予備のトイレットペーパー

ミニマルな日常

最終更新日: 2022.01.27

ストック品を持ちすぎないコツ(前編)~たくさんあればいいってもんじゃない。

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ストック品をかかえこみすぎない方法を前編・後編に分けて7つ紹介します。

ストック品とは、トイレットペーパー、生理用品、ゴミ袋、電球、下着、ストッキング、天ぷら油、サランラップといった、日常コンスタントに使う消耗品です。

予備があったほうがいいものもありますが、そんなにたくさんあっても仕方がないものもあります。

ストック品を持ちすぎる傾向がある人は、リーズナブルな量にとどめる生活に切り替えたほうがいいと思います。



1.ストックを持ちすぎる問題点に気づく

ストック品を持ちすぎない最初の方法は、自分が問題行動をしていることに気づくことです。

物はあればあるほどいいと思っている人は、ストック品をたくさん家に置く問題点に気づいていません。

ストックすることが、自分のためになっていると考えています。

・なくなったときあせらなくてすむ

・安いときに買っているから、お得だ

・安心感に包まれてハッピーに暮らせる

こんなふうに。

逆にストック品がないと

・なくなったとき心底困る(命にかかわるほど)

・なくなったときに買いに行くとすごく損をする

・買い置きがないと家族に文句を言われる

こんな事態になりそうだから、たくさん買い込むのでしょう。

つまり、自分にとってデメリットよりメリットのほうが多いから、ストック品をたくさん買い込むのだと思います。

しかし本当にそうでしょうか?

この点を再検討してください。





使い切れない問題

「腐るものじゃないし、どうせいつか使うんだもの。安いときに買っておくべきよね」と思ってためこんだストック品。

しかし実際は、多すぎるストック品はあなたのリソースを奪っています。

リソースとは?⇒私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。

場所を取るし、管理に時間を取られます。

それに、そもそも使いきれません。

私たちは、「ストック品はいつか使うときが来る」と思っていますが、買い物が便利で、どんな物も簡単に買うことができる今、使い切れないほど買ってしまいます。

その証拠に、断捨離している人がたくさんいます。自分で捨てない人は、引っ越し、リフォーム、介護施設への転居をきっかけに、誰かが必死で物を捨てます。

生活環境はどんどん変わっているので、今、コンスタントに使っているものでも、3年後にも同じように使うと考えるべきではありません。

実家の片付けをしたことがある人なら、物置や押入れにびっしり詰まった天ぷら油、砂糖、サランラップ、アルミホイル、タオルなどを見たことがあるでしょう。

「どうせいつか使う」と思って、ためこまれた物は、使われずに、ずっとそのまま家に残ってしまうのです。

これは、レアケースではありません。

たいていの人の家に、使い切れないまま静かに眠っているストック品がたくさんあります。

ノートやレターセットだって、使わず押入れにしまい込んでいるなら、ストック品と同じです。

実家の片付け中に見つけた油は劣化しているから捨てるしかないし(ものすごく手間です)、サランラップは、片付けを担当した人がもらって帰り、せまい自宅の一角に置いて、せっせと使うことになります。

ふだんあまりサランラップを使わない人も、「ああ、こんなにあるのか、速く使い切りたい」と思ってがんばって使います。

プラゴミを出すべきではないこの時代に、です。

なぜ、今すぐプラスチックのごみを減らすべきなのか?

これは我が家にあるゴミ袋です。夫が買ったものです。

黒いゴミ袋

去年、私の住む市では、ゴミをカートに入れて出すことになったので、黒い大きなゴミ袋の出番はなくなりました。

ストック品を持ちたいと思う人も、せいぜい半年分、長くても1年分ぐらい持てば十分ではないでしょうか?

