万年筆

ミニマリストの持ち物

長持ちするから経済的だと言われても、私は万年筆を使わない。その理由とは?

先日、ボールペンを使うとゴミが増えるから、これからはシャープペンをメインで使う、と書いたら、4通、感想メールをいただきました。

きのう届いたメールに、「シャープペンの芯の残り(使い切れない分)について、どうお考えですか」という質問があったので、この記事で回答します。

親切にも、万年筆をすすめてくださった方もいましたが、万年筆を使うつもりはありません。

その理由も詳しくお伝えしますね。

まず、みきんこさんのメールです。



万年筆をおすすめします

件名:万年筆はいかがですか?

こんばんは。

いつも楽しく記事を読ませていただいています。

7年ボールペンの記事を読んでふとオススメしたくなったのでメールをしてみました。

万年筆はいかがですか?

筆子さんのように毎日文字を書く人は特に必要ない機能だとは思いますが、プラチナ万年筆の#3776センチュリーシリーズは、2年間充填したインクが乾かないという優れもので、私もちょこちょこ使っています。

インクボトルがひとつあれば結構長く持ちますし、使えば使うほど手に馴染んで書き心地が良くなります。

余計なお世話かと思いましたが、お役に立てればと思いご連絡差し上げました。

これからも楽しく読ませて頂きます。

毎日寒いのでお体ご自愛下さいませ。

みきんこさん、メールありがとうございます。

お気づかいいただき、ありがとうございます。

もうお一方、万年筆をすすめてくれた方がいました。

確かに、万年筆は使うのが楽しい筆記具かもしれません。使えば使うほど、手になじむ万年筆に愛着を持っている人も多いと思います。

しかし、私は万年筆を導入するつもりはありません。その理由は最後にまとめて書きますね。

みきんこさんもお元気で。

7年もつボールペンの記事はこちら⇒7年持つはずのセブンイヤーボールペン・2017年に買った物

次はウェンツさんのメールです。





私もシャープペンにしました

件名:セブンイヤーボールペン

こんばんは

昨日のコラムの替え芯の話題。私も筆子さんと同じようなことを感じていました。

昨年元旦から始めたモーニングページではそれを痛感して3ヶ月位前からシャープペンシルにしました。芯1本で筆圧の弱い私は結構書けます。

仕事でも問題ない電話メモ等はシャープペンシルに替えようかとおもいます。

替え芯だけでも捨てられるとなるとすごい量ですね。

ウェンツさん、メールありがとうございます。

現在の私は、モーニングページだけでなく、ふだん使うスケジュール帳や、日記、ブログのネタ帳、語学用のノート、To-doリスト、メモなど、すべてシャープペンで書いています。

シャープペンで対応できるケースは意外とたくさんあります。食品のラベルにもシャープペンで書くことができます。

つるつるの紙(こくまろカレーの箱とか)には書けないので、こういうのにはボールペンを使うしかないですね。

ちなみに、私は筆圧が強く、がしがし書きなぐるタイプです。

モーニングページとは?⇒やりたいことをやれる人になるために、モーニングページは本当におすすめ:読者のイチオシ第3位(後編)

次は、michiさんからです。

ボールペンを見ただけでリフィルを教えてくれる店員さんがいます

こんにちは。いつも楽しく拝読させて頂いております(^_^)

先日記事にあったセブンイヤーズペンのリフィルについてです。

以前テレビでチラッと見たので詳細が不明ですが、東京銀座にある筆記文具店の店員さんで、ボールペンを見ただけでどのリフィルかを瞬時で判断し、何千?とあるリフィルケースから取り出す、という方がいらっしゃいました。

今、調べると伊東屋という銀座の老舗具店でした。

もしかすると、合ったものが見つかるかもしれません。リフィルは約1100種だそうです。

私は現在名古屋市在住のため(転勤族です)、現地には行けないのですが、ご一報した次第です。

寒い毎日ですがお身体気をつけてくださいね。

michiさん、メールありがとうございます。

伊東屋、聞いたことあります。有名店ですね。行ったことはありませんが。

その方は、今どき貴重な店員さんですね。

それにしても、ボールペンのリフィルが1100種類もあるとは。

中には互換性のある替え芯もありますから、ボールペンの種類はそれより、もっとある、ということです。

選択肢が多すぎると、迷う時間も増えて大変です。

「迷うのが楽しい」という人もいるでしょうが、私は、「迷いたくない」と思うほうです。

選択肢が多すぎる弊害⇒バリー・シュワルツに学ぶ『選択のパラドックス』(TED)~所持品をミニマムにすると生きやすくなる理由とは?

7年ペンのリフィルは、まだ買っていません。そのうちどこかで買って、ペンに装填し、大事に使っていくつもりです。

カナダのアマゾンでは、Parkerのボールペンのリフィルが、6本、10ドル15セント(カナダドル、送料込み)で売られています。

このリフィルが使えそうですが、6本もいらないのです。

まとめ買いしたくないわけ⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。

Staplesという事務用品屋があり、ここにいけば、1本か2本入りのボールペンのリフィルを見つけられそうです。ついでの時に買おうと思っています。

その後、どうしてもボールペンを使う必要のあるときだけ、ペンを使えば長持ちするでしょう。

全然使わないと、インクが乾きそうなので、毎日1文つずつ書いているフランス語の作文は、ペンを使うといいんじゃなかろうか、と考えています。

最後はシャープペンの芯に関する質問をくれた、ぼたんさんのメールです。

シャープペンの芯が最後まで使い切れないという問題

件名:筆記具について

筆子さん、こんにちは。初めてメールします。ぼたんと申します。いつもブログ楽しく読んでいます。

7年使えるボールペンの記事の中で環境にいいペン(ゴミが出ないペン)が使いたいとあり、思うところがあったのでメールしました。

私はシャーペンが苦手です。最後まで芯が使いきれないからです。

あの書けなくなって引き抜いたあとの短い芯を見ると残念な気持ちになります。本当はその分も書けたはずなのに、もったいないなぁ、と思うからです。

私にはそれがストレスでした。

質問。筆子さんはシャーペンの芯が最後まで使いきれない点について、どうお考えですか?

