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今回は、家の中に袋がたまる理由を深掘りし、増やさない仕組みを提案します。
紙袋やショップの袋は、ふと気づいたら、たまっていることが多いのではないでしょうか?
私もそうです。2024年に引っ越したあと、いつのまにか袋をたくさんもっていた話を、noteで書いたこともあります。
まず、袋がたまりがちな理由を4つに分けて紹介します。
持っていれば役に立つ
袋がたまる最大の理由は、袋が実用的なものだからです。
紙袋やショップの袋は、ゴミをまとめるのに使える、フリマアプリの発送に便利、ストックの仕分けや一時的な収納にちょうどいい。
丈夫で、持ち手がついていて、折りたためます。道具としてのスペックが優秀だから、捨てる理由が見つかりません。
さらに、日本ではレジ袋が有料になりました。袋はタダでもらえるものではなく、お金を出して買うものです。
お金がかかっているものを捨てると、損をした気分になります。まだ使えるものを捨てるのは資源の無駄だ、という気持ちも出てきます。
便利で、お金がかかって、資源でもある。この3つが重なると、紙袋1枚を捨てるハードルは高くなります。
私が住んでいるカナダでは、使い捨てのプラスチック袋が禁止されているので、買い物にはエコバッグを使います。
スーパーのレジで1〜2ドルで買えます。デザイン性の高いものや、しっかりした作りのものは3ドルぐらいです。
どこかのお店で1つ買って使い回すのが一般的ですが、丈夫で長持ちするので、気づくと複数たまっている人も多いでしょう。
私もUberの食材デリバリーを利用していたとき、配達に店のエコバッグが使われていたので、知らないうちに増えていました。
紙袋もエコバッグも、壊れていないし、まだ使えます。手放す理由がないのです。
いつか必要になるかもしれない
2つめの理由は、まだ起きていない未来への不安です。
急に来客があったら。お裾分けをすることになったら。フリマで売れた商品を発送するとき、ちょうどいいサイズの袋がなかったら。
こうした場面を頭の中で想像して、念のため取っておこうと思います。
1つめの理由(実用性)と似ているようですが、違いがあります。
1つめは、ゴミ袋代わりなど、今すぐ使える便利さに惹かれています。
2つめは、いつ来るかわからない場面に備えたいという心理です。
袋を取っておくと、何かあってもすぐ対応できるという安心感が手に入ります。実際に使う予定がなくても、備えがあるだけで落ち着くのです。
ただ、その「もしも」の場面は、たいてい来ません。
私は以前、紙袋をたくさん持っていました。でも、使う機会より袋がたまるスピードのほうがはるかに速くて、備えのつもりが、ただのコレクションになっていました。
来客があるかもしれない、荷物を送るかもしれない。そうした「かもしれない」に何枚もの袋で備えるのは、袋ではなく不安をためこんでいるのと同じです。
本当に必要になったときに、対応すれば間に合います。
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思い出の品になっている
紙袋の中には、袋そのものではなく、それに付随した体験を捨てられないものがあります。
ブランドのロゴが入った店の袋、旅先で買い物をしたときの袋、大切な人からの贈り物が入っていたギフトバッグ。
袋を見ると、そのときのわくわくした気持ちや、誰かとの関係を思い出します。
だから捨てにくい。手放すと大切な思い出を捨ててしまうと感じます。
私にも覚えがあります。
2023年に日本へ里帰りしたとき、友人への土産に東京ばな奈を買いました。
中身のお菓子は友人に渡し、残った黄色い袋だけを長い間持っていました。
とくにかわいいデザインでもないのですが、日本旅行の思い出という感じがして、エコバッグ入れに突っ込んでいました。
捨てようと思ったあとも、ゴミ袋のインナーとして使い続け、先日、大量にゴミが出たときに、ゴミごとようやく手放しました。
使い切ったから気持ちよく捨てられた、という面もあります。
ただし、使い切るまで2年以上家にありました。それだけ思い出の袋は手放しにくいと思います。
思い出は記憶の中にあります。袋がなくなっても、旅行の楽しさは消えません。
袋は見えにくいガラクタ
紙袋は、ほかのガラクタとくらべて、持ちすぎに気づきにくいという特徴があります。
軽くて薄くて、たためます。重ねれば場所を取りません。引き出しのすき間、棚の上、クローゼットの片隅に押し込めます。
