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紙類や書類がどんどん家にたまるのはちゃんと理由があります。
紙がたまってしまう5つの理由を解き明かし、それぞれに対策をたてます。理由がわかれば、紙の片付けは簡単にできます。もう書類の整理の方法に悩むこともないのです。
なぜ紙はこんなにすぐにたまるのか?
こんな理由で紙はどんどんたまります。
1.そもそも家に入ってくる紙の量が多すぎる。
2.いらなくなった紙をすぐに捨てない。
3.紙は形や用途が多岐に渡っている。
4.捨てていい紙と捨ててはいけない紙の区別ができない。
5.紙の置き場所をきっちり決めていない。
では1つ1つの理由を検証し、対策をたててみます。
1.そもそも家に入ってくる紙の量が多すぎる⇒減らす
人間は、紙の上に書かれたた文章や言葉、絵などをやりとして情報を伝達しています。
口頭でしゃべる、という手もありますが、しゃべった言葉はすぐに消えてしまうので、紙のほうが都合がいいのです。
かくして、紙はありとあらゆるところから、情報をたずさえてやってきます。
その多くは、自分で求めて家に入れたものです。
たとえば、この夏ムーミンを訪ねてフィンランドに旅行に行きたいから、旅行会社から、ツアーパンフレットをもらってきたり。
世の中の動きを知りたいから、日経新聞を購読していたり。
ところが、別に自分は欲しくないのに、勝手に入ってくる紙もたくさんあります。
代表的なのは数々のDM、ポスティングされるチラシ、子供が学校からもらってくるお知らせ、ほとんど誰だか思い出せない人から毎年届く年賀状、回覧板に「1枚お取りください」と書いてある町内会のお知らせの紙。
毎日、自分でも紙を家に入れ、知らない人も紙を入れます。この現象が家族分起きているのですから、家の中に紙がたまらないほうがおかしいでしょう。
入ってくる紙を厳選したり、紙じゃないもので情報を受取るようにすれば、紙は減ります。
本当に必要なものだけを家に入れればいいのです。デジタルなもので間に合うなら、わざわざ紙版を使うのはやめます。
たとえばクレジットカードや、銀行口座の明細は、今はオンラインで見られるので、紙版をもらうこともないでしょう。
私は、銀行関係の明細はすべてオンラインで見ています。必要に応じて印刷すればいいのです。
2.いらなくなった紙をすぐに捨てない⇒その都度捨てる
家の中に入ってくる紙には、それぞれ使用期限があります。寿命といってもいいでしょう。ずっと家の中に保存しなければならないものもありますが、わりとすぐに捨てるべき紙のほが多いです。
役所関係の紙などは期限が来るまでは、家に置いておかなければなりません。しかし、期限が切れたらもう捨てていいのです。しかし多くの人は捨てません。
たとえば、パスポート。
期限切れで、VOIDと穴を開けてもらったパスポートは、もういらないので捨ててもいいのです。これは日本もアメリカもカナダも同じです。(捨てるときは、シュレッダーにかけるか燃やしてください)。
しかし、多くの人はそのまま持っているでしょう。旅の思い出だから、とか、捨て方がわからない、と言いながら。
パスポート以外でも、期限内は大事だが、期限が切れたら捨てていいものはたくさんあります。
たとえば、期限が切れた保証書、期限が切れた遺書(新しいものが作ってあること前提)、解約した保険証書、保管期間を過ぎた税金関係の紙(クレジットカードの明細とか)。
期限が切れているので、もういらないのに、なぜかいつまでも持っている人がいます。その理由は、
「もしかしたらいるかもしれないから」。
この心理は、レシートや、ATMの受け取り、ポイントカード、宅配屋のメニューといった、もともとそこまで大事でもない物にも働いています。
必ずあとで使うことがわかっていないのなら、捨てるべきです。「もしかしたら」などという不確定な理由で、寿命がつきた紙を手元に置いておくべきではありません。
☆紙を減らす方法はこちらも参考にしてください⇒紙類をためこまない7つの方法。まめな断捨離に増やさないシステムをプラスする
3.紙は形や用途が多岐に渡っている⇒置き場を決める
一口に紙といってもいろいろな形をしています。この点が紙の片付けを難しくしています。
これが洋服であれば、たいていクローゼットやタンスに入っていますが、紙は大きさがまちまちなので、台所にあったり、子供部屋にあったり、玄関にあったり、リビングルームにあったりします。
また、1枚1枚の紙は小さく折りたたむことができるため、ちょっとしたものに紛れます。
