ページに広告が含まれる場合があります。
掲載誌のお知らせです。PHP研究所の「THE21(ざ・にじゅういち)」に、『「捨てられない50代」のための物を捨てる&減らすコツ』という記事を掲載していただきました。
見本誌が届いたので、私の記事の紹介と、ほかの記事を読んだ感想をお伝えします。
THE21について
この雑誌は月刊誌で、編集者のメールによると、メインターゲット層は40代~50代のビジネスパーソン。
Webの説明には、今すぐ使える仕事術(ビジネススキルの解説や、第一線で活躍するプロのノウハウ)に、今さら人に聞けない基礎知識や最新トピックスを織り交ぜたビジネスマン必読の情報誌をめざすとあります。
創刊は昭和59年の11月。
出版社はPHP研究所、発売日は毎月6日、定価780円。112ページ、大きさはアマゾンによれば、28.2 x 21 x 0.5 cm(日経WUOMANと同じ大きさ。でも日経WOMANより薄いし軽い)。
私、いわゆるビジネス誌は1度も読んだことなかったのですが(日経WOMANがビジネス誌なら読んだことありますが)、今回、この雑誌を40分読んでみたところ、意外におもしろいと思いました。
今号は、「捨てる・やめる」が特集で、生活誌寄りだったのかもしれませんが、わかりやすい実践的な記事が多いです。
読むところが多いので、とても40分では全部読めず、第1特集をほぼ全部読み、第2特集を拾い読みしました。
ちなみに、私は読書スピードは速くありません。
では、まず私の記事を紹介です。
物を捨てる&減らすコツ P28-32
だいたい6000文字の書き下ろし記事です。
内容は、このブログで書いているのと同じと言えば同じですが、50代でこれまで捨てる生活をしたことがない人向けに説明しています。
執筆したのは、9月の終わりで、その時、私が考えたことが盛り込まれています。
具体的な内容は以下のとおり。
・50代からは物ではなく自分が主役の暮らしをおすすめする理由
・持たない暮らしのメリット
・最初に手をつけるべき場所や物
・50代の人が手元に残しがちだが、捨てたほうがいい物
・捨てることを習慣にするコツ
イラスト(チャート)があるので、よりわかりやすくとっつきやすい記事になっていると思います。
我が家のリビングルームと私の部屋の写真もありますが、これは他誌にも載ったことがある写真です。
この記事の校正刷りを確認するとき、実家にいたため、新たに写真を撮ることができなかったので、既出の写真を使いました。
担当した編集者の方が、「読みやすくて断捨離に縁のなかった私にもすらすらと読めた」とメールに書いておられました。
半分はお世辞でしょうが、「断捨離に縁がなかった」という記述にちょっと驚きました。
今でも、物を捨てる発想がない人は、意外といるんだと思いましたね。
手放すと幸せになれるもの、本当に大切にすべきもの P16-19
堀ちえみさんのインタビュー記事です。
堀ちえみさんは名前は知っていますが、歌は聞いたことないし、ドラマも見たことないため、インタビュー記事を読むのもはじめてでした。
彼女は50代になって舌がんになったことがきっかけで、大々的に物を捨てたそうです。
記事を読んでみると、「ミニマリストなの?」と思うほど、持たない暮らしをしておられます。
手術の前に、自宅にあったデビュー当時からの衣装やグッズは全捨て。
残したのは衣装、1着だけ。
自分が死んだあと、堀ちえみの回顧展みたいなものが開催されたら、衣装が全くないのはさびしいと思って、1着だけ残したのです。
プライベートで着る着物も、業者に全部買い取ってもらい、洋服も、愛犬の服も処分しました。
そのときの考え方が、「1年着なかったものは一生着ない」。
そのとおりなんですが、芸能界の人って、おしゃれも仕事みたいな面があるから(よく知りませんが)、1年着ない服もけっこう持っていそうな気がします。堀ちえみさんはそうではないのですね。
日用品のストックもやめたら、かえって物を大事に使うことができるようになったそうです。
堀ちえみさんは、舌がん(ステージ4)の告知を受けたときは、ネガティブになって原因探しばかりしていましたが、そんな状態では病気に打ち勝てないと悟り、負の感情を捨てて、11時間の手術にのぞみました。
