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ちょっと退屈すると、ショッピングで時間をつぶし、無駄な物を増やしてお金を失う。
かつての私です。
このような悪しき買い物グセを手放そうとしたとき効果があったのは、暇つぶしとしての買い物をやめることでした。
今回は、暇つぶしという目的のために行う、無目的な買い物をやめるステップを紹介しますね。
ステップ1:無為な買い物のせいで自分の人生がどうなっているのか検証する
いまの私は、時間をつぶすためにショッピングをして、時間とお金を無駄にするべきではない、と考えています。
しかし、これはあくまでも私の考えです。
自分自身で、数年に渡る暇つぶしの買い物の継続のせいで、自分の暮らしがどんなふうになっているのか、考えてみてください。
たいていこんなことが起きています。
– 使わないもの、欲しくもないものが部屋にあふれている
– 貯金ができない
– 毎月、クレジットカードの請求金額におののいている
– 肝心のことに使うお金が残らない
– 服がありすぎて、着るものを選べない
– 罪悪感を感じる
– 片付けや断捨離に苦労している
– 不幸な気分でいることが多い
– ショッピングのあと、むなしい
以上は服ばかり買っていたころの私の心境です⇒大量に断捨離したのにリバウンドした理由とは~ミニマリストへの道(4)
人によっては、暇つぶしの買い物のおかげで、毎日、充実感があって楽しい、という結論がでるかもしれません。
しかし、ネガティブな結果のほうが多いなら、時間つぶしの買い物をやめてください。時間をつぶすためだけの無為な買い物をやめるだけで、暮らしが向上します。
ステップ2:暇つぶしの買い物をやめると決意する
次にすることは、自分で「よし、こんなことはもうやめよう」としっかり決めることです。
きっちり決意しても、流されて元の木阿弥になることが多い世の中。決意がないと何も変わりません。
すっかり買い物が習慣になっているなら、期間を決めて、暇つぶしショッピングをやめる挑戦をするといいと思います。
1週間、1ヶ月、今年が終わるまで、1年、などなど。自分の買い物の頻度に合わせて、買い物のパターンを変える期間を決めます。
きょうは8月27日なので、とりあえず9月いっぱいはどうでしょうか? ちょうど秋物の服が出るころなので、手応えの感じられる挑戦になりそうです。
やめる、と決めたら、そのことを日記やスケジュール帳、付箋に書いておくとよいです。頭の中でぼんやり考えているより、実行しやすいです。
心の中で決めただけだと、人は忘れてしまうのです。
家族や友だち、ペットに宣言してもいいでしょう。
ステップ3:計画なき買い物はしない
暇つぶしのための買い物をしないのは、全く買い物をしない、ということではありません。
必要なものは買います。しかし、計画を立ててから買います。
週末、特に目的もないのに、大型ショッピングセンターにふらりと出向き、必要とも、欲しいとも思っていなかった物を買って帰ってくることがないように、買い物をする前に必ず計画を立てます。
どの店に、何を買いに行くのか、ということを決めてから、電車に乗ったり、車を走らせてください。
先に行き先と、買うものをきっちり決めるわけです。
計画をうまく立てられないときは、そもそも、それは必要でも何でもない外出なのです。
なんとなく買うのは絶対やめてください。
ステップ4:店には必ず買い物リストを持参する
スーパーで食料品を買うとき、リストを持っていく人は多いと思います。これをどんな店でもやってください。
紙に書いてもいいし、スマホに覚えさせてもいいし、私のようにメモ帳に書いてもいいです。
画像は私の「買いたい物リスト」と食品を買うときに持っていく、グローサリーリストを書くメモ帳です。
「リストを書くなんて面倒だ」と思う人ほどリストを書くべきです。その効果にびっくりすることでしょう。
うっかりリストを持たずに店に入ってしまったら、すぐに出てください。その足で駐車場に行き、車の中でリストを作ってください。喫茶店でリストを作ってもいいです。
そして、また店に行きましょう。
ステップ5:リストにある物だけを買う
買い物リストとは、買いたいと思っている物を書くリストです。よって、店内では、リストにのっている物だけを買い、リストにない物は買いません。
もし店の中で想定外のセールアイテムやお得な商品を見つけたらどうするか?
人生、先のことはわからないもの。
自分が普段使っている物が安くなっていたり、前から欲しいと思っていた物が安くなっているかもしれません。信じられないほど大幅な値引き商品を見つけるかもしれません。
こんなときはどうしたらいのか?