だから、量が増えても、散らかっている実感がありません。
しかも、袋はもの本体ではなく、梱包材であり、おまけのような存在です。
服や食器なら「自分の持ち物」という意識がありますが、紙袋は持ち物リストから抜け落ちてしまいます。
自分が袋をいくつ持っているか、数えたことがある人は少ないと思います。
袋の数を管理しようという発想が、そもそも生まれにくいのです。
上限のルールもなければ、定位置もない。帰宅するたびに、とりあえずあの場所へ、と突っ込むだけ。
この「とりあえず」が繰り返されて、気がつくと山になっています。
袋は、散らかっている状態が見えにくい分、片づけの対象として意識されるのが遅くなります。主張の少ないガラクタだからこそ、要注意です。
全部出して、持っている量を直視する
ここからは、袋を増やさないための具体的な方法をお伝えします。
最初にやることは、家じゅうの袋を1か所に集めることです。
紙袋、ショップの袋、ギフトバッグ、不織布の袋、エコバッグ。種類は問いません。家にある袋を全部出してください。
全体の量を目にすると、驚くと思います。
こんなにあったのか、と。
この実感が、減らすスイッチを入れてくれます。
数えなくてもいいですが、数えてみると効果は大きいです。私も引っ越し後にたまった袋を全部出して、多さにあきれ、写真に撮り、noteで記事にして、その後一気に寄付しました。
逆に言えば、全部出すまでは、自分がどれだけ持っているか正確にわからないのです。
見えにくいガラクタなので、目の前に並べてしっかり向き合いましょう。
上限を決めて、それ以上は持たない
全量を把握したら、次は上限を決めましょう。
紙袋は大・中・小で各2〜3枚もあれば、ふだんの暮らしには十分です。
エコバッグも、ふだん使いの枚数だけあれば大丈夫です。私は3枚と決めています。たまったら寄付するので、3枚を超えることはありません。1つのエコバッグにまとめてクローゼットに収納しています。
上限を決めるときは、実際に袋を使う場面を書き出してみてください。
ゴミをまとめるのに使う。たまにお裾分けをする。フリマの発送に使う。
思い浮かぶ場面はいくつかあるでしょうが、去年、1年そうやって何枚の袋を使ったでしょうか?
現実的に必要な枚数に絞りましょう。
上限を超えたら、古いものから手放します。そうすれば、それ以上は増えません。
バッグを捨てればもう収納に悩まない。家中のバッグと袋を見直そう。
家に入れない、入ったらその日のうちに判断する
袋を減らしても、入ってくる量が同じなら、またたまります。
そこで、入口でしっかり見張りましょう。
まず、買い物のときに袋をもらいません。これがいちばんシンプルな方法です。
マイバッグを持参する、袋はいりませんと断る。日本ではレジ袋は有料になりましたが、紙袋やショップの袋はまだ無料で配られることが多いようです。
うっかりもらわないようにしてください。
次に、袋が家に入ったら、その日のうちに判断します。
とりあえず取っておくのをやめましょう。中身を出したら、その場で捨てるか、自分で決めた上限の枚数に収まるなら定位置にしまう。どちらかに決めてください。
判断を先送りにするとまたたまります。
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おわりに:日本にいると袋は自然にたまる
袋がたまる理由と、増やさないための方法を紹介しました。
4月は贈答品をもらうことが多いので、一緒に袋も入ってくるかもしれません。このタイミングで袋との付き合い方を見直してください。
もともと、日本は袋ものがたまりやすい国だと思います。雑誌の付録に、バッグやポーチなどの「ものを入れるもの」が繰り返し登場するのも、袋もの好きを反映しています。
なぜ日本人はこんなにバッグ、袋、ケースをたくさん持っているの?
日本には、ものを上手にしまう文化があります。風呂敷や巾着袋など、古くから袋ものを暮らしに取り入れてきた歴史もあります。
整理が好きで、もったいないという感覚も強いでしょう。
こうした文化は素晴らしいですが、裏を返せば、袋ものがたまりやすい環境があるということです。
便利だから取っておく、まだ使えるから捨てない、きれいにしまえるから問題ない。そう思っているうちに、引き出しや棚の奥が袋でいっぱいになります。
今日は、家にある袋を、全部出して並べてみてください。
そうやって減らす一歩を踏み出しましょう。














