紙の中ではかなり大事なのに、別に少しぐらいなくしても大丈夫なものに紙幣があります。くしゃくしゃの部屋に住んでいる人が、片付けをしたら、「しまっていたのをすっかり忘れていたお金が出てきた、うれしい、開運だ」と喜ぶ話をよく聞きます。
これ、開運でも何でもありません。単に、しまいこんで忘れていたものが出てきただけです。
お金のように大事なものでも、紙ゆえに、全く意図しない場所に紛れ込むのです。お金がこうなのですから、金銭的価値のないほかの紙は、もっと大々的に、家中のあちこちに、隠れてしまうでしょう。
隠れてしまったら、捨てることは困難です。かくして、紙はどんどんたまっていきます。
これを解決するためには、紙の置き場所を決める必要あり。置き場所については5番で説明します。
4.捨てていい紙と捨ててはいけない紙の区別ができない⇒区別を明確にする
先日、近藤麻理恵さんの本には「書類は全捨てが基本」と書かれています、と書いたところ、「家や土地の権利書や登記簿は処分してもいいのか?」という問い合わせをいただきました。
そんなのだめに決まってるじゃないですか。
とはいえ、権利証をなくしても、不動産を売却することはできます。司法書士事務所に行って、「この人が、確かにこの土地を持っています」と証明する「本人確認情報」を作ってもらえばいいのです。
ただし、費用がかかります。値段は司法書士によってまちまちですが、数万円です。
このこと、私、インターネットで調べました。ソースは、司法書士さんのホームページです。今はネットがあるので、自分の持っている書類が大事なのか、どのぐらいの期間持っていなければならないのか簡単にわかります。
インターネットで調べられないなら、市役所や、保険会社など、その書類を発行した機関に電話で聞けばいいのです。
別に秘密でもなんでもないので、ちょっと手間をかければすぐにわかります。
一般に、大切な書類とは、役所関係の書類、それから、不動産やローンに関係するもの、各種契約書です。
しかるに、多くの人は、取っておくべき書類、もういらない書類の区別を明確にせず、何でもかんでもしまっておきます。
すると、ほかのガラクタと同じで、本当に必要なときに必要なものにアクセスできなくなります。
ちゃんと家の中のどこかに、土地の権利証があるのに、司法書士にお金を出して、「本人確認情報」を作ってもらうはめになるのです。
5.紙の置き場所をきっちり決めていない⇒置き場所を決める
書類によって、
●用が終わったらすぐに捨てていいもの
●ある一定期間取っておくべきもの
●一生取っておくべきもの
があります。
また、大きさもまちまちなので、紙の置き場所を決めるのが難しく、なし崩し的に引き出しに突っ込んでわけがわからなくなっている、というケースが多いです。
この問題は以下のように解決します。
ステップ1:今、この時点でいらない紙はすべて捨てます。紙があればあるほど、整理が困難になります。
ステップ2:家に保管するそれぞれの紙に最適な保管場所を作り、そこにしまいます。
やることはこれだけです。紙を入れる物や場所は、封筒、ホルダー、箱、引き出し、キャビネット、何でもいいです。自分がわかりやすいように保管すればいいのです。
私の母は大事な書類をまとめて、風呂敷で包んでいます。
ポイントは、あまりにわかりにくいところにしまわないこと。自分がちゃんと覚えていられる場所で、アクセスしやすいところにしまいます。
私は、ほとんどすべてファイリングしています⇒書類を捨てるために必要なたった1つのこととは?~情報デブはもう卒業 ホルダーは何冊かあるのですが、特に大事なホルダーには、「大事な書類」「お金関係」というタイトルをつけているので、この中を探せば見つかります。
パスポートや、社会保険番号が書いてあるカードなどは、昔、無印良品で買ったパスポートケースに入れて、デスクの一番下の引き出しに収めています。
ファイリングしていない、今現在使っている書類は、マニラホルダーに入れて、デスクの右の引き出しに立てています。
家も車も持たないシンプルライフなので、持っている書類も少ないです。
このように、各書類の入れ場所を決め、毎日家に入ってくる書類の処理(用事が済んだら捨てる、ホルダーに入れる、ファイリングするなど)を、コンスタントにやれば、もう紙ゴミがあちこちに散らばることはありません。
プロセスとしては、不要な物を捨てる⇒種類ごとに分ける⇒保管場所を決める⇒保管する、これだけです。
これと並行して、家に入る紙の処理を毎日し、保管期間が過ぎた紙を順次捨てます。この作業をしながら、なるべく家の中に紙が入らない策を講じれば、もう紙ゴミに悩むことはないでしょう。