バッグ

ファッションをミニマルに

最終更新日: 2019.03.23

なぜ日本人はこんなにバッグ、袋、ケースをたくさん持っているの?

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海外に暮していると、外から日本を見ることになり、日本人の特徴に気づかされます。いいとか悪いとかではなく、単にそういう特徴がある、ということです。

筆子がカナダに来てすぐに気づいた日本人の特徴の1つは、多くの人が異様にバッグ袋物が好きでたくさん所持しているということ。

「日本人はブランドものに弱く、みんなヴィトンのバッグを持っている」、とはよく聞く話ですが、ブランド物にかぎらず、所有しているバッグ、袋物が多すぎるのです。

これはいったいどうしてなのでしょうか?



小さいときから袋物にまみれる日本人

この現象は大人だけでなく、子供のときから始まります。

小学生はランドセルのみならず、サブバッグ(レッスンバッグ、手提げ袋)、体育袋(体操着入れ)、給食袋、図書袋、給食用のコップの袋、箸袋、笛の袋、連絡帳ケースなどたくさんの袋物を持っています。

お弁当を持っていくときはお弁当箱をふきんで包んだ上に、お弁当袋(巾着袋)に入れたり。

何なのでしょうか?この袋攻めは。

小学校を卒業して中学や高校に入ると、多少袋は減るでしょうが、今度は部活用のスポーツバッグ、財布やポーチ、スマホのケース、携帯電話入れなど持ち始めます。

これもさまざまな種類があります。

そしてOLやサラリーマンになると、通勤に使うバッグを持つわけですが、バッグインバッグというもので、バッグの中身を整理します。

なぜかというと、バッグを複数持っていて、日によって持ち替えるからです。そして持ち替えるときに中身を移すのが面倒だから、毎日持つものはバッグインバッグに入れておき、違うバッグにさっと移し替えられるようにするのです。

このバッグインバッグを複数持っている人もいます。というのも、さまざまな大きさ、デザインのバッグを所持しているため、1つのバッグインバッグですべてを間に合わせることができないのです。

あるいは、その日によって、持ちたいものが違うので、物がたくさん入るバッグインバッグと、少しだけ入るバッグインバッグを使い分けます。

さらに多くの日本人は何にでもケースをつけたがります。iPhoneとかノートパソコン、メガネ、カメラなど、精密機械やこわれやすいものをケースに入れたい気持ちはわかりますが、そういうものにかぎらず、ありとあらゆるものにケースやカバーをつけていませんか?

ティッシュケースなどというものがあるぐらいです。





カナダ人の娘の場合

娘は幼稚園からずっとバックパック(リュックサック)を通学かばんとして使っています。いつも使うバッグは1つだけで、それがダメになったら新しいのを買います。

バッグに入りきらない何かを持っていくとき、私が、日本で買った手提げ(大昔、フェリシモで、「サブバックの会」で買ったもの。すでに断捨離済み)などを差し出すと、「そんな変なバッグはいや」と言って使いませんでした。

何に入れるのかというとスーパーの袋に入れていきます。いわゆるレジ袋です。他の子供がそうするので、娘もそうするのです。

体操着などありませんでしたから、体育袋もありません。水着を持っていくときはレジ袋です。お昼は家に帰ってきて食べていたので、給食袋もなし。弁当を持たせるときは、弁当箱に入れたり、ジップロックバッグに入れて、持たせていました。

連絡帳はなかったですが、スケジュール帳であるアジェンダはバックパックにぼんと入れ、とくにケースにはしまいません。

さすがにペンケースは持っていましたけど。

ケースや袋がないと、中身がばらけてまとめるのに困るものだけを専用のケースに入れるのです。

これは高校生になった今も変わっておらず、かさばるランチを持参するときは、ルールーレモン(カナダのヨガウエアのショップ)でもらった、小さい手提げ袋に入れていきますが、それ以外に何かバックパックに収まりきらない物を持っていくときは、やはりレジ袋を使います。

カナダの人は、あまりいろいろなバッグを持たないのです。車社会だからかもしれません。バスの中や街中を歩いている人を観察してみると、メインのちゃんとしたバッグをひとつ持ち、サブのバッグは、やはりスーパーの袋(レジ袋)という形がけっこう見られます。

最近は、各スーパーやドラッグストアでエコバッグを売っているので、それをサブバッグとして持ち歩いている人が多いです。

なぜ日本にはこんなにバッグ、袋、ケースがあふれているのか?

昔の日本には、風呂敷という、かさばらず、さまざまな形状の物を包んで運ぶ便利なマルチツールがありました。

昨今のエコロジーの気運にのって、風呂敷も見直されつつありますが、やはりまだバッグに負けています。

いったい、いつ、日本にこんなに多種多様なバッグが押し寄せてきたのでしょうか?

私が小さいときは、婦人用のハンドバッグ、兵隊さんが持つショルダーバッグ、登山やキャンプに行くときかつぐリュックサック、バスの車掌さんが使う黒くて小さいショルダーバッグ、ランドセル、学生カバン、そして旅行かばん。

カバンのバリエーションはこれぐらいだったと思います。これだけでもけっこう多いですけどね。

それが、今はこうしたバッグのデザインから派生した、中身に合わせて、いろいろな色、大きさ、素材の袋物がありますね。物が増えたから、それを入れるものも増えたのでしょうか?

それともバッグがたくさんありすぎるから、中に入れるものが増えたのでしょうか?

最近の日本の女性誌には付録がついていますが、ポーチや手提げなど、ここでも袋物がたくさん登場します。

すでにみんな必要以上に袋物を持っているのに、なぜ付録にまで、こういうものがつくのでしょう?

付録目当てで雑誌を買う人は多いので、まだバッグやポーチを欲しいと思っている人がたくさんいる、ということなのでしょうか?

以前から、日本人がこんなにバッグやケースが好きなの理由を考えているのですが、結論は出ていません。

もともと整理整頓が好きだという国民性のせいかもしれませんね。過剰包装の国だからかもしれません。

それとも、企業がバッグや袋物を売るために、本当は必要ないのに、需要まで作り上げて、たくみに広告を打ち、たくさんの袋物を売りさばいててきた結果なのでしょうか?

ただ1つ確かなのは、こんなにバッグも袋物も必要ないということです。

断捨離をするとき、まず物を入れる物、収納する物を捨てると、中身も減っていく、という傾向があります。

「物が増えて困っている」、という人は、まずは家にあるバッグや袋ものの数を半分か3分の1ぐらいにするといいと思います。

私は今はバッグは5つだけ所持⇒バッグだけ見てると30代ミニマリスト?レディースではなく男女兼用タイプが好みです

このうち4つはふだんほとんど使っていません。
袋物やポーチは買い物に使っているエコバッグと、化粧品を入れてる無印良品の透明のポーチと、ペンケースだけ。

それでも全く生活に困ってはおらず、むしろ、バッグはまだ減らしたいと思っています。

あなたも一度手持ちの袋物を数えてみては?きっと思ったより持っているのに愕然とするはずです。





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