手術は成功。その後、初期の食道がん(ステージゼロ)も見つかったそうですが、切除して、リハビリ後に芸能界に復帰。
こんな体験をすると、本当に大切なのは物ではないとわかりますよね。
50代からは「目的」よりは「心地よさ」で判断しよう P.24-27
鶴見済(つるみわたる)さんというライターに取材したもので、人間関係の見直しがテーマの記事です。
鶴見さんは、1993年に、「完全自殺マニュアル」というミリオンセラーを書いた方だそうです。
93年なら、まだ私、日本にいたんですけど、そんな本があることを初めて知りました。
彼は生きづらい世の中を生きやすくする方法をいつも考えているとのこと。
全世代に共通することとして、自分を否定してくる人間関係をやめるか、距離を置くことをすすめています。
相手は家族であろうと友人であろうと関係ありません。
物理的な距離だけでなく、心の距離も取ることが必要で、SNSで相手の写真を見たり、相手のことを考えたりすると距離が取れません。
頭に思い浮かばないようにして、少しずつ離れるといいそうです。
確かにそうですね。嫌いな人や苦手な人のことを考えている間は、相手とがっつり付き合っていますから。
「自分の人生には関係ない人だ」と外に出してしまうのがいいでしょう。
一方で、自分を肯定してくれる関係はあったほうがいいから、そういうつながりのある場を自分から動いて、2箇所ぐらい作っておくのがおすすめともあります。
鶴見さんは音楽が好きで、60年代から90年代のロックはすごく聴き込んでいるそうですが、そういうこだわりのせいで、新しいミュージシャンの曲をなかなか受け入れられなかった時期があったそうです。
そこで、いったんこだわりを捨てて、最近のヒットチャートに登場するミュージシャンの曲も聴いてみたら、意外にいいものもあって胸に迫ったという体験が語られています。
50代以降の人は、「昔のほうがよかった」「これはこうでなければ」と言いながら、新しい文化や技術に及び腰になることがありますが、これは自分の中のこだわりがそうさせるんでしょうね。
そうしたこだわりが、新しい世界を広げる邪魔をすることがあり、それは物を捨てるときのも言えることです。
自分の中にある根強いこだわりを自覚することが重要ですね。
50代で「やめること」講座 p33-49
特集の第2部で、第2の人生を迎えるにあたって、これまでの「当たり前」を手放す方法が書かれています。
やめることリストの書き方、やめたほうがいい働き方、他人の生き方と自分のそれを比べるのをやめる方法、イライラ・心配の手放し方など。
意外とみんな手書きでリストや図を書けと言ってます。
私も書きながら、考えることはとても重要だと思います。
どの記事もおもしろいのですが、一番、興味深かったのは、脳の成熟に関する話です。
脳が本当に完成するのは、56歳前後で、ピークはそのあとに来るという内容。
また、20代~30代の脳は、失敗する必要があるそうです。
手痛い失敗をすると、その晩、寝ているあいだに失敗の原因になった脳の回路に信号が流れにくくなるよう書き換えが行われる、とあります。
だから、若いうちは失敗しないと、あとでまずいことが起きるかもしれません。よって、子供が失敗するのを邪魔してはいけません。
成人した子を持つ親の一番の役割は、「思いついた心配をぐっとこらえ、子供の生き方を肯定してあげること」なんだそうです。
私も成人した娘がいて、心配することがあるのですが、命にかかわらない失敗だったら目をつぶろうと思いました。
THE21は、アマゾンでも購入できます。発売日にはありませんでしたが、今は電子版もあります。
*****
掲載誌の紹介をしました。
『「捨てる」「手放す」50歳から身軽になれる本8選』というページに、特集に登場した人の本もあるので、記事を読んで、興味をもった人の本を読んでみる、という使い方もできます。
私の、「50歳からのミニマリスト宣言!」も紹介してもらっています。
新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け中)
50歳になっても、大きな病気にならなければ、まだ30年ぐらいは生きるので、ぜひ、望む生き方を追求してください。
何も考えていないと30年ぐらいあっという間に過ぎますから。