答えは決まっています。買ってはいけません。
なぜならリストにのっていないからです。
自分が必要な物はすべてリストにあるはずなのです。リストにないものは、いまは必要ではありません。
どうしてもあきらめきれないときは、そのアイテムのメモをとったり、写真をとってください。家に帰ってから、ネットでリサーチし、本当に必要なのか再検討しながら、リストに加えればいいのです。
私は、(食料品じゃない物は)リストに書いたものでも30日待つ、というルールをもうけています。しかし、今回紹介しているのは、無目的な買い物をやめる方法なので、30日待つ必要はありません。
翌日、その品物がのったリストを持って、買いにいけばいいのです。
必要なものとそうでないものの見分け方はこちら⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること
ステップ6:タイムリミットを決める
買い物の所要時間を決めて、その時間内で終われるように努力します。
仕事帰りに食料品を買っている主婦やOLなら、自分がスーパーで買い物するのに、どれぐらい時間がかかるかだいたい検討がついているでしょう。
同じ要領で、洋服や靴、バッグ、コスメ、日用品など雑貨を買う時間も、できるだけ正確に見積もって、制限時間を設定し、その時間内で買い物するようにします。
時間の検討がつかないときは、買い物にどれぐらい時間がかかっているか、モニターしてログをとってください。
目標は、その7~8割の時間です。よけいなことをしていたら、制限時間内に終わりません。
所要時間を意識してショッピングするのは、ネット通販にも有効です。
だらだらとオンラインショップを眺めていると、あっという間に30分ぐらいすぎてしまいます。ネット通販を利用するときも、リストを用意し、何をどこで買うか決め、制限時間を決めます。
商品のリサーチをする時間が必要ならば、別枠で取ってください。
タイマーを使うと、だらだら買い物をするのを防ぐことができます。
タイマーの便利な使い方⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
ステップ7:買う物を探さない
ステップ6まで、ある程度時間をかけてまじめに取り組めば、かなり無為な買い物が減っていると思います。
最後の仕上げとして、ふだんから、買う物を探す行為をしない習慣をつけてください。
買い物グセがついている人は、物が欲しいのではないのです。単に買い物がしたいだけ。
少なくとも私はそうでした。
自分では無意識でしたが、今思うと相当重症でした。
買い物がしたかった私は、店でディスプレイを見たり、雑誌やカタログで物の写真を見るたびに、「あ、職場でこれを使ったら便利そう」「こんなノートが必要だよね」「旅行に行くから新しいバッグがいるよね」「こんな本を読むとためになるよね」と考えました。
先に物があり、それを買う理由を後付けで考えていたのです。
必要だから買ったのではなく、買いたいから買った物たちは、部屋の中でどんどん死蔵されていきました。
するとまた、カタログを見て、「あ、この収納グッズがあるとTシャツがうまくおさまりそう」「あ、このケースは透明だから中味が見えて重宝するよね」と考え、収納用品を買っていました。
必要のない物をためこんで、それを整理するために、また必要のない収納ケースを買う。悪循環です。
このような愚かな行為をやめるために、買う物を探す行為をやめてください。
暇つぶしショッピングをやめる練習中はカタログや雑誌はあまり見ないほうがいいです。便利グッズやセールアイテムを紹介しているサイト、買い物自慢をしているブログの閲覧も避けましょう。
または、意識を変えて見てください。そこにある物は自分には関係のないものなのだ、と。
できればテレビの視聴も制限してください。テレビは購買意欲を刺激します⇒テレビを見ると「買わない暮し」からどんどん遠ざかる理由
ウインドウショッピングも買い物大好き人間には、危険すぎます。
どうしてもウインドウショッピングをしたい時は、クレジットカードは持っていかず、小銭(最低限の交通費)のみを持って出かけてください。
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今回は、無為な買い物をやめる方法をステップ・バイ・ステップでお伝えしました。
買い物は、暇つぶしや気晴らしとしてするものではないと思います。物の少なかった昭和30年代は、食料品以外の買い物は、非日常のできごとだったのではないでしょうか。
旅先で土産物屋や商店街を冷やかすのも非日常のできごと。
たまにやるから楽しいのです。
買い物の楽しさをキープするためにも、毎日のようにいらない物を買う生活から足を洗うべきなのです。