くなったそうです。大病にかからず、認知症にもなりませんでした。