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かわいいガラス瓶をためすぎて持て余しているけれど、なかなか手放せない人に、ガラス瓶に別れを告げられる考え方を紹介します。
「段ボール箱や紙袋は処分できるのに、かわいいガラス瓶だけは捨てられません。」
こんな声を読者からいただきました。
私もガラス瓶は好きなほうです。昔、「ねこ瓶」と呼ばれるガラス瓶が好きで、わざわざお金を出して買っていたこともあります。
透明感のある瓶や、ラベルが美しい輸入ジャムの容器などは、つい残しておきたくなりますよね。インテリアとしても映えるし、「いつか何かに使えるかも」と思うでしょう。
でも、ガラス瓶は重いし、落とせば割れるし、数がたまれば収納を圧迫します。
それに、「かわいいから」という理由で残した瓶の多くは、結局ほとんど使いません。
以下のように考えて見切りをつけましょう。
1. かわいいからといって大事なものではない
かわいい瓶を見ると「これは残すべき価値がある」と思いがちです。
しかし、かわいさと必要性は別物です。家に置くかどうかを決める基準は「今、使っているかどうか」であって、「かわいいかどうか」ではありません。
いくら素敵なデザインの瓶でも、棚の奥で眠ったままなら、生活に役立っているとは言えないでしょう。
かわいい瓶は一見、生活を彩っているように感じますが、実際にはスペースを奪い、掃除の手間を増やしています。必要ではないのに、「かわいいから」と理由をつけて残すのは、合理的な選択ではありません。
2. 写真に撮ってデータで楽しむ
人がかわいい瓶に執着するとき、「このかわいさを失いたくない」と思っています。それなら実物ではなく、写真として「かわいさ」を残してください。
スマホで撮影すれば、いつでも好きなときに眺められますし、アルバムアプリで整理すればコレクションのように楽しめます。
SNSに投稿すれば「かわいい!」と他の人からの共感や支持も得られるので、承認欲求も満たされます。
実物を持たなくても、データで可愛さを保存すれば、スペースを取られないし、散らかる心配もありません。引っ越しのとき、重いものを運ぶ必要もありません。
デジタルデータにすれば、「手放したら二度と見られない」と不安になる気持ちを、安心に変えることができます。
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3. 使えなければ未完了タスク
残した瓶をどうするか決められないまま放置していると、頭の片隅でずっと「何かに使わなくちゃ」と気になり続けます。
これは心理学でいう未完了タスクのようなもので、人の意識やエネルギーをじわじわと奪います。
瓶を活用する具体的な予定がないなら、残しておくほど罪悪感が増し、「使えない自分」を責めてしまうものです。
こうした心理的負担を減らすために手放しましょう。
「絶対、使えるはず」と思うなら、1週間以内に実際に使ってみてください。うまく使えない、用途が見つからない、こんな状態になるなら、もう必要ありません。
4. 選んで残す
かわいい瓶を全部取っておこうとすると、収納はすぐにいっぱいになり、管理の手間が増えます。そこで、一番のお気に入りを一つだけ残しましょう。
数を絞ると、ほかをたくさん捨てた分だけその一点の価値があがるので、より大切に扱えるようになります。
かわいい瓶をたくさん持っているけれど、全部、ただしまってあるだけ。こんな状態をやめて、1本だけ残し、インテリアとしてしっかり楽しんでください。
実際、私たちはすべてのものを残すことはできません。コレクションをするには、場所、時間、お金、意識、すべてのリソースが必要です。
たまたま自分の手元に回ってきたたくさんの瓶。その中から大事なものを選んで残し、100%活用するほうが現実的です。
大丈夫です。捨てた瓶のことはすぐに忘れます。
5. かわいいものは循環させる
瓶のかわいさを独り占めせず、ほかの人にシェアすることを考えてください。
自分ひとりで持っていると、棚の奥にしまいっぱなしになるだけです。
せっかくのかわいい瓶、誰かに使ってもらったほうがいいと思います。ジャムが入っていた瓶でも、かわいければフリマアプリで売れます。
メルカリでは「かわいい」「おしゃれ」「レトロ」といったキーワードで形容できる空き瓶が、DIYやインテリア好きの人たちに人気です。
リサイクルショップに出したり、友人に譲ったりすれば、「役立ててもらえた」という満足感も得られます。
ものは使ってこそ価値が生まれます。家の中で眠らせるより誰かに手渡したほうがずっと有意義です。
かわいい瓶を誰かが大事にしてくれている、ちゃんと使ってくれている。こう考えれば、手放すことはマイナスではなく、前向きな選択になります。
6. リユース幻想を手放す
「いつか何かに使う」と考えるのはやめましょう。
かわいいガラス瓶を前にして、「いつかジャムを作るときに使えるかも」「小物入れにちょうどいいかも」「トイレをリフォームして飾りたい」などと思うのはよくあることです。
しかし実際には、その「いつか」は来ません。
DIYやリメイクの情報を見て「自分もきれいにペイントして花瓶にしよう」と思っても、現実には忙しくて手を付けられず、瓶は薄暗いところで眠ったままです。
以前私も、パスタソースやピクルスの瓶を「何かに使えるかも」と、10本以上残していたことがあります。
でも、使いませんでした。ソースやピクルスの瓶は、定期的に家に入るので、とても使いきれません。
リユース幻想を手放すコツは、自分のライフスタイルを客観的に見直すこと。
「本当に何かに使うときが来るか?」「過去に活用したことがあるか?」を冷静に考えてみましょう。
たぶん、答えは「ない」だと思います。「ある」ならすでに使っているはずですから。
7. 容器があるとよけいなものが増える
これ以上ガラクタを増やさないために、容器は積極的に処分しましょう。
空き瓶を残すと、「せっかくあるから何か入れよう」と考えてしまいます。
すると本来なら捨てるべき雑貨や細々したものを入れてしまい、家にガラクタが増える結果になります。
私もかわいい猫瓶に入れるために、大昔、おまけでもらったカラフルなボタンをなかなか手放せませんでした。
衣類や小物につけるボタンですが、もともとは、子供の知育教育用に配布されていたものです。
結局、ボタンも瓶もあるとき捨てましたが、猫瓶がなかったら、ボタンはもっと早く手放していたはずです。
本当は捨てたほうがいい瓶に、「何を入れよう」と思いあぐねるのは、意識や時間を無駄に消費するようなもの。
シンプルに暮らすために使い道のない瓶はさっさと捨ててしまいましょう。
使い道を思いつかず、持て余している瓶は、どんなにかわいくても手元にないほうが、暮らしの質があがります。
◆関連記事もどうぞ⇒空き瓶・缶・箱を捨てられない人のための手放し術。
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かわいい瓶を手放すための考え方を紹介しました。
かわいいガラス瓶に心を惹かれる人は多いと思います。捨てるのは、大切なものをあきらめるように感じるかもしれません。
でも、勇気を出して一つ捨ててみてください。そのぶん収納にゆとりが生まれ、重たかった気持ちも少し軽くなります。空き瓶を捨てても、大きな問題はおきません。
むしろ、瓶がたくさんありすぎたせいで、失っていた時間や余裕が戻ってきます。
私もたくさんあったパスタソースとピクルスの瓶を捨てたとき、心底せいせいしました。
あなたにも同じ気持ちを味わってほしいです。