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服を断捨離しようとしても、どの服を捨てたらいいか迷うことがありますよね。
そんなときに役立つのが、維持にお金がかかる服を優先的に捨てる考え方です。
買ったときの値段は関係なく、持ち続けるだけでクリーニング代や収納用品、保管の手間など、思わぬコストを生み出している服があります。
クローゼットに入れっぱなしで存在を忘れている服の中にも、出費や負担の原因になっているものがあります。
この記事では、無駄なお金を使わないために、優先的に手放したい服を7つのタイプに分けて紹介します。
着ないともったいない服なので、着ることができないなら処分したほうがいいです。
1.特別な手入れが必要な服
クリーニングに出さなければならない衣類はクリーニング代がかかるので、着ていないなら手放しましょう。
たとえば、スーツやコート、シルクやウールの繊細なブラウスなど。着るたびに数百円から千円単位の料金が発生するのではないでしょうか?
「要クリーニング」とあっても、自分で洗える可能性がありますが、特別な洗剤やリスクを引き受ける覚悟が必要です。
高級な服はスペシャルなケアが必要なので、専用のハンガーやカバー、防虫剤などの雑貨も買わなければなりません。つまりランニングコストが高いのです。
この手の服は管理に手間もかかります。クリーニング屋に持っていく時間やアイロンをかける手間も必要です。
ケアの負担が大きすぎるせいで、着ないという悪循環を生んでいるかもしれません。
2.収納に場所を取る服
出番はそんなにないのに、収納スペースで大きく場所を取っている服は断捨離候補です。
たとえばダウンジャケットやフォーマルドレス、毛皮のコートなど。分厚くてかさばる服は、クローゼットを圧迫するだけでなく、衣替えのたびに出し入れするのに労力が必要です。
保管中も、虫食いやカビのリスクがあります。すると、湿度や温度に気を配らなければならないので、エアコンや除湿機を使うのに、電気代もかかります。虫に食われてしまったら、修繕にもお金が必要かもしれません。
さらに、分厚い服のせいで収納スペースが足りなくなり、新たに収納ケースなどを購入するのも、服がなければ発生しない費用です。
高いお金を払ってまでずっと持ち続けるべきか、一度考えてみましょう。
3.組み合わせが難しい服
コーディネートが難しい服もコストパフォーマンスがよくありません。
たとえば、鮮やかな色や奇抜なデザインのトップス、個性的な柄物スカートなどは、手持ちの服と合わせにくいので、考え事が増えます。
「この服に合わせるバッグがない」「合う靴が欲しい」と、わざわざ専用の小物を買い足してしまうことも考えられます。一枚の服を着こなすために服飾小物がどんどん増えます。
派手な服は扱いが難しいので、結局、もっと無難な服を買い直すかもしれません。
ワンピースなど、1枚でばしっと決まる服なら負担にならないでしょうが、こういう服は目立つので、「あ、また同じ服を着ている」と思われやすいです。
私自身はいつも同じ服を着るポリシーがあるので、そう思われても平気です。でも、派手な服を買う人は、おしゃれをしたい欲が強い傾向があるので、「いつも同じ」とは思われたくないですよね?
4.着る時期が短い服
1年のうちごく短い期間しか着られない服は、コストに見合いません。
たとえば真夏にしか着られない薄手のリネンワンピースや、真冬だけ必要になる厚手のウールのセーターなど。
出番はほんの数週間から1~2ヶ月ほどで、残りの長い時間、タンスやクローゼットの中で眠っています。めったに着ない服があるせいで、収納スペースが混み、よく着る服が取り出しにくくなります。
近年、気候の変化によって着る機会が減っている服はないでしょうか?
日本は夏が長くなり、春や秋の短い時期にしか使えない服の出番が少なくなりました。年に数回しか着ないのに、保管と維持にお金を使うのはもったいないです。
短期間しか着られない服のなかにもお気に入りはたくさんあるかもしれません。「またいつか着るかも」と感じるかもしれません。
ですが、いつ来るかわからない可能性に期待して持ち続けるより、よく着る服を気持ちよく使ったほうが快適な暮らしになります。
5.サイズが合わない服
サイズが合わない服は、直接お金がかかるわけではありませんが、間接的に出費を増やす原因になります。
「痩せたら着よう」と思って残してあるスカート、逆に病気やダイエットのせいでやせたあと、「太ったとき用」として取ってあるパンツなど。
今の体型に合わなければ着ないので、こうした服はただ、収納スペースを取るだけです。そのせいで、今すぐ着られる服が埋もれてしまい、探すのが面倒になったり「着る服がない」と錯覚してしまったりします。
実際、服はたくさんあるのに、「着る服がない!」と思ってしまうのは、ありすぎて内容を把握できないからです。
この場合、「着る服がない」ので、またお金を出して新しい服を買います。
6.チープすぎる服
値段が安いから、つい買ってしまうファストファッションの服は、意外にコストを生みます。
たとえば1,000円や2,000円で買えるTシャツやカットソー。
買ったときは得したと思うでしょう。でも、数回洗濯するだけで型崩れしたり色落ちしたりして、着られなくなることがよくあります。
ワンシーズンも持たずにダメになり、結局また新しい服を買っていませんか?
ファストファッションは、流行のデザインを安く大量に販売する仕組みです。長持ちしないことや流行がすぐ変わることを前提にしています。消費者に「また新しい服を買わなければ」と思わせ、次々と買い替えを促します。
長い目でみると、高くつきます。
安物のアイテムであまり着ないアイテムがあるなら、思い切って処分しましょう。質のいい服をもっと長く着ていく生活に変えたほうがコストがかかりません。
ファストファッションを全面的に否定する必要はありませんが、明らかにすぐ傷む服は、結局コストがかかると考えてください。
7.冠婚葬祭や特定の行事用の服
冠婚葬祭や特別な行事にしか着ない服も、持ち続けるコストが高い服です。
結婚式に着ていくフォーマルウエアや、喪服、子どもの入学式や卒業式のために購入したスーツなどが、あまり出番のないまま眠っていませんか?
こうした服の出番は、数年に一度あるかどうかです。
ようやく出番が回ってきたときには、流行や自分の体型が変わっており、「古く見える」「サイズが合わない」と、新しく買い直すこともあります。
礼服用のバッグや靴、アクセサリーなど、一式そろえないと着られないことが多いので、小物にも費用がかかります。レザー製のアイテムは管理にもお金がかかります。
年に一度あるかないかの出番のために、こうした一式を持ち続けるのは、合理的でしょうか?
最近はレンタルサービスも充実しているので、必要なときだけ借りるか、手持ちのちょっといい服を使うようにすれば、保管や買い替えにかかるコストを減らせます。
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持っていると意外にお金がかかる服を7種類紹介しました。
いつも着ている服なら維持費がかかっても問題はありません。好きでよく着る服を気持ちよく使うために必要な経費ですから。
問題は、費用や手間をかけているのに、ほとんど着ていない服を抱え込んでいるケースです。
クローゼットの中でただ眠っている服に、収納スペースや住宅費、場合によっては買い替え費用まで支払っていると考えると、想像以上に大きな負担です。
持っているだけでお金が流れ続ける服を手放せば、出費だけでなく管理のストレスも減り、日々の服選びもラクになります。タンスやクローゼットを開けて、本当に着ている服なのかどうかを、今一度確かめてみましょう。