持ちすぎるとかえって困ることになる、自分や家計の負担が増えている。

こうした点を認識することが、ためこみすぎない暮らしへの第一歩です。

2.稼働状況の把握

ストックしている物が、どの程度の期間で消費されているか、ある程度把握し、使い切れる量だけ買ってください。

ちゃんと計画的にストックしている人もいますが、多くの人は、「あればそのうち使う。安いときに買っておこう」というきわめて大雑把な見積もりの元に、日用品を買っていると思います。

私の夫はそうです。

我が家には、3種類のゴミ袋があります。

一つは前述の黒いゴミ袋。さらにリサイクルゴミを入れる透明ブルーのゴミ袋と、キッチンのゴミ箱の中敷きにする白い小さなサイズのゴミ袋があります。

このうち、ブルーのゴミ袋は、家に入ってくるスピードに比べて、消費のほうが速いです。

白いゴミ袋は、レジ袋で代用することもあるので、そんなに減りません。

しかし、夫は黒や白(しかも微妙にサイズが合わないもの)を買ってくることが多いのです。

私が、「青い袋、またなくなったけど。なんでいつも黒いのや白いのを買ってくるの?」と聞くと、夫は、「買うとき、どの袋を買うべきだったか忘れちゃうんだ」と言います。

しかし、これは事実ではありません。

確かに彼は、ゴミ袋の在庫をあまり把握していません。ですが、店でセールになっているものを優先的に買うから、黒や白ばかりが増えるのです。

こんな買い方をすると、使い切れないストック品がたまります。

把握するコツ

それぞれの日用品の消費スピードを把握するのに、高度なシステムは必要ありません。

容器におろした日付を書いておけば、使い終わった日に、どのぐらいで使い終わったかすぐにわかります。

それを家計簿などにメモしてください。

私は何かをおろしたら、スケジュール帳に、「プリンターのインク、おろした」とか、「新しい鉛筆、おろした」と書いています。

こうすると、サインペン1本の消費は10日ぐらいとよくわかります。

記録するのが面倒な人は、前もって多めに買うのではなく、なくなった時に、改めて買うことを、一定期間やってみるといいでしょう。

そして買った日がわかるようにしておきます(ネット通販なら買い物履歴で確認できます)。

すると、それぞれの物をどれぐらいの期間で使っているか目安がわかります。

3.考えながら買う

何がきっかけでストック品を買っているか調べて、理にかなった買い方に修正しましょう。

あなたは、どんな時に、日用品のまとめ買いをしているでしょうか?

・店でセールになっているのに気づいたとき?

・ネットで通販で送料無料にしたい時?

・行きつけのドラッグストアでポイントがたくさんつく時?

・使ってみてすごく気に入った時?(廃番になるのが心配)。

・家にある分がなくなった時?

なくなってから買っているなら、ストックがたまりすぎることはないでしょう(新たにたくさん買ってしまったらたまりますが)。

値引き、ポイント獲得、送料無料サービスのために買っているときは、買いすぎてしまうことがあるので、ストック品がコンスタントに消費できているか、調べてください。

ストック品をたくさん買ってためこむのも、買い物の習慣の一つです。

望ましくない習慣や、実情にあまり合わない習慣は、変えたほうがいいです。

家族構成や自分の嗜好が変わって、以前はたくさん使っていたけど、今はあまり使わなくなった、という物もあるでしょう。

1年に1回ぐらいは、ストック品の買い方を見直してみるのも必要だと思います。

☆この続きはこちら⇒ストック品を持ちすぎないコツ(後編)~物に足を引っ張られないために。

☆関連記事もどうぞ

まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。

多すぎるストックをただちに断捨離すべき理由。過剰在庫は資産ではない

デッドスペースにある死蔵品を処分しろ:今年中にやってしまいたい片付けプロジェクト(その6)

******

日用品をストックしすぎないコツを3つ紹介しました。

家にストックしている物は、「いつも使っている物」で、いわばニーズです。

ニーズとウォンツの違いはこちら⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること

しかし、買い物欲を満たすためだけに、「必要なものだから」と、ぼんぼん買ってしまうことがあります。

必要なものとは、実際に、ごく自然に、生活で使っているものです。

自分の都合で、ニーズ扱いしていないか、考えてみてください。





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