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服の断捨離中に、どうしても迷ってしまい、さくさくと捨てられないときは、先に、手元に残す服を選ぶといいのではないでしょうか?
どんな服を捨てないで残すべきか、その判断基準を5つお伝えします。
残す服はこんな服です。
1.サイズが合っている服
ジャストサイズの服を残し、今の自分の体型に合わない服は、もう捨ててください。
もともとワードローブの数がすごく少なくて、捨ててしまうと、着替えがなくなるとか、毎年クリスマスの宴会でやる芸で着ている、という深い事情がない限り、持っていても仕方ないと思います。
特に、人からおしゃれに見られたいなら、からだにフィットするかどうかは、すごく重要なポイントです。
●捨てることができないときはこうする
どうしても捨てられないなら、なぜあえて、サイズの合わない服を、自分は持ち続けるのか、そこにどんなメリットがあるのか考えてみてください。
サイズが合わず、ここ何年も着ておらず、タンスの肥やしになっている服を、今後も持ち続けるべきであると確信するその理由を10個ぐらい、紙に書き出してみるといいでしょう。
10個書けたら、読み直し、世迷い言を書いていないかどうか、検討してください。
たぶん、「持っていても仕方がない、捨てたほうがいい」という結論に至るでしょう。
●「思い出の服」は別の場所にキープ
中には「思い出の服」を取っておきたい、と思う人がいるかもしれません。
たとえば、五十路を越えた今は、普通の主婦だけど、10代の時はアイドル歌手で、当時のステージ衣装を持っていたい、というケースです。
そういう服は、今は着ないのですから、タンスやクローゼットとは別の場所に置いたほうがいいでしょう。
今使うものと、使わないものをまぜると、クローゼットの中に混乱が生じます。
思い出の品はしまい込むより飾ったほうがいいので、いっそ部屋に飾ってみてはどうでしょうか?
私なら、昔のステージ衣装なんて、さっさと手放しますが。
●「やせたら着よう」は禁句
よく「やせたら着よう」と思って、服をとっている人がいますね。
私も、数年前、若いころは入ったのに、今は太って入らなくなってしまった服を捨てずに持っていたことがあります。
80年代に、ニコルで買った黒くて薄いプリーツの入ったキュロットです。この服は、キュロットですが、プリーツが細かいのでスカートに見える、なかなかおしゃれでお気に入りの服でした
ですがよくよく考えると、たとえ、やせてまた着ることができたとしても、ほかの服がスーパーカジュアルなので合わないし、今の自分の雰囲気や気分にも合わないのです。
もし痩せたら(いつかはわかりませんが)、その時の気持ちにフィットした服を買ったほうがいいと思いませんか?
2.着るとそれなりに気分がいい
着たときに、多少なりとも気分があがる服を残してください。たくさん服はあるわけですから、何も嫌いな服を取っておくことはないでしょう。
手持ちの服の数にもよりますが、気分が上がりも下がりもしないニュートラルな服はこのさい捨ててください。
女性がたくさん服を買ってしまうのは、かわいい服や最新流行の服を着ると、楽しい気分や幸せな気持ちになるからだと思います。
毎日がつまらないから、服でも買って楽しみたい、と思っているわけです。
よくよく考えてみると、服を着ることより、服を買うことが好きなのかもしれません。
雑誌やテレビ、ネットショップで服を見て、「わ~、素敵。ほしいなあ」と思ってから、実際に店に行って、その服を手に取ったり、試着した後、お金を払うところまでが、「幸せ」のピークではないでしょうか?