ちなみにその後、私は主に万年筆を使うようになりました。

万年筆はコンバーターという吸入器でインクを吸い上げて使うので、本体を買い換える必要がありません。

インクもボトル入りのものを買えば50ml、70mlと入っていて、使い切るまで長くかかります。(中にはポン酢と呼ばれる350ml入りの大瓶もあります)

インク補充という手間はかかりますが、筆圧をかけずとも楽に文字が書け、色が濃くて読みやすいので気に入って、日々の筆記に使っています。(筆子さんと同じく、筆圧が必要な時だけ予備のボールペンを使う形です)

筆子さんは鉛筆シャープをお使いとのことでしたが、日々たくさん書くなら万年筆という選択肢もありますよ、とお伝えしたかったのでメールしました。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

これからもブログ更新、楽しみにしています。

ぼたんさん、メールありがとうございます。

まず質問に答えますね。

シャープペンの芯を最後まで使い切れないのは、仕方がないことなので、芯が少し残るたびに、「ああ、もったいない」とは思いません。

芯の残りが短くなり、軸の奥に入り込むようになったら、「あ、終わった」と思い、短くなった芯を引っ張り出したり、新しい芯を入れて押し出し、ゴミ箱に捨てています。

バナナを食べるとき、むいた皮を捨てるのと同じ感覚です。

シャープペンは、芯をつかんで送り出す構造ですから、どうしても使い切れない部分が出ます。

文明生活を送る以上、廃棄分が出るのはどうしようもありません。

できるだけゴミを減らしたいとは思っています。ですが、筆記具を選ぶとき、一番重要なのは、「ちゃんと筆記できるか?」という点です。

鉛筆も最後まで使いきれません。ボールペンや万年筆だって、インクは使い切れたとしても、その他の部分で廃棄物は必ず出ています。

私がもっとも頻繁に使っているライティングツールはパソコンですが、こわれたら廃棄するしかありません。

いまは、芯をほぼ最後まで使うことができるシャープペンも開発されています。ゼロシン(プラチナ万年筆)やクラッチポイント(パイロット)です。

シャープペンの芯の残りがストレスになるなら、使ってみるといいかもしれません。

☆芯の残りが1ミリまで使用可(ゼロシン)。

☆0.5mmまで使用可(クラッチポイント)

万年筆を使わないわけ

万年筆をおすすめしてくださりありがとうございます。

今のところ、万年筆を使うつもりはありません。

理由は2つです。

1.必要ないから。

2.物が増えるから。

若い頃、万年筆を買ったことがありますが、メインの筆記具にはなりませんでした。

というのもボールペンやシャープペンで充分用が足せるからです。

万年筆はボールペンやシャープペンのように、買ってすぐにさらさら書ける筆記具ではありません。YouTubeには「万年筆の使い方」という動画が何本もあがっています。メンテナンスの手間もあります。

手間がかかる分、好みの万年筆やインク、ノートを探しつつ、使い慣らしていく楽しみがあるでしょう。使うのに時間がかかるから、そのぶん趣や味わいが生まれるのです。

しかし、私は、筆記具は「書ければなんでもいいが、書きたいときにすぐに書けないとイヤだ」と思うほうです。

だから、万年筆は早々に断捨離されました。

万年筆というぐらいですから、いつまでもさらさら書けるかもしれませんが、そこに到達するまでに、超えるべきハードルがたくさんあります。

自分に合った万年筆はどれだろう、そもそもどこに売っているんだろう、インクはどうやって補充するの? カートリッジ式かコンバーターか?、この紙だと裏写りしないかな、インクがにじまないようにするには?

こんなふうに、考えたり、試行錯誤しなければならないのです。

そこを楽しめるなら、万年筆を使ってもいいだろうし、楽しく使っている人はそのまま使い続ければいいのです。個人の趣味の問題です。

たまたま、いまの私はそんな時間や体力があったら、ほかのことに使いたいと思うだけです。

しかも、万年筆を買うと物が増えます。

万年筆をメインの筆記具にしたところで、ボールペンを捨てることはできません。

私の生活では、どうしてもボールペンを使うしかない場面があります。

税金の申告書や政府関係の書類、荷物の受け取りの署名を万年筆で書けたとしても、小切手やDHLの伝票など、下に重なっている控えの紙にしっかり複写を取るべきものは、ボールペンを使うことになります。

もし万年筆を導入したら、ボールペン(1)+鉛筆シャープ(2)+赤鉛筆(2)+蛍光ペン(2)という現在の筆記具のラインナップに万年筆がプラスされてしまうのです。

(赤鉛筆が2本あるのは、2本セットで売っていたからです)。

コンバーターやインク、あるいはカートリッジも買う必要があるので、さらに物が増えます。

いま使っているノートや付箋が万年筆に合わなかったら、また定番を考え直し、新しいノートを探して買う、なんてことになるかもしれません。

基本はシャープペン、ボールペンじゃなきゃだめなときはボールペン、というラインナップでかたまってきているし、それで充分生きていけるので、あらたに時間やお金を投資して、万年筆を導入するつもりはないのです。

****
今回は、7年ペンに関する記事の感想メールを特集しました。

フライパンについては、一言も感想が届いていないのに、ボールペンの記事には、こんなにメールが届き、うれしいやら、驚くやら。

それだけ、筆記具にはこだわりのある人が多い、ということでしょうか。





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