いったん買ってしまうと、幸せな気分がなえるので、1、2度着たら、すぐにあきてしまい、また新たな服を買う、というサイクルで生きている人が多いと思います。
そんな買い物をしていても、中には、着心地がよかったり、デザインが好きだったり、顔映りがよかったり、自分で「似合う」と自覚していたり、他の服と合わせやすくて重宝したり、それを着ているといつもほめられる、という理由で、ポジティブな感情を抱いている服があるはずです。
そういう服を残してください。
自分がその服を好きかどうかわからないなら、好きではない服です。手放してください。
ポジティブな感情を抱ける服は何もない、というときは、すべて捨てるのもありです。
あるいは、他の質問に適用してください。
3.自分のライフスタイルに合っている
自分の普段の生活で活用できる服、自分らしい服を残してください。
たまに全然自分らしくない服を買う人がいます。
先日、婚活のために服が増えてしまった、という人からメールをいただきました。
結婚相談所に入会したときに、服装のアドバイスを受けて、そのとおりに買っていたら、みるみるうちに数が増えたそうです。
この方は、普段は、カジュアルな服装(ジーンズや綿パンにユニクロのトップス)です。ところが、そんな恰好はデートやお見合いには適していない、と相談員に言われたのです。
では、どういう服がいいのかというと、淡い色やシフォン素材のワンピースです。パンツではなくスカートがよいとのこと。
そう言われてから、きれいめの服を買い始め、バッグ、靴、アクセサリーも揃えたら、数が増えてしまったのです。
確かに、私だって、今、もしお見合いするならば、スパッツでは行かないような気もします(行くような気もしますが)。
ですが、あまりに、自分らしさから、かけ離れたものをたくさん買えば、タンスの肥やしになるのも当然です。服装はアイデンティティの象徴でもあります。
お見合い用の服がいるなら、1着だけ買って、それを制服のように着続けるべきでしょう。
デートのときは、自分らしい服で出かけたほうが、後々ラクです。「彼女の服装が気に入ったから、結婚を決めた」という人は少ないのではないでしょうか?
むしろ、着せ替え人形みたいに、日替わりで、ゴージャスな服を着ていると、「結婚したあと、お金がかかりそうな人」と思われて、嫌われるかもしれません。
素の自分が、ふだん着ているものを残してください。
4.コンディションのいいもの
どんなに気に入っていても、すりきれて穴があいている服は捨てましょう。そんな服、持っていないかもしれませんが。
お気に入りの服ほど、痛みます。白い服は黄ばんでくるし、ジャージー素材だと全体的によれてきます。セーターには毛玉ができます。
そういう服は、このさい手放して、まだ着られるきれいな服を手元に残してください。
もちろん、持っている服の数が少なくて、それぞれをヘビロテし、最後まで着倒す、というのはいいことです。セーターの毛玉をカットして、長く着るというのも堅実な生き方です。
私は、GUで買ったトラックパンツを、毎日のように着ていました。こちらに写真あり⇒ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)
毎日着用していたら、股のところから、穴があいてきて、繕ったのですが、さらにその横からまた穴があいてくるという事態に陥りました。とてもはきやすいかったので、離れがたかったのですが、結局、ウエスにして、トイレやキッチンの拭き掃除に使っています。
このように、超お気に入りで、必ず着るものは、ボロボロでなければ、キープしてください。
5.ふだん着ている服
私は、過去1年、着たことがある服は、残しています。
まあ、手持ちの服が20着以下なら、場所もそんなに取らないし、服について考えることで、脳内のスペースや時間が奪われることもたいしてありません。
しかし、今、服が大量にある人は、ここはシビアに、ふだん着ている服だけを選んでください。
こう書くと、「ふだん着ている」とはどのぐらいのタイムスパンで、どのぐらいの頻度で着ている服ですか、と聞く人がいます。
そのぐらいは、自分の頭を使って考えてください。
主体的に自分の着るものを選んでいないから、クローゼットから服があふれるのです。
「これ、いつも着てるな」と思う服を残してください。
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以上の5種類の服を残して、あとはもう何も考えず捨ててしまえば、かなり数が減るでしょう。
もっと数を減らしたいときは、また時間をおいてから、5つの条件で残す服をしぼりこんでください。
捨てる服の基準はこちらに書いています。
これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です
どうしても捨てられないときは、いったいなぜ自分がそこまで洋服に執着するのか、その理由を考えてください。
こちらに、私の母が言った、服を捨てたくない理由をリストアップしています。それぞれの理由に対して、捨てたほうがいい理由も書き添えているので、参考にどうぞ⇒洋服が捨てられない母をこんなふうに説得した~実録・親の家を片付ける(16)
結局のところ、洋服の断捨離も、優先順位を考えることで、わりとあっさり決断できます。
家の中にたくさんある着ない服と、自分の暮らしとどちらが大事なのか考えればいいのです。
服がたくさんあればあるほど、管理に時間を取られるし、着たい服がわからなくなるし、視覚的ノイズがストレスになるし、ほこりがふえます。
数は少なくても、気に入っている服を持つほうが、生活の質は